JIS Z 8000-10:2022 量及び単位―第10部:原子物理学及び核物理学 | ページ 5

                                                                                                                                         19
Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
10-40 放出エネルギー断面積,σE 断面積σとエネルギーEとの微分商で,次の m2/J
(10-41) <原子物理> 式による。 kg−1 s2
(enregy distribution of E d dE
cross section, <atomic ここで,σ : 放出又は散乱粒子のエネルギー
physics>) E(JIS Z 8000-5)がEとE+dE
との間にある過程での断面積
(番号10-38.1)
10-41 放出エネルギー方位断面σΩ,E 立体角及びエネルギーに対するσの偏微分 m2/(J sr) 二重微分断面積という名称もよく用いる。
(10-42) 積,<原子物理> 商で,次の式による。 kg−1 s2
2
(direction and energy
,E
disrtribution of cross E
section, <atomic ここで,σ : 粒子が特定の向きの周りの立体
physics>) 角dΩに,EとE+dEとの間の
エネルギーで放出又は散乱する
場合の断面積(番号10-38.1)
10-42.1 体積断面積,<原子物理Σ 原子の数密度naと特定した種類の原子の断 m−1 媒体の目標粒子が静止しているとき,Σ=1/l,こ
(10-43.1)> 面積(番号10-38.1)σaとの積で,次の式に こで,lは,平均自由行程(番号10-71)
(volumic cross section, よる。
<atomic physics>), Σ=na σa
Z8
巨視的断面積,<原子物
0
理>,
00-
マクロ断面積,<原子物
10 : 2
理>
0
(macroscopic cross
22(
section, <atomic
ISO8
physics>)
0000-10 : 201
1
9
9
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 21] ―――――

   20
Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
Z8
2
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
0
00
番号 量 単位 説明
0-
1
名称 記号 定義 記号
0 : 2
10-42.2 全体積断面積,<原子物Σtot 原子の数密度naと特定した種類の原子の断 m−1 番号10-49の説明参照。
02
(10-43.2)理> ΣT 面積(番号10-38.1)σtotとの積で,次の式に
2(
(volumic total cross よる。
ISO8
section, <atomic Σtot=na σtot
physics>),
000
巨視的全断面積,<原子
0-1
物理>,
0 : 2
全マクロ断面積,<原子
0
物理>
19)
(macroscopic total cross
section, <atomic
physics>)
10-43 粒子フルエンス Φ 断面積a(番号10-38.1)の球に入射する粒子 m−2 通常,“粒子”という部分は,それを特徴付ける
(10-44) (particle fluence) 数Nと対象の断面面積との微分商で,次の 粒子の名称で置き換える。例えば,陽子フルエン
式による。 ス。
dN 大きさdAの平たん(坦)な領域を多数のdN粒
da
子が垂直に通過する場合,対応する粒子フルエン
スは次の式による。
dN
dA
大きさdAの平面領域の表面法線に対して角度α
で多数のdN粒子が交差するときの粒子フルエン
スは,次の式による。
dN
cos dA

――――― [JIS Z 8000 pdf 22] ―――――

                                                                                                                                         21
Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
10-43 ICRU Report 85aにおいて,同等の意味をもつ定
(10-44) 義は,次のとおりである。
(続き) フルエンスΦは,dNとdaとの商である。ここ
で,dNは,断面積daの球に入射する粒子数であ
る。
dN
da
箇条0.3も参照。
10-44 粒子フルエンス率 粒子フルエンスΦ(番号10-43)と継続時間 m−2 s−1 通常,“粒子”という部分は,それを特徴付ける
(10-45) (particle fluence rate) との微分商で,次の式による。 粒子の名称で置き換える。例えば,“陽子”フル
d エンス率。
dt 速さ びエネルギーE 布関数は,
v
次の式による。
dv
v EdE
この量は,粒子束密度ともいう。“密度”という
用語には幾つかの意味が含まれているため,“フ
ルエンス率”という用語を推奨する。速さvの粒
子で構成される放射場の場合,フルエンス率は
n·vに等しく,nは粒子数密度である。
Z8
番号10-43説明を参照。
0
ICRU Report 85aにおいて,同等の意味をもつ定
00-
義は,次のとおりである。
10
フルエンス率 dΦとdtとの商である。ここ
: 2
で,dΦは,時間間隔dt内で増加するフルエンス
022(
である。
ISO8
d
dt
0
箇条0.3も参照。
000-10 : 201
2
9
1
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 23] ―――――

