JIS B 8671:2006 油圧―作動油の標準エラストマーに対する適合性 | ページ 2

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B 8671 : 2006
4.2.4 確認試験 4.2.3で準備したシートについて,表2に規定する試験を行う。
表 2 NBR1の確認試験
確認試験 要求値 単位 規格
硬さ 80±3 IRHD(M法) JIS K 6253
引張強さ,ダンベル状6号 最小 20 MPa JIS K 6251
切断時伸び,ダンベル状6号 最小 150 % JIS K 6251
最大 20
圧縮永久ひずみ,100 ℃で22時間後,三つの円盤を重ねた小形試験片によ % JIS K 6262
る。
密度 1.23±0.02 Mg/m3 JIS K 6268
27(3)
質量変化,JIS燃料油B(容積比70 %の純粋な2,2,4-トリメチルペンタ % JIS K 6258
ン及び容積比30 %の純粋なトルエン)による23±2 ℃で22時間浸せき試
験後
注(3) 代表値及び推奨許容値 27±5。

4.3 標準アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR2)

4.3.1  配合 配合は,表3による。
表 3 標準アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR2)の配合表
配合剤 質量比
NBR(4) 100.0
酸化亜鉛(ゴム用) 5.0
ステアリン酸 1.0
2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物(溶融点75100 ℃) 0.5
FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550) 50.0
テトラベンジルチウラムジスルフィド 3.0
N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド 2.0
硫黄(ゴム用) 0.5
合計 162.0
注(4) アクリルニトリル量 : (34±1) %,ムーニー粘度 : 56±5 ML(1+4)100 ℃ : 登録商標及び商品番号 :
JSR N 237 (5)又は同等品。
(5) 登録商標及び商品番号 : JSR N237は,商業的に入手できる適切な製品の一例である。この情報は,
この規格の使用者に利便を与えるもので,JISでこの製品の保証をするものではない。
参考 原国際規格は,テトラメチルチウラムジスルフィドであるが,JISでは安全性の観点からテトラベン
ジルチウラムジスルフィドに変更した。
また,FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550)は,ASTM D 1765に規定されている。
4.3.2 混練方法 作業手順は,ロールの表面温度を50±5 ℃とし,次のa) ) による。
a) ロール間隔を1.4 mmにし,原料ゴムをロールに巻きつけ,ゴムを可塑化する。
b) 酸化亜鉛及びステアリン酸を加え,2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物をロール全体に
一定の速さで,均等に加える。
c) ロール上で片端から対角線上反対側に34 カットする。
d) 約半分のカーボンブラックをロール全体に一定の速さで,均等に加える。
e) 一定のバンクが得られる程度にロールのすき間を開く。
左右の端部から34 カットをそれぞれ3回行う。
f)
g) 残りのカーボンブラック及び受け皿に落ちた原料を加える。
h) テトラメチルチウラムジスルフィド,N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド及び硫黄

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をロール全体に均等に加える。
左右の端部から34 カットをそれぞれ6回行う。
i)
j) ロールからバッチを切り離し,ロールのすき間を0.2 mmにする。
k) 丸め通しを6回行う。
l) サンプルのシートを2.2 mmで分出しし,平らな金属表面で自然に冷却する。
m) 加硫サンプルの準備をする。
4.3.3 標準加硫シートの準備 厚さ2±0.2 mmの標準加硫シートを,170 ℃で20分間加硫する。
4.3.4 確認試験 4.3.3で準備したシートについて,表4に規定する試験を行う。
表 4 NBR2の確認試験
確認試験 要求値 単位 規格
硬さ 70±3 IRHD(M法) JIS K 6253
引張強さ,ダンベル状6号 最小 15 MPa JIS K 6251
切断時伸び,ダンベル状6号 最小 300 % JIS K 6251
最大 20
圧縮永久ひずみ,100 ℃で22 時間後,三つの円盤を重ねた小形試験片によ % JIS K 6262
る。
密度 1.18±0.02 Mg/m3 JIS K 6268
23(6)
質量変化,JIS燃料油B(容積比70 %の純粋な2,2,4-トリメチルペンタ % JIS K 6258
ン及び容積比30 %の純粋なトルエン)による23±2 ℃で22時間浸せき試
験後
注(6) 代表値及び推奨許容値 23±5。
4.4 標準ふっ素ゴム(FKM2) (ふっ化ビニリデン 六ふっ化プロピレン コポリマー)
4.4.1 配合 配合は,表5による。
表 5 標準ふっ素ゴム(FKM2)の配合表
配合剤 質量比
ふっ化ビニリデン 六ふっ化プロピレン コポリマー(7) 100.0
酸化マグネシュウム(8) 3.0
水酸化カルシウム 2.0
MTカーボンブラック(ASTM等級 : N990) 25.0
加硫促進剤 : 有機りん酸塩(9) 0.44
架橋剤 : ビスフェノールAF(10) 1.35
合計 131.79
注(7) ふっ素量 : (66±1) %。登録商標及び商品番号 : バイトンA500 (11),デュポンダウエラストマー又はテク
ノフロンN935 (11),アウジモント又はフローレルFC2230 (11)(ダイニオン社製)
(8) 高活性
(9) 促進剤はバイトンキュラティブNo.20(11),デュポンダウエラストマー又はこれと同等のもの。このバッチ
のりん酸塩量は33 %のため,1.33 phr使用し,ゴム量を0.9 phr減じる。
(10) 架橋剤は,バイトンキュラティブNo.30(11),デュポンダウエラストマー又はこれと同等のもの。このバッ
チのビスフェノール量は50 %のため,2.7 phr使用し,ゴム量を1.4 phr減じる。
(11) 登録商標及び商品番号 : バイトンA500,バイトンキュラティブ,テクノフロン N935,フローレル FC2230
は,商業的に入手できる適切な製品の一例である。この情報は,この規格の使用者に利便を与えるもので,
JISでこの製品の保証をするものではない。
備考 試験用エラストマーFKM2は,ISO 13226のSRE-FKM/2Xと同等の組成で,両者とも同様の製造工程であ
る。SRE-FKM/2Xは,表6の確認試験において,測定値が要求事項に満足するものであれば,試験用エラ
ストマーとして使用してもよい。
参考 MTカーボンブラック(ASTM等級 : N990)は,ASTM D 1765に規定されている。

