JIS Z 8144:2004 官能評価分析―用語 | ページ 2

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Z 8144 : 2004
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2020 分析型形パネル 試料の官能特性を評価するパネル。 analytical panel
2021 し(嗜)好型形パネ試料のし(嗜)好特性を評価するパネル。 preference panel

2022 専門家 expert
特に能力があるとして選ばれた評価者,又は対象物についての知識
があり,評価能力が通常の人より優れた評価者。
備考 官能評価分析では,二通りの専門家が存在する。“専門評価
者”及び“特定専門評価者”である。
2023 専門評価者 expert assessor
感覚の感受性の程度が高く,また,官能評価分析の経験がある選ば
れた評価者のことで,多様な試料を評価するのに一貫した反復可能
な能力をもつ評価者。
2024 消費者 製品を使用する人。 consumer
2025 客観的(測定)方法 理化学機器を用いた測定方法。 objective method
2026 主観的(測定)方法 感覚的・心理的な測定方法。 subjective method
2027 予備選別 官能試験に先立って行う,評価者及び試料の選抜手続き。 screening
2028 分類(法) classification
あらかじめ用意されたカテゴリーに従って試料を仕分ける方法及
び行為。
2029 識別 二つ以上の刺激間の質的・量的,又はその両方の差異を示す行為。 discrimination
2030 順位法 ranking
指定した官能特性について,強度又は程度の順序に試料を並べる方
法。
2031 格付け法 rating
あらかじめ用意され,かつ,順位をもったカテゴリーに試料を分類
する方法。
2032 採点法 scoring
あらかじめ用意された基準に従って試料に点数を付与する方法。
2033 選択法 choice method
多種類の試料の中から,実験目的への適合度が高いものを,最上位
又は上位から数個選ぶ方法。
2034 1点試験法 1個の試料を評価者に呈示し,その属性を判定する試験方法。monadic test
2035 2点試験法 paired
2種類の試料を評価者に呈示し,それらの属性又は優劣を比較する
試験方法。 comparison test
2036 3点試験法 triangle test,
同じ試料 (A) 2点と,それとは異なる試料 (B) 1点とをコード化し
triangular test
て同時に評価者に呈示し,性質が異なる1試料を選ばせる試験方
法。
2037 振分け試験法 sorting test
2種類の試料をそれぞれ数個ずつ同時に評価者に呈示し,同質の2
グループに分ける試験方法。
2038 1対2点試験法 duo-trio test
基準となる試料 (A) を評価者に呈示し,一方で,これと同じ試料
(いったいにて (A) 及びこれと比較すべき試料 (B) をそれぞれコード化して呈示
んしけんほう) し,これらコード化された試料の中から基準となる試料と同一のも
のを選ばせる試験方法。
2039 2対5点試験法 “two-out-of-five”
同じ試料 (A) 2点と,それとは異なる試料 (B) を3点,合計5点
(にたいごてん test
をコード化して同時に評価者に呈示し,Aグループに属するものと
しけんほう) Bグループに属するものとに分類させる試験方法。
2040 A非A試験法 “A”or“not A”
試料 (A) の属性を評価者に理解させるために,同一の評価者又は
test
複数の評価者に試料 (A) 及び試料(非A)をコード化して呈示し,
Aか非Aかを判断させる試験方法。
2041 希釈(試験)法 試料を段階的に希釈して行う試験方法。 dilution method
2042 マッチング, matching
多種類の試料があるとき,それらをコード化してから1種類ずつ含
配偶(試験)法 む二組のグループを作成して評価者に呈示し,対になる同一種類の
試料を選ばせる試験方法。
備考 “マッチングテスト (matching test)”ともいう。

