JIS B 3502:2011 プログラマブルコントローラ―装置への要求事項及び試験 | ページ 8

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5.2.3.1 定格値及び動作範囲(直流)
デジタル直流出力は,5.1.1.1によって製造業者が定めた出力電圧において,表10及び図6に示す定格値
を満足しなければならない。
表10−デジタル直流出力の定格値及び動作範囲
定格電流(状態1) Ie (A) 0.1 0.25 0.5 1 2 注記
最大電圧における連続電流(状態1) 最大(A) 0.12 0.3 0.6 1.2 2.4 −
出力電圧降下 Ud 保護なし出力 最大(V) 3 3 3 3 3 −
(状態1) a)
保護付及び短絡 最大(V) 3 3 3 3 3
保護付出力
b) c)
漏れ電流(状態0) 最大(mA) 0.1 0.5 0.5 1 1
一時的な過負荷 最大(A) 図6参照,又は製造業者の仕様による。 −
注a) 1 A及び2 A定格の逆極性電圧印加保護付出力の場合,電圧降下は,5 Vまで許容する。したがって,同一電
圧定格のタイプ1入力とは接続できない。
b) 外部負荷を追加しないで,DC入力とDC出力とを直接接続して用いることができるかどうかは,次の表によ
る。
定格出力電流 Ie(A) 0.1 0.25 0.5 1 2
タイプ1入力 可 可 可 不可 不可
タイプ2入力 可 可 可 可 可
タイプ3入力 可 可 可 可 可
c) 適切な外部負荷を接続した場合,全てのDC出力は,タイプ1,タイプ2及びタイプ3の全ての入力と接続で
きる。
t1 : サージ時間=10 ms
t2 : ON時間
t3 - t2 : OFF時間(OFF時間=ON時間)
t3 : 動作周期=1 s
図6−デジタル直流出力の一時的な過負荷の波形
5.2.3.2 追加要求事項
次の変更を除いて,その他の要求事項は,5.2.2.2に記述したデジタル交流出力と同じである。
− 保護付出力に対して,定格電流(Ie)の1.1倍を1.2倍に置き換える。
− 有接点リレー出力に対して,JIS C 8201-5-1に規定したAC-15からDC-13に置き換える。

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5.3 アナログ入出力

  この項で規定しないインタフェース,すなわち,特別に設計した回路,機器などのインタフェースをも
つPLCシステムを提供する場合もあり得る。
このような場合,製造業者は,適切な情報を全て使用者に提供しなければならない。
この要求事項は,6.5.4に基づいて検証する。
5.3.1 アナログ入力
PLCシステムのアナログ入力の信号範囲及びインピーダンスの限界値は,表11による。
表11−アナログ入力の定格値及びインピーダンスの限界値
信号範囲 入力インピーダンスの限界値 注記
−10+10 V ≧ 10 k圀 −
0+10 V ≧ 10 k圀 −
+ 1+5 V ≧5k 圀 −
+ 4+20 mA ≦300 圀 −
0+20 mA ≦300 圀 a)
注a) 新規設計には推奨しない。
アナログ入力は,標準的な熱電対,JIS C 1604に規定する白金測温抵抗体Pt100センサなどの測温抵抗
体(RTD)と直接接続できるように設計してもよい。熱電対アナログ入力は,冷接点補償付きでなければ
ならない。
5.3.2 アナログ出力
PLCシステムのアナログ出力に対する信号範囲及び負荷インピーダンスの限界値は,表12による。
表12−アナログ出力の信号範囲及び負荷インピーダンスの限界値
信号範囲 負荷インピーダンスの限界値 注記
−10+10 V ≧ 1000 圀 a)
0+10 V ≧ 1000 圀 a)
+ 1+5 V ≧ 500 圀 a)
+ 4+20 mA ≦ 600 圀 b)
0+20 mA ≦ 600 圀 b) c)
注a) アナログ電圧出力は,短絡に至る過負荷にも耐えなければならない。
b) アナログ電流出力は,開放に至る過負荷にも耐えなければならない。
c) 新規設計には推奨しない。

5.4 通信インタフェースの要求事項

  この規格の箇条2に従った試験の構成には,製造業者が指定した通信インタフェースモジュール及び通
信方法,並びに手順を装備していなければならない。
この要求事項は,6.6に基づいて検証する。