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4.4.2 混練方法 作業手順は,ロールの表面温度を50±5 ℃とし,次のa) ) による。
a) ロール間隔を1.4 mmにし,原料ゴムをロールに巻き付ける。
b) すべての原料を混ぜ,ロール全体に一定の速度で均等に加える。
c) 一定のバンクが得られる程度にロールのすき間を開く。
d) 受け皿に落下したものも含め,すべての原料を加え,各々の端から34 カットを1回行う。
e) 左右の端部から34 カットをそれぞれ3回行う。
f) ロールからバッチを切り離し,ロールのすき間を0.2 mmにする。
g) 丸め通しを6回行う。
h) サンプルのシートを2.2 mmで分出しし,平らな金属表面で24時間自然に冷却する。
i) 24時間熟成した後の混練品を,表面温度が50±5 ℃のきつく閉めたロール(すき間0.8 mm)に6回
通し精製する。
j) シートを2.2 mmで分出しし,平らな金属表面で自然に冷却する。
k) 加硫サンプルの準備をする。
4.4.3 標準加硫シートの準備 厚さ2±0.2 mmの標準加硫シートを,180 ℃で20分間一次加硫し,エア
循環式のオーブンで230 ℃で24時間二次加硫する。
4.4.4 確認試験 4.4.3で準備したシートについて,表6に規定する試験を行う。
表 6 FKM2の確認試験
確認試験 要求値 単位 規格
硬さ 70±3 IRHD(M法) JIS K 6253
引張強さ,ダンベル状6号 最小 12 MPa JIS K 6251
切断時伸び,ダンベル状6号 最小 250 % JIS K 6251
最大 15
圧縮永久ひずみ,150 ℃で22時間後,三つの円盤を重ねた小形試 % JIS K 6262
験片による。
密度 1.85±0.03 Mg/m3 JIS K 6268
3(12)
質量変化,JIS燃料油E(容積比100 %の純粋なトルエン)による % JIS K 6258
23±2 ℃で22時間浸せき試験後
注(12) 代表値及び推奨許容値 3±2。
4.5 標準エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM1)
4.5.1 配合 配合は,表7による。
表 7 標準エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM1)の配合表
配合剤 質量比
エチレンプロピレンジエン三元共重合体(13) 100.0
FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550) 50.0
酸化亜鉛(ゴム用) 5.0
2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物(溶融点75100 ℃) 0.5
ジクミルパーオキサイド(不活性充てん剤希釈の40 %過酸化物) 5.0
合計 160.5
注(13) ムーニー粘度 : 42±5 ML(1+4) 100℃,エチレン量 : (54±5) T%,ジエン量(ENB) : (5±2) T%,登録商標
及び商品番号 : EPT3045(三井化学製),BUNA G EP3440(バイエル社製)又は同等品(14)。
(14) 登録商標及び商品番号 : EPT3045(三井化学製)及びBUNA G EP3440(バイエル社製)は,商業的に入手で
きる適切な製品の一例である。この情報は,この規格の使用者に利便を与えるもので,JISでこの製品の保
証をするものではない。
参考 FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550)は,ASTM D 1765に規定されている。

