この規格ページの目次
4
A 8508-2 : 2008
機械式固定装置は,昇降装置と一体化されているか,又は別の装置を取り外せないように装着してもよ
い。取扱説明書に,機械式固定装置の使用方法を明記する。
5.5.4 非常停止
路面切削機の運転席以外にも操縦装置を備える機械においては,運転員が操縦装置を離れることなく,
容易に操作できる非常停止装置を備えなければならない。
5.6 横転防護
最大安定傾斜角度が30°未満の路面切削機は,次の防護処置を施さなければならない。
− 自らの操作で機械を傾けたとき,最大安定傾斜角度に達する5°以上手前で停止する防護装置を備え
る。
− 最大安定傾斜角度と機械の傾斜との差が10°以下となった場合に,運転員及び周囲に警告を発する警
報装置を備える。
5.7 コンベヤ
路面切削機のコンベヤは,JIS A 8508-1の5.16及び次による。
5.7.1 ガード
コンベヤ装置は,切削材などの搬送物の飛散を防止するため,搬送物の上面及び両側面を覆う構造のガ
ードを備えなければならない(JIS A 8307及びJIS B 9716による。)。
ガードの構造は,飛散する搬送物の衝撃に耐えるよう十分な強度をもつものでなければならない。
5.7.2 停止装置
コンベヤは,動力源(エンジン)が作動中でも,停止できなければならない。
コンベヤの周囲には,コンベヤ専用の非常停止装置を備えなければならない。
5.8 騒音及び振動
路面切削機の騒音及び振動の測定は,JIS A 8508-1の5.17及び次による。
− 騒音値の測定は,附属書Cによる。
− JIS A 8508-1の5.17.4は,適用しない。
6 使用上の情報
6.1 取扱説明書
路面切削機の取扱説明書は,JIS A 8508-1の7.2及び次による。
− 切削中は搭乗しないことの注意
− 切削装置のガードの取扱いに関する説明
− 機械式固定装置の使用方法
− JIS A 8508-1の5.17.4は,適用しない。
――――― [JIS A 8508-2 pdf 6] ―――――
5
A 8508-2 : 2008
附属書A
(参考)
図解
序文
この附属書は,代表的な路面切削機を参考として示すものであって,規定の一部ではない。
図A.1−車輪(ホイール)式路面切削機
図A.2−履帯(クローラ)式路面切削機
図A.3−後部切削形路面切削機
――――― [JIS A 8508-2 pdf 7] ―――――
6
A 8508-2 : 2008
附属書B
(規定)
路面切削機特有の重大な危険源のリスト
序文
この附属書は,路面切削機特有の重大な危険源のリストについて規定する。
路面切削機に直接係わる重大な危険源のリストは,JIS A 8508-1の附属書1及び表B.1による。
表B.1−路面切削機特有の危険源のリスト
番号a) 危険源 JIS B 9700-1 JIS B 9700-2 JIS A 8508-2
危険源,危険状態及び危険事象
1 次の事項から起こる機械的危険源
1.1 押しつぶしの危険源 4.2.1 4.2.1 5.5.3,5.6
1.3 切傷又は切断の危険源 4.2.1 5.1,5.5.1
1.4 引き込み又は捕そく(捉)の危険源 4.2.1 5.1,5.5.1,5.7.1,
5.7.2
1.5 衝撃の危険源 4.2.1 5.5.2
4 次の結果を招く騒音から起こる危険源
4.1 4.5
聴力喪失(聞こえない),その他の生理的不調(平 4.2.2,4.3 c),5.8,附属書C
衡感覚の喪失,意識の喪失など) 4.4 c),4.8.4,
5.4.2
8 例えば次の項目から起こる危険源のように,機械類の設計時に人間工学原則の無視から起こる危険源
8.6 ヒューマンエラー及び人間挙動 4.9 4.8,4.11.9, 5.3
4.11.10,5.5.2,
6.1
8.7 手動制御器の不適切な設計,配置又は識別 4.8.1,4.8.7, 5.3,5.5.1,5.5.4,
4.11.8 5.7.2
8.10 不適切なガード及び防護装置 3.25,3.26 5.2,5.3 5.1,5.5.1,5.7.1
8.11 不適切な運転操作位置 4.9 4.8.7,4.8.8 5.5.4,5.7.2
8.12 3.3,3.19
調整,補修及び保守整備場所並びにそれらへの接 4.7,4.11.12, 5.5.3
近の不適切な設計 4.15,5.5.6
10 次の事項から起こる予期しない始動,予期しない超過走行/超過速度(又は何らかの類似不調)
10.4 4.9
オペレータによるエラー(人間の特性及び能力と 4.8,4.11.9, 5.3
機械類の不調和による。この表の8.6参照) 4.11.10,5.5.2,
6.1
15 落下又は噴出する物体若しくは流体 4.2.1,4.2.2 4.3,4.10 5.5.1,5.7.1
――――― [JIS A 8508-2 pdf 8] ―――――
7
A 8508-2 : 2008
表B.1−路面切削機特有の危険源のリスト(続き)
番号a) 危険源 JIS B 9700-1 JIS B 9700-2 JIS A 8508-2
移動性による追加の危険源,危険状態及び危険事象
17 走行機能に関連したもの
