JIS B 9703:2019 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則

JIS B 9703:2019 規格概要

この規格 B9703は、機械における非常停止の機能的要求事項及び設計原則について規定。

JISB9703 規格全文情報

規格番号
JIS B9703 
規格名称
機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
規格名称英語訳
Safety of machinery -- Emergency stop function -- Principles for design
制定年月日
2000年11月20日
最新改正日
2019年5月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 13850:2015(IDT)
国際規格分類

ICS

13.110
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2000-11-20 制定日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2011-07-25 改正日, 2016-10-25 確認日, 2019-05-25 改正
ページ
JIS B 9703:2019 PDF [12]
                                                                   B 9703 : 2019 (ISO 13850 : 2015)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 安全要求事項・・・・[3]
  •  4.1 一般要求事項・・・・[3]
  •  4.2 作動条件及び設置環境・・・・[6]
  •  4.3 非常停止機器・・・・[6]
  •  4.4 アクチュエータとして使用するワイヤ又はロープ・・・・[8]
  •  4.5 非常停止機器の意図しない操作の防止・・・・[9]
  •  4.6 携行式オペレータコントロールステーション・・・・[9]
  •  参考文献・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 9703 pdf 1] ―――――

B 9703 : 2019 (ISO 13850 : 2015)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
機械工業連合会(JMF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工
業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 9703:2011は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 9703 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 9703 : 2019
(ISO 13850 : 2015)

機械類の安全性−非常停止機能−設計原則

Safety of machinery-Emergency stop function-Principles for design

序文

  この規格は,2015年に第3版として発行されたISO 13850を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,機械類の安全性規格群の一つであり,その構成は次による。
タイプA規格(基本安全規格)−全ての機械類に適用できる基本概念,設計原則及び一般的側面を規定
する規格
タイプB規格(グループ安全規格)−広範な機械類に適用できる安全面又は安全防護物を規定する規格
タイプB1規格−特定の安全面(例えば,安全距離,表面温度,騒音)に関する規格
タイプB2規格−安全防護物(例えば,両手操作制御装置,インターロック装置,圧力検知装置,ガー
ド)に関する規格
タイプC規格(個別機械安全規格)−個々の機械又は機械群の詳細な安全要求事項を規定する規格
この規格はタイプB2規格である。

1 適用範囲

  この規格は,機械における非常停止の機能的要求事項及び設計原則について規定する。
なお,使用するエネルギーの種類は限定しない。
この規格は,非常停止機能の一部である作動の反転若しくは制限,エミッション(例えば,放射,流体)
の回避,遮蔽,制動又は遮断のような機能を取り扱うものではない。
この規格の要求事項は,次のものを除く全ての機械に適用する。
− 非常停止機能がリスクを低減しない機械
− 手持ち形又は手操作形機械
注記1 電気/電子技術による非常停止機能を実現するための要求事項は,JIS B 9960-1に規定して
いる。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 13850:2015,Safety of machinery−Emergency stop function−Principles for design(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

――――― [JIS B 9703 pdf 3] ―――――

2
B 9703 : 2019 (ISO 13850 : 2015)
JIS B 8361 油圧−システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 4413,Hydraulic fluid power−General rules and safety requirements for systems
and their components(MOD)
JIS B 8370 空気圧−システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 4414,Pneumatic fluid power−General rules and safety requirements for
systems and their components(MOD)
JIS B 9700 機械類の安全性−設計のための一般原則−リスクアセスメント及びリスク低減
注記 対応国際規格 : ISO 12100,Safety of machinery−General principles for design−Risk assessment
and risk reduction(IDT)
JIS B 9705-1 機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部 : 設計のための一般原則
注記 対応国際規格 : ISO 13849-1,Safety of machinery−Safety-related parts of control systems−Part1:
General principles for design(IDT)
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部 : 一般要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60204-1,Safety of machinery−Electrical equipment of machines−Part 1:
General requirements(IDT)
JIS B 9961 機械類の安全性−安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御システムの機能安全
注記 対応国際規格 : IEC 62061,Safety of machinery−Functional safety of safety-related electrical,
electronic and programmable electronic control systems(IDT)
JIS C 8201-5-5 低圧開閉装置及び制御装置−第5部 : 制御回路機器及び開閉素子−第5節 : 機械的ラ
ッチング機能をもつ電気的非常停止機器
注記 対応国際規格 : IEC 60947-5-5,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 5-5: Control circuit
devices and switching elements−Electrical emergency stop device with mechanical latching function
(IDT)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 9700によるほか,次による。
3.1
非常停止(Eストップ),非常停止機能[emergency stop(E-stop),emergency stop function]
次のことを意図する機能。
− 人に対する危険源を,又は機械類若しくは工程中の加工物への損害を,避けるか又は低減する。
− 人間の単一の動作によって始動する。
(出典 : JIS B 9700の3.40)
3.2
非常停止装置(emergency stop equipment)
非常停止機能を実行する制御システムの安全関連部。
注記 典型的な非常停止装置は,入力,処理及び出力要素で構成される。
3.3
非常停止機器(emergency stop device)
非常停止機能を始動するために使用される手動操作の制御機器。
(出典 : JIS C 8201-5-5の3.2)

――――― [JIS B 9703 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
B 9703 : 2019 (ISO 13850 : 2015)
3.4
機械アクチュエータ(machine actuator)
機械を作動させる駆動機構。
注記 機械アクチュエータの例は,モータ,ソレノイド,空圧又は液圧シリンダである。
3.5
安全機能(safety function)
故障がリスクの増加に直ちにつながるような機械の機能。
(出典 : JIS B 9700の3.30)
3.6
非常停止機器の制御範囲[span of control of emergency stop device(s)]
特定の非常停止機器の制御下にある,あらかじめ決められた機械類の範囲。
3.7
保護シュラウド(protective shroud)
非常停止機器の意図しない操作の可能性を低減するための機械的方策。
3.8
非常事態(emergency situation)
緊急に終了,又は回避することが必要な危険状態。
注記 非常事態は,次のような場合に発生する。
− 機械の正常な運転中(例えば,人の介入による,又は外部影響の結果として)
− 機能不良又は機械のいずれかの部分の故障の結果として
(出典 : JIS B 9700の3.38)
3.9
オペレータコントロールステーション(operator control station)
同一のパネル上に固定された,又は同一のエンクロージャ内に配置された一つ以上のアクチュエータの
集合体。
注記 アクチュエータは,外部の力を受ける機器の部分である(JIS B 9960-1の3.1.1参照)。

4 安全要求事項

4.1 一般要求事項

4.1.1  非常停止機能
4.1.1.1 非常停止機能の目的は,人の挙動又は予期しない危険事象によって,現実に発生している,又は
切迫した非常事態を回避することである。
非常停止機能は,人間の単一の動作によって始動する。
4.1.1.2 非常停止機能は,いつでも利用可能かつ操作可能でなければならない。また,機械の全ての運転
モードにおいて,他の保護機能(例えば,捕捉された人の解放,消火)を損なうことなく,他の全ての機
能及び操作に優先するものでなければならない。
非常停止機能が作動した場合,
− 手動でリセットされるまで機能を維持しなければならない。
− 非常停止機能の始動によって停止した運転に対して,いかなる起動信号も有効となってはならない。
非常停止機能は,人間の意図した操作によってリセットされなければならない。非常停止機能のリセッ

――――― [JIS B 9703 pdf 5] ―――――

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