JIS Z 8000-11:2022 量及び単位―第11部:特性数 | ページ 8

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
3
表3−二成分系混合物における物質の移動(続き)
4
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-6.20 動的毛細管数 Ca*, 界面張力によって影響を受ける流体の流 動的毛細管数は,ウェーバー数とレイノルズ数との商によって
1 : 2
(−) (dinamic capillary Cn も表す。
れについて,二つの不混和性液体の間又は
02
number) 気体と液体の間に働く粘性力と毛細管力
2(
との商で,次の式による。
ISO8
Ca*=ηυγ
ここで,
000
η : 流体の粘度(JIS Z 8000-4)
0-1
v : 特徴的な速さ(JIS Z 8000-3)
1 : 2
γ : 表面張力又は界面張力(JIS Z 8000-
0
4)
19)

――――― [JIS Z 8000 pdf 36] ―――――

                                                                                                                                         35
Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
7 物質定数
物質の機械的,電気的及び熱力学的特性に関する幾つかの質量定数の名称,記号及び定義,並びにそれらの関係は,表4による。最も広く知られて
いるものの幾つかは,例えば,比熱容量の比γ(JIS Z 8000-5),放射率ε(JIS Z 8000-7)などはJIS Z 8000規格群の他の部に規定しているので,この
表に記載していない。
表4−物質定数
番号 名称 記号 定義 説明
11-7.1 プラントル数 Pr プラントル数は,粘度によって生成される熱と熱拡散率によっ
流体の動粘度と熱拡散率との商で,次の式
(11-7.1) (Prandtl number) による。 て伝達される熱との商にもよる。
Pr=v/a プラントル数を質量移動で類似するとシュミット数になる(番
ここで, 号11-7.2)。
v : 動粘度(JIS Z 8000-4) プラントル数は,次の式にもよる。
a : 熱拡散率(JIS Z 8000-5) Pr=Pe/Re
ここで,
Pe : ペクレ数(番号11-5.2)
Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
11-7.2 シュミット数 Sc シュミット数は,伝熱におけるプラントル数(番号11-7.1)に
流体の動粘度と拡散係数との商で,次の式
(11-7.2) (Schmidt number) による。 対応する。この量は,コルバーン数ともいうが推奨しない。
Sc=v/D
ここで,
ν : 動粘度(JIS Z 8000-4)
Z8
D : 拡散係数(JIS Z 8000-9)
0
11-7.3 ルイス数 Le ルイス数は,次の式にもよる。
流体中の熱伝達について熱拡散率との拡散
00-
(11-7.3 (Lewis number) 係数との商で,次の式による。 Le=Sc/Pr
11 : 2
Le=a/D ここで,
0
ここで Sc : シュミット数(番号11-7.2)
22(
a : 熱拡散率(JIS Z 8000-5) Pr : プラントル数(番号11-7.1)
ISO8
D : 拡散係数(JIS Z 8000-9) 番号11-5.2と比較する。
この量は,番号11-5.2及び番号11-6.2の項目と関係が深いの
00
で,これらを参照しながら用いることが望ましい。
00-
ルイス数は,この量の逆数として定義されることがある。
1
1 : 201
3
9
5
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 37] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
3
表4−物質定数(続き)
6
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-7.4 オーネゾルゲ数 Oh オーネゾルゲ数は,次の式にもよる。
流体霧化について粘性力と慣性力及び毛細
1 : 2
(−) (Ohnesorge number) 管力との積の平方根との関係で,次の式に
Oh /
WeRe
02
よる。 ここで,
2(
We : ウェーバー数(番号11-4.5)
I
Oh
SO8
l Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
0
ここで, ラプラス数(番号11-4.37)も参照。
00
特徴的な長さの典型的な例としては,“液滴径”がある。
0
η : 粘度(JIS Z 8000-4)
-1
1
γ : 表面張力(JIS Z 8000-4)
: 2
ρ : 密度(JIS Z 8000-4)
01
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
9)
11-7.5 コーシー数 Cy 圧縮可能流体における慣性力と圧縮力との
(−) (Cauchy number), 関係で,次の式による。
航力弾性因子 Cy=ρυ2K
(aeroelasticity ここで,
parameter) ρ : 密度(JIS Z 8000-4)
v : 速さ(JIS Z 8000-3)
K : 圧縮係数,バルク係数(JIS Z 8000-
4)
11-7.6 フック数 Ho2 弾性流体の慣性力と線形応力との関係で,
(−) (Hooke number) 次の式による。
Ho2=ρυ2E
ここで,
ρ : 密度(JIS Z 8000-4)
v : 速さ(JIS Z 8000-3)
E : 弾性係数(JIS Z 8000-4)
11-7.7 ワイゼンベルグ数 Wi ワイゼンベルグ数は,弾性力と比較した場合の粘性力の相対重
粘弾性流におけるせん断速度と緩和時間の
(−) (Weissenberg number) 時間微分との積で,次の式による。 要性を表す。
Wi=γtr せん断ひずみの時間微分は,せん断速度ともいう。
ここで,
γ : せん断ひずみの時間微分(JIS
Z 8000-4)
tr : 緩和時間(JIS Z 8000-12)

