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Z 8717-1989
附属書 試料面照明光の評価方法
1. 適用範囲 この附属書は,蛍光物体色の測定において,試料物体を照明する測色用の光に近似した試
料面照明光の相対分光分布(1)を,蛍光測色誤差指数によって評価する方法を規定する。
注(1) 光源に加えて照明光学系,積分球などの特性を含む。
2. 用語の意味 この附属書で用いる主な用語の意味は,JIS Z 8105,JIS Z 8113,JIS Z 8120及びこの規
格の本体によるほか,次による。
(1) 紫外蛍光測色誤差指数 紫外放射を吸収して可視放射の短波長域の青蛍光を発する蛍光増白物体色の
測定に主として適用する蛍光測色誤差指数。
3種類の代表的な紫外蛍光試験色について計算した測色誤差の平均によって定義する。
(2) 可視蛍光測色誤差指数 主に可視放射の一部を吸収して,より長波長の可視放射を発する蛍光物体色
の測定に主として適用する蛍光測色誤差指数。
6種類の代表的な可視蛍光試験色について計算した測色誤差の平均によって定義する。
(3) 蛍光試験色 蛍光測色誤差指数を計算するために規定する代表的な9種類の蛍光物体色。
3. 試料面照明光の相対分光分布の求め方
3.1 45°照明及び0°照明の場合 本体4.1に規定する照明及び受光の幾何学的条件が45°照明(条件a)
及び0°照明(条件b及び条件d)の場合は,試料面照明光の相対分光分布を次によって求める。
フィルター,反射鏡などの光学素子を含めた測定用光源の相対分光分布をJIS Z 8724によって測定する。
ただし,波長範囲は300780nmとし,波長間隔は5nmで測定する。
3.2 拡散照明の場合 本体4.1に規定する照明及び受光の幾何学的条件が拡散照明(条件c)の場合は,
試料面照明光の相対分光分布を次の(1),(2)のいずれかによって求める。
(1) 測定用光源の相対分光分布Ss ( ‰ 積分球の相対分光効率 ‰ 離して測
の積Ss ( ‰馗扱 光の相対分光分布S ( ‰
(a) 測定用光源の相対分光分布の測定は,3.1による。
(b) 積分球を用い,その試料面開口に偏光特性が少ない常用標準白色面を置いて,測定用光源又はそれ
に準じた特性をもつ安定な光源で拡散照明し,0°方向の反射光を分光測光器に導いた場合と,同じ
常用標準白色面を同じ光源によって45°照明し0°方向の,又は0°照明し45°方向の反射光を同
じ分光測光器に導いた場合との測光目盛の比を積分球の相対分光効率 ‰謀 2)(附属書図1
参照)。
測定の波長範囲は300780nm,波長間隔は原則として5nmとする。ただし,波長間隔は20nm
以内で測定して5nm間隔の値を補間して求めてもよい。
注(2) 積分球の相対分光効率 ‰ 式(1)の関係がある。
1 (1)
ここに, 積分球内壁の平均分光反射率
したがって,分光反射率 ‰ い場合はわずかな汚れによる反射率変化が大きな効率
変化になることに注意しなければならない。
――――― [JIS Z 8717 pdf 16] ―――――
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附属書 図1 積分球の相対分光効率 ‰湮 定光学系配置
附属書 図2 試料面照明光(拡散照明の場合)の相対分光分布の測定光学系配置
(2) 積分球を用い,その試料面開口に偏光特性が少ない常用標準白色面を置いて,測定用光源で拡散照明
し,0°方向の反射光を分光測光器に導いた場合と,同じ常用標準白色面を相対分光分布の標準電球に
よって45°照明し0°方向,又は0°照明し45°方向の反射光を同じ分光測光器に導いた場合との比
較から試料面照明光の相対分光分布を求める(2)(附属書図2参照)。
測定の波長範囲は300780nm,波長間隔は5nmとする。
4. 相対分光分布の値の規準化 測色用の光及び試料面照明光の相対分光分布の値は,式(2)によって規準
化する。
100 S
Sn 780
(pdf 一覧ページ番号 )
S y
380
ここに, Sn ( 規準化した相対分光分布
S( 規準化する前の相対分光分布
y( XYZ表色系における三刺激値のYに対する等色関数
――――― [JIS Z 8717 pdf 17] ―――――
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積算 ( ‰ 長間隔
X10,Y10,Z10表色系による場合には,式(2)において,y ( ‰湎 わりに,X10,Y10,Z10表色系における
y(
三刺激値のY10に対する等色関数10 ‰ いて計算する。
5. 相対分光分布の評価 試料面照明光の相対分光分布は,蛍光測色誤差指数によって評価する。蛍光測
色誤差指数は,紫外蛍光測色誤差指数及び可視蛍光測色誤差指数とする。
蛍光測色誤差指数の計算に用いる蛍光試験色19は,その反射分光放射輝度率を附属書付表1に,相対
外部蛍光放射効率を附属書付表2に,蛍光成分の相対分光分布を附属書付表3にそれぞれ示す。各波長に
おいて,空欄は値が0であることを示す。
6. 蛍光測色誤差指数の求め方 蛍光測色誤差指数は,次の手順によって,蛍光試験色を測色用の光で照
明したときと試料面照明光で照明したときとの分光放射輝度率から求める。
(1) 測色用の光の下での全分光放射輝度率 各蛍光試験色ごとの測色用の光の下での全分光放射輝度率を
式(3)によって求める。
Fi
t,D,i ,0i N (3)
SD,n
ここに, 戀 D, i, ( 蛍光試験色iの測色用の光の下での全分光放射輝度率
戀 i( 蛍光試験色iの反射分光放射輝度率
Fi ( 蛍光試験色iの蛍光成分の相対分光分布
