JIS B 8671:2006 油圧―作動油の標準エラストマーに対する適合性

JIS B 8671:2006 規格概要

この規格 B8671は、エラストマーに対する作動油の適合性を評価するための試験方法及びこれらの試験に供される所定の配合並びに工程によって製造された標準エラストマー材料について規定。

JISB8671 規格全文情報

規格番号
JIS B8671 
規格名称
油圧―作動油の標準エラストマーに対する適合性
規格名称英語訳
Hydraulic fluid power -- Compatibility between fluids and standard elastomeric materials
制定年月日
2006年10月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6072:2002(MOD)
国際規格分類

ICS

23.100.01, 83.140.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
油圧・空気圧 2019
改訂:履歴
2006-10-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS B 8671:2006 PDF [20]
                                                                                   B 8671 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会(JFPA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6072:2002,Hydraulic fluid power−
Compatibility between fluids and standard elastmeric materialsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 8671には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)参考資料
附属書B(参考)試験報告書の例−作動油のエラストマーに対する適合性指標(ECI)
附属書C(参考)エラストマー適合性の指針
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 8671 pdf 1] ―――――

B 8671 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 試験用エラストマー・・・・[3]
  •  4.1 一般・・・・[3]
  •  4.2 標準アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR1)・・・・[3]
  •  4.3 標準アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR2)・・・・[4]
  •  4.4 標準ふっ素ゴム(FKM2) (ふっ化ビニリデン 六ふっ化プロピレン コポリマー)・・・・[5]
  •  4.5 標準エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM1)・・・・[6]
  •  4.6 標準水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(HNBR1)・・・・[7]
  •  5. ゴムの適合性指標(ECI)の測定・・・・[8]
  •  5.1 目的・・・・[8]
  •  5.2 試験条件・・・・[9]
  •  5.3 体積変化率の測定・・・・[9]
  •  5.4 硬さ変化の測定・・・・[11]
  •  5.5 引張強さ変化率及び破断時伸び変化率の測定・・・・[11]
  •  5.6 記録・・・・[12]
  •  6. 規格適合表示・・・・[12]
  •  附属書A(参考)参考資料・・・・[13]
  •  附属書B(参考)試験報告書の例-作動油のエラストマーに対する適合性指標(ECI)・・・・[15]
  •  附属書C(参考)エラストマー適合性の指針・・・・[16]
  •  附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[17]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 8671 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8671 : 2006

油圧-作動油の標準エラストマーに対する適合性

Hydraulic fluid power-Compatibility between fluids and standard elastmeric materials

序文

 この規格は,2002年に第2版として発行されたISO 6072,Hydraulic fluid power−Compatibility between
fluids and standard elastmeric materialsを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,エラストマーに対する作動油の適合性を評価するための試験方法及びこれら
の試験に供される所定の配合並びに工程によって製造された標準エラストマー材料について規定する。こ
の規格によって,標準エラストマーに対する作動油間の比較ができる。
この規格は,次に示す5種類のエラストマーの配合について,配合処方,練り及び加硫の手順を規定す
る。
a) アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR1及びNBR2)
b) ふっ素ゴム(FKM2)
c) エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM1)
d) 水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(HNBR1)
ここに示す手順は,管理された条件下で,エラストマー材料の標準試験片を作動流体で浸せきし,浸せ
き前後の物理的性質の測定によって,鉱油,難燃性作動油及び生分解性作動油の影響を評価するものであ
る。
この規格は,実際の用途に対するエラストマー材料の配合を規定するものではない。しかし,実用エラ
ストマー材料についても,もし要求があれば,これらの適合試験の手順によって試験してもよい。
備考1. ここに示す配合のエラストマー材料は,作動油の違いに対し敏感であり比較的高い膨潤特性
をもっている。適度な保管寿命を得るためには,安定した加硫が実施されなければならない。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6072:2002,Hydraulic fluid power−Compatibility between fluids and standard elastomeric
materials (MOD)

