JIS Z 0665:2017 RFIDのサプライチェーンへの適用―輸送単位 | ページ 6

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Z 0665 : 2017 (ISO 17365 : 2013)
附属書A
(規定)
符号化
A.1 概要
この規格では,ISO/IEC 18000-63(タイプC)及びISO/IEC 18000-3モード3のRFタグ用に,次の三つ
の可能な符号化形式を推奨している。
− UIIメモリ(MB01)内の一意の物品識別子(UII)若しくはUSERメモリ(MB11)内のユーザ固有の
データのいずれか又は双方のためのGS1 EPC準拠形式。ISO/IEC 18000-63(タイプC)及びISO/IEC
18000-3モード3のタグのセグメント化を,図A.1に示す。EPCの符号化は,GS1 EPC TDS 1.6に規
定されている。
− ISO/IEC 15962を用いた構造
− この附属書中の以下の部分に記載しているように,JIS X 0533のメッセージ全体をユニットとして符
号化し,ディレクトリなしで,ISO/IEC 15962に定義されている6ビットの符号化を行う単純化され
た構造。
A.2 基本原則
これらの符号化形式は,図A.2に示すとおりUIIメモリ(MB01)のビット0x170x1Fの内容によって,
また,USERメモリ(MB11)のビット0x000x1Fの内容によって,それぞれを明確に区別することがで
きる。
JIS X 0533の制定時では,この規格は,RFIDを含む全てのAIDC(自動認識及びデータ取得技術)メデ
ィアをサポートすることを意図していた。RFIDの発達によって,一連の規格,すなわち,ISO/IEC 15961
及びISO/IEC 15962で完全に異なった符号化方式セットが開発された。

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Z 0665 : 2017 (ISO 17365 : 2013)
上位 下位
DSFID
・ プレカーソル, [OID],
・ データ長, オブジェクト
0x10 [7:0] 0x1F
データバイト数インジケータ <追加アクセス方式,
センサ,バッテリ補助
0x00DSFID[7:0] プレカーソル[15:8]
0x0F
2進表記 メモリバンク ISO/IEC 15961及び
ISO/IEC 15962参照
MB11 上位 下位
USER ・ MDID
・ (タグマスクデザイナ識別子)
MB10 TID 0x10 TID [15:0] 0x1F
タグモデル番号
シリアル番号
0x00 TID [31:16] 0x0F恒久ロックとしてIC製造時に
MB01
UII 焼付け又は書込み
上位 下位
MB00
RESERVED ・

0x220 XPCオプションW2 [15:0] 0x22F
0x210 XPCオプションW1 [15:0] 0x21F


UII [15:0]
・ UII (ISO又はEPC必須)

0x20 UII [N:N-15] 0x2F
PC (プロトコル制御)ビット,
0x10 PCビット格納 [15:0] 0x1F UII データ長インジケータ
CRC-16格納 [15:0] UIIメモリのCRC 確認を含む
0x00 0x0F
上位 下位

・ 全ての書込みのロック及び
0x30 [15:0]
アクセスパスワード 0x3F 無効化のパスワードを含む
0x20 アクセスパスワード[31:16]0x2F
0x10 無効化パスワード [15:0] 0x1F
0x00 無効化パスワード[31:16] 0x0F
メモリ位置
詳しいメモリ位置を
左右に16進数で表記
図A.1−ISO/IEC 18000-63(タイプC),ISO/IEC 18000-3モード3の論理メモリ構造
UIIメモリ(MB01)及びUSERメモリ(MB11)における単純化した符号化形式の主要な概念は,表A.1
に示す6ビット符号化を使用する。

――――― [JIS Z 0665 pdf 27] ―――――

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Z 0665 : 2017 (ISO 17365 : 2013)
表A.1−6ビット符号化
Space 100000b 0 110000b @ 000000b P 010000b
<EOT> 100001b 1 110001b A 000001b Q 010001b
<Reserved> 100010b 2 110010b B 000010b R 010010b
<FS> 100011b 3 110011b C 000011b S 010011b
<US> 100100b 4 110100b D 000100b T 010100b
<Reserved> 100101b 5 110101b E 000101b U 010101b
<Reserved> 100110b 6 110110b F 000110b V 010110b
<Reserved> 100111b 7 110111b G 000111b W 010111b
( 101000b 8 111000b H 001000b X 011000b
) 101001b 9 111001b I 001001b Y 011001b
* 101010b : 111010b J 001010b Z 011010b
+ 101011b ; 111011b K 001011b [ 011011b
, 101100b < 111100b L 001100b \ 011100b
- 101101b = 111101b M 001101b ] 011101b
. 101110b > 111110b N 001110b <GS> 011110b
/ 101111b ・ 111111b O 001111b <RS> 011111b
注記 この表に示すものは,網掛け部分の値を除き,JIS X 0201の8ビットASCII文字セットから二つの高
位ビットを単に取り除くことによって生成された6ビット符号化である。網掛け部分の値は,JIS X
0533によるエンベロープを使用するときにビット数を最低限にするために,再割当てしたものであ
る。
表A.1内の“予備<Reserved>”値は,定義した値及び機能を反映するこの規格が改正されるまでは使用
してはならない。一例として,この符号化規則を用いることについてのGS1の決定又はECI符号化に対す
る要請が挙げられる。また,これらの一つ以上の文字列は,復号において異なる挙動を示す可能性がある。
これら“予備<Reserved>”値は,この規格では使用しないが,この規格によって定められた目的以外には
使用しないのがよい。

――――― [JIS Z 0665 pdf 28] ―――――

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Z 0665 : 2017 (ISO 17365 : 2013)
注記1 USERメモリ(MB11)インジケータ(UMI)
注記2 XPCインジケータ(XI)
注記3 0=バイナリフラグ,1=AFI+ISO/IEC 15459フラグ
注記4 ISOのAFI,GS1 EPC TDS 1.6(Tag Data Standard Version 1.6)定義指定,ISO 29161バイナリ表記
注記5 ISOのAFI,EPCの有害物フラグ
注記6 図A.2は,ISO/IEC 18000-63(タイプC)及びISO/IEC 18000-3モード3のメモリ構造である。
図A.2−UIIメモリ(MB01)のISO/IEC 18000-63(タイプC)及び
ISO/IEC 18000-3モード3でのメモリ構造
A.3 UIIメモリ(MB01)の一意の物品識別子の符号化
ビット0x17は,ISO形式とEPC形式とを区別するためのビットである。ビット0x17を0bに設定する
と,UII符号化は,GS1 EPC TDS 1.6に従ったものとなる。ビット0x17を1bに設定すると,UII符号化は,
ISO/IEC 15961のアプリケーションファミリ識別子(AFI)の基礎となるISO/IEC 15459規格群に従ったも
のとなる。JIS Z 066X規格群のために定められた特別なAFIを表A.2に示す。
表A.2−JIS Z 066Xのアプリケーションファミリ識別子(AFI)の割当て
AFI 割当て
0xA1 JIS Z 0667 製品タグ付け
0xA2 JIS Z 0665 輸送単位
0xA3 JIS Z 0664 リターナブル輸送器材(RTI)及びリターナブル包装器材(RPI)
0xA4 JIS Z 0667 製品タグ付け(有害物質を含む場合)
0xA5 JIS Z 0666 製品包装
0xA6 JIS Z 0666 製品包装(有害物質を含む場合)
0xA7 JIS Z 0665 RFIDのサプライチェーン適用−輸送単位(有害物質を含む場合)
0xA8 JIS Z 0664 リターナブル輸送器材(RTI)及びリターナブル包装器材(RPI)(有害物質を含む場合)
0xA9 JIS Z 0663 貨物コンテナ
0xAA JIS Z 0663 貨物コンテナ(有害物質を含む場合)
説明のために,製品の符号化を示す。輸送単位も,AFI及びDIを除き,同様に符号化する。一意の個品
識別を提供するデータを符号化する一次元シンボルは,データ識別子(DI),発番機関コード(IAC),企
業コード(CIN)及びシリアル番号(SN)で構成する。このような一意の個品識別用一次元シンボルであ

――――― [JIS Z 0665 pdf 29] ―――――

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Z 0665 : 2017 (ISO 17365 : 2013)
るコード128では,図A.3に示すように表す。
− DI = 25S
− IAC = UN (DUNS)
− CIN = 043325711
− SN = MH8031200000000001
図A.3−コード128の符号化“25SUN043325711MH8031200000000001”
RFID用の構造にAFIを付加することによって,次のようになる。
− AFI = 0xA1
− DI = 25S
− IAC = UN (DUNS)
− CIN = 043325711
− SN = MH8031200000000001
表A.1に規定した符号化を用い,発番機関コード(IAC)にDUNSを用いて完成したデータ構造を検討
すると,製品の符号化のときに,このデータ構造は,25SUN043325711MH8031200000000001となり,UII
メモリ(MB01)内で次のように表す。
表A.3−6ビット符号化を用いたAFI及びUII(DUNS)のUIIメモリ(MB01)構造
AFI = 0xA1 2 5 S U N 0 4 3 3 2 5 7 1
1010 0001b 110101b
110010b 010101b
010011b 001110b
110000b
110100b
110011b 110010b
110011b 110111b
110101b 110001b
1 M H 8 0 3 1 2 0 0 0 0 0 0 0 0
001101b
110001b 111000b
001000b 110011b
110000b 110001b
110010b
110000b
110000b 110000b
110000b 110000b
110000b 110000b
110000b
0 0 1
110000b
110000b 110001b
さらに,表A.1に規定した符号化を用い,発番機関コード(IAC)にODETTEを用いたデータ構造は,
製品の符号化のときにUIIメモリ(MB01)は,次のような構造となる。
− AFI = 0xA1
− DI = 25S
− IAC = OD (ODETTE)
− CIN = CIN1
− SN = 0000000RTIA1B2C3DOSN12345 (This example shows the SN composed of Object Type and Object
Serial Number)
UIIメモリ(MB 01)の構造は,表A.4による。

――――― [JIS Z 0665 pdf 30] ―――――

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JIS Z 0665:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17365:2013(IDT)

JIS Z 0665:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0665:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISX0301:2002
情報交換のためのデータ要素及び交換形式―日付及び時刻の表記
JISX0500-1:2009
自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
JISX0500-2:2009
自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
JISX0500-3:2009
自動認識及びデータ取得技術―用語―第3部:RFID
JISX0510:2018
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―QRコード バーコードシンボル体系仕様
JISX0512:2015
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―データマトリックス
JISX0531:2020
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―GS1アプリケーション識別子及びASC MH10データ識別子並びにその管理
JISX0532-1:2018
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―ユニーク識別―第1部:個々の輸送単位
JISX0533:2003
情報技術―大容量自動認識情報媒体のための転送構文
JISX6351-2:2010
物品管理用RFID―第2部:135kHz未満のエアインタフェース通信パラメタ
JISZ0106:1997
パレット用語
JISZ0108:2012
包装―用語
JISZ0663:2017
RFIDのサプライチェーンへの適用―貨物コンテナ
JISZ0664:2015
RFIDのサプライチェーンへの適用―リターナブル輸送器材(RTI)及びリターナブル包装器材(RPI)
JISZ0666:2017
RFIDのサプライチェーンへの適用―製品包装
JISZ0667:2017
RFIDのサプライチェーンへの適用―製品タグ付け