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4.5.2 混練方法 作業手順は,ロールの表面温度を50±5 ℃とし,次のa) ) による。
a) ロール間隔を1.4 mmにし,原料ゴムをロールに巻きつけ,ゴムを可塑化する。
b) カーボンブラック,酸化亜鉛,2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物を一緒に混ぜ,ロー
ル全体に一定の速さで均等に加える。
c) 一定のバンクが得られる程度にロールのすき間を開く。
d) 受け皿に落ちたものも含め,すべての原料を加え,各々の端から34 カットを1回行う。
e) ジクミルパーオキサイドをロール全体に均等に加える。
ジクミルパーオキサイドが混ざったら,各々の端部から34 カットを3回行う。
f)
g) ロールからバッチを切り離し,ロールのすき間を0.8 mmにする。
h) 丸め通しを6回行う。
i) サンプルのシートを2.2 mmで分出しし,平らな金属表面で自然に冷却する。
j) 加硫サンプルの準備をする。
4.5.3 標準加硫シートの準備 厚さ2±0.2 mmの標準加硫シートを,170 ℃で20分間加硫する。
4.5.4 確認試験 4.5.3で準備したシートに対し,表8に規定する試験を行う。
表 8 EPDM1の確認試験
確認試験 要求値 単位 規格
硬さ 68±3 IRHD(M法) JIS K 6253
引張強さ,ダンベル状6号 最小 15 MPa JIS K 6251
切断時伸び,ダンベル状6号 最小 200 % JIS K 6251
最大 25
圧縮永久ひずみ,150 ℃で22時間後,三つの円盤を重ねた小形試験 % JIS K 6262
片による。
密度 1.09±0.02 Mg/m3 JIS K 6268
8(15)
質量変化,JIS燃料油E(容積比100 %の純粋なトルエン)による % JIS K 6258
23±2 ℃で22時間浸せき試験後
注(15) 代表値及び推奨許容値 8±3。
4.6 標準水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(HNBR1)
4.6.1 配合 配合は,表9による。
表 9 標準水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(HNBR1)の配合表
配合剤 質量比
HNBR(16) 100.0
4,4'-(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニールアミン 1.0
2-メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩 1.0
FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550) 50.0
8.0
1,3-Bis-(t-ブチルペロキシ イソプロピル)ベンゼン(不活性充てん剤希釈の40 %過酸化
物)
合計 160
注(16) アクリルニトリル量 : (35±2) %,ムーニー粘度 : 75±15 ML(1+4)100 ℃;二重結合残 : <2 %。登録商
標及び商品番号 : ゼットポール2000(日本ゼオン社製)又はテルバン A3407(バイエル社製)(17)。
(17) 登録商標及び商品番号 : ゼットポール2000(日本ゼオン社製)及びテルバンA3407(バイエル社製)は,商
業的に入手できる製品の一例である。この情報は,この規格の使用者に利便を与えるもので,JISでこの製
品の保証をするものではない。
参考 FEFカーボンブラック(ASTM等級 : N550)は,ASTM D 1765に規定されている。

――――― [JIS B 8671 pdf 9] ―――――

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4.6.2 混練方法 作業手順は,ロールの表面温度を50±5 ℃とし,次のa) ) による。
a) ロール間隔を1.4 mmにし,原料ゴムをロールに巻き付け,ゴムを可塑化する。
b) 4,4'-(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニールアミン及び2-メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛
塩をロール全体に一定の速さで,均等に加える。
c) ロール上で片端から対角線上反対側に34 カットする。
d) 約半分のカーボンブラックをロール全体に一定の速さで,均等に加える。
e) 一定のバンクが得られる程度にロールのすき間を開く。
左右の端部から34 カットをそれぞれ3回行う。
f)
g) 残りのカーボンブラック及び受け皿に落ちた原料を加える。
h) 1,3-Bis-(t-ブチルペロキシ イソプロピル)ベンゼンをロール全体に均等に加える。
左右の端部から34 カットをそれぞれ6回行う。
i)
j) ロールからバッチを切り離し,ロールのすき間を0.2 mmにする。
k) 丸め通しを6回行う。
l) サンプルのシートを2.2 mmで分出しし,平らな金属表面で自然に冷却する。
m) 加硫サンプルの準備をする。
4.6.3 標準加硫シートの準備 厚さ2±0.2 mmの標準加硫シートを,170 ℃で20分間加硫する。
4.6.4 確認試験 4.6.3で準備したシートについて,表10に規定する試験を行う。
表 10 HNBR1の確認試験
確認試験 要求値 単位 規格
硬さ 68±3 IRHD(M法) JIS K 6253
引張強さ,ダンベル状6号 最小 20 MPa JIS K 6251
切断時伸び,ダンベル状6号 最小 250 % JIS K 6251
最大 40
圧縮永久ひずみ,100 ℃で22時間後,三つの円盤を重ねた小形試験 % JIS K 6262
片による。
密度 1.23±0.02 Mg/m3 JIS K 6268
26(18)
質量変化,JIS燃料油B(容積比70 %の純粋な2,2,4-トリメチル % JIS K 6258
ペンタン及び容積比30 %の純粋なトルエン)による23±2 ℃で22
時間浸せき試験後
注(18) 代表値及び推奨許容値 26±5。
5. ゴムの適合性指標(ECI)の測定

5.1 目的

 エラストマー適合性指標(ECI)は,次の項目を一行で記述する。
a) 試験用エラストマー。
b) 体積変化率,5.3参照。
c) 硬さ変化,IRHD(M法)で表示。5.4参照。
d) 引張強さ変化率,5.5参照。
e) 破断時伸び変化率,5.5参照。
附属書B参照。

――――― [JIS B 8671 pdf 10] ―――――

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