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Z 0664 : 2015 (ISO 17364 : 2013)
1 一次包装 − 消費者包装 − (製品)
2 二次包装 − 外装 − (製品包装)
3 三次包装 − 輸送包装 − (輸送単位)
4 三次包装 − ユニット化された輸送包装 − (輸送単位)
5 パレット − (リターナブル輸送器材 − RTI)
図1−包装
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階層5
輸送モードレベル 輸送モード
輸送モードによる定義
(輸送モード)
(トラック、船舶、鉄道、航空機)
RPI
階層4
貨物コンテナレベル
ISO 17363
433MHz又は2.45GHz
コンテナ
20/40 フィート海上コンテナ及びマルチモーダルコンテナ
(8802-15-4又は18000-7 TPA)
(貨物コンテナ)
RPI
階層3
RTIレベルこの規格 リターナブル リターナブル860MHz960MHz(様々な18000 TPA) 輸送器材(RTI) 輸送器材(RTI)
(三次包装)
RPI
階層2
輸送単位レベル
ISO 17365 輸送 輸送 輸送 輸送
(様々な18000 TPA) 単位 単位 単位 単位
(三次包装)
RPI
階層1
製品包装レベル
ISO 17366 製品 製品 製品 製品 製品 製品 製品 製品
(860MHz960MHz TPA)
(13.56MHzTPA) 包装 包装 包装 包装 包装 包装 包装 包装
(二次包装)
階層0 リターナブル包装器材(RPI)
物品レベル
ISO 17367
物
(860MHz960MHz TPA) 物 物 物 物 物 物 物 物 物 物 物 物 物 物 物
(13.56MHzTPA) 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品 品
(一次包装)
構成要素,部品,資材,サブアセンブリ等
注記 TPA : 受渡当事者間の合意がある場合(Trading Partner Agreement)。
図2−サプライチェーンの階層
5.2 一意のRTI・RPI識別
5.2.1 概要
一意のRTI・RPI識別とは,個々のRTI又はRPI,この規格の場合にはRTI又はRPIに関連付けられる
RFタグに,一意のデータ文字列を割り当てるプロセスのことである。この一意のデータ文字列は,一意の
RTI又はRPI識別子と呼ばれる。RTI又はRPIの一意の識別によって,個体単位にデータを収集し,管理
することができる。個体単位のデータ活用の利点は,製品の保守,保証及び記録の電子的な取り交わしの
実現に,顕著に現れる。この個別化は,各RFタグ付けされた物品に,一意の個体識別子がある場合にだ
け可能となる。
サプライチェーンでの物品に関する情報は,多くの場合,コンピュータシステムに保管され,電子デー
タ交換(EDI)及びXMLスキーマを介して,関係当事者間で交換することができる。一意の個体識別子は,
この情報にアクセスするためのキーとして使用することが望ましい。
上記の一意のRTI又はRPI識別子は,ISO/IEC 15459-5に記述された一意の識別子でなければならない。
RFタグによって識別される一意の個体識別子(UII)は,同様な物品を個々に区別する。一意のタグID
(ISO/IEC 15963によって定義される。)は,RFタグを一意に識別するための仕組みであり,この規格に
定義される一意のRTI又はRPI識別子ではない。
RTI又はRPIへRFタグ付けをすることで,RTI又はRPIの一意の識別が可能になる。一意の識別に最低
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Z 0664 : 2015 (ISO 17364 : 2013)
限必要なデータ要素は,企業を識別する番号及びその企業内でのシリアル番号である。
この規格では,一意のRTI又はRPI識別のために次の識別方式を使用する。
− RTIの一意の識別子(ISO/IEC 15459-5)
− GRAI
注記1 ISO/IEC 15459-5:2007では,RTIの規定は存在するがRPIの規定はないため追加改訂中であ
る。
注記2 GRAI: Grobal Returnable Asset Identifier
5.2.2 国際的なRTI又はRPIの一意の識別
ISO/IEC 15459規格群で定義している一意の識別子は,階層0(製品)から階層4(貨物コンテナ)まで
のサプライチェーンの様々な階層に対する識別スキームを提供する。RTI又はRPIの一意の識別には,
ISO/IEC 15459-5を使用する。一意の識別は,AFI及びデータ識別子(DI)に続く次の三つのコンポーネ
ントによって可能になる。
a) 発番機関コード(IAC)
b) 企業コード(CIN)
c) シリアル番号(SN)
ISO/IEC 15961-3の“データ構造レジスタ”に含まれ,かつ,表1に示すAFIコード割当て表にあるAFI
によって,サプライチェーン階層を識別することができる。
すなわち,製品は0xA1,輸送容器は0xA2,リターナブル輸送器材は0xA3,製品包装は0xA5である。
表1−1736x AFI割当て
AFI 割当て
0xA1 ISO 17367 製品タグ付け
