JIS Z 8402-2:1999 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法 | ページ 9

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Z 8402-2 : 1999 (ISO 5725-2 : 1994)
個の外れ値が検出されたが,それらは捨てないで計算に含められている。

B.2 例2 : ピッチの軟化点(複数の測定水準,欠測値がある場合)

B.2.1 背景
a) 測定方法
ピッチの軟化点の環球法による測定
b) 出典
タール及びその製品の標準試験法;ピッチセクション;方法番号No.PT3中性グリセリンを用いる
方法(附属書Cの引用文献 [5])
c) 試料
ピッチの市販品バッチから選ばれたもので,引用文献 [5] のピッチセクションの“試料”の章の規
定に従って,採取,調製された。
d) 説明
これは温度特性 (℃) の測定である。16試験室が参加した。通常の市販製品の範囲をカバーするた
めに,約87.5℃,92.5℃,97.5℃,102.5℃の4個の試料を測定することを意図していたが,測定水準2
については,平均温度約96℃で,測定水準3と類似の不適切な試料が選定されてしまった。試験室5
では,測定水準2に対して,一回目に測定方法を不正確に適用したため,二回目の測定に必要な試料
が残らなかった。試験室8では,測定水準1の試料がなかった(測定水準4の試料が2つあった。)。
e) グラフによる提示
マンデルのh,k統計量をプロットすべきであるが,この例もまた,他のグラフを提示するために省
略した。マンデルのプロットはB.3の例で完全に図示し,議論される。
B.2.2 オリジナルデータ
これらのデータは℃を単位として表B.6に,図2の書式A(7.2.8参照)の形式で示されている。
B.2.3 セル平均値
これらの値は℃を単位として表B.7に,図2の書式B(7.2.9参照)の形式で示されている。
このグラフは図B.5に示されている。
B.2.4 セル内の差の絶対値
この実験においてはセルごとの測定結果が2個であるので,その差の絶対値はデータのばらつきを示す
のに用いることができる。これらの差の絶対値は℃を単位として表B.8に,図2の書式C(7.2.10参照)
の形式で示されている。
このグラフは図B.6に示されている。
表B.6 オリジナルデータ : ピッチの軟化点 (℃)
試験室i 測定水準j
1 2 3 4
1 91,0 97,0 96,5 104,0
89,6 97,2 97,0 104,0
2 89,7 98,5 97,2 102,6
89,8 97,2 97,0 103,6
3 88,0 97,8 94,2 103,0
87,5 94,5 95,8 99,5

――――― [JIS Z 8402-2 pdf 41] ―――――

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Z 8402-2 : 1999 (ISO 5725-2 : 1994)
試験室i 測定水準j
1 2 3 4
4 89,2 96,8 96,0 102,5
88,5 97,5 98,0 103,5
5 89,0 97,2 98,2 101,0
90,0 − 98,5 100,2
6 88,5 97,8 99,5 102,2
90,5 97,2 103,2 102,0
7 88,9 96,6 98,2 102,8
88,2 97,5 99,0 102,2
8 − 96,0 98,4 102,6
− 97,5 97,4 103,9
9 90,1 95,5 98,2 102,8
88,4 96,8 96,7 102,0
10 86,0 95,2 94,8 99,8
85,8 95,0 93,0 100,8
11 87,6 93,2 93,6 98,2
84,4 93,4 93,9 97,8
12 88,2 95,8 95,8 101,7
87,4 95,4 95,4 101,2
13 91,0 98,2 98,0 104,5
90,4 99,5 97,0 105,6
14 87,5 97,0 97,1 105,2
87,8 95,5 96,6 101,8
15 87,5 95,0 97,8 101,5
87,6 95,2 99,2 100,9
16 88,8 95,0 97,2 99,5
85,0 93,2 97,8 99,8
備考 明らかな外れ値はない。
参考 表の中では小数点としてコンマ (, ) を
用いている。
表B.7 セル平均 : ピッチの軟化点(℃)
試験室i 測定水準j
1 2 3 4
1 90,30 97,10 96,75 104,00
2 89,75 97,85 97,10 103,10
3 87,75 96,15 95,00 101,25
4 88,85 97,15 97,00 103,00
5 89,50 − 98,35 100,60
6 89,50 97,50 101,35 102,10
7 88,55 97,05 98,60 102,50
8 − 96,75 97,90 103,25
9 89,25 96,15 97,45 102,40
10 85,90 95,10 93,90 100,30
11 86,00 93,30 93,75 98,00
12 87,80 95,60 95,60 101,45
13 90,70 98,85 97,50 105,05
14 87,65 96,25 96,85 103,50
15 87,55 95,10 98,50 101,20

