JIS B 0420-2:2020 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第2部:長さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法 | ページ 2

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B 0420-2 : 2020
表1−寸法の形式
形体の特徴,形式及び数 寸法の形式 詳細
寸法 長さに関わる 一つの形体 外殻又は誘導 半径 7.5,A.6,A.7
寸法 外殻又は誘導 円弧の長さ A.12
(単位 : 長さ) 二つの形体 外殻−外殻 同一方向 直線距離 7.2,A.2
又は段差
正対(対向) 直線距離 7.2,7.6,A.3,
状態 A.8
外殻−誘導 直線距離 7.3,7.7,A.4,
A.9
誘導−誘導 直線距離 7.4,A.5
エッジ 外殻 面取り 面取りの高さ A.11
(二つの外殻 及び角度
形体間の遷移 丸み 端部の半径 A.11
領域)
角度に関わる 二つの形体 外殻−外殻 角度距離 8.1,
寸法 JIS B 0615-1,
(単位 : 角度) JIS B 0615-2,
JIS B 0420-3
外殻−誘導 角度距離 8.2,A.10
誘導−誘導 角度距離 −

5 図面に使用する寸法の単位

  寸法に関する標準的な単位は,次による。
− 長さ寸法及びそれに関連した公差許容限界の単位は,ミリメートル(mm)とする。
− 角度寸法及びそれに関連した公差許容限界の単位は,度(°)とする。小数,度(°),分(′),秒(″)
又はradも使用することが可能である。
長さ寸法については,暗黙の了解として,単位は指示しない。
角度寸法については,基準寸法(図示サイズ)及び公差許容限界に対して,単位を指示しなければなら
ない。
標準以外の単位を使用する場合には,その単位は表題欄の中又はその近くに指示しなければならない。

6 長さ又は角度に関わるサイズに対する公差の指示

  長さに関わるサイズの公差の指示に関しては,JIS B 0420-1による。
角度に関わるサイズの公差の指示に関しては,JIS B 0420-3による。

7 曖昧な+-公差及び曖昧でない幾何公差の図示例

7.1 一般

  この箇条は,長さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法に対する幾何公差の使用例を示す。+−公差をも
つ寸法の曖昧さを避けるために,幾何公差方式を使用することが可能である。一般に,幾何公差を基本に
した要件は,仕様上の曖昧さは全くないか,又はあったとしても非常に少ない。
+−公差を適用することによる曖昧さについては,附属書Aに記載する。
幾何公差を用いる場合は,通常,幾つかの異なる指示が考えられる。この箇条に示すのは,その一例で
ある。

――――― [JIS B 0420-2 pdf 6] ―――――

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いずれの例も,解釈が曖昧で仕様上の曖昧さも高くなる+−公差を用いた図とともに,説明している(長
さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法に,+−公差を適用することの曖昧さの説明及び例については,附
属書Aを参照。)。
幾何公差に関する詳細は,JIS B 0021を参照。

7.2 外殻形体間の直線距離

  図1を参照。
a) 曖昧さあり b) 曖昧さなし
c) 曖昧さなし d) 曖昧さなし
図1−直線方向の段差寸法で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b),c) 及びd) 参照]
注記1 図1のa) は,寸法に対して+−公差を用いて指示した例である。この指示では,仕様が曖
昧になる可能性が高い。附属書A参照。
注記2 図1のb) d) は,幾何公差を用いて曖昧さをなくした指示である。この指示では,仕様の曖
昧さはない又は非常に低くなる。
注記3 図1のb) では,データム平面Aは,左側の垂直な平らな面であるデータム形体A上に対し
て設定している。データムAは,加工物を空間上の特定の方向に配置させる。右側の垂直で
平らな面は,理論的に正確な寸法の距離Lだけ離れた位置で,位置度公差域によって指示し
ている。
注記4 図1のc) では,データム平面Aは,右側の垂直な平らな面であるデータム形体A上に対し
て設定している。データムAは,加工物を空間上の特定の方向に配置させる。左側の垂直で

――――― [JIS B 0420-2 pdf 7] ―――――

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平らな面は,理論的に正確な寸法の距離Lだけ離れた位置で,位置度公差域によって公差付
けられている。
注記5 図1のd) では,データムは指示していない。二つの垂直で平らな面を同時に考慮して,空
間における加工物の位置を設定している。その二つの平らな面は,理論的に正確な距離Lだ
け離れた位置で,共通公差域を適用した面の輪郭度によって互いの位置関係に公差を与えて
いる。
図2は,相対している二つの外殻形体の例を示している。ただし,原理的には図1と同じである。
a) 曖昧さあり b) 曖昧さなし
c) 曖昧さなし d) 曖昧さなし
図2−サイズ形体ではない,相対する平行な二つの外殻形体間を直線距離で指示した曖昧さのある例
[a) 参照],及び幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b),c) 及びd) 参照]

――――― [JIS B 0420-2 pdf 8] ―――――

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7.3 外殻形体と誘導形体との間の直線距離

  図3を参照。
a) 曖昧さあり b) 曖昧さなし
図3−一つの外殻形体と一つの誘導形体との間を直線距離で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) 参照]

7.4 誘導形体間の直線距離

  図4を参照。
a) 曖昧さあり
b) 曖昧さなし c) 曖昧さなし
図4−二つの誘導形体間を直線距離で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) 及びc) 参照]

――――― [JIS B 0420-2 pdf 9] ―――――

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注記1 図4のb) は,二つの穴のうち一方の穴をデータムとして使用し,もう一方の穴をデータム
に対する位置度公差で規制した例である。
注記2 図4のc) は,互いに関係する二つの穴に対して,部品の底面をデータムとして使用し,デー
タムに対する姿勢と二つの穴間距離とを位置度公差で規制した例である。

7.5 半径

  図5を参照。
a) 曖昧さあり b) 曖昧さなし
図5−一つの外殻形体の丸みに対して曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) 参照]

7.6 平たんではない外殻形体間の直線距離

  図6を参照。
a) 曖昧さあり b) 曖昧さなし
1 (相対)位置を規制する公差指示
2 形状を規制する公差指示
図6−二つの平たんではない外殻形体間を直線距離で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) 参照]

――――― [JIS B 0420-2 pdf 10] ―――――

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JIS B 0420-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14405-2:2018(MOD)

JIS B 0420-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 0420-2:2020の関連規格と引用規格一覧