――――― [JIS Z 8144 pdf 6] ―――――

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Z 8144 : 2004
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2043 一対比較法 method of paired
数個の試料が存在するとき,それらを2個ずつ組にして評価者に呈
(いっついひか 示し,比較判断によって評価する試験方法。 comparisons
くほう)
2044 尺度 scale
感覚の質・強度,し(嗜)好及び受容性を測定するために用意され
た言語又は数値の集合で,分類又は順序付けが可能なもの。
備考 測定方法によって,尺度は,名義尺度 (nominal scale),順序
尺度 (ordinal scale),間隔尺度 (interval scale),比率尺度 (ratio
scale)に分けられ,それぞれ許容される演算が決まってくる。
2045 し(嗜)好尺度 好き嫌いの程度を表現するための尺度。 hedonic scale
2046 記述的尺度 目盛を言語で表した尺度。 descriptive scale
備考 言語尺度と呼ばれていたものである。
2047 単極尺度 原点(ゼロ)を一端とする尺度。 unipolar scale
2048 両極尺度 正負の両端をもつ尺度。 bipolar scale
2049 総合評価 試料がもつ属性を総合的に評価する方法。 overall judgement
2050 独立評価, independent
直接的な比較を行わず,評価者各自がもつ基準によって評価する試
独立査定, 料呈示方法。 assessment
絶対評価 備考 絶対評価は日本固有の表現である。
2051 比較評価, 比較対象との直接的な比較によって評価する試料呈示方法。 comparative
比較査定, 備考 相対評価は日本固有の表現である。 assessment
相対評価
2052 マグニチュード推定感覚の強度に比例した数値を与えて評価する方法。 magnitude
estimation
2053 識別試験法 difference test,
感覚の強度又は質の相違の有無を判定する目的で行われる試験方
法。 discrimination test
2054 し(嗜)好試験法 消費者のし(嗜)好及び受容性を調べる目的で用いられる試験方法。 preference test
2055 記述的試験法 descriptive test
ある試料の官能的な属性又はそれぞれの属性の強度を評価するの
に,専門家が記述的な用語を用いる官能試験方法の総称。
備考 次の二つの試験方法の使い分けが必要である。
1. 備考定量的記述用語を収集するための試験方法。
2. 1で用意した用語で試料を記述する試験方法。
2056 順序効果 order effect
二つ以上の試料を連続して評価するとき,最初の試料の影響を受け
て次の試料の評価が偏るという心理的効果。
2057 対比効果 contrast effect
二つ以上の刺激を同時に,又は前後して呈示したとき,それらの刺
激の差を実際より大きく感じるという心理的効果。
2058 期待効果 先入観によって評価結果が左右されるという心理的効果。 expectation effect
備考 “期待のかたより (expectation bias)”ともいう。
c) 味覚・きゅう(嗅)覚
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3001 味覚 taste,
化学物質が味らい(蕾)を刺激することによって引き起こされる感
覚。 gustation
3002 味覚障害 障害による味覚の異常又は欠如。 ageusia
3003 テイスティング 食品を口に入れて味わい,評価すること。 tasting
3004 食欲 食品を摂取したいという生理的及び心理的欲求。 appetite
3005 風味 食品を口内に入れたときの味覚,きゅう(嗅)覚などの総合的感覚。 flavour
(ふうみ),
フレーバー
3006 口あたり mouthfeel
舌,歯茎及び歯を含む口内で知覚される触覚などの総合的感覚。
3007 基本味 味覚の質を表す最も基本的な要素。 basic taste
(きほんみ)

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
3008 酸味 acidity
くえん酸,酒石酸などを代表とする物質によって引き起こされる味
(さんみ) 覚。
3009 苦味 bitterness
キニーネ,カフェインなどを代表とする物質によって引き起こされ
(にがみ) る味覚。
3010 塩味 食塩などを代表とする物質によって引き起こされる味覚。 saltiness
(しおあじ)
3011 甘味 しょ糖などを代表とする物質によって引き起こされる味覚。 sweetness
(あまみ)
3012 うま味 L−グルタミン酸ナトリウム,5−イノシン酸ナトリウムなどを代表umami
(うまみ) とする物質によって引き起こされる味覚。
3013 辛味 pungency
とうがらしのカプサイシンなどを代表とする物質によって口内に
(からみ) 引き起こされる感覚。
3014 アルカリ味 alkalinity
炭酸水素ナトリウムなどを代表とする物質によって口内に引き起
(あるかりみ) こされる感覚。
3015 渋味 astringency
しぶがきのタンニンなどを代表とする物質によって口内に引き起
(しぶみ), こされる感覚。
収れん味
3016 おいしさ 食品を摂取したとき,快い感覚を引き起こす性質。 palatability
3017 あと味 aftertaste,
食品を摂取した後,口内が空になったときにもなお口内に残る感
(あとあじ), 覚。 residual taste
残味
3018 ボディ body
試料のもつ風味の豊かさ,又は口内の触覚器官への刺激で検出され
る試料の流動特性に対する感覚。
3019 きゅう(嗅)覚 odour,
化学物質がきゅう(嗅)上皮(鼻こう内の感覚細胞)を刺激するこ
とによって引き起こされる感覚。 olfaction
備考 仮名表記で“におい”と記述することもある。
3020 芳香, 好ましいにおい。 aroma
アロマ
3021 悪臭 好ましくないにおい。 malodour
3022 きゅう(嗅)覚障害 障害によるきゅう(嗅)覚の異常又は欠如。 anosmia
3023 オフフレーバー 製品又は試料に本来備わっていない異質な風味。 off−flavour
3024 異臭 製品又は試料に本来備わっていない異質なにおい。 off−odour
3025 腐敗 微生物の作用による好ましくない変質。 taint
3026 ノート 試料がもつ特徴的なにおい。 note
備考 香調ともいう。
d) 触覚
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4001 触覚 皮膚又は粘膜を刺激することによって引き起こされる感覚。 touch
4002 筋感覚 押したり,歯でかんだりするときに筋肉で感じる感覚。 kinaesthesis
4003 温覚 32 ℃以上の温度で刺激されたとき,引き起こされる感覚。 sense of warmth,
sense of warm
4004 冷覚 sense of cold
25 ℃以下の温度又はメントールなどの化学的刺激で引き起こされ
る感覚。
4005 痛覚 pain
皮膚又は粘膜に物理的又は化学的刺激が加えられたときに引き起
こされる痛いと感じる感覚。
4006 (表面の)テクス 材質,表面構造などによって生じる,物体表面に関する触覚の属性。 texture
チャー
4007 (食品の)テクス texture
口内で知覚できる食品の物理的特性,又は触覚,視覚及び聴覚によ
チャー って判断できる食品の構造若しくは組成に関する特性。