17.2 運転位置に運転者がいない状態での移動
17.3 すべての部品が安全位置にない状態での移動 5.5.2
17.4 走行機能 5.4
17.6 減速,停止及び固定するための機械能力が不十分 5.4.1,5.4.2,
5.5.3,5.5.4,5.7.2
18 機械上の作業位置(運転席を含む)に関連したもの
18.4 作業位置における機械的危険源
a) 車輪に接触 5.2 5.1
b) 転覆 5.2 5.6
19 制御システムによるもの 4.11
19.2 手動制御器の不適切な配置 4.11.1 5.5.1,5.5.4
19.3 手動制御器及びその運転モードの不適切な設計 4.11.1 5.3,5.5.1,5.7.2
20 機械の取扱いから起こるもの(安定性の欠如) 5.6
22 第三者から起こる又は第三者に及ぼす危険源
22.1 無許可の始動及び/又は使用 5.3,5.5.4
22.2 停止位置からのずれ動き 5.5.2,5.5.3
22.3 視覚又は聴覚警告手段が欠如又は不適切 5.6
23 運転者/オペレータに対する指示が不十分(取扱 5.5.3,5.6,6.1
説明書,標識,警告及び表示)
注a) IS A 8508-1の附属書1参照。
――――― [JIS A 8508-2 pdf 9] ―――――
8
A 8508-2 : 2008
附属書C
(規定)
騒音値の測定方法
序文
この附属書は,5.8に規定する騒音値の測定方法について規定する。
C.1 用語及び定義
この附属書で用いる用語及び定義は,JIS Z 8106によるほか,次による。
C.1.1
騒音レベル,LA
音圧実効値に計量単位規則第6条で規定された聴感補正を行って得られた値を基準の音圧(20 μPa)で
除した値の常用対数を20倍して求まる音圧レベル。単位はデシベル,単位記号はdB。
C.1.2
等価騒音レベル,LAeq, T
騒音レベルが時間とともに変化する場合,測定時間内でこれと等しい平均二乗音圧を与える連続定常音
の騒音レベル。単位はデシベル,単位記号はdB。
C.1.3
音響パワーレベル,LwA
音源から放射される全音響パワー(音響出力ともいう。)を基準の音響パワー(1 pW)で除した値の常
用対数の10倍。単位はデシベル,単位記号はdB。特にこの測定方法では,計量単位規則第6条で規定さ
れた聴感補正を行った音響パワーを対象とする。
C.1.4
測定面
測定対象音源を取り囲み,その上にマイクロホンが配置される仮想表面。
C.1.5
暗騒音
測定音場における測定対象音源が発生する音以外のすべての音。
C.2 音響パワーレベル
C.2.1 騒音の測定値
騒音の測定値は,当該機械から発生する騒音の音響パワーレベルとする。
C.2.2 測定環境
C.2.2.1 測定場所の地表面
測定場所の地表面は原則として,コンクリート又はアスファルト舗装面とする。
C.2.2.2 測定場所の広さ
測定場所は,音源中心から測定距離(測定面の半径)の3倍の距離の範囲内に音の反射物がないものと
する。また,C.2.2.1で規定したコンクリート又はアスファルト舗装面は少なくとも測定面の地上への投影
面をカバーしていなければならない。
――――― [JIS A 8508-2 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS A 8508-2:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8508-2:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8307:2006
- 土工機械―ガード―定義及び要求事項
- JISA8317-2:2010
- 土工機械―運転員位置における放射音圧レベルの決定―動的試験条件
- JISA8321:2001
- 土工機械―油圧ショベル又はバックホウローダのブーム降下制御装置―性能基準及び試験方法
- JISA8325:2010
- 土工機械―履帯式機械―制動装置の性能要求事項及び試験方法
- JISA8508-1:2006
- 道路工事機械―安全―第1部:一般要求事項
- JISA8508-4:2006
- 道路工事機械―安全―第4部:締固め機械の要求事項
- JISB9700-1:2004
- 機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第1部:基本用語,方法論
- JISB9700-2:2004
- 機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第2部:技術原則
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9708:2002
- 機械類の安全性―危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9716:2019
- 機械類の安全性―ガード―固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISZ8106:2000
- 音響用語