――――― [JIS B 8671 pdf 3] ―――――

2
B 8671 : 2006

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。これらの引用規格のうちで,発行年を
付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追
補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語
備考 ISO 5598:1985,Fluid power systems and components−Vocabularyからの引用事項は,この規格
の該当事項と同等である。
JIS K 6251 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方
備考 ISO 37:1994,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of tensile stress-strain properties
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法
備考 ISO 48:1994,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of hardness (hardness between
10 IRHD and 100 IRHD)からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6258 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐液性の求め方
備考 ISO 1817:1999,Rubber, vulcanized−Determination of the effect of liquidsからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6262 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの永久ひずみ試験方法
備考 ISO 815:1991,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of compression set at ambient,
elevated or low temperaturesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6268 加硫ゴム−密度測定
備考 ISO 2781:1988,Rubber, vulcanized−Determination of densityが,この規格と一致している。
JIS K 6299 ゴム−試験用試料の作製方法
備考 ISO 2393:1994,Rubber test mixes−Preparation, mixing and vulcanization−Equipment and
proceduresからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6300-1 未加硫ゴム−物理特性−第1部 : ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求
め方
備考 ISO 289-1:1994,Rubber, unvulcanized−Determinations using a shearing-disc viscometer−Part 1:
Determination of Mooney viscosityからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6397 原料ゴム及びラテックスの略号
備考 ISO 1629:1995,Rubber and latices−Nomenclatureからの引用事項は,この規格の該当事項と
同等である。
ISO 6743-4:1999,Lubricants, industrial oils and related products (class L)−Classification−Part 4: Family H
(Hydraulic systems)

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142によるほか,次による。
3.1 エラストマー (elastomer) 弱い変形を与え,その後応力を除去したとき,初期寸法及び形状にすぐ
に戻る高分子ゴム状物質。
3.2 試験用エラストマー (test elastomer) エラストマーに対する作動油の影響を評価するために用いる
既定の配合処方による加硫ゴム。
備考 誤差を少なくするため,試験用エラストマーは加硫に対して基本的な配合剤だけを含む。

――――― [JIS B 8671 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
B 8671 : 2006
3.3 実用ゴム (commercial rubber) 製造工程及び要求事項を満たすために,標準ゴムに比べ様々な配合
剤を含む実際の用途に用いるエラストマー材料。一般に,製造業者は,配合を表示しない。
備考 実用ゴムは試験用エラストマーより,品質の許容差の範囲が広いため,作動油の評価に実用ゴ
ムを用いるのは適切ではない。

4. 試験用エラストマー

4.1 一般

 試験用エラストマーの混練方法及び加硫方法は,JIS K 6299による。試験用エラストマーの
配合剤は,単一の供給先のものを用い製造した各々のバッチの品質を検査する。
4.2 標準アクリロニトリルブタジエンゴム (NBR1)
4.2.1 配合 配合は,表1による。
表 1 標準アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR1)の配合表
配合剤 質量比
NBR(1) 100.0
酸化亜鉛(ゴム用) 5.0
2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物(溶融点75100 ℃) 0.5
FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550) 70.0
ジクミルパーオキサイド(不活性充てん剤希釈の40 %過酸化物) 3.0
合計 178.5
注(1) アクリロニトリル量 : (28±1) %,低温重合,ムーニー粘度(JIS K 6300-1参照) : 45±5 ML(1+4)100 ℃ :
登録商標及び商品番号 : ペルブナンNT2845(バイエル社製)(2)又は同等品。
(2) 登録商標及び商品番号 : ペルブナンNT2845(バイエル社製)は,商業的に入手できる適切な製品の
一例である。この情報は,この規格の使用者に利便を与えるもので,日本工業規格(日本産業規格)(以下,JISとい
う。)でこの製品の保証をするものではない。
参考 FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550)は,ASTM D 1765に規定されている。
4.2.2 混練方法 作業手順は,ロールの表面温度を50±5 ℃とし,次のa) m) による。
a) ロール間隔を1.4 mmにし,原料ゴムをロールに巻き付け,ゴムを可塑化する。
b) 酸化亜鉛を添加し,2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物をロール全体に一定の速さで,
均等に加える。
c) ロール上で片端から対角線上反対側に34 カットする。
d) 約半分のカーボンブラックをロール全体に一定の速さで,均等に加える。
e) 一定のバンクが得られる程度にロールのすき間を開く。
左右の端部から34 カットをそれぞれ3回行う。
f)
g) 残りのカーボンブラック及び受け皿に落ちた原料を加える。
h) ジクミルパーオキサイドをロール全体に均等に加える。
左右の端部から34 カットをそれぞれ6回行う。
i)
j) ロールからバッチを切り離し,ロールのすき間を0.2 mmにする。
k) 丸め通しを6回行う。
l) サンプルのシートを2.2 mmで分出しし,平らな金属表面で自然に冷却する。
m) 加硫サンプルの準備をする。
4.2.3 標準加硫シートの準備 厚さ2±0.2 mmの標準加硫シートを,170 ℃で20 分間加硫する。

――――― [JIS B 8671 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS B 8671:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6072:2002(MOD)

JIS B 8671:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8671:2006の関連規格と引用規格一覧