JIS Z 8222-1:2006 製品技術文書に用いる図記号のデザイン―第1部:基本規則 | ページ 2

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Z 8222-1 : 2006 (ISO 81714-1 : 1999)
例 図記号 意味 合成した図記号 意味
陽極
1 直熱式陰極 直熱式陰極をもつ二極管
電子管の球
枠,容器
2 三つの流路をもつ熱交換器
加熱又は冷却コイル
逆止弁の弁座
3 逆止弁/逆流防止弁
逆止弁の可動部
備考 例2に示す点線は,図記号の部分ではない(6.12参照)。
図3 図記号の組合せの例
6.4.2 複雑な組立品の図記号 組立品を表す図記号は,その組立品の構成要素を表す図記号を組み合わせ
て作らなければならない。
複雑な組立品の図記号が,複雑になるとの理由又は構成要素を表す図記号がないという理由から,上記
の方法で作ることができない場合は,次による。
図記号は,単純な実線の外枠を基準としなければならない。そして,次に示すa) f)又はこれらの組合
せに従った補足情報がある場合には外枠内に示す。外枠は,正方形又は必要ならば長方形,又は他の囲ん
だ図形が望ましい。
a) 最も重要な構成要素を表す図記号(図1参照)。
b) 日本工業規格(日本産業規格)に基づく数学的な記号及び/又は式,量記号,化学式,図形表現(グラフ)及び記号。
数学的な記号は,JIS Z 8201に従わなければならない(図4参照)。
図4 AND素子

――――― [JIS Z 8222-1 pdf 6] ―――――

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c) 英語に基づいた連想しやすい略語(mnemonic)が望ましい(図5参照)。
図5 マルチプレクサ (Multiplexer)
d) 各入力及び各出力に関連する補足情報を表す図記号(図6参照)。
図6 双安定素子
e) 組立品全体に関連する図記号の補足情報は,外枠の内側又は外側に示す(図7参照)。
図7 フィードバック制御装置及び無線システム
f) 図記号の意味をa) e)の方法で記述できない場合,短い文字列を追加してもよい。
この文字列は,例えば,ダイヤグラム中で使用される言語と無関係に,英語で書くのが望ましい。ただ
し,日本だけで使用する場合には,日本語で記述してもよい。
文章は,外枠の内側でも外側でもよいが(図8参照),できるだけ短くするのがよい。
油圧制御システム
油圧制御
油圧制御
システム
システム
備考 外枠の外側に文字列を書き,国際的な図記号と言語関連情報とを区別すると,英語以外での言語による複製が
容易になる。
図8 油圧制御システム
6.4.3 流れの向きを含む図記号 補足情報を示すために使用される流れの向きを表す図記号は,全体的な
流れが強調できるような方法で示す(図16参照)。

――――― [JIS Z 8222-1 pdf 7] ―――――

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6.5 グリッド,モジュール

 図記号のデザインの基礎として,モジュール1 M間隔の平行線の直交グリ
ッドを使用するものとする。このグリッドは,0.1 M又は0.125 Mのグリッドに細分してもよい(図9参
照)。同じ図記号又は記号ファミリについては,これら二つのグリッド方式(グリッドA及びグリッドB)の
一つだけを使用し,それを適切に文書中に示す。
1 Mグリッド
0.5 Mグリッド
0.25 Mグリッド
0.1 Mグリッド 0.125 Mグリッド
0.1M 0.25M
→← →←
1M
0.5M
← → ←

グリッドA グリッドB
図9 グリッドの例

6.6 線の太さ

 図記号のデザインに使用する線の太さとモジュールの大きさMとの比率は,0.1とする。
図記号の文字及び線は,同じ太さの線にするのがよい。別の太さの線が必要な場合には,二つの線の太さ
の比率は少なくとも2 : 1にするのがよい。線の太さはJIS Z 8312で規定する線が望ましい。

6.7 弧及び線

 線種は,JIS Z 8312に従い,鋭角で接触又は交差する線は,15°以上の角度にするのが
よい。グリッド線と平行でない直線とは,15°の開きをもつか,又は決まったこう配(例えば,1 : 1,2 :
1,3 : 1,4 : 1)をもつことが望ましい。直線の始点又は終点は,グリッドの交点と一致するのがよい。
弧の終点は,グリッドの交点と一致しなければならない。曲線は,弧の一部及び/又は直線だけで構成
する。
接続ノードが必要な図記号の外形を定める直線及び弧は,次による(図10参照)。
− 水平線及び垂直線の軸は,0.5 M又は1 Mのグリッド上に置く。
− 斜線又は弧の軸は,0.5 Mのグリッドの交点と交差するが,それは必要な接続ノードと同数にする。

