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Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
Z8
2
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
4
00
番号 量 単位 説明
0-
1
名称 記号 定義 記号
0 : 2
10-50 質量減弱係数,<電離放m 線減弱係数μ(番号10-49)と,物体の密度 kg−1 m2
02
(10-51) 射線> ρ(JIS Z 8000-4)との商で,次の式による。
2(
(mass attenuation μm=μ/ρ
ISO8
coefficient, <ionizing
radiation>)
000
10-51 モル減弱係数 c 線減弱係数μ(番号10-49)と,物質量濃度 m2 mol−1
0-1
(10-52) (molar attenuation c(JIS Z 8000-9)との商で,次の式による。
0 : 2
coefficient) μc=μ/c
01
10-52 原子減弱係数 a 線減弱係数μ(番号10-49)と,物質中の原 m2 aは,粒子束から粒子を取り去るのに要する全断
9)
(10-53) (atomic attenuation 子粒子数密度n(番号10-62.1)との商で,次 面積σtotに等しい。
coefficient) の式による。 番号10-38.2も参照。
μa=μ/n
10-53 半価層 d1/2 微小幅の一方向ビームの対象量密度が初期 m 指数関数的減弱については,次の式による。
(10-54) (half-value thickness) 値の2分の1に減弱する厚さ(JIS Z 8000- d1/2=ln (2)/μ
3) 対象となる量は,多くの場合,空気カーマ又は照
射線量である。
10-54 全線阻止能 S 特定の種類でE0のエネルギーをもつ荷電粒 eV/m 全線阻止能は,阻止能ともいう。
(10-55) Sl
(total linear stopping 子について,Eとxとの微分商で,次の式に J/m 電離作用及び放射による損失の両方が含まれる。
power) よる。 kg m s−2
ここで,Eは,その物質中の距離(JIS Z 8000- 物質の全線阻止能と基準物質の全線阻止能との
3)xを荷電粒子が横切ることによって失わ 商を相対線阻止能という。
れる平均エネルギー(JIS Z 8000-4)である。 番号10-85も参照。
d dE 全質量阻止能のSm(番号10-55),全線阻止能S,
S
x
及び密度ρの間の関係Sm=S/ρから,ICRU Report
85aで阻止質量に与えられた定義は,全線阻止能
の定義に適用することができ,その結果,次のよ
うになる。
――――― [JIS Z 8000 pdf 26] ―――――
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Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
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表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
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00
番号 量 単位 説明
0-
1
名称 記号 定義 記号
0 : 2
10-54 特定の種類及びエネルギーの荷電粒子について,
02
(10-55) 材料の線形阻止能Sは,dEとdlとの商であり,
2(
(続き) ここでdEは,材料内の距離dlを荷電粒子が横切
ISO8
ることによって失われる平均エネルギーである。
d dE
0
S
0
x
00-
この定義は,この量の定義と同等の意味である。
10 : 2
箇条0.3も参照。
0
10-55 全質量阻止能 Sm 全線阻止能S(番号10-54)と試料の密度ρ eV m−2/kg ある物質の質量阻止能と基準物質の質量阻止能
19
(10-57) (total mass stopping (JIS Z 8000-4)との商で,次の式による。 Jm2/kg との商を相対質量阻止能という。
)
power, mass stopping Sm=S/ρ m4 s−2
power)
10-56 平均線飛程 R 同じ初期のエネルギー(JIS Z 8000-5)をも m
(10-58) (mean linear range) Rl つ粒子のグループ全体で平均された物質が
減速して静止する過程で粒子が移動した平
均全調整経路の長さ(JIS Z 8000-3)
10-57 平均質量飛程 Rρ 平均線飛程R(番号10-56)と試料の密度ρ kg m−2
(10-59) (mean mass range) Rm (JIS Z 8000-4)との積で,次の式による。
Rρ=Rρ
10-58 線状電離 Nil qのlに対する微分商で,次の式による。 m−1 二次電離性粒子などによる電離も含まれる。
Z8
(10-60) (linear ionization) 1d q
0
N il d
0
e l
0-
1
ここで,qは,経路l(JIS Z 8000-3)上のイ
0 : 2
オン化荷電粒子によって生成される全ての
0
