JISA8922 : 2001 土工機械-油圧ショベル-運転員保護ガードの試験及び性能要求事項

JIS A 8922:2001の規格概要

この規格 A8922は、保護ガードの負荷時の特性を評価するために,確実で再現性のある試験方法及び性能要求事項を定める。このようなガードは,通常,運転席の前や上から運転席に飛来する物体(例えば,岩石及び破片)に対して油圧ショベルの運転員を適切に保護することを目的。

JISA8922 規格全文情報

規格番号
JIS A8922 
規格名称
土工機械-油圧ショベル-運転員保護ガードの試験及び性能要求事項
制定年月日
2001/04/20
最新改正日
JIS 閲覧
 
対応国際規格

ISO

ISO 10262:1998(IDT)
国際規格分類

ICS

13.300,53.100
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
土木II:2019
改訂:履歴
  • 2001-04-20制定日
  • 2006-11-20確認日
  • 2011-10-20確認日
  • 2016-10-20確認日

A 8922 : 2001 (ISO 10262 : 1998)

まえがき

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会 (JCMA) /財

団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産業規格である。

制定に当たっては,日本産業規格を国際規格に整合させるため,ISO 10262 : 1998, Earth-moving machinery

−Hydraulic excavators−Laboratory tests and performance requirements for operator protective guardsを基礎とし

て用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS A 8922には,次に示す附属書がある。

附属書A(規定) 標準試験報告書

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日本産業規格 JIS

A 8922 : 2001

(ISO 10262 : 1998)

土工機械−油圧ショベル−運転員保護ガードの試験及び性能要求事項

Earth-moving machinery−Hydraulic excavators−Laboratory tests and performance requirements for operator protectiveguards

序文 この規格は,1998年に第1版として発行されたISO 10262, Earth-moving machinery−Hydraulic

excavators−Laboratory tests and performance requirements for operator protective guardsを翻訳し,技術的内容

及び規格票の様式を変更することなく作成した日本産業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1. 適用範囲 この規格は,保護ガードの負荷時の特性を評価するために,確実で再現性のある試験方法

及び性能要求事項を定める。このようなガードは,通常,運転席の前や上から運転席に飛来する物体(例

えば,岩石及び破片)に対して油圧ショベルの運転員を適切に保護することを目的とする。

この規格は,JIS A 8403-1に規定する油圧ショベルに装着する運転員保護ガードに適用する。

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。

ISO 10262 : 1998, Earth-moving machinery−Hydraulic excavators−Laboratory tests and performance

requirements for operator protective guards (IDT)

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS A 8318 土工機械−座席基準点 (SIP)

備考 ISO 5353 : 1995, Earth-moving machinery, and tractors and machinery for agriculture and forestry−

Seat index pointが,この規格と一致している。

JIS A 8403-1 土工機械−油圧ショベル−第1部:用語及び仕様項目

備考 ISO 7135(1), Earth-moving machinery−Hydraulic excavators−Terminology and commercial

specificationsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

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A 8922 : 2001 (ISO 10262 : 1998)

JIS A 8910 土工機械−転倒時保護構造−試験及び性能要求事項

備考 ISO 3164 : 1995, Earth-moving machinery−Laboratory evaluation of protective structures−

Specifications for deflection-limiting volumeからの引用事項は,この規格の附属書1の該当

事項と同等である。

JIS B 1180 六角ボルト

備考 ISO 898-1(2), Mechanical properties of fasteners−Part 1 : Bolts, screws, and studsからの引用事項

は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 1181 六角ナット

備考 ISO 898-2 : 1992, Mechanical properties of fasteners−Part 2 : Nuts with specified proof load values

−Coarse threadからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 2202 金属材料衝撃試験片