   22
Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
Z8
2
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
2
00
番号 量 単位 説明
0-
1
名称 記号 定義 記号
0 : 2
10-45 放射エネルギー,<電離R eV
静止エネルギー(番号10-3)を除いた,放射, エネルギーE(静止エネルギーを除いた)の粒子
02
(10-46) 放射線> 転移,又は吸収粒子のエネルギー(JIS Z J に関しては,放射エネルギーRはNとEとの積
2(
(radiant energy, 8000-5) kg m2 s−2 に等しい。
ISO8
<ionizing radiation>) ここで,N : 放射,転移又は吸収粒子の数
粒子数及び放射エネルギーの分布NEとREの関
000
係は,それぞれ,次の式による。
0-1
NE=dN/dE
0 : 2
RE=dR/dE
0
ここで, dN : エネルギーがEとE+dEとの間
19)
にある粒子数
dR : それらの放射エネルギー
二つの分布の関係は,次の式による。
RE=E·NE
10-46 エネルギーフルエンス Ψ 断面積a(番号10-38.1)の球に入射する放射 eV/m2 ICRU Report 85aにおいて,同等の意味をもつ定
(10-47) (energy fluence) エネルギーR(番号10-45)とその面積aと J/m2 義は,次のとおりである。
の微分商で,次の式による。 kg s−2 エネルギーフルエンスΨは,dRとdaとの商で
dR ある。ここで,dRは,断面積daの球に入射する
da
放射エネルギーである。
dR
da
箇条0.3も参照。
10-47 エネルギーフルエンス率 エネルギーフルエンスΨ(番号10-46)と継 W/m2 ICRU Report 85aにおいて,同等の意味をもつ定
(10-48) (energy fluence rate) 続時間t(JIS Z 8000-3)との微分商で,次のkg s−3 義は,次のとおりである。
式による。 エネルギーフルエンス率 dΨとdtとの商で
d あり,ここで,dΨは,時間間隔dtにおけるエネ
dt
ルギーフルエンスの増分である
d
dt
箇条0.3も参照。

――――― [JIS Z 8000 pdf 24] ―――――

                                                                                                                                         23
Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
10-48 粒子流密度 J ある面積に対する法線方向ベクトル成分で,m−2 s−1 通常,“粒子”という部分は,それを特徴付ける
(10-49) (particle current S 次の式による。 粒子の名称で置き換える。例えば,“陽子”電流。
density) Jn , cos d 電流密度の記号Jと混同するおそれがある場合
には,記号Sを用いる方がよい。中性子流密度
ここで, ΦΩ(θ, α) : 粒子フルエンス率の方 は,一般に記号Jを用いる。速さ及びエネルギー
向分布(番号10-44) に関係した分布関数Jv及びJEは,Jと次の関係
θ : 極性 にある。
α : 方位角度
J JV dv JE dE
粒子フルエンス率の方向性分布は,粒子ふく(輻)
射ともいう。
10-49 線減弱係数, ある種類とエネルギーとをもつ荷電されて m−1 は,粒子束から粒子を取り去るのに要する全マ
(10-50) 線減衰係数,<電離放射l いない粒子について,nのlに対する微分商 クロ断面積 死 地
線> で,次の式による。 線減弱係数μと,質量減弱係数μm(番号10-50)
(linear attenuation ここで,nは入射粒子数Nの変化割合で,l と,密度ρとの間のμm=μ/ρの関係から,ICRU
coefficient, <ionizing は入射した物質中の通過距離(JIS Z 8000-3) Report 85aで質量減衰係数について特定の定義を
radiation>) dn 1d N 線減弱係数(線減衰係数)に適用することができ,
dl N dl
その結果,次のようになる。
ここで, dN : dlを通過する際に相互作用を
生じた粒子数 特定の種類及びエネルギーの非荷電粒子につい
Z8
ての物質の線減弱係数(線減衰係数)μは,dN/N
00
とdlとの商である。ここでdN/Nは,物質中の距
0-
1
離dlを横切る際に相互作用を受ける粒子の平均
0 : 2
割合である。
0
1dN
2
2(
dlN
ISO8
この番号の量の定義と同等の意味である。
箇条0.3も参照。
0000-10 : 201
2
9
3
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 25] ―――――

次のページ PDF 26

JIS Z 8000-10:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-10:2019(IDT)

JIS Z 8000-10:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8000-10:2022の関連規格と引用規格一覧