JIS A 1718:2011 浴槽の性能試験方法 | ページ 2

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図1−エプロン面の変形試験

5.2 満水時の変形試験

  満水時の変形試験は,図2に示すように,試験体を剛性のある床の上に置き,これに水を満たし,JIS B
7503に規定するダイヤルゲージなどを用いて,底面排水口の中心部及び上縁面の長短辺それぞれの中央4
か所の変位量を測定する。
たわみは,注水前と満水直後とのダイヤルゲージの変位量から読み取る。
図2−満水時の変形試験

5.3 砂袋衝撃試験

  砂袋衝撃試験は,試験体を剛性のある床の上に置き,底面のほぼ中央部に,図3に示す質量7 kgの砂袋
を半球部を下にして1 mの高さから自由落下させる。落下後,変形,保温材の剥離など使用上有害な異常

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の有無を調べる。ただし,半球部は,ゴム又は皮革製の円周75 cm78 cmのバスケットボール(公認球)
を利用する。
なお,砂袋には乾燥した標準砂を入れ,砂袋底部から約20 cm上部を縛る。
図3−砂袋衝撃試験

5.4 落球衝撃試験

  落球衝撃試験は,試験体を剛性のある床の上に置き,底面のほぼ中央に,JIS B 1501に規定する呼び1 3/16
(直径約30 mm,質量約112 g)の鋼球を2 mの高さから自由落下させる。落下場所にチョークテストを
施し,表面のひび割れの有無を調べる。ただし,チョークテストは,浴槽の色と識別できる色の色チョー
クを粉末にして,ガーゼなどに付けて浴槽の表面の縦横方向に一様に擦り込んだ後,ガーゼなどで拭き取
った面のひび割れなどを調べる。

5.5 煮沸試験

  煮沸試験は,次のとおり行う。
a) 試験体を平らな床の上に置き,試験体の深さの約80 %以上まで(オーバーフロー口を設けてある場合
は,オーバーフロー口からあふれるまで)水を満たし,投げ込みヒータなどで加熱する。
b) 試験中,常に水位を一定に保つため,適切な方法で給水し,湯温を90 ℃以上に保持する。ただし,
熱可塑性プラスチック浴槽については,湯温を80 ℃以上に保持する。
c) 温度の測定位置は,図4に示すように,中央部の深さ100 mmの位置とする。
d) 試験は,次の1)3) を1サイクルとし,これを12サイクル行う。
なお,試験開始時は,湯温がb) に規定する温度以上になったときとする。
1) ) の条件で給水又は給湯する。
2) ) の条件で8時間保持する。
3) ) が終了したら直ちに排水し,試験体の温度が常温になるまで放置する。
e) 試験終了後,試験体表面のひび割れ,変色,変形などの有無を調べる。
注記 煮沸試験をするときは,5.7.1の止水試験Aに規定する方法で閉栓する。

――――― [JIS A 1718 pdf 7] ―――――

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図4−温度の測定位置

5.6 載荷試験

  載荷試験は,次のとおり行う。
a) 底面の載荷試験 図5に示すように,裏面にJIS K 6253に規定するタイプAデュロメータ硬さ63
73で厚さ約10 mmのゴム板を貼った直径280 mmの荷重板を介して,試験体の底面中央部に1 470 N
(荷重板の質量を含む。)の荷重を3分間加える。その後,荷重を除いて,表面の変形,ひび割れ,保
温材の剥離など使用上有害な異常の有無を調べる。
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図5−底面の載荷試験
b) 上縁面の載荷試験 a) の試験終了後,図6に示すように,裏面に厚さ約10 mmのゴム板を貼った大
きさ280 mm×100 mmの荷重板を,試験体の相対する長さ方向の上縁面水平部中央に載せ,載荷板を
介して1 570 N(載荷板及び2個の荷重板の質量を含む。)の荷重を3分間加える。この場合,荷重板
の中央に集中荷重を加えるか又は左右均等に分布荷重を加える。その後,荷重を除いて,表面の変形,
ひび割れ,保温材の剥離など使用上有害な異常の有無を調べる。

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図6−上縁面の載荷試験

5.7 止水試験

  止水試験は,試験体を適切な高さの水平台に載せ,次の方法で試験を行い,いずれの場合も試験は同一
の試験体及び排水栓について3回行い,その最大値をとる。
ゴム栓以外の排水栓の場合は,5.7.2の試験は行わない。
5.7.1 止水試験A
止水試験Aは,次による。
a) ゴム栓を使用した排水器具の場合 排水栓の鎖の下から約10 cmの位置をもち,排水口の真上約1 cm
の位置から排水栓を自由落下させて閉栓し,更に上方から50 Nの力で押さえて閉栓する。次に,排水
口付近の水深が約40 cmになるまで給水する。給水後1時間の漏水量を測定する。
b) ゴム栓以外の排水器具の場合 排水口を閉栓した後,排水口付近の水深が約40 cmになるまで給水す
る。給水後1時間の漏水量を測定する。
なお,ゴム栓以外の排水器具とは,メカ式などワンアクションで作動するようなものをいう。
5.7.2 止水試験B
排水栓を上方から押さえることなく,自由落下させて閉栓し,5.7.1 a) と同じ試験を行う。
5.7.3 止水試験C
止水試験Cは,次による。
a) ゴム栓を使用した排水器具の場合 排水口を閉栓した後,ほぼ満水まで給水する。給水後,鎖を排水
栓から約45 cmの位置で引き上げて排水を行い,排水口付近の水深が約40 cmまで低下したとき,排
水栓を排水口の真上約1 cmの位置から(図7参照)落とし込んで再び閉栓する。閉栓後1時間の漏水
量を測定する。ただし,鎖が短い場合には,鎖取付具から約10 cmの位置をもって排水してもよい。

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図7−止水試験(ゴム栓を使用した排水器具の場合)
b) ゴム栓以外の排水器具の場合 排水口に閉栓した後,ほぼ満水になるまで給水する。次に,通常の動
作で開栓し,排水する。排水口付近の水深が約40 cmまで低下したとき,通常の方法で閉栓する(図
8参照)。閉栓後1時間の漏水量を測定する。
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図8−止水試験(ゴム栓以外の排水器具の場合)

5.8 汚染試験

  汚染試験は,煮沸試験の終了した試験体の内側面の中央から,大きさ約100 mm×100 mmの試験片を3
個切り出し,それぞれの試験片について,次の順序によって試験を行う。
a) IS L 0803に規定する綿3号の布に5 %化粧石けん水を付けて試験片の表面を20往復こすり,水で洗
浄した後,循環式空気乾燥機を用いて,温度50±3 ℃で30分間乾燥し,色差計で汚染前の拡散反射

――――― [JIS A 1718 pdf 10] ―――――

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