SD, n ( 測色用の光の規準化した相対分光分布の値
反射と蛍光に関する可視部の波長の値 (nm)
また,Nは式(4)によって求める。
650
N SD,n Qa,i (4)
300
ここに, SD, n ( ) : 測色用の光の規準化した相対分光分布の値
Qa, i ( ) : 蛍光試験色iの相対外部蛍光放射効率
: 蛍光の励起に関する波長 (nm)
: 積算 ( ‰ 長間隔で,5nmとする。
備考 附属書付表13にそれぞれに示してある 戀 i( Qa, i ( びFi ( ‰
は,電算機入力を簡単にするために,10nmの倍数の波長の値だけを読み取って,間の数値は式
(5)及び式(6)によって補間してもよい。
波長305nm及び775nmについては,
A 5 A 5
A (5)
2
その他の波長については,
9A 5 A 5 A 15 A 15
A (6)
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(2) 試料面照明光の下での全分光放射輝度率 各蛍光試験色ごと,の試料面照明光の下での全分光放射輝
度率 戀 x, i, ( ‰ 式(3)及び式(4)のSD, n ( Sd, n ( ‰馗扱 光の規準化した相対分光分布
Sx, n ( ‰歿 えて求める。
(3) 蛍光試験色の計算値 各蛍光試験色ごとの測色用の光の下及び試料面照明光の下でのL*a*b*表色系に
おける色の値を,次によって計算する。
――――― [JIS Z 8717 pdf 18] ―――――
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戀
(a) (1)及び(2)によって求めた D, i, ( び 戀 x, i ( ‰ 色用の光の相対分光分布SDn (
を相対色刺激関数として,それぞれ三刺激値を計算する(本体の6.6参照)。
(b) 上記の三刺激値を,それぞれL*a*b*表色系L*, a*, b*に変換し,測色用の光の下での値と試料面照明
光の下での値との間の色差Eiを求め,これを測色誤差とする[JIS Z 8729(L*a*b*表色系及びL*, a*,
b*表色系による物体色の表示方法)及びJIS Z 8730(色差表示方法)参照]。
(4) 紫外蛍光測色誤差指数 紫外蛍光測色誤差指数を式(7)によって求める。
3
Ei
i 1
Fuv (7)
3
ここに, Fuv : 紫外蛍光測色誤差指数
Ei : (3)(b)から計算した個々の蛍光試験色iごとの測色誤差
(CIELAB) の値
i : 蛍光試験色の番号13
参考 JIS Z 8902に規定するキセノン標準白色光源では,Fuv=1.4となる。
(5) 可視蛍光測色誤差指数 可視蛍光測色誤差指数を式(8)によって求める。
9
Ei
i 4
Fvis (8)
6
ここに, Fvis : 可視蛍光測色誤差指数
Ei : (3)(b)から計算した個々の蛍光試験色iごとの測色誤差
(CIELAB) の値
i : 蛍光試験色の番号49
参考 JIS Z 8902に規定するキセノン標準白色光源では,Fvis=2.3となる。
7. 蛍光測色誤差指数の許容値 蛍光測色誤差指数の許容値は,色の測定方法の種類によって異なるが,
紫外蛍光測色誤差指数,可視蛍光測色誤差指数ともに附属書表のとおりとする。
備考 蛍光増白物体色だけを測定する場合は,紫外蛍光測色誤差指数の条件だけを満足すればよく,
主として可視光によって励起される蛍光物体色だけを測定する場合は,可視蛍光測色誤差指数
の条件だけを満足すればよい。
附属書表 紫外蛍光測色誤差指数及び可視蛍光測色誤差指数の許容値
蛍光測色誤差指数の許容値色の測定方法
紫外蛍光測色誤差指数可視蛍光測色誤差指数
1光源蛍光分離方法 2.0 3.0
2光源蛍光分離方法 3.0
一方の光源(3) 5.0
一方の光源(3)
分光分布直接補正方法 1.5 2.5
全分光放射輝度率合成方法 1.5
近似の結果(4) 2.5
近似の結果(4)
光源色直接補正方法 1.5 2.5
三刺激値合成方法 1.5
近似の結果(4) 2.5
近似の結果(4)
注(3) 他方の光源の蛍光測色誤差指数は,この許容値の範囲外でもよい。
(4) この規格の本体6.5.1の式(15)で表される合成分光分布Sa (‰歛
値。
――――― [JIS Z 8717 pdf 19] ―――――
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附属書 付表1 蛍光試験色の反射分光放射輝度率 戀 i( ‰
波長
試験色1 試験色2 試験色3 試験色4 試験色5 試験色6 試験色7 試験色8 試験色9
nm
380 0.300 0.150 0.050 0.041 0.040 0.039 0.168 0.080 0.079
385 0.400 0.225 0.075 0.043 0.040 0.039 0.200 0.119 0.121
390 0.500 0.300 0.100 0.045 0.039 0.039 0.231 0.158 0.163
395 0.579 0.395 0.140 0.048 0.039 0.039 0.241 0.237 0.257
400 0.638 0.490 0.194 0.051 0.039 0.038 0.242 0.315 0.367
405 0.667 0.573 0.271 0.054 0.038 0.038 0.237 0.365 0.484
410 0.683 0.640 0.357 0.055 0.037 0.037 0.228 0.393 0.584
415 0.704 0.678 0.437 0.054 0.036 0.036 0.216 0.391 0.633