5.5 PLCシステムの主処理装置及びメモリの要求事項

  この箇条は,JIS B 3501及びこの規格の5.6及び5.7と関連して読まなければならない(RIOS及び周辺
装置の各々について)。
PLCシステム,主処理装置[main processing unit (MPU)],メモリ及びほかの構成要素に関する定義及び

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説明については,図2及び附属書Aを参照する。
主処理装置及びメモリは,PLCシステムの常設部分であり,それらに応じた試験をしなければならない。
この要求事項は,6.7に基づいて検証する。

5.6 リモートI/O(RIOS)の要求事項

  リモート入出力局は,PLCシステムの常設装置の一部であり,それらに応じた試験をしなければならな
い。しかし,試験の容易性のために,独立したRIOSは必要に応じて試験してもよい。
電源の電圧ディップ及び瞬時停電に対する要求事項は,リモート入出力局にも全て適用する。
これらの要求事項は,5.1.1による。
主処理装置のアプリケーションプログラムとの交信が失われた場合には,リモート入出力局は,規定時
間内に,規定していない状態を経由しないで,規定した出力状態に固定することができ,さらに,故障表
示信号を出すことができなければならない。
主処理装置は,アプリケーションプログラムに対して,リモート入出力局の現在の状態を示す適切な情
報を与えなければならない。この要求事項は,6.8に基づいて検証する。

5.7 周辺装置(PADT,TE及びHMI)の要求事項

  PLCシステムの常設でない周辺装置は,オペレーティングシステムとの通信の開始及び停止のときに,
システムの誤動作を発生させてはならない。
周辺装置のためのコネクタは,誤った接続を防ぐために逆差し防止機構を設けなければならない。又は,
接続を誤った場合でも,PLCシステムに誤動作を発生させないように設計しなければならない。
上記の要求事項は,6.3.5に基づいて検証する。
周辺装置及びPLCシステムで構成するシステムでは,PLCシステムで実行するプログラム及び周辺装置
に表示するプログラムが機能的に同一となるように設計しなければならない。
周辺装置によって,PLCシステムのアプリケーションプログラム及び/又は動作モードのオンライン変
更(PLCシステムが制御対象を制御しているときの変更)が可能である場合は,次によらなければならな
い。
a) 周辺装置は,“オンライン変更中”,“表示プログラム及びPLCシステム実行プログラムが不一致”,
“制御対象の制御が××ms中断”などと同等で明確な警告を自動的に行わなければならない。
b) 周辺装置は,“実行しますか?”などの質問を出し,操作者が肯定の回答をした後にだけ,そのコマン
ドを実行しなければならない。
c) 変更後のアプリケーションプログラムを,製造業者が提供したデータ媒体にアップロードすることが
でき,その記録が,変更後のアプリケーションプログラムと機能的に同等であることをオンラインで
照合できなければならない。
d) 誤って操作しないようにするための手段(ハードウェア又はソフトウェア)をもたなければならない。
a) c) の要求事項は,6.9に基づいて検証する。

5.8 PLCシステムの自己試験及び診断の要求事項

  製造業者は,PLCシステムの自己診断の手段を提供しなければならない。そのような手段をPLCシステ
ムに組み込んでいること,及び/又はアプリケーション側で自己診断を行う方法を推奨する。
次の手段が備わっていなければならない。
a) 使用者のアプリケーションプログラムを監視するための手段(ウォッチドグタイマなど)。
b) メモリの整合性を確認するためのハードウェア又はソフトウェアの手段。
c) メモリ,処理装置及び入出力モジュールの間で交換するデータの正当性確認のための手段(アプリケ

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ーションのループバックテストなど)。
d) 電源ユニットから供給する内部電圧及び電流が,ハードウェア設計の許容限界を超えないように確認
するための手段。
e) 主処理装置の状態をモニタするための手段。
PLCシステムは,警報信号を出力する機能をもたなければならない。システムが正常に動作していると
きは,警報出力はあらかじめ定めた状態とし,異常の場合にはそれとは反対の状態にならなければならな
い。製造業者は,正常機能状態の条件及び警報出力が動作する条件を定めなければならない。
リモート入出力局は,電源消失の場合及び主処理装置との正常な通信が不能になった場合には,警報信
号をデジタル出力モジュールなどを介して出力し,あらかじめ定めた出力状態にしなければならない(5.6
参照)。
これらの要求事項は,6.10に基づいて検証する。

