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6.2.3 試験機及び試験の操作
試験機は,試験片の破壊荷重が試験機の容量の15 %85 %の範囲内におさまるものを用いる。引張試験
は,試験片の接着部分の一端を図1に示すように約50 mm離し,その綿布を180度折り返し,試験片を
がした合板端部及び折り返した綿布の端部を試験機のつかみに取り付けて引っ張る。このときの荷重曲
線をグラフに描く。測定は接着部の残りが約10 mmになるまで続ける。引張速さは,毎分200 mm±20 mm
とする。
6.2.4 試験結果
試験の結果は,5個の試験片ごとに6.2.3で求めた引張荷重曲線のグラフの波状部の各頂点の平均値を求
める。接着強さは,5個の試験片の値の平均値を求め,四捨五入によって,小数点以下2桁で表す。
6.3 かび抵抗性試験
6.3.1 試験片
JIS P 3801に規定された2種のろ紙の表裏両面に接着剤を均一に塗布する。このとき,1種及び2種1号
は,製造業者の定めた方法で希釈したものを用いる。塗布量は,表裏それぞれに75 g/m2とする。これを径
30 mmに切り取り,2個の試験片を準備する。
6.3.2 試料の準備
試料の準備は,JIS Z 2911の箇条4(試験の準備)による。
6.3.3 培地の種類,組成及び混合胞子懸濁液
培地の種類,組成及び混合胞子懸濁液は,表3による。
表3−培地の種類,組成及び混合胞子懸濁液
培地の種類 培地の組成 混合胞子懸濁液
平板培地 精製水 1 000 mL 試験に用いるかびの種類は,次による。
硝酸アンモニウム 3.0 g アスペルギルス ニゲルNBRC 105649
りん酸二水素カリウム 1.0 g ペニシリウム シトリナムNBRC 6352
硫酸マグネシウム七水和物0.5 g クラドスポリウム スファエロスペルマムNBRC 6348
塩化カリウム 0.25 g
硫酸鉄(II)七水和物 0.002 g 上記の単一胞子懸濁液を等量に混合する。
寒天 20 g
6.3.4 試験の操作
平板培地の培養面に,混合胞子の懸濁液0.1 mLを均一にまいた後,試験片1枚を中央に置き,更にその
中央に表3に規定した懸濁液0.05 mLを均一にまき,蓋をして,温度26 ℃±2 ℃,湿度95 %以上に保って
14日間培養する。その試験期間中において2個の試験片の上に生えたかびの発生状況を観察する。
6.3.5 判定
かび抵抗性の判定は,表4による。
――――― [JIS A 6922 pdf 6] ―――――
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表4−判定
菌糸の発育 かび抵抗性の判定
試験片の接種した部分に菌糸の発育が認められない。 0
試験片の接種した部分に認められる菌糸の発育部分の面積は,
1
全面積の1/3を超えない。
試験片の接種した部分に認められる菌糸の発育部分の面積は,
2
全面積の1/3を超える。
6.4 ホルムアルデヒドの放散量試験
6.4.1 試験片の作製
試験片は二組作製する。作製方法は,次による。
a) 1種及び2種1号の場合 150 mm×150 mm角のガラス板の片面に130 g/m2の接着剤を塗布した後,
10分間放置したものを試験片とする。
b) 2種2号及び建具用の場合 JIS R 3503に規定する内径100 mm,高さ20 mmのペトリ皿3枚に130
g/m2の接着剤を塗布した後,10分間放置したものを試験片とする。
6.4.2 ホルムアルデヒドの捕集
玉蓋付きで,気密性をもつJIS R 3503に規定する呼び寸法240 mmのデシケーターの底部,又はISO
13130に規定するタイプ2(Non-vacuum),シリーズA,呼び径250 mmのデシケーターの底部に,300 mL
の精製水を入れた直径12 cm,高さ6 cmの結晶皿を置き,その上に金網を敷いて試験片を図2(1種及び
2種1号の場合)又は図3(2種2号及び建具用の場合)に示すように載せ,23 ℃±1 ℃の条件で24時間
放置し,ホルムアルデヒドを精製水に吸収させて試料溶液とする。なお,ISO 13130に規定するデシケー
ターを使用する場合には,デシケーターの底の中央部に直径120 mm±5 mmの円形のガラス板を設置し,
ガラス結晶皿の位置を25 mm±2 mmかさ上げするようにする。
試験片は,適切な金具を用いて支持するとよい。
図2−ホルムアルデヒドの捕集方法(1種及び2種1号の場合)
――――― [JIS A 6922 pdf 7] ―――――
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図3−ホルムアルデヒドの捕集方法(2種2号及び建具用の場合)
6.4.3 ホルムアルデヒドの定量方法
試料溶液中のホルムアルデヒド濃度は,アセチルアセトン法によって光電分光光度計を用いて定量する。
a) アセチルアセトン−酢酸アンモニウム溶液
酢酸アンモニウム150 gを精製水800 mLに溶かし,これに氷酢酸3 mL及びアセチルアセトン2 mL
を加え,よく振り混ぜた後,精製水を加えて1 Lとし,褐色瓶に入れて保存する。試験に用いる試薬
は全て特級とする。
b) 定量の操作
100 mL共栓付き三角フラスコに試料溶液25 mLを入れ,次にアセチルアセトン−酢酸アンモニウ
ム溶液25 mL(調製後,数日以内のもの)を加えてよく振る。これに栓をして65 ℃±2 ℃の温浴中で
10分間加温する。また,これに並行して試料溶液の代わりに精製水を用い,同様の操作をして対照液