0xA2 ISO 17365 輸送ユニット
0xA3 この規格[ISO 17364リターナブル輸送器材(RTI)及びリターナブル包装器材(RPI)]
0xA4 ISO 17367 製品タグ付け(有害物質を含む場合)
0xA5 ISO 17366 製品包装
0xA6 ISO 17366 製品包装(有害物質を含む場合)
0xA7 ISO 17365 RFIDのサプライチェーン適用−輸送ユニット(有害物質を含む場合)
0xA8 この規格[ISO 17364リターナブル輸送器材(RTI)及びリターナブル包装器材(RPI)](有害物質を含む
場合)
0xA9 ISO 17363 貨物コンテナ
0xAA ISO 17363 貨物コンテナ(有害物質を含む場合)
EPCはAFIを使用しない。この結果,EPCのRTIではAFIを使用しない。EPC以外のRTIには,AFI 0xA3
を使用する。附属書Bに,符号化に対する考え方を詳細に示す。
ISO/IEC 15459規格群に従ってRTIを識別するには,一意の識別子として,データ識別子“25B”を使用
する。箇条7では,RTIの一意の識別子のデータ内容を規定する。RTIの一意の識別子の長さは,データ
識別子を含めずに,英数字で35文字以下とする(an3+an..35)(表2参照)。受渡当事者間での相互合意が
ある場合には,この長さを50文字(an3+an..50)まで拡張することができる。RPIの一意の識別子“55B”
の長さは,データ識別子を含めずに,英数字で最大50文字とすることができる(an3+an..50)(表3参照)。
注記1 現在及び将来の食品の安全に関する法律を考慮に入れて,必要に応じて食品と食品以外のア
プリケーションを区別すると役に立つことがある。特に,二次汚染のリスク分析に有効な場
合がある。
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注記2 EPCの詳細については引用規格にあるGS1 EPC TDS (Tag Data Standard) を参照。
表2−ISO RTI UII要素文字列
ライセンスプレートのフォーマット
データ識別子 発番機関コード(IAC),企業コード(CIN),シリアル番号
25B N1 N2 N3 N4 N5 N6 N7 N8 N9 N10 N11 N12 N13 N14 N15 N16 N17 . . . N35
注記 “25B”がan3を,“N1N35”がan..35を示す。
表3−ISO RPI UII要素文字列
ライセンスプレートのフォーマット
データ識別子 発番機関コード(IAC),企業コード(CIN),シリアル番号
55B N1 N2 N3 N4 N5 N6 N7 N8 N9 N10 N11 N12 N13 N14 N15 N16 N17 . . . N35
注記 “55B”がan3を,“N1N35”がan..35を示す。
5.2.3 GRAI
GRAIは,RTIの一意の個体識別を提供できる識別番号である。
GRAIは,表4に示すように,次の情報要素で構成する。
− GS1によって経営主体に割り当てられる“GS1事業者コード”。GS1事業者コードは,GS1 GRAI十進
コードの企業プレフィクスの数値と同じである。
− 管理者が任意に割り当てる“資産タイプ”。
− 管理者が任意に割り当てる“シリアル番号”。EPCでは,GS1総合仕様書で規定されるシリアル番号
のサブセットだけを使用できる。特に,先頭に0がなく,1ビット以上の数値から構成されるシリア
ル番号だけが許可されている。
表4−GRAI要素文字列
要素文字列のフォーマット
アプリケーション GRAI シリアル番号
識別子
GS1 事業者コード/資産タイプ チェックデジット
8003 0 N1 N2 N3 N4 N5 N6 N7 N8 N9 N10 N11 N12N13 X1からX16まで可変
EPCタグでRTI用であることを示すために,アプリケーション識別子(AI)“8003”に相当することを
示すヘッダバリュを使用する。箇条7ではGRAIのデータ内容について扱う。
注記 上記はAIが“8003”のフォーマットを示す。
5.3 その他の識別要件
この規格は,適用する安全又は規制上の表示又はラベル要件を無効にしたり,それらに取って代わるも
のではない。
この規格は,多数の用途及び産業界の最低限のRTI及びRPI識別要件を満たすことを意図している。こ
のため,その適用範囲は幅広い業界にわたり,各業界は,この規格に対する特定の実施ガイドラインを定
めることができる。この規格は,その他の義務付けられたラベル要件に加えて,適用する。
6 RTI・RPIの使用例
6.1 RTI・RPI階層の特徴
RTI・RPIによって表現される階層は,次の特有な側面によって特徴付けられる。
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Z 0664 : 2015 (ISO 17364 : 2013)
− RTI・RPIは,繰り返し使用できる。
− 異なるユーザ及び/又は異なる時点における,異なる又は複数の輸送において,同一のRTI・RPIを
使用できる。
− RTI・RPIには,RFタグ付きの(包装)製品及び/又はRFタグのない(包装)製品を積載すること
ができる。
− RTI・RPIには,積載している製品にかかわらず,それ自身に資産価値がある。
− RTI・RPI用のRFタグに格納され,及び/又は書き込まれたデータへの選択的なアクセス機能が要求