正イオンの平均全電荷量(JIS Z 8000-6)と
22(
電気素量e(番号10-5.1)との商
ISO8
10-59 全電離量 Ni 電離荷電粒子によってその経路に沿って,及 1 Ni i
Ndl
l
(10-61) (total ionization) び二次荷電粒子によって発生した全ての平
00
番号10-58参照。
0
均正電荷量と電気素量e(番号10-5.1)との
0-1
商
0 : 201
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
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5
)
――――― [JIS Z 8000 pdf 27] ―――――
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番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
10-60 W値 Wi 電離荷電粒子の初期運動エネルギーEk(JIS eV 通常,曖昧ではあるが,“イオン対生成当たりの
(10-62) (average energy loss per Z 8000-4)とその粒子によって生成される全 J 平均エネルギー損失”の名称を用いる。
elementary charge 電離量Ni(番号10-59)との商で,次の式に kg m2 s−2 電離放射線の実際の線量測定では,乾燥空気中に
produced) よる。 イオン対を形成することで蓄積される平均エネ
Wi=Ek/Ni ルギーWと,電気素量eとの商,W/eが係数とし
て使用される。この係数は,所与の質量の乾燥空
気中に形成された全てのイオン対によって運ば
れる一つの符号の電荷量を乗算すると,励起及び
イオン化の形で乾燥空気中に蓄積されたエネル
ギーを与える。
ICRU Report 85aでは,形成されたイオン対当た
りのガスで消費される平均エネルギーWは,Eと
Nとの商である。ここで,Nは,ガスに導入され
た荷電粒子の初期の運動エネルギーEがガス中
で完全に消失したときの電気素量で除した,いず
れかの符号の平均総遊離電荷である。したがっ
て,W=E/Nである。
このWの定義から,制動放射又はこの一次若し
くは二次荷電粒子によって放射された制動放射
又は他の二次放射で作り出されたイオンは,Nに
含まれるということになる。
10-61 易動度, 媒質内の荷電粒子が電界によって与えられ m2/(V s)
(10-63) 荷電粒子易動度 m kg−1 s2 A
る平均のドリフトの速さ(JIS Z 8000-3)と,
(mobility) 電界の強さ(JIS Z 8000-6)との商
10-62.1 粒子数密度 n 体積中の粒子の平均数Nと体積V(JIS Z m−3 nは,粒子数密度を表す一般的記号である。
(10-64.1)(particle number 8000-3)との商で,次の式による。 速さ及びエネルギーに対する分布関数nv及びnE
density) n=N/V とnとの関係は,次の式による。
n v d
nv E d
nE
通常,“粒子”という用語は特定の粒子の名称に
置き換える。例えば,中性子数密度。
――――― [JIS Z 8000 pdf 28] ―――――
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Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
10-62.2 イオン数密度 n+ 体積V(JIS Z 8000-3)における正及び負の m−3
(10-64.2) n−
(ion number density), イオン,それぞれN+及びN−の数と,その体
イオン密度 積との商で,次の式による。
(ion density) n N Vn
/, N /V
10-63 再結合係数 α 再結合の法則における係数 m3 s−1 dn dn
, は,微分商である。
(10-65) (Recombination dn dn dt dt
nn
coefficient) dt dt
ここで,n+,n− : 継続時間dt(JIS Z 8000-
3)の間に再結合した,そ
れぞれ正及び負のイオン
のイオン数密度(番号10-
62.2)
10-64 拡散係数 D 粒子流密度J(番号10-48)と粒子数密度n m2 s−1 通常,“粒子”という用語は特定の粒子の名称に
(10-66) Dn
(diffusion coefficient), (番号10-62.1)の勾配との比例定数で,次 置き換える。例えば,中性子数密度。
粒子数密度に対する拡散 の式による。 特定の速さの粒子vについて,
係数 J − D n J,X
Dn
(diffusion coefficient for n / X
particle number density)
10-65 フルエンス率に対する拡D 粒子流密度J(番号10-48)と粒子フルエン m 速さvの粒子においては,次の式による。
Z8
(10-67) 散係数 D ス率 番号10-44)の勾配との比例定数, J ,X
D
0
(diffusion coefficient for で次の式による。 /
0
X
0-
fluence rate) J −D
1
及び
0 : 2
D Dn
0
10-66 粒子源密度 S 体積中の粒子の平均生成率とその体積(JIS m−3 s−1
