JIS B 6164:1996 工作機械用圧縮式管継手 | ページ 4

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B 6164-1996
附属書 工作機械用圧縮式管継手用管
1. 適用範囲 この附属書は,この規格の本体に規定する圧縮式管継手を用いる配管に使用する管(以下,
管という。)について規定する。
2. 種類 管の種類は,附属書表1のとおりとする。
附属書表1
管の種類 記号 記号の引用規格
精密炭素鋼鋼管1種 STPS 1 JIS B 2351の附属書
精密炭素鋼鋼管2種 STPS 2 JIS B 2351の附属書
銅管 C 1220 T-O JIS H 3300
アルミニウム管 A 1050 TDS-O JIS H 4080
二重巻鋼管 STDW
備考 精密炭素鋼鋼管は,以下“精密鋼管”という。
3. 製造方法
3.1 精密鋼管は,JIS B 2351の附属書による。
3.2 銅管は,JIS H 3300による。
3.3 アルミニウム管は,JIS H 4080による。
3.4 二重巻鋼管は,附属書表2に規定する素材の両面に銅めっきしたものを,二重に巻いて還元炉中で
銅ろう付溶着し,これの外面に亜鉛めっきを施す。
4. 品質
4.1 管は実用的にまっすぐで,その両端は管軸に対して直角でなければならない。
4.2 管の内外面は,仕上げが良好で,使用上有害な欠陥があってはならない。
4.3 管の内側は,油脂,引抜きや成形の際に用いられる添加剤,酸化物,スケール,炭化付着物及びア
ルカリ洗剤又は有機洗剤によって容易に除去できない異物があってはならない。
4.4 精密鋼管の品質は,JIS B 2351の附属書による。
4.5 銅管の品質は,JIS H 3300による。
4.6 アルミニウム管の品質は,JIS H 4080による。
4.7 二重巻鋼管の素材の化学成分は附属書表2,管の内外面のめっきの厚さは附属書表3とし,防せい
(錆)処理を施すこと。
附属書表2
C Mn P S
0.12%以下 0.5%以下 0.04%以下 0.045%以下
附属書表3
内面 外面
溶着のための銅めっきのまま 8 上
4.8 管の機械的性質及び曲げ試験は,次による。

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(1) 精密鋼管は,JIS B 2351による。
(2) 銅管は,JIS H 3300による。
(3) アルミニウム管は,JIS H 4080による。
(4) 二重巻鋼管は,附属書表4による。
附属書表4
引張強さ 降伏点 伸び (1) 曲げ試験
11号試験片 硬さ
曲げ角度 内側半径
290N/mm2以上 175N/mm2以上 25%以上 HR30T 360度 管の外径
65以下 の1.5倍
注(1) IS Z 2245参照。
4.9 管は,6.4の試験を行い,10MPaの圧力を加えたとき,漏れがあってはならない。
5. 寸法及び寸法許容差
5.1 管の外径,厚さ及びそれらの寸法許容差は,附属書表5による。
なお,厚さは最小基準寸法を示す。
附属書表5
単位 mm
管の種類 精密鋼管 銅管 アルミニウム管 二重巻鋼管
管外径 外径許 厚さ 外径許 厚さ 外径許 厚さ 外径許 厚さ
容差 容差 容差 容差
基準 許容差 基準 許容差 基準 許容差 基準 許容差
寸法 寸法 寸法 寸法
4 ±0.1 0.5 ±0.1 ±0.08 0.5 ±0.07 ±0.08 0.6 ±0.05 ±0.1 0.7 ±0.1
6 0.5 ±0.1 0.8 ±0.1 0.8 ±0.05 0.7 ±0.1
8 0.5 ±0.1 0.8 ±0.1 1.0 ±0.08 0.7 ±0.1
5.2 管の長さ 管の長さは,次による。
(1) 精密鋼管は,JIS B 2351の附属書による。
(2) 銅管は,JIS H 3300による。
(3) アルミニウム管は,JIS H 4080による。
(4) 二重巻鋼管の1本の長さは4 000mm以上とし,その許容差は附属書表6による。
附属書表6
単位 mm
長さの区分 長さの許容差
6 000以下 10
0
6 000を超えるもの 15
0
6. 試験方法
6.1 引張試験 管の引張試験は,JIS Z 2241による。
6.2 曲げ試験 管の曲げ試験は,次による。
(1) 精密鋼管はJIS B 2351の附属書による。

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(2) 銅管はJIS H 3300による。
(3) アルミニウム管はJIS H 4080による。
(4) 二重巻鋼管は管の端から切り取った適当な長さの試験片を,常温のまま直径が管の外径の3倍の円筒
のまわりで360度曲げたとき,管の壁にきず及び割れが生じたかどうかを調べる。
なお,試験の際は,管の継目部は曲げの外側に置く。
6.3 渦流探傷試験 管の渦流探傷試験は,次による。
精密鋼管及び二重巻鋼管は,JIS G 0568によって,また,銅管は,JIS H 0502による試験を行い,管の
きずの有無を調べる。
なお,アルミニウム管については,上記に相当する他の方法によって試験を行い,管のきずの有無を調
べる。
6.4 耐圧試験 管の耐圧試験は,管に4.9に規定する内圧を加えて5分間保持したときの破損の有無を調
べる。試験に用いる流体は,JIS K 2213に規定する1号又はこれと同等以上の性能をもつものとする。
7. 検査 管の検査は外観,寸法,化学成分,引張強さ,曲げ,渦流探傷及び耐圧について行い,4.14.9
及び5.の規定に適合しなければならない。
なお,抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。
8. 包装 管には,適切な防せい(錆)処理を行い,管端部は管内部に異物が入らないような保護具を付
けなければならない。
なお,さび止め処理に使用する油は,容易に除去できるものでなければならない。
9. 製品の呼び方 管の呼び方は,次による。
(1) 精密鋼管は,JIS B 2351の附属書による。
(2) 銅管はJIS H 3300による。
(3) アルミニウム管はJIS H 4080による。
(4) 二重巻鋼管は,名称及び寸法(外径×厚さ)(例1.参照)によるか,又は記号及び寸法(外径×厚さ)
(例2.参照)による。
例1. 二重巻鋼管 4×0.7
例2. STDW 4×0.7
10. 表示 管の外面には,次の事項を明示しなければならない。ただし,小径の管はこれを結束して,束
ごとに適切な方法で表示してもよい。
(1) 記号
(2) 寸法(外径×厚さ)
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造年月
例 STPS2-8×0.5−製造業者名−84.5
関連規格 JIS B 0031 製図−面の肌の図示方法
JIS B 2406 Oリング取付溝部の形状・寸法

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原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 阿 武 芳 朗 東京理科大学
藤 野 達 夫 通商産業省機械情報産業局
山 村 修 蔵 工業技術院標準部
田 窪 宣 彦 フォーゲルジャパン株式会社
石 井 康 之 正和機器産業株式会社
滝 口 久 富 東芝機械株式会社
伊 沢 元 雄 三井精機工業株式会社
柴 田 育 男 豊田工機株式会社
高 田 俊 晴 富士電機株式会社
田 仁 哲 社団法人日本工作機械工業会

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