JIS Z 8071:2017 規格におけるアクセシビリティ配慮のための指針 | ページ 10

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Z 8071 : 2017 (ISO/IEC Guide 71 : 2014)
附属書C
(参考)
アクセシビリティ到達目標を達成するために考慮する課題
表C.1は,規格作成者が箇条6のアクセシビリティの目標に関連する様々な考慮する課題に対し,回答
し,適用する際に使用できるチェックリストを示す。箇条6の考慮する課題は,“質問”の表題で左の欄に
示す。中央の“回答”の欄は,これらの質問のそれぞれに対する答えを記録するために使用でき,これら
の答えを導いた情報源を記載することができる。右の“作成規格の箇条/細分箇条”の欄は,質問に対す
る答えの影響を受ける作成規格の特定の部分を記録するために使用できる。
注記 “作成規格”という用語は,箇条6で規定するアクセシビリティ到達目標を考慮して作成され
た全ての種類の文書(規格,技術仕様書,技術報告書,公開仕様書,手引,国際電気通信連合
の勧告,ワークショップ協定など)を示している。
表C.1−アクセシビリティ到達目標に関連する考慮する課題のチェックリスト
質問 回答 作成規格の箇条/細分箇条
6.2.1.5 a) 作成規格で配慮すべき潜在的
なシステムユーザーは誰か,又は作成規
格に関連する人は誰か。
6.2.1.5 b) 作成規格の要求事項及び推奨
事項によって除外される潜在的なユー
ザーがいる場合は,どのようなユーザー
か。
6.2.1.5 c) 作成規格に関連するシステム
が使用される状況には,どのようなこと
があるか。
6.2.1.5 d) 作成規格の要求事項及び推奨
事項によって,どのような使用場面が除
外されてしまう可能性があるか。
6.2.2.5 a) 作成規格に関連するシステム
を利用する多様なユーザーの予測及び
/又は経験はどのようなものか。
6.2.2.5 b) 作成規格に関係するシステム
の分野において,ユーザーの予測に関連
する不便さの情報又は習慣的な予測に
関する情報は入手できるか。
6.2.2.5 c) 作成規格を使用することによ
って,潜在的なユーザーの予測とどのよ
うな対立が生じるか。
6.2.2.5 d) 作成規格を使用することによ
って生じるユーザーの新たな予測は,ど
のようなものか。
6.2.3.5 a) 作成規格に関連するシステム
とユーザーとのやりとりにおいて,どの
部分をユーザー自身がニーズに合わせ
て調整できることが望ましいか。

――――― [JIS Z 8071 pdf 46] ―――――

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Z 8071 : 2017 (ISO/IEC Guide 71 : 2014)
表C.1−アクセシビリティ到達目標に関連する考慮する課題のチェックリスト(続き)
質問 回答 作成規格の箇条/細分箇条
6.2.3.5 b) 作成規格に関連するシステム
とユーザーとのやりとりにおいて,個々
のニーズに合わせた調整が不可能な場
合,どの部分が,障壁となるか。
6.2.3.5 c) 作成規格の中で,システム内
に導入可能なものとして推奨できる,既
に知られている又は新たな個人向け設
定又は優先設定の組合せには,どのよう
なものがあるか。
6.2.3.5 d) 作成規格を使用する場面が,
特定された個々の選択肢又はし(嗜)好
にどのように影響を与えるか。
6.2.4.5 a) 作成規格では,多様なユーザ
ーが目的の作業を実行するために,関連
システムに物理的及び心理的にアプロ
ーチできることをどのように保証でき
るか。
6.2.4.5 b) 作成規格では,多様なユーザ
ーが目的の作業を実行するために,関連
システムに遠隔からアプローチできる
ことをどのように保証できるか。
6.2.4.5 c) 作成規格では,多様な使用状
況における多様なユーザーに対する,物
理的若しくは心理的なアプローチしや
すさ又は遠隔からの操作への制約をど
のようにして回避することができるか。
6.2.5.5 a) 作成規格の適用範囲に照ら
し,システムからユーザーにどのような
情報を提示することが望ましいか。
6.2.5.5 b) 作成規格では,多様な状況に
おける多様なユーザーに対して,関連シ
ステムの情報の知覚しやすさをどのよ
うに保証できるか。
6.2.5.5 c) システムがユーザーに情報を
提供するために使用する感覚の種類を,
作成規格によってどのように制限して
しまう可能性があるか。
6.2.6.5 a) 作成規格の適用範囲内にある
システムに関して,ユーザーによる理解
のために,システムが提示することが望
ましい情報及び機能はどのようなもの
か。
6.2.6.5 b) システムの情報及び機能を正
確に理解できることを,多様なユーザー
に保証するために,作成規格ではどのよ
うな貢献ができるか。