される。
− RTI・RPIの物理的取扱いには,清掃,保管,修理,保守,輸送などの特定の手順が含まれる。
典型的なRTI・RPIプールシステムは,次のように説明できる。
a) 製造業者が,製品を生産する。
b) 一次包装が行われる場合,例えば,濃縮ジュース,水,又はビール用の容器及び袋の場合には,これ
もRTI・RPIとなることがある。
c) 包装された製品はRTI内に包装される(複数の異なる製品も,一つのRTIに積載することができる。)。
小形RTI(木枠,トレイ,箱,樽)は,大形のRTI(パレット及び/又はロールコンテナ)で保管さ
れる。RPIによって保護,固定又は被覆される場合がある。
d) TIは,取引先への直接輸送又は(小売向け)流通センター経由での再仕分け輸送のために,輸送用
手段(トラック,船舶,鉄道,航空機)に積載される。RPIによって保護又は固定又は被覆される場
合がある。
e) TI・RPIは,流通センターで仕向け地を変更し,(部分的に)中身を取り出し,詰め替えることがで
きる。
f) RTI・RPIは,取引先又は小売店で荷降ろしされて,空きになる。
g) 空きのRTI・RPIは(入れ子にするか,積み上げて)保管され,所有者によって回収されるか,又は
包装された製品の製造業者に返送する。
h) 空きのRTI・RPIは,(包装)製品の新しい輸送のために洗浄,保管及び修理を経て再利用する。
6.2 RTI・RPIの管理及び物流の関与者
RTI・RPIの管理及び物流の関与者には,RTI・RPI供給者,発送人,受取人及びRTI・RPIのサービスプ
ロバイダがある。
− RTI・RPI供給者はRTI・RPIを所有し,RTI・RPIプールを管理し,発送人が利用するのに提供する[RTI・
RPI供給者とプールオペレータ(pool operator)は,同義語として使用する。]。
− 発送人は,その商品の流通においてRTI・RPIを使用する。発送人は,空きのRTI・RPIに商品を詰め,
そのRTI・RPIを受取人に渡す。荷役業者,製造業者,流通センター,集配センターなどが,発送人
となることがある。
− 受取人は,発送人からRTI・RPIを受け取り,サービスプロバイダによる回収のためにRTIを提供す
る。小売店,流通センター,集配センターなどが,受取人となることがある。
− サービスプロバイダは受取人からRTI・RPIを回収し,返却補償金の対象となるRTIの場合には,こ
の返却補償金の返金に責任を負い,仕分けしたRTI・RPIをRTI・RPI供給者又は発送人に提供する。
6.3 一つの企業が複数の機能を果たす例
一つの企業が複数の機能を果たすことがある。幾つかの例を,次に示す。
− 飲料製造業者は,ボトル用の自社の箱を使用できる。この場合,この製造業者はRTI・RPI供給者及
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JIS Z 0664:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 17364:2013(IDT)
JIS Z 0664:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 0664:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0301:2002
- 情報交換のためのデータ要素及び交換形式―日付及び時刻の表記
- JISX0500-1:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
- JISX0500-2:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
- JISX0500-3:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第3部:RFID
- JISX0504:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128
- JISX0510:2018
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―QRコード バーコードシンボル体系仕様
- JISX0515:2013
- 出荷,輸送及び荷受用ラベルのための一次元シンボル及び二次元シンボル
- JISX0516:2006
- 製品包装用1次元シンボル及び2次元シンボル
- JISX0531:2020
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―GS1アプリケーション識別子及びASC MH10データ識別子並びにその管理
- JISX0533:2003
- 情報技術―大容量自動認識情報媒体のための転送構文
- JISX6351-2:2010
- 物品管理用RFID―第2部:135kHz未満のエアインタフェース通信パラメタ
- JISX6351-3:2010
- 物品管理用RFID―第3部:13.56MHzのエアインタフェース通信パラメタ
- JISZ0106:1997
- パレット用語
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0111:2006
- 物流用語