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JIS H 4080:2015 規格概要
この規格 H4080は、押出加工及び引抜加工したアルミニウム及びアルミニウム合金の継目無管について規定。
JISH4080 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H4080
- 規格名称
- アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
- 規格名称英語訳
- Aluminium and aluminium alloy extruded tubes and cold-drawn tubes
- 制定年月日
- 1970年5月1日
- 最新改正日
- 2015年11月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 209:2007(MOD), ISO 6362-1:2012(MOD), ISO 6362-2:2014(MOD), ISO 6362-6:2012(MOD), ISO 6362-7:2014(MOD), ISO 6363-1:2012(MOD), ISO 6363-2:2012(MOD), ISO 6363-6:2012(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 23.040.15, 77.150.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 非鉄 2021, 配管 II(製品) 2021
- 改訂:履歴
- 1970-05-01 制定日, 1973-04-01 確認日, 1976-05-01 改正日, 1978-07-01 改正日, 1982-03-01 改正日, 1987-03-01 確認日, 1988-08-01 改正日, 1994-04-01 確認日, 1999-08-20 改正日, 2006-02-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-11-20 改正
- ページ
- JIS H 4080:2015 PDF [33]
H 4080 : 2015
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 合金番号,製品区分,等級及び記号・・・・[3]
- 5 品質・・・・[5]
- 5.1 外観・・・・[5]
- 5.2 化学成分・・・・[5]
- 5.3 機械的性質・・・・[8]
- 5.4 導電率・・・・[16]
- 5.5 応力腐食割れ性・・・・[16]
- 6 寸法及びその許容差並びに形状・・・・[16]
- 6.1 一般事項・・・・[16]
- 6.2 標準寸法・・・・[16]
- 6.3 寸法の許容差・・・・[19]
- 6.4 曲がり・・・・[23]
- 7 試験・・・・[24]
- 7.1 分析試験・・・・[24]
- 7.2 引張試験・・・・[24]
- 7.3 導電率試験・・・・[24]
- 7.4 応力腐食割れ試験・・・・[24]
- 7.5 試験試料の採取数・・・・[25]
- 8 検査・・・・[25]
- 9 表示・・・・[25]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[26]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS H 4080 pdf 1] ―――――
H 4080 : 2015
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
アルミニウム協会(JAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。
これによって,JIS H 4080:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成28年11月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関連条項の規定に基づくJIS
マーク表示認証において,JIS H 4080:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS H 4080 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 4080 : 2015
アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
Aluminium and aluminium alloy extruded tubes and cold-drawn tubes
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 209,2012年に第2版として発行されたISO 6362-1,
2014年に第4版として発行されたISO 6362-2,2012年に第1版として発行されたISO 6362-6,2014年に
第2版として発行されたISO 6362-7,2012年に第2版として発行されたISO 6363-1及びISO 6363-2並び
に2012年に第1版として発行されたISO 6363-6を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)
である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,押出加工及び引抜加工したアルミニウム及びアルミニウム合金の継目無管(以下,管とい
う。)について規定する。この規格は,断面形状が円形の管だけに適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 209:2007,Aluminium and aluminium alloys−Chemical composition
ISO 6362-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 1: Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6362-2:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 2: Mechanical properties
ISO 6362-6:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 6: Round, square, rectangular and hexagonal tubes−Tolerances on shape and dimensions
ISO 6362-7:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 7: Chemical composition
ISO 6363-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars, tubes and wires
−Part 1: Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6363-2:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars and tubes and
wires−Part 2: Mechanical properties
ISO 6363-6:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars, tubes and wires
−Part 6: Drawn round tubes−Tolerances on form and dimensions(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
――――― [JIS H 4080 pdf 3] ―――――
2
H 4080 : 2015
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0001 アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号
注記 対応国際規格 : ISO 2107,Aluminium and aluminium alloys−Wrought products−Temper
designations(MOD)
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 0505 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1306 アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1351 アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1356 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1357 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JIS H 1358 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1360 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1361 アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1363 アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
JIS H 1364 アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