420 0.722 0.701 0.517 0.052 0.036 0.036 0.205 0.377 0.656
425 0.734 0.718 0.603 0.050 0.036 0.036 0.198 0.367 0.664
430 0.742 0.730 0.676 0.048 0.036 0.036 0.195 0.354 0.664
435 0.750 0.744 0.712 0.046 0.036 0.035 0.196 0.337 0.667
440 0.756 0.755 0.731 0.045 0.036 0.035 0.199 0.321 0.669
445 0.761 0.762 0.744 0.045 0.036 0.036 0.202 0.316 0.670
450 0.766 0.766 0.753 0.043 0.036 0.036 0.206 0.312 0.667
455 0.770 0.770 0.764 0.036 0.037 0.035 0.212 0.302 0.655
460 0.774 0.774 0.773 0.031 0.037 0.034 0.221 0.292 0.638
465 0.778 0.778 0.778 0.035 0.036 0.034 0.235 0.283 0.622
470 0.782 0.782 0.782 0.040 0.034 0.033 0.250 0.281 0.603
475 0.788 0.788 0.788 0.040 0.032 0.032 0.261 0.289 0.579
480 0.794 0.794 0.794 0.039 0.031 0.030 0.267 0.313 0.551
485 0.799 0.799 0.799 0.039 0.027 0.024 0.263 0.364 0.516
490 0.804 0.804 0.804 0.038 0.032 0.026 0.257 0.434 0.480
495 0.808 0.808 0.808 0.037 0.050 0.047 0.258 0.522 0.448
500 0.812 0.812 0.812 0.036 0.098 0.095 0.258 0.616 0.422
505 0.817 0.817 0.817 0.035 0.210 0.198 0.253 0.709 0.409
510 0.822 0.822 0.822 0.035 0.342 0.310 0.244 0.786 0.400
515 0.827 0.827 0.827 0.034 0.469 0.397 0.225 0.823 0.387
520 0.830 0.830 0.830 0.034 0.576 0.457 0.206 0.846 0.372
525 0.831 0.831 0.831 0.034 0.631 0.469 0.198 0.876 0.351
530 0.831 0.831 0.831 0.034 0.660 0.458 0.192 0.901 0.329
535 0.832 0.832 0.832 0.033 0.679 0.444 0.181 0.915 0.310
540 0.832 0.832 0.832 0.033 0.689 0.423 0.164 0.923 0.301
545 0.833 0.833 0.833 0.033 0.697 0.395 0.132 0.927 0.307
550 0.833 0.833 0.833 0.034 0.702 0.362 0.100 0.928 0.331
555 0.834 0.834 0.834 0.035 0.704 0.323 0.079 0.931 0.380
560 0.834 0.834 0.834 0.038 0.706 0.282 0.068 0.934 0.443
565 0.835 0.835 0.835 0.043 0.709 0.246 0.068 0.936 0.511
570 0.835 0.835 0.835 0.051 0.713 0.211 0.077 0.938 0.588
――――― [JIS Z 8717 pdf 20] ―――――
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JIS Z 8717:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.180 : 光学及び光学的測定 > 17.180.20 : 色及び光の測定
JIS Z 8717:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7125:1975
- 写真撮影用色温度変換ガラスフィルタ
- JISZ8105:2000
- 色に関する用語
- JISZ8113:1998
- 照明用語
- JISZ8120:2001
- 光学用語
- JISZ8701:1999
- 色の表示方法―XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系
- JISZ8719:1996
- 条件等色指数―照明光条件等色度の評価方法
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色
- JISZ8724:2015
- 色の測定方法―光源色
- JISZ8729:2004
- 色の表示方法―L*a*b*表色系及びL*u*v*表色系
- JISZ8730:2009
- 色の表示方法―物体色の色差
- JISZ8902:1984
- キセノン標準白色光源