――――― [JIS Z 8402-2 pdf 42] ―――――

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Z 8402-2 : 1999 (ISO 5725-2 : 1994)
試験室i 測定水準j
1 2 3 4
16 86,90 94,10 97,50 99,65
備考 i=5,j=2の要素は欠測である。(7.4.3参
照)
参考 表の中では小数点としてコンマ (, ) を
用いている。
表B.8 セル内の差の絶対値 : ピッチの軟化点 (℃)
試験室i 測定水準j
1 2 3 4
1 1,4 0,2 0,5 0,0
2 0,1 1,3 0,2 1,0
3 0,5 3,3 1,6 3,5
4 0,7 0,7 2,0 1,0
5 1,0 − 0,3 0,8
6 2,0 0,6 3,7 0,2
7 0,7 0,9 0,8 0,6
8 − 1,5 1,0 1,3
9 1,7 1,3 1,5 0,8
10 0,2 0,2 1,8 1,0
11 3,2 0,2 0,3 0,4
12 0,8 0,4 0,4 0,5
13 0,6 1,3 1,0 1,1
14 0,3 1,5 0,5 3,4
15 0,1 0,2 1,4 0,6
16 3,8 1,8 0,6 0,3
参考 表の中では小数点としてコンマ (, ) を
用いている。

――――― [JIS Z 8402-2 pdf 43] ―――――

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Z 8402-2 : 1999 (ISO 5725-2 : 1994)
図B.5 ピッチの軟化点 : セル平均
図B.6 ピッチの軟化点 : セル内の差の絶対値
B.2.5 一致性と外れ値の精査

――――― [JIS Z 8402-2 pdf 44] ―――――

                                                                                             43
Z 8402-2 : 1999 (ISO 5725-2 : 1994)
コクランの検定を適用した検定統計量の値を,表B.9に示す。
n=2のときの,p=15及びp=16に対する有意水準5%の棄却限界値はそれぞれ0.471及び0.452である。
外れ値はない。
セル平均に対するグラッブズ検定を行った。片側1個の外れ値も,片側2個の外れ値もなかった。
表B.9 コクランの検定統計量Cの値
水準j 1 2 3 4
C 0,391 (15)0,424 (15) 0,434 (16)0,380 (16)
備考 試験室の数をかっこ内に示す。
表B.10 セル平均へのグラッブズ検定の適用
測定水準;n 検定のタイプ
下側1個 上側1個 下側2個 上側2個
1;15 1,69 1,56 0,546 0,662 グラッブズの
2;15 2,04 1,77 0,478 0,646 検定統計量の値
3;16 1,76 2,27 0,548 0,566
4;16 2,22 1,74 0,500 0,672
5%外れ値 グラッブズの
n=15 2,549 2,549 0,336 7 0,336 7 棄却限界値
n=16 2,585 2,585 0,360 3 0,360 3
1%外れ値
n=15 2,806 2,806 0,253 0 0,253 0
n=16 2,852 2,852 0,276 7 0,276 7
^,srj,sRjの計算
B.2.6 mj
7.4.4と7.4.5に従って計算した。
測定水準1を例とすると,次のように計算される。計算の便宜のためにすべてのデータから80.00を差
し引いてある。セル内の繰返し数n=2のときの方法を用いた。
試験室の数 p=15
繰返しの数 n=2
T1= iy=125.950
0
T2= ( iy ) 2=1 087.977 5
T3= ( yi1yi2 ) 2=36.910 0
2 T3
sr =p =.1230 3
2
2 rs2
2 pT2−T1
sL = =.1557 5
p( p )1 2
sR2=sL2+sr2=2.787 8
^=T
1
m (80.00を加えて)=88.396 6
p
sr=1.109 2
sR=1.669 7

――――― [JIS Z 8402-2 pdf 45] ―――――

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