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B 0420-2 : 2020
7.7 二方向の直線距離
図7を参照。
a) 曖昧さあり
b) 曖昧さなし c) 曖昧さなし
図7−二方向を直線距離で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) 及びc) 参照]
注記1 図7のb) は,各方向について幾何公差及び位置に関する要件を指示した例である。この図
のように,二つの方向に異なる公差を与えることが可能である。
注記2 図7のc) は,位置度公差を円筒公差域として指示した例である。
8 角度公差方式
8.1 外殻形体間の角度距離
図8を参照。
――――― [JIS B 0420-2 pdf 11] ―――――
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B 0420-2 : 2020
a) 曖昧さあり(角度距離と形状偏差とを b) 曖昧さなし
規制したい場合)
c) 曖昧さなし d) 曖昧さなし
図8−二つの外殻形体間を角度距離で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) d) 参照]
――――― [JIS B 0420-2 pdf 12] ―――――
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B 0420-2 : 2020
8.2 外殻形体と誘導形体との間の角度距離
図9を参照。
a) 曖昧さあり(角度距離と誘導形体の b) 曖昧さなし
幾何偏差とを規制したい場合)
注記1 a) において,角度距離と誘導形体の幾何偏差とを規制したい場合には,解釈に曖昧さを生じることがある。
注記2 b) において,データムAを指示する引出線が破線になっているのは,背面にあって,隠れている面を指示し
ていることを意味している。
図9−一つの外殻形体と一つの誘導形体との間を角度距離で指示した曖昧さのある例[a) 参照],及び
幾何公差を用いて曖昧さをなくした例[b) 参照]
――――― [JIS B 0420-2 pdf 13] ―――――
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B 0420-2 : 2020
附属書A
(参考)
長さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法に
+−公差を適用することによる曖昧さの例
A.1 はじめに
この附属書では,長さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法に対する,+−公差の指示によって生じる曖
昧さの説明及び例を示す。
実際の加工物において,サイズ以外の寸法に+−公差を適用したときに,仕様上の要件は曖昧になる。
この曖昧さを解消する万能な指示はない。仕様上の要件を曖昧にするのは,実際の加工物の全ての形状及
び角度距離に偏差(ばらつき)があるためである。これらの偏差(ばらつき)は,+−公差だけにとどま
らず,寸法の評価結果にも影響を及ぼす。この仕様上の曖昧さが,幾つもの解釈を可能としてしまう。こ
れらの解釈のうちのいずれか一つを,要件と一致することを検証するために使用することが可能である。
寸法仕様上の曖昧さは予測できず,事前に定量化もできない。したがって,多くの機能的な事例において,
機能しない部品を除外することはできなくなる。この曖昧さは,実際の加工物の幾何偏差によって生じる
ものである(図A.1参照)。
この附属書での最初の例は,幾つかの解釈が可能なことの説明である。他の例は,+−公差の使用が曖
昧さを生じることだけを示している。
曖昧となる部分は,実際の加工物の寸法を疑問符で図示している。
A.2 同一方向を向いている二つの平行な外殻形体間の直線距離
図A.1を参照。
a) 曖昧な寸法指示 b) 加工物における可能な解釈
図A.1−同一方向を向いている二つの平行な外殻形体間で使用する直線距離の例
――――― [JIS B 0420-2 pdf 14] ―――――
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B 0420-2 : 2020
注記 図A.1のa) の寸法指示が意味する曖昧さを,図A.1のb) に示す。形状及び姿勢の偏差をもつ
実際の加工物に対して,公差をもつ寸法(形体)の姿勢と位置とが定義されないために曖昧さ
を生じることになる。
図A.1のb) は,実際の加工物における幾つかの可能な解釈の仕方を示している。
A.3 異なる方向を向いている(相対する)二つの平行な外殻形体の間の直線距離
図A.2を参照。
a) 曖昧な寸法指示 b) ) が意味する曖昧さ
図A.2−異なる方向を向いている(相対する)二つの平行な外殻形体間で使用する直線距離の例
注記 図A.2のa) の寸法指示が意味する曖昧さを,図A.2のb) に示す。
A.4 一つの外殻形体と一つの誘導形体との間の直線距離
図A.3を参照。
a) 曖昧な寸法指示 b) ) が意味する曖昧さ
図A.3−一つの外殻形体と一つの誘導形体との間の直線距離の例
注記 図A.3のa) の寸法指示が意味する曖昧さを,図A.3のb) に示す。
――――― [JIS B 0420-2 pdf 15] ―――――
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JIS B 0420-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 14405-2:2018(MOD)
JIS B 0420-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.10 : 許容限界及びはめ合い
JIS B 0420-2:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0021:1998
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
- JISB0024:2019
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―基本原則―GPS指示に関わる概念,原則及び規則
- JISB0051:2004
- 製図―部品のエッジ―用語及び指示方法
- JISB0420-1:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第1部:長さに関わるサイズ
- JISB0420-3:2020
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第3部:角度に関わるサイズ
- JISB0615-1:2017
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―くさび形体―第1部:角度及び勾配の基準値
- JISB0615-2:2017
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―くさび形体―第2部:寸法及び公差の指示方法
- JISZ8317-1:2008
- 製図―寸法及び公差の記入方法―第1部:一般原則