――――― [JIS Z 8144 pdf 8] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
4008 風合 feeling
硬軟性,弾性,粘性,目の粗さなどの組み合わされた性質の視覚,
(ふうあい) 触覚などによる官能的な品質評価(JIS L 0220参照)。
備考 繊維及び繊維製品の感覚による評価特性。
4009 ハンドリング 品位を触覚などで評価する方法(JIS L 0220参照)。 handling
備考 繊維及び繊維製品の感覚による評価方法。
4010 かたさ 試料の変形又は破壊に対する抵抗力の大きさの程度。 hardness
4011 やわらかさ 試料の変形又は破壊に対する抵抗力の小ささの程度。 softness
e) 視覚
番号 用語 定義 対応英語(参考)
5001 視覚 vision,
眼に放射が入ることによって生じる外観の明るさ,色,形状,動き
などを認める感覚及び知覚(JIS Z 8113参照)。 visual perception
備考 必要に応じて“視感覚”及び“視知覚”を用いてもよい。
5002 色感覚 colour sensation
有彩色成分と無彩色成分との組合せからなる視知覚の属性(JIS Z
8105参照)。
5003 色知覚 色感覚に基づいて対象の色の状態を知ること。 colour perception
5004 外観 視覚によって感知できる属性。 appearance
5005 明るさ brightness
ある面から発している光の強弱の見え方の基になる視覚の属性
(JIS Z 8105参照)。
5006 色相 hue
ある面が,純粋な赤,黄,緑,青,若しくはそれらの隣り合った,
二つの間の知覚色と同類に見えるという視感覚の属性又はそれを
尺度化した値(JIS Z8105参照)。
5007 明度 lightness
ある面について,それと同様に照明された白又は透明な面と比較し
て,相対的に判断される明るさの度合い。
5008 彩度 saturation
ある面について,それと同様に照明された白又は透明な面と比較し
て,相対的に判断される色みの度合い。 (of a colour)
備考 色みとは,ある面の知覚色について,有彩色の度合いが強い
か弱いかの基になる視感覚の属性(JIS Z 8105参照)である。
また彩度については,一般にはマンセルの尺度である,クロ
ーマ(chroma)が用いられることが多い。
5009 無彩色 achromatic colour
色相をもたない色。白,灰及び黒の色名が普通に用いられ,透過性
物体には,無色及び中性が用いられる。
5010 有彩色 chromatic colour
色相をもつ色。日常会話では,多くの場合,色はこの意味で,白,
灰及び黒と対比して用いられる。
5011 光沢 gloss
表面の方向選択特性のために,諸物体の反射ハイライトが,その表
面に映りこんで見えるような見えのモード(JIS Z 8105参照)。
5012 (視覚の)テクス 材質,表面構造などによって生じる物体表面に関する視覚の属性。 texture
チャー
f) 聴覚
番号 用語 定義 対応英語(参考)
6001 聴覚 auditory sense
音波が耳に入ることによって引き起こされる音の大きさ,音の高
さ,音色などの感覚(JIS Z 8106参照)。
6002 音の大きさ 音の強さに関する聴覚上の属性(JIS Z 8106参照)。 loudness
6003 音の高さ pitch
聴覚にかかわる音の属性の一つで,低から高に至る尺度上に配列さ
れる(JIS Z 8106参照)。
6004 音色 timbre
聴覚にかかわる音の属性の一つで,物理的に異なる二つの音が同じ
(ねいろ) 音の大きさ及び高さであっても異なった感じに聞こえるとき,その
相違に対応する属性(JIS Z 8106参照)。

――――― [JIS Z 8144 pdf 9] ―――――

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Z 8144 : 2004
番号 用語 定義 対応英語(参考)
6005 単耳聴 音の刺激が片方の耳だけに与えられるような音の聴取状態。 monotonic hearing,
(たんじちょう) monaural hearing
6006 両耳聴 音の刺激が両方の耳に与えられるような音の聴取状態。 binaural hearing
(りょうじちょう)
6007 定位 localization
音場において,聴覚によって感じる距離感と方向感とを伴った音源
の位置感覚。

――――― [JIS Z 8144 pdf 10] ―――――

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JIS Z 8144:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5492:1992(MOD)

JIS Z 8144:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8144:2004の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISL0220:2006
繊維用語―検査部門
JISZ8103:2019
計測用語
JISZ8105:2000
色に関する用語
JISZ8106:2000
音響用語
JISZ8113:1998
照明用語