――――― [JIS Z 8000 pdf 38] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
表4−物質定数(続き)
番号 名称 記号 定義 説明
11-7.8 デボラ数 De 応力緩和時間は,マクスウェル緩和時間ともいう。
粘弾性流体のレオロジーにおいて粘弾性流
(−) (Deborah number) 体の緩和時間と観察期間との商で,次の式
による。
De=tctp
ここで,
tc : 応力緩和時間
tp : 観測時間(JIS Z 8000-3)
11-7.9 ローレンツ数 Lo 導電率と熱伝導率との商で,次の式による。
(−) (Lorentz number) ΔU
Lo
ΔT
ここで,
σ : 導電率(JIS Z 8000-6)
ΔU : 二つの基準点間の電圧差(JIS Z
8000-6)
λ : 熱伝導率(JIS Z 8000-5)
ΔT : 基準点間の熱力学的温度T(JIS Z
8000-5)の差
11-7.10 圧縮可能数(圧縮率) Z 気体の等温圧縮率(JIS Z 8000-5)と理想の
(−) (compressibility 等温圧縮率との商で,次の式による。
Z=p
number) ρRsT
Z8
ここで
00
p : 圧力(JIS Z 8000-4)
0-
1
ρ : 密度(JIS Z 8000-4)
1 : 2
Rs : 特定気体定数(比ガス定数)(JIS Z
0
8000-5)
22(
T : 熱力学的温度(JIS Z 8000-5)
ISO8 0000-1
1 : 201
3
9
7
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 39] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
3
8 磁気流体力学
8
000
磁気流体力学[magnetohydrodynamics(MHD)]に関する特性数の名称,記号及び定義は,表5による。MHDは,密度(JIS Z 8000-4),透磁率(JIS
-
11
Z 8000-6)及び導電率(JIS Z 8000-6)などの物質定数を特性とし,磁束密度(JIS Z 8000-6)などの外部場と相互作用する,導電性流体の動力学に関係
: 20
する。
22(ISO8
表5−磁気流体力学
00
番号 名称 記号 定義 説明
00
11-8.1 レイノルズ磁気数 Rm 導電流体における慣性力と磁気力学粘性 この数は,磁気レイノルズ数ともいう。
-1
1 : 2
(11-8.1) (Reynolds magnetic 力との関係で,次の式による。 レイノルズ磁気数は,次の式にもよる。
number)
Rm=υlμσ=vlνm Rm=Re Prm
019
ここで, ここで,
)
v : 流体の速さ(JIS Z 8000-3) Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
Prm : プラントル磁気数(番号11-8.10)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
μ : 透磁率(JIS Z 8000-6)
σ : 導電率(JIS Z 8000-6)
νm=1/(μσ) : 磁気粘度(磁気拡散率)
11-8.2 バチェラー数 Bt 導電液体中の慣性と磁気力学拡散との関
(−) (Batchelor number) 係で,次の式による。
Bt=υlσμ(εrμr)
ここで,
v : 速さ(JIS Z 8000-3)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
σ : 導電率(JIS Z 8000-6)
μ : 透磁率(JIS Z 8000-6)
εr : 比誘電率(JIS Z 8000-6)
μr : 比透磁率(JIS Z 8000-6)

――――― [JIS Z 8000 pdf 40] ―――――

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JIS Z 8000-11:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-11:2019(IDT)

JIS Z 8000-11:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8000-11:2022の関連規格と引用規格一覧