JIS A 1453:2015 建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法(研磨紙法) | ページ 3

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研磨紙は,温度20±2 ℃の試験室などに静置した炭酸カリウム飽和溶液を入れたデシケータ中に試験前
少なくとも24時間以上,保存してコンディショニングを施したものを用いる。
A.2.3 試験用ゴム輪への取付け
5.3.1による。
A.2.4 試験用摩耗輪の装着
研磨紙を取り付けた試験用摩耗輪一組を試験機の摩耗輪取付軸の所定の位置に正しく,遊び及び振れの
ないように締め付けノブで堅固に装着する。
A.3 亜鉛標準板の準備
A.3.1 亜鉛標準板
亜鉛標準板は,JIS K 6902の6.1.2.1[圧延した亜鉛校正板(テーバーS-34又は同等品)]に規定するも
のを用いる。
A.3.2 亜鉛標準板の調整
亜鉛標準板は,研磨紙と同様にA.2.2の規定によって調整を行う。
A.3.3 亜鉛標準板の装着
亜鉛標準板の表面をアセトンで清浄にした後,試験装置の回転盤上の所定位置に正しく装着する。装着
に際し,常に回転盤上の同じ位置に亜鉛標準板が取り付けられるように位置決めのマークを付ける(図A.2
参照)。
図A.2−亜鉛標準板の装着方法
A.4 検定方法
A.4.1 試験
試験は次による。
a) アームを倒して試験用摩耗輪を亜鉛標準板上に静かに載せる。5.3.35.3.5の規定に従って試験装置を
駆動させる。
b) 100回転の予備研磨の後,亜鉛標準板の質量をはかりで測定し,研磨紙を新たにして本試験を行う。
c) 摩耗輪及び亜鉛標準板を,100回転ごとに適切なブラシ,はけなどで軽く払い,付着した微細な摩耗
粉を除去する。
d) 500回転の摩耗試験の後,これを取り外し,付着した摩耗粉を除去する。
A.4.2 検定の方法
検定の方法は,次による。

――――― [JIS A 1453 pdf 11] ―――――

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a) 研磨紙の検定は,亜鉛標準板の摩耗による質量の減量によって行う。
b) 試験前後の亜鉛標準板の質量をはかりで1 mgまで正確に測定し,その質量の差から減量Wを求める。
c) 二組の研磨紙によって求めた亜鉛標準板の減量が,いずれもA.1.3に示す130±20 mgの規定に適合す
れば,そのロットの研磨紙は合格とし,式(A.1) によるそれぞれの補正係数Fを四捨五入によって小
数点第2位に丸めて算出して,その平均値を記録する。
W
F (A.1)
130
また,二組の研磨紙がA.1.3の規定に適合しないときは,そのロットの研磨紙は不合格とする。
d) 二組の研磨紙によって求めた亜鉛標準板の減量のいずれか一つがA.1.3に示す規定値の範囲に適合し
ないときは,同一ロットから更に予備研磨用2枚及びこの試験用2枚の試料をランダムに抜き取り,
a) c) の操作を繰り返す。
e) 再検査を行った場合は,その成績が上記の減量の規定に適合すれば合格とし,c) 及びd) による三組
の補正係数を式(A.1) によって算出し,その平均値を記録する。適合しない場合には,そのロットの
研磨紙は不合格として試験に用いてはならない。

――――― [JIS A 1453 pdf 12] ―――――

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附属書B
(参考)
計算式による外観の変化率及び摩耗終点の求め方
B.1 外観の変化率及び摩耗終点
研磨紙によって試験片が摩耗した部分の外径(A-A',B-B')及び内径(a-a',b-b')をJIS B 7507に規定
するノギスで0.1 mmまで測定し,二つの平均値をその直径とする(図B.1参照)。
摩耗を受ける部分の総面積A(mm2)は,式(B.1) によって算出し,四捨五入によって整数に丸める。
A=π(R2−r2) (B.1)
ここに, R : 外径の半径(mm)
r : 内径の半径(mm)
図B.1−外径及び内径の測定位置
外観の変化率Pa(%)は,式(B.2) による。
なお,n回転後,摩擦によって生じた下地層の面積anは,試験片の上にトレース用の1 mm方眼紙を当
て,摩擦によって生じた下地層の面積を1 mm2単位で読み取る。
an
Pa 100 (B.2)
ここに, A : 摩耗輪による摩擦を受ける部分の総面積(mm2)
an : n回転後,摩擦によって生じた下地層の面積(mm2)
模様材では外観の変化率が50 %に達したとき,また,無地材では色の層が最初に切り取られたときを摩
耗終点に達したものとみなし,その回転数で示す。

――――― [JIS A 1453 pdf 13] ―――――

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附属書C
(参考)
質量変化及び摩耗深さの求め方(計算式による方法)
C.1 質量変化の測定
質量変化の測定は,6.3.1による。
C.2 質量変化及び摩耗深さ(計算による方法)
質量変化wn(mg/mm2)は式(C.1) に,摩耗深さdn(mm)は式(C.2) によって求める。
また,摩耗輪による摩耗を受ける部分の総面積 A(mm2)は,式(B.1) によって算出し,四捨五入によ
って整数に丸める。
W0 Wn
wn (C.1)
A
ここに, W0 : 試験開始前の質量(mg)
Wn : n回転後の質量(mg)
A : 摩耗輪による摩耗を受ける部分の総面積(mm2)
W0 Wn
dn (C.2)
A
ここに, β : 試験片の密度(mg/mm3)

――――― [JIS A 1453 pdf 14] ―――――

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附属書D
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 1453:2015) 旧規格(JIS A 1453:1973) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
規格の名称 建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法(研
規格の名称 建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法(研 JIS R 6252(研磨紙)と同じ表記とした。
磨紙法) 摩紙法)
2 引用規格 JIS B 7502 マイクロメータ 関連規格 JIS H 4321(亜鉛板) JISの廃止に伴う削除。
JIS B 7503 ダイヤルゲージ JIS K 6301(加硫ゴム物理試験方法) 引用規格を新たに追加。
JIS B 7507 ノギス JIS K 6503(にかわおよびゼラチン)
JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬 JIS P 8124(紙のメートル坪量測定方法)
さの求め方−第3部 : デュロメータ硬さ JIS R 6111(人造研削材)
JIS K 6503 にかわ及びゼラチン JIS Z 8703(試験場所の標準状態)
JIS K 6902 熱硬化性樹脂高圧化粧板試験方

JIS P 8124 紙及び板紙−坪量の測定方法
JIS R 6010 研磨布紙用研磨材の粒度
JIS R 6111 人造研削材
JIS R 6252 研磨紙
JIS Z 1528 両面粘着テープ
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
3 摩耗試験 ・回転速度 : 60±2回転 min−1 2.摩耗試験 ・回転速度 : 60±2 rpm SI単位及びJIS Z 8301に基づく修正。
装置 ・試験荷重 : 9.8 N 装置 ・試験重量 : 1 000 g
4 試験用ゴ JIS K 6253-3によるタイプAデュロメータの 3.試験用ゴ JISの廃止に伴う変更。
JIS K 6301(加硫ゴム物理試験方法)によるか
ム輪及び研 測定値が5060のゴム ム輪及び研 たさ5060のゴム
磨紙 摩紙
A1 453 : 2
0 15
2

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