備考 ISO/DIS 148 : 1996, Steel−Charpy impact test (V−notch) からの引用事項は,この規格の該当

事項と同等である。

JIS Z 2242 金属材料衝撃試験方法

備考 ISO 148 : 1983, Steel−Charpy impact test (V−notch) からの引用事項は,この規格の該当事項

と同等である。

注(1) 改正作業中

(2) 改正作業中

3. 定義 この規格で用いる主な用語及び記号の定義は,次による。

3.1

運転員保護ガード (operator guards) 油圧ショベルの運転席に取り付けるトップガード(3.3),フロ

ントガード (3.2) 及びそれらを組み合わせたもの。

3.2

フロントガード (front guard) 油圧ショベルの運転席の前方からの飛来物に対する保護を目的と

した装置。

3.3

トップガード (top guard) 油圧ショベルの運転席の頭上への落下物に対する保護を目的とする装

置。

3.4

たわみ限界領域 (deflection limiting volume DLV) ROPS(3)及びFOPS(4)を試験し評価する際の許容

される変形の限界を定めるための運転員に関する領域。

備考 この領域は,おおよそ,着席した大柄な男性運転員の寸法に基づく。JIS A 8910 追補1 付属

書から適用する。

3.5

落下試験物体 (drop test object) 構造物評価試験の際に用いる,それぞれレベルIとレベルIIの許

容基準に適合する落下試験物体。

注(3) ROPS : Roll-over protective structures

(4) FOPS : Falling object protective structures

4. 通則

4.1

油圧ショベルの運転席は,機械を使用するにあたって落下物及び/又は飛来する物体の危険を考え

て,次のいずれかを装着する。

− 落下物からの保護を目的とするトップガード

− 前側から飛来する物体からの保護を目的とするフロントガード

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A 8922 : 2001 (ISO 10262 : 1998)

− トップガード及びフロントガードの組合せ

4.2

保護範囲

− 運転席の前方から飛来する物体に対するフロントガードの保護範囲は,DLVの水平投影範囲を下回

ってはならない。

− 運転席の上部に落下する物体に対するトップガードの保護範囲は,DLVの垂直投影範囲を下回って

はならない。

4.3

DLVが侵害されるまでのガードの貫通に対する抵抗を試験する。代表的供試体(製造業者の仕様に

基づく)に対する性能基準は,実績のある構造物の試験結果に基づいている。

4.4

次の二つの許容基準を定義する。

a) レベルIの許容基準は,道路補修工事,造園工事,建設現場の補助作業などで出会う,例えば,小さ

い岩石及び破片その他の小形物体から保護することを目的とする。

b) レベルIIの許容基準は,建設工事,頭上の解体作業などで落ちてくる大きな岩石及び破片その他の大

形物体から保護することを目的とする。

運転質量6 000kg以下のミニショベルには,レベルII許容基準を適用しない。

4.5

以下の許容基準に合格するガードは,機械が上部又は前側から打撃される場合に考え得るあらゆる

状況下で運転員を保護するものではない。しかし,少なくとも次の試験で規定する負荷条件の下で運転員

が押しつぶされるのを防ぐことが期待できる。

5. 試験

5.1

トップガードの試験設備

5.1.1

レベルI試験用の落下試験物体は,鋼製又は可鍛鋳鉄製で,直径250mm以下の球状の接触面をも

ち(図1参照)所要の位置エネルギーを発生しうるもの。

所要のエネルギーを得るのに必要な質量及び/又は落下高さの関係を決定するため,8.1又は8.2及び図

2を参照する。レベルIの標準的な質量は46kgである。

5.1.2

レベルII試験用の落下試験物体は,鋼製の,図1に示す形状で,負荷時に所要の位置エネルギー

を発生しうるもの。所要のエネルギーを得るのに必要な質量及び/又は落下高さの関係を決定するため,

8.1又は8.2及び図2を参照する。レベルIIの標準的な質量は227kgである。

5.1.3

次の装置を用意する。

− 落下試験物体を所要高さまで持ち上げる装置。

− 落下試験物体を拘束なしに落下させるための解放装置。

− 落下試験による荷重のために,機械又は試験台が,めり込まない堅固な地面。

− 落下試験において,運転員保護ガードがDLV内へ侵入したかどうかを判定する装置は,次のどちらか

一方でよい。

− 直立に置き,運転員保護ガードのいかなる部分でもDLVへ侵入したことが分かる材質で作ったDLV。

カバーの下面又はDLVの頂部にグリースを塗布して貫通が分かるようにしてもよい。

− DLVに対する運転員保護ガードの相対変位を適切に示すことのできる,十分な周波数応答特性のある

計測システム。

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JIS A 8922:2001の対応国際規格一覧

  • ISO 10262:1998(IDT)

JIS A 8922:2001の国際規格分類一覧

  • 13.300
  • 53.100

JIS A 8922:2001の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
A8318
土工機械-座席基準点(SIP)
A8403-1
土工機械-油圧ショベル-第1部:用語及び仕様項目
A8910
土工機械-転倒時保護構造-台上試験及び性能要求事項
B1180
六角ボルト
B1181
六角ナット
Z2202
-
Z2242
金属材料のシャルピー衝撃試験方法