5.9 機能接地

  5.11.3による表示を除き,機能接地端子に対して,妨害イミュニティ抑制及び電波障害[radio frequency
interference (RFI)]保護のような構造上の要求事項はない。

5.10 据付けに関する要求事項

  支持面に対して,装置の安全な据付方法を提供しなければならない。
その代わりの方法として,安全に据え付けるために,JIS C 2812の機器取付け用レールのような代替の
据付方法も提供しなければならない。
注記 JIS C 2812の機器取付け用レールは,一般にDINレールと呼ばれる。
装置の構成要素を取り付けるために用いるボルト,ねじ又はほかの部品は,支持面,DINレールなどに
装置を固定させるために用いてはならない。

5.11 表示への一般要求事項

  全ての装置については,最低限として機器上に表示した情報で,製造業者(市場にその製品を提供する
会社)及び機器を識別しなければならない。残りの情報は,データシートで提供しなければならない(箇
条7参照)。
製造業者が提供しなければならない情報は,次による。
a) 製造業者の名称,商標など。
b) モデル·カタログ番号,形式名称又は名称。
c) ソフトウェアのシリアル番号及び/又は改版番号(1.2参照)。
d) ハードウェアのシリアル番号又はシリーズ,及び/又は改版番号(1.2参照),及び日付又はそれに準
じるもの。
この要求事項は,6.11に基づいて検証する。
5.11.1 機能の識別
各入出力モジュールの機能は,製造業者の付けた見やすい表示によって,装着及び稼動状態のときに明
確に識別できなければならない。
全ての操作者用のスイッチ,表示ランプ及びコネクタは,識別できなければならない。
5.11.2 モジュールの位置及び識別
各モジュール及び各入出力チャネルの識別のために,モジュールの表面又は近くに記入スペースを設け
なければならない。
5.11.3 機能接地端子の表示

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妨害イミュニティ向上など,安全以外の目的で用いる機能接地端子には,機能接地端子記号を表示しな
ければならない。
注記 適切な寸法は,IEC 60417の5018 (2002-10) 参照。

5.12 通常稼動及び機能に関する形式試験及び検証に関する要求事項

  通常稼動及び機能に関する試験及び検証は,箇条6に従って製造業者が行わなければならない。

5.13 通常稼動及び機能に関する情報の要求事項

  通常稼動及び機能に関する情報は,箇条7の要求事項に従って,製造業者が提供しなければならない。

6 通常稼動及び機能に関する形式試験及び検証

6.1 耐候性試験

  試験は,EUT(供試品)の包装を解いた状態で行う。
使用者によって通常着脱できるような,温度に対して敏感な構成要素は,製造業者の要求によって取り
外してもよい。
6.1.1 高温(耐熱性)及び低温(耐寒性)試験
高温(耐熱性)及び低温(耐寒性)試験は,表13による。
表13−高温(耐熱性)及び低温(耐寒性)試験
高温 低温
引用規格 JIS C 60068-2-2 試験Bb JIS C 60068-2-1 試験Ab
前処理 製造業者の仕様による。
初期測定 PFVP(2.5参照)による。
試験条件 無通電 −
試験温度a)(℃) +70±2 −40±3 b)
放置時間(h) 16±1 16±1
中間測定 なし
時間 1 h以上
後 温度,湿度,気2.6及び6.1による。
処 圧条件

手 特記事項 − ただし,結露があってはなら
順 ない。c)
電源 無通電
最終測定 PFVP(2.5参照)による。
注a) 試験温度は,換気を行う装置において空気流入面から50 mm以内の1点を測
定した値か,又は非換気方式装置において,きょう体の垂直中央を通る水平
面上できょう体から50 mm以内の1点を測定した温度である。
b) −25±3 ℃も許容するが,将来の設計では推奨しない。
c) 電源を再投入する前に,基本PLCシステムの外部及び内部の結露を,空気を
吹き付けて取り除く。

――――― [JIS B 3502 pdf 40] ―――――

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JIS B 3502:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61131-2:2007(MOD)

JIS B 3502:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 3502:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1604:2013
測温抵抗体
JISC2812:1998
機器取付け用レール