を作製する。検液及び対照液を室温まで冷却して吸収セルに移す。対照液を用いて412 nm付近の波長
によって吸光度0の調整を行う。次に,検液の吸光度を測り,あらかじめ作成した検量線からホルム
アルデヒドの濃度(mg/L)を求める。
なお,412 nm以外の波長で最大吸収が発生する場合は,検量線作成を含む全ての測定はこの波長で
測定してもよい。
c) ホルムアルデヒド濃度の測定
ホルムアルデヒド濃度は,二組の試験片について各々算定し(mg/L)で表示し,JIS Z 8401の規則
B (四捨五入)に従って小数点以下1桁に丸める。ただし,このとき,二組の試験結果がその平均値
に対して20 %以上の差異があってはならない。また,二組の測定値の平均を試験結果とする。
d) 検量線の作成
1) ホルムアルデヒド標準原液及び調整原液
1.1) 検定によって濃度を求める場合
1.1.1) ホルムアルデヒド液(ホルムアルデヒド36.0 %38.0 %)1 mLを精製水で1 Lに薄めて標準原
液とし,次の方法で検定を行う。
50 mL100 mLの共栓付き三角フラスコに標準原液5 mLを採り,0.01 mol/Lよう素溶液20
mL,及び5 mol/L水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム溶液1 mLを加え,栓をして常温で
15分間放置する。並行して精製水5 mLを同様に操作しブランクとする。2.5 mol/L硫酸2 mLを
徐々に加え,栓をして5分間常温で放置した後,ミクロビュレットを用いて0.01 mol/Lチオ硫酸
――――― [JIS A 6922 pdf 8] ―――――
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ナトリウム溶液で滴定する。標準原液1 mL中のホルムアルデヒド量(C)は,次の式によって
求める。
0.1501 BS F
C
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ここで, C : ホルムアルデヒドの量(mg/mL)
B : ブランクの滴定量(mL)
S : ホルムアルデヒド標準原液の滴定量(mL)
F : チオ硫酸ナトリウム原液の力価
なお,0.01 mo1/Lチオ硫酸ナトリウム溶液は,JIS K 8001のJA.6.4(滴定用溶液の調製,標定
及び計算)t)(チオ硫酸ナトリウム溶液)3)による。
1.1.2) 1.1.1)で検定した標準原液の計算量を全量フラスコに採り,精製水で薄めて,1 mLにホルムアル
デヒド0.1 mgを含有するように調整したものを調整原液とする。
1.2) 計量標準供給制度(JCSS)によって提供される,ホルムアルデヒド標準液を使用する場合 計量
標準供給制度(JCSS)によって提供される,ホルムアルデヒド標準液2 mLを全量フラスコに採
り,精製水を加えて20 mLとしたものを調整原液とする。
2) 1)で調整した調整原液0.5 mL,1.0 mL,1.5 mLを採り,各々精製水で希釈し50 mLとし,標準液と
する。
3) 2)で調製した各標準液25 mLを100 mL共栓付き三角フラスコに採り,これにアセチルアセトン−
酢酸アンモニウム溶液を25 mL加え,b)に規定する方法で吸光度を測定する。
4) 3)で求めた吸光度とホルムアルデヒド濃度との関係を図面上にプロットし,検量線を作成する。
6.5 不揮発分試験
JIS K 6833-1の5.5(不揮発分)による。
6.6 pH試験
JIS K 6833-1の5.3(pH)による。
6.7 凍結融解安定性試験
約300 gの試料を適切な材質の蓋付き容器にとり,−15 ℃±2 ℃で16時間保った後,35 ℃以下の温度
のもとで融解するまで放置し,ガラス棒でかき混ぜた後,6.2の試験を行う。
7 検査
ロットの大きさ,サンプル数などは,合理的な抜取検査方式によって行い,箇条5の規定に適合しなけ
ればならない。試験に必要な接着剤は,適量を品質に影響を与えない容器に小分けしたものを用いる。
8 表示
接着剤の容器には,次の事項を表示しなければならない。
a) 製造業者名又はその略号
b) 種類
c) ロット番号
――――― [JIS A 6922 pdf 9] ―――――
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d) 製造年月又はその略号
e) 正味質量
f) 水との配合割合
g) ホルムアルデヒド放散量 等級の記号(F☆☆☆☆)を表示する。
9 使用上の注意事項
a) 下地の材質によって,製造業者が定めるシーラー処理を行う。
b) 気温5 ℃以下では,使用しない。
――――― [JIS A 6922 pdf 10] ―――――
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JIS A 6922:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.180 : 接着剤
JIS A 6922:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA6921:2014
- 壁紙
- JISK6833-1:2008
- 接着剤―一般試験方法―第1部:基本特性の求め方
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ2911:2018
- かび抵抗性試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態