JIS H 1365 アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
JIS H 1366 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
JIS H 1367 アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法
JIS H 1368 アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法
JIS H 8711 アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
EN 754-1,Aluminium and aluminium alloys−Cold drawn rod/bar and tube−Part 1: Technical conditions for
inspection and delivery
EN 755-1,Aluminium and aluminium alloys−Extruded rod/bar, tube and profiles−Part 1: Technical
conditions for inspection and delivery
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
管(tube)
――――― [JIS H 4080 pdf 4] ―――――
3
H 4080 : 2015
全長にわたってただ一つの中空部と,均一な断面かつ均一な肉厚とをもち,直線又はコイルの形状で供
給される中空展伸材。
4 合金番号,製品区分,等級及び記号
合金番号,製品区分,等級及び記号は,表1による。等級は,寸法の許容差及び形状によって,普通級
と特殊級とに分類する。表1の記号の後に質別を示す記号を付けて製品記号とする。
表1−合金番号,製品区分,等級及び記号
合金番号 製品 等級及び記号 特性及び用途例
区分 普通級 特殊級 (参考)
1070 押出管 A1070TE A1070TES 強度は低いが,熱伝導度及び電気伝導度は高く,溶接性及び
引抜管 A1070TD A1070TDS 耐食性がよい。
1050 押出管 A1050TE A1050TES 化学装置用材,事務用機器,導体など。
引抜管 A1050TD A1050TDS
1050A 押出管 A1050ATE A1050ATES
引抜管 A1050ATD A1050ATDS
1100 押出管 A1100TE A1100TES 強度は比較的低いが,溶接性,耐食性及び表面処理性がよく,
引抜管 A1100TD A1100TDS 熱伝導性も比較的高い。
1200 押出管 A1200TE A1200TES 化学装置用材,家具,電気機器部品など。
引抜管 A1200TD A1200TDS
2011 押出管 A2011TE A2011TES 切削性が優れ,強度も高いが,耐食性が劣る。
引抜管 A2011TD A2011TDS 光学部品,ねじ類など。
2014 押出管 A2014TE A2014TES 熱処理合金で,強度が高い。
引抜管 A2014TD A2014TDS スキーストック,二輪車部品,航空機部品など。
2014A 押出管 A2014ATE A2014ATES 2014より若干強度の低い合金。
引抜管 A2014ATD A2014ATDS
2017 押出管 A2017TE A2017TES 熱処理合金で,強度が高く,切削加工性もよいが,耐食性は
引抜管 A2017TD A2017TDS 劣る。一般機械部品,鍛造用素材など。
2017A 押出管 A2017ATE A2017ATES 2017より強度の高い合金。
引抜管 A2017ATD A2017ATDS
2024 押出管 A2024TE A2024TES 2017より強度が高く,切削加工性もよい。
引抜管 A2024TD A2024TDS 航空機部品,スポーツ用品など。
2030 押出管 A2030TE A2030TES 切削加工性の優れた合金で,強度も高い。
引抜管 A2030TD A2030TDS 機械部品など。
3102 押出管 A3102TE A3102TES 1100と同程度の強度をもつ合金で,加工性,伝熱性及び耐食
性もよい。自動車用熱交換器,空調用熱交換器など。
3003 押出管 A3003TE A3003TES 1100より若干強度が高く,溶接性及び耐食性もよい。
引抜管 A3003TD A3003TDS 化学装置用材,複写機ドラム,自動車用熱交換器など。
3103 押出管 A3103TE A3103TES
引抜管 A3103TD A3103TDS
3203 押出管 A3203TE A3203TES
引抜管 A3203TD A3203TDS
3021 押出管 A3021TE A3021TES 1100と同程度の強度をもつ合金で,加工性,伝熱性及び耐食
引抜管 A3021TD A3021TDS 性もよい。自動車用熱交換器,空調用熱交換器など。
5005 押出管 A5005TE A5005TES 3003と同程度の強度をもつ合金で,加工性,溶接性及び耐食
引抜管 A5005TD A5005TDS 性に優れる。建築用内外装,車両内装,船舶内装など。
5050 引抜管 A5050TD A5050TDS 耐食性及び溶接性に優れる。建築部材,冷蔵庫用材など。
――――― [JIS H 4080 pdf 5] ―――――
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JIS H 4080:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 209:2007(MOD)
- ISO 6362-1:2012(MOD)
- ISO 6362-2:2014(MOD)
- ISO 6362-6:2012(MOD)
- ISO 6362-7:2014(MOD)
- ISO 6363-1:2012(MOD)
- ISO 6363-2:2012(MOD)
- ISO 6363-6:2012(MOD)
JIS H 4080:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.15 : 非鉄金属管
JIS H 4080:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH0001:1998
- アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH0505:1975
- 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
- JISH1305:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
- JISH1306:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
- JISH1307:1993
- アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
- JISH1351:1972
- アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
- JISH1352:2007
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
- JISH1353:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
- JISH1354:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
- JISH1355:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
- JISH1356:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
- JISH1357:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
- JISH1358:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
- JISH1359:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
- JISH1360:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
- JISH1361:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
- JISH1362:1994
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
- JISH1363:2003
- アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
- JISH1364:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
- JISH1365:2003
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
- JISH1366:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
- JISH1367:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法
- JISH1368:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法
- JISH8711:2000
- アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法