2
通常,“粒子”という用語は特定の粒子の名称に
2(
(10-68) (particle source Z 8000-3)との商 置き換える。例えば,陽子源密度。
ISO8
density) 速さSv及びエネルギーSEで表した分配関数とS
との関係は,次の式による。
000
S Svd E d
SE
0-10 : 201
2
9
7
)
――――― [JIS Z 8000 pdf 29] ―――――
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Z 8000-10 : 2022 (ISO 80000-10 : 2019)
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表1−原子物理学及び核物理学で用いる量(続き)
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番号 量 単位 説明
0-
1
名称 記号 定義 記号
0 : 2
10-67 減速密度 q m−3 s−1
nの時間微分で,nは,継続時間t(JIS Z 8000-
02
(10-69) (slowing-down density) 3)の時間間隔内において減速される粒子数
2(
濃度
ISO8
dn
q
dt
00
10-68 共鳴を逃れる確率 p 無限の媒質において,減速している中性子が 1
00-
(10-70) (resonance escape 吸収されずに,全ての又は特定の範囲の共鳴
10 : 2
probability) エネルギー(番号10-37.2)を通過する確率
0
10-69 レサジー u 運動エネルギー(JIS Z 8000-4)Eの中性子 1 レサジーは,対数エネルギー減衰ともいう。
19
(10-71) (lethargy) のレサジーの定義は,次の式による。
)
u=ln(E0/E)
ここで,E0 : 基準エネルギー
10-70 平均対数エネルギー減衰ξ 運動エネルギー(JIS Z 8000-4)が中性子の 1
(10-72) 量 運動エネルギーに比較して無視できるほど
(average logarithmic 小さい原子核との弾性衝突におけるレサジ
energy decrement) ー(番号10-69)の増加量の平均値
10-71 平均自由行程 l 二つの連続する特定の反応又は過程の間に m 番号10-42.1の説明参照。
(10-73) (mean free path) λ 粒子が移動する平均距離(JIS Z 8000-3)
sL
2
10-72.1 減速面積, 無限大の均質な媒質において,中性子源と中 m2
(10-74.1)フェルミ年齢 L2sl 性子が特定のエネルギー(JIS Z 8000-5)に
(slowing-down area) 到達する点との間の平均二乗距離(JIS Z
8000-3)の1/6
10-72.2 拡散面積 L2 無限大の均質な媒質において,中性子が特定 m2 中性子の温度(運動エネルギーによる分類)を特
(10-74.2)(diffusion area) の分類に入る点とその分類から外れる点と 定する。例えば,熱中性子。
の平均二乗距離(JIS Z 8000-3)の1/6
10-72.3 移動面積 M2 核分裂エネルギーから熱エネルギー(JIS Z m2
(10-74.3)(migration area) 8000-5)への減速面積(番号10-72.1)と熱中
性子の拡散面積(番号10-72.2)との和
10-73.1 減速距離 Ls 減速面積 sL(番号10-72.1)の平方根で,次の
2
m
(10-75.1) Lsl
(slowing-down length) 式による。
2
Ls Ls
――――― [JIS Z 8000 pdf 30] ―――――
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JIS Z 8000-10:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 80000-10:2019(IDT)
JIS Z 8000-10:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.060 : 量及び単位
JIS Z 8000-10:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般
- JISZ8000-2:2022
- 量及び単位―第2部:数学記号
- JISZ8000-3:2014
- 量及び単位―第3部:空間及び時間
- JISZ8000-3:2022
- 量及び単位―第3部:空間及び時間
- JISZ8000-4:2014
- 量及び単位―第4部:力学
- JISZ8000-4:2022
- 量及び単位―第4部:力学
- JISZ8000-5:2014
- 量及び単位―第5部:熱力学
- JISZ8000-5:2022
- 量及び単位―第5部:熱力学
- JISZ8000-6:2014
- 量及び単位―第6部:電磁気
- JISZ8000-7:2014
- 量及び単位―第7部:光
- JISZ8000-7:2022
- 量及び単位―第7部:光及び放射
- JISZ8000-9:2015
- 量及び単位―第9部:物理化学及び分子物理学
- JISZ8000-9:2022
- 量及び単位―第9部:物理化学及び分子物理学