JIS C 1272-1:2011 交流電子式電力量計―超特別精密電力量計及び特別精密電力量計―第1部:一般仕様 | ページ 2

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C 1272-1 : 2011
半導体などの電子部品によって構成され計量,動作する計器。
3.5
変成器付計器
計器用変成器と組み合わせて使用する計器。ただし,計器用変成器は含まない。
3.6
発信装置付計器
発信装置を備えた計器。
3.7
出力機構付計器
出力機構を備えた計器。
3.8
屋内耐候形計器
雨水が全くかからず,直射日光が当たる場所で使用することができる耐候構造の計器。
3.9
屋内形計器
雨水が全くかからず,直射日光が当たらない場所で使用することができる計器。
3.10
素子
入力電圧と入力電流とを乗算して電力又は無効電力に比例した電気的な量に変換する部分。
3.11
電圧回路
供給電圧又はこれに相応する電圧が加わる回路。
3.12
電流回路
負荷電流又はこれに相応する電流が通じる回路。
3.13
補助回路
カウンタ,通信装置などの外部装置に接続するためのケース内の補助装置(接点,電源回路,通信回路
など)及び接続部。
3.14
定格電圧,Un
計器の性能を定める基準となる電圧。
3.15
定格周波数
計器の性能を定める基準となる周波数。
3.16
定格電流,In
計器の性能を定める基準となる電流。
3.17
計量装置

――――― [JIS C 1272-1 pdf 6] ―――――

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電力量,無効電力量又は電力の指示値などを表示する装置。
3.18
発信装置
電力量又は無効電力量に比例した一定数の電気的信号を発生する装置。
3.19
出力機構
計量値などのデータを電子計算機などに伝送する機構。
3.20
付加装置
タイムスイッチ,通信装置,開閉器などの計器に付加された装置。
3.21
附属部品
付加装置のうち,素子に影響を与える構造の部品。
3.22
双方向計量機能
受電,送電のいずれの電力量も個々に計量可能な機能。
3.23
精度保証範囲
計器の特性を保証する範囲。
3.24
復元保証範囲
計器が動作状態で耐え得る極限の範囲であり,その後に精度保証範囲で使用するときに損傷又は特性の
悪化を来さない範囲。
3.25
熱安定状態
20分間の熱的影響による誤差の変化が,誤差の限度の0.1倍未満になった状態。
3.26
ひずみ率
非正弦波の実効値に対する高調波成分(非正弦波からその基本波を引いて得られる。)の実効値の比。ひ
ずみ率は,通常百分率で表す。
3.27
計器定数
計器を試験するときに用いるパルスの1 kWs又は1 kvars当たりのパルス数。
3.28
パルス定数
発信装置などの1 kWh又は1 kvarh当たりのパルス数。
3.29
全負荷
変成器の一次側の定格周波数・定格電圧・力率1の定格電流(無効電力量計では力率0の定格電流)に
おける負荷(平衡負荷,多回路総合計器では全回路の負荷)。

――――― [JIS C 1272-1 pdf 7] ―――――

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3.30
算定パルス
計器及び標準電力量計に誤差がないとした場合,それぞれに一定の試験電力を加えたとき,計器が任意
のパルス数を出力するのに要する時間内に,標準電力量計から発生するパルス数。
3.31
変流器の公称変流比
定格一次電流を定格二次電流で除した値。
3.32
計器用変圧器の公称変圧比
定格一次電圧を定格二次電圧で除した値。
3.33
合成変成比
変流器の公称変流比と計器用変圧器の公称変圧比との積の値。
3.34
合成誤差
計器用変成器の比誤差と位相角による誤差とを合成した値。
3.35
総合誤差
変成器付計器と計器用変成器とを組み合わせた場合の全体の誤差をいい,計器単独の誤差と合成誤差と
の代数和。
3.36
シャットダウン電圧
電圧を定格電圧から徐々に下げていったとき,計器が計量動作を停止する電圧(停電検出電圧)。
3.37
受量装置
送量装置から発信されるパルスを受信して電力量,無効電力量又は最大需要電力を表示する表示機構を
いい,パルス合成器を含む。
3.38
送量装置
発信装置を備えた分離形の計器。
3.39
パルス合成器
送量装置から発信されるパルスを合成してパルス出力する装置。

4 種類

4.1 精度

  計器の精度による種類は,超特別精密電力量計及び特別精密電力量計とする。

4.2 相及び線式

  計器の相及び線式による種類は,表1による。

――――― [JIS C 1272-1 pdf 8] ―――――

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表1−計器の相及び線式
計器の種類 相及び線式
超特別精密電力量計
三相3線式,三相4線式
特別精密電力量計

4.3 耐候構造

  計器の耐候構造による種類は,表2による。
表2−計器の耐候構造
計器の種類 耐候構造
超特別精密電力量計
屋内耐候形,屋内形
特別精密電力量計

4.4 回路接続

  計器の回路接続の別による種類は,表3による。
表3−計器の回路接続
計器の種類 回路接続の別
超特別精密電力量計
変成器付計器
特別精密電力量計

5 構造

5.1 構造一般

  構造一般は,次による。
a) 計器は,通常の条件下で正しく使用したとき,いかなる危険をも生じないように設計されており,ま
た,長時間使用できるよう十分な耐久性をもつ構造とする。
特に,次の事項について考慮する。
1) 感電の危険がない。
2) 過熱による危険がない。
3) 火災のおそれがない。
4) 固形物,ほこり及び水の浸入がない。
b) 通常の使用状態で腐食しやすい部品は,全て効果的な表面処理を行うものとし,いかなる表面処理も
通常の取扱い又は外気によって容易に損傷を受けてはならない。
c) 計器の各部は,通常の使用状態において変質及び変形することが少なく,また,銘板及び計量装置は,
変退色の少ない材質及び構造とする。

5.2 素子の構成

  計器は,使用回路の相及び線式に応じて,理論上必要な数の素子で構成する。

5.3 計量装置

  計量装置は,次による。ただし,機械式計量装置を用いる場合は,JIS C 1210の計量装置の規定による。
a) 電子式計量装置の数字表示部は,いずれも“0”“9”の数字を示すことができるものであり,計量
値は,使用中にリセットできてはならない。また,計量表示が複数ある場合は,計量中であることが
分かる区分表示をしなければならない。

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b) 電子式計量装置は,計量値及びその他の指示が読み取りやすい構造のもので,計量値の単位を図1の
例に従って計量値近傍の銘板上又は電子式表示部に表示する。また,計量値の単位には,kWh又は
MWhを用いる。
×600 kWh
a) 銘板上に表示する場合
×600
kWh
b) 電子式表示部に表示する場合
図1−変成器付計器の電子式計量装置の表示例
c) 電子式計量装置の計量値を表す文字の寸法は,幅3 mm以上,高さ5 mm以上とする。
d) 計量値の指示に乗率を必要とする計器は,図1の例に従って計量値表示の近傍で銘板上又は電子式表
示部の見やすいところに乗率を表示するか,又は後に表示できるスペースを設ける。乗率は,10の整
数べき倍,合成変成比倍及び合成変成比の1/10倍の3種類とする。ただし,多回路総合計器では,合
成変成比倍又は合成変成比の1/10倍の合成回路数倍としてもよい。
なお,乗率が合成変成比の1/10倍の場合はDの文字を銘板に表示する。
e) 小数