――――― [JIS Z 8071 pdf 47] ―――――

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Z 8071 : 2017 (ISO/IEC Guide 71 : 2014)
表C.1−アクセシビリティ到達目標に関連する考慮する課題のチェックリスト(続き)
質問 回答 作成規格の箇条/細分箇条
6.2.6.5 c) 多様なユーザーが作成規格に
関連するシステムの情報及び機能につ
いて,その使用方法を学習できるように
するために,作成規格では,どのような
サポートが提供できるか。
6.2.6.5 d) 作成規格では,システムが対
象ユーザーに対して,必要以上に認知的
に難しい要求をしないことをどのよう
に保証できるか。
6.2.7.5 a) 作成規格の適用範囲にあるシ
ステムについて,ユーザー自身が開始及
び完了できることが望ましい制御動作
には,どのようなものがあるか。
6.2.7.5 b) 目的の作業を完遂するための
動作を多様な使用状況における多様な
ユーザーが開始及び完了できるように
するために,作成規格ではどのような貢
献ができるか。
6.2.7.5 c) 目的の作業の完遂に必要な動
作を開始及び完了するためにユーザー
が使用できる感覚の種類への制約を,作
成規格ではどのように回避することが
できるか。
6.2.8.5 a) 作成規格に関連するシステム
では,多様な使用状況において多様なユ
ーザーが目的の作業を効果的に達成で
きるように,どのような支援ができる
か。
6.2.8.5 b) 作成規格に関連するシステム
では,多様な使用状況における多様なユ
ーザーが効率的な方法で目的の作業を
達成できるように,どのような支援がで
きるか。
6.2.8.5 c) 作成規格に関連するシステム
では,多様な状況における多様なユーザ
ーが,それぞれが満足できる方法で目的
の作業を達成できるように,どのように
支援できるか。
6.2.8.5 d) 作成規格に関連するシステム
では,一部のユーザーにユーザビリティ
の制約を課してしまうことを,どのよう
に避けることができるか。
6.2.9.5 a) 作成規格に関連するシステム
では,エラーによる不都合を最小限にと
どめるために,どのような支援ができる
か。
6.2.9.5 b) 作成規格に関連するシステム
では,エラーを回避するために,どのよ
うな支援ができるか。

――――― [JIS Z 8071 pdf 48] ―――――

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Z 8071 : 2017 (ISO/IEC Guide 71 : 2014)
表C.1−アクセシビリティ到達目標に関連する考慮する課題のチェックリスト(続き)
質問 回答 作成規格の箇条/細分箇条
6.2.9.5 c) 作成規格に関連するシステム
では,エラーの発生を最小限にとどめる
ために,どのような支援ができるか。
6.2.9.5 d) 作成規格では,ユーザーが関
連するシステムをエラーから復旧させ
るために,どのような支援ができるか。
6.2.10.5 a) 多様なユーザーが同一又は
同等な方法でシステムとやりとりでき
るようにするために,作成規格に関連す
るシステムは,どのような保証ができる
か。
6.2.10.5 b) 作成規格に関連するシステ
ムには,あるユーザーが他のユーザーと
同一又は同等の方法でやりとりできな
い要素はあるか。
6.2.10.5 c) 作成規格に関連するシステ
ムが,一部のユーザーをどのように隔
絶,冷遇又は差別する可能性があるか。
6.2.10.5 d) 作成規格の要求事項及び推
奨事項は,全てのユーザーグループに同
一又は同等のアクセス手段を提供する
ことによって,共生社会を推進するか。
6.2.11.5 a) 多様なユーザーが,関連する
システムを自身の福祉機器又は支援機
器とともに(必要な場合に)利用できる
ようにするには,作成規格でどのように
規定すればよいか。
6.2.11.5 b) 関連するシステムを使用す
るためにユーザーが福祉機器又は支援
機器を(必要な場合に)利用できる可能
性が作成規格によって制約されないよ
うにするには,どのように規定すればよ
いか。
6.2.11.5 c) 多様なユーザーのアクセシビ
リティを促進するために,関連するシス
テムと他のシステムとの互換性を様々
な使用状況で確保するには,作成規格で
どのように規定すればよいか。

――――― [JIS Z 8071 pdf 49] ―――――

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Z 8071 : 2017 (ISO/IEC Guide 71 : 2014)
参考文献
[1] JIS X 8341-2 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス−
第2部 : パーソナルコンピュータ
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 29136,Information technology−User interfaces−Accessibility of personal
computer hardware(IDT)
[2] JIS Z 2300 非破壊試験用語
[3] JIS Z 8002 標準化及び関連活動−一般的な用語
注記 対応国際規格 : ISO/IEC Guide 2,Standardization and related activities−General vocabulary(IDT)
[4] JIS Z 26000 社会的責任に関する手引
注記 対応国際規格 : ISO 26000,Guidance on social responsibility(IDT)
[5] ISO 9241-210,Ergonomics of human-system interaction−Part 210: Human-centred design for interactive
systems
[6] ISO 9999,Assistive products for persons with disability−Classification and terminology
[7] ISO 21542,Building construction−Accessibility and usability of the built environment
[8] ISO/IEC 25062,Software engineering−Software product Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE)−
Common Industry Format (CIF) or usability test reports
[9] ISO/TR 9241-100,Ergonomics of human-system interaction−Part 100: Introduction to standards related to
software ergonomics
[10] ISO/TR 22411,Ergonomics data and guidelines for the application of ISO/IEC Guide 71 to products and
services to address the needs of older persons and persons with disabilities
[11] ISO/IEC/TR 29138-1,Information technology−Accessibility considerations for people with disabilities−Part
1: User needs summary
[12] IEC/TR 62678,Audio, video and multimedia systems and equipment activities and considerations related to
accessibility and usability
入手先 :
[13] ISO Guide 82,Guidelines for addressing sustainability in standards
[14] IEC/ISO/ITU Joint Policy Statement on Standardization and Accessibility
入手先 :
[15] ISO/IEC JTC 1 Special Working Group on Accessibility
入手先 :
[16] ITU-T Recommendation F.790 (01/2007),Telecommunications accessibility guidelines for older persons and
persons with disabilities
入手先 :
[17] EN 301549,Accessibility requirements suitable for public procurement of ICT products and services in Europe
入手先 :

(最新版の入手先 :
)

――――― [JIS Z 8071 pdf 50] ―――――

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JIS Z 8071:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC Guide 71:2014(IDT)

JIS Z 8071:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8071:2017の関連規格と引用規格一覧