――――― [JIS Z 8222-1 pdf 8] ―――――

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破砕機 容器
0.5
→ ←
図10 接続ノードを含む図記号の外形の例

6.8 平行線の最小間隔

 平行線のすき間は,最も太い線の太さの2倍以上とする。

6.9 ハッチング及び塗りつぶしの表示

 ハッチングを施した部分については,平行線の最小間隔及び線
の太さに関する要求事項を適用しなければならない。
塗りつぶしの表示は用いないのがよい。

6.10 接続ノード

 図記号は,入力及び出力に示す適切な数の接続ノードをもつことが望ましい。

6.11 接続ノードの位置

 接続ノードは,1 M又は0.5 Mのグリッドの交点にあることが望ましい(例えば,
図10参照)。
接続ノードの相互間又は平行なターミナル線の相互間に文字列を記入する場合には,これらのノード又
は線の最小間隔は2 Mとする。

6.12 ターミナル線

 ターミナル線が必要な場合には,できるだけ短くしなければならない。
図記号がターミナル線を含まず,かつ,接続線を特定の指示によって図記号に付ける場合には,接続線
は点線で示すのがよい(図3の例2参照)。

6.13 基準点

 コンピュータ支援システムで図記号を使用する場合には,図記号に基準点が必要である。
基準点は,図記号に使用したものと同じグリッドの0.5 M又は1 Mの交点になければならない。
備考 基準点の位置に関する詳細な推奨事項は,個々の規格に示されている。

6.14 図記号に示す文章

6.14.1 書体 文字の書体は,JIS Z 8313-1に規定するB形直立体に一致させるのがよい。量記号は,ISO
31-11及びIEC 60027に規定するものが望ましい。
6.14.2 文字集合 図記号内の文字は,標準文字集合を用いるのがよい。コンピュータ処理との互換性を維
持するために,文字はJIS X 0201の7ビット文字集合に符号化した文字,つまり,国際基準版(IRV)に
限定するのがよい。ただし,コントロール文字及び国別交換文字は除く。追加の文字が必要な場合には,
既存のコード化文字集合,すなわち,ISO/IEC 8859(すべての部),ISO/IEC 10367,JIS X 0221-1及びIEC
61286から選ぶ。
6.14.3 文字列の向き 文字列の向き(読み取る方向)は,JIS Z 8317の寸法数値の規定に適合し,製図用
紙の下辺及び右辺から読むことができるようにしなければならない。

――――― [JIS Z 8222-1 pdf 9] ―――――

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6.14.4 外枠内の文字列の位置 図記号全体に関連する文字列は,図記号の外枠内の上方中央部[図11 a)
参照]又は中央[図11 b)参照]に書くのがよい。
入力/出力に関連する文字列は,関連する入力/出力の隣に記載する[図11 c)参照]。
備考 塗りつぶした領域は,文字列を書き込む領域を示す。
図11 文字列の場所の例
6.14.5 最小距離 文字列とその周囲図形との最小間隔は,最も太い線の太さ(d)の2倍以上とする(図
12参照)。


≧2d
≧2d


d
→← ≧2 d
→ ←
図12 文字列と線との間の最小距離

6.15 図記号の大きさ

 図記号の大きさは,含まれる文字列,含まれる構成要素図記号,他の図の詳細,
接続ノードの位置及び数のような記入場所の要求事項を考慮しなければならない。

7. 比率(proportion)の変更

 図記号の比率は,関連する規格で規定するものとする。変更前と変更後の図
記号のもつ情報が同じ場合には,図4及び図5に示すように図記号の比率を変更してもよい。ただし,変
更後の図記号が図4及び図5のように情報が同じ場合には,既存の図記号を変更してもよい。
備考 図記号の変更又は改訂は,別の文書又は適用される規格の中で示す。

8. 図記号の転写形

    備考 この規格では,図記号の転写形は異なる図記号であるとは考えない。

――――― [JIS Z 8222-1 pdf 10] ―――――

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JIS Z 8222-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 81714-1:1999(IDT)

JIS Z 8222-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8222-1:2006の関連規格と引用規格一覧