JIS Z 3090:2022 溶融溶接継手の外観試験方法 | ページ 2

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Z 3090 : 2022
d) 目違い及び角変形が判定基準を満足している。
6.4.4 ルート部及び表面
溶接部が目視可能な部分,例えば,突合せ片側溶接継手のルート部又は溶接部表面は,判定基準の要求
事項から外れていないかを試験する。ルート部及び表面の確認事項は,次による。
a) 突合せ片側溶接継手の場合は,溶込み,ルートのへこみ,溶落ち及び収縮孔が溶接継手全体において,
全て判定基準を満足している。
b) アンダカットが,全て判定基準を満足している。
c) 溶接金属及び熱影響部において,必要に応じて光学的補助具を用いて検出した割れ,ピットなどの不
完全部が,全て判定基準を満足している。
d) 機器の製造過程又は組立ての際,一時的に溶接したジグなどが試験を実施する際に支障となる場合,
対象物に損傷を与えないように全て取り除かれている。ジグなどが取り付けられていたところに,割
れはない。
e) アークストライクが,全て判定基準を満足している。
6.4.5 溶接後熱処理
溶接後熱処理を行う場合には,最終外観試験は,その後に行う。

6.5 補修溶接部の外観試験

6.5.1 一般
溶接部の全体又は一部が判定基準の範囲外である場合は,溶接継手は再溶接前に6.5.2及び6.5.3に従っ
て試験しなければならない。
補修溶接を行った後は全て,元の溶接と同じ要求事項に従って再試験しなければならない。
6.5.2 部分除去溶接部
不完全部全てを取り除くために十分な深さ及び長さで,はつられていなければならない。はつりとった
両端及び側面は,はつり部の底部から溶接金属の表面まで斜めに仕上げる。その仕上げは,再溶接が適切
に行えるような幅及び形状とする。
6.5.3 完全除去溶接部
欠陥溶接部を完全に除去した場合,開先部の形状·寸法は,部材の切替え又は追加の要否にかかわらず
元の溶接で規定されている要求事項を満足しなければならない。

7 試験記録

  試験記録が要求される場合は,少なくとも次に示す項目を含めることが望ましい。
a) 施工業者の名称
b) 試験機関の名称[上記a)と異なる場合]
c) 試験対象箇所
d) 材質

――――― [JIS Z 3090 pdf 6] ―――――

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Z 3090 : 2022
e) 溶接継手形状
f) 材料の厚さ
g) 溶接方法
h) 判定基準
i) 判定基準を超える不完全部及びその位置
j) 適切な図面に基づいた試験範囲
k) 使用した補助具
l) 判定基準に基づいた試験結果
m) 試験技術者の氏名及び試験実施日
試験で判定基準を満足した溶接部は,適切な印を付けるか又は識別することが望ましい。
溶接部の恒久的な外観試験結果の保存が要求される場合は,写真,スケッチ又はその両方を用いて不完
全部が明瞭に分かるように記録することが望ましい。

――――― [JIS Z 3090 pdf 7] ―――――

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Z 3090 : 2022
附属書A
(参考)
補助具の例
A.1 光学的補助具
溶融溶接継手の外観試験に用いる光学的補助具を,次に示す。
a) 2倍5倍まで拡大できる拡大鏡。レンズは,目盛が付いていることが望ましい。
b) 接近することが限定される溶接部を外観試験するための,鏡,ボアスコープ,ファイバスコープ又は
カメラ
A.2 目視補助具
溶融溶接継手の外観試験で寸法の測定が必要な場合に用いる目視補助具を,次に示す。
a) 1 mm以下の目盛の付いた直定規又は巻尺
b) ノギス
c) 0.1 mm3 mmの間で最大0.1 mm刻みで隙間が測定できる隙間ゲージ
d) 半径ゲージ
e) 半径又は幅が1 mm以下で先端が丸みをもつ鋼線からなる表面形状ゲージ
f) 溶接部用印象材。例えば,熱可塑性樹脂又は粘土。
g) 受渡当事者間で合意を得た他の器具,例えば,特定の仕様で設計された溶接ゲージ,デプスゲージ,
分度器,限界ゲージ
h) 照明器具
A.3 代表的な目視補助具の適用例
代表的な目視補助具の適用例を,図A.1に示す。

――――― [JIS Z 3090 pdf 8] ―――――

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Z 3090 : 2022
a) 溶接ゲージによる目違いのチェック b) デプスゲージによるビード表面の凹凸のチェック
c) 溶接ゲージ及びダイヤルゲージによる余盛高さのチェック
d) 基準形及びテーパゲージによる角変形のチェック e) ダイヤルゲージによるアンダカットのチェック
f) 限界ゲージによる余盛高さのチェック g) すみ肉溶接のサイズ計測ゲージ及び限界ゲージの例
h) 表面形状ゲージの例
図A.1−代表的な目視補助具の適用例

――――― [JIS Z 3090 pdf 9] ―――――

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Z 3090 : 2022
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS Z 3090 ISO 17637:2016,(MOD)
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異の e) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に
応する箇 価 対する今後の対策
条番号
3 3 変更 国内事情のため,対応国
対応国際規格では,新たな用語の定義はな
際規格への提案は行わ
いとして,一般用語のウェブサイトを参照
しているが,JISの関連用語を引用した。ない。
5 5 変更 国内事情のため,対応国
対応国際規格では,非破壊試験技術者の認
定について定めたISO 9712又は同等のレベ
際規格への提案は行わ
ない。
ルの技術者を推奨しているが,我が国では
相当する目視試験に関する認定が実施され
ていない。このためJISでは,基礎知識と経
験を要求するとともに,身体的能力として
色覚及び近方視力を要求するように変更し
た。
5 6.1 変更 試験員(examiner)は
対応国際規格では,“6.1 一般”として試験
ISO 9712で規定されて
員が検査及び製造に関する文書にアクセス
いるが,国内での認証が
可能なことを求めているが,試験員の役割
などが明確ではないことから,“5 試験技術
実施されていないため,
対応国際規格への提案
者の適格性”として試験を管理監督する試
は行わない。
験技術者が検査及び製造に関する文書を必
要に応じて閲覧可能なように変更した。
6.4.1 6.4.1 削除 国内事情のため,対応国
対応国際規格では,溶接後の外観試験の適
用規格の例として,ISO 5817及びISO 10042
際規格への提案は行わ
ない。
を引用しているが,我が国ではこれらを基
にしたJISが制定されていないため,削除
した。
6.4.3 d) 6.4.3 追加 対応国際規格への変更
目違い及び角変形が,判定基準の要求事項
提案を検討する。
として重要な位置付けにあるため,追加し
た。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。

JIS Z 3090:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17637:2016(MOD)

JIS Z 3090:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 3090:2022の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ2300:2009
非破壊試験用語
JISZ2300:2020
非破壊試験用語
JISZ3001-1:2018
溶接用語―第1部:一般
JISZ3001-4:2013
溶接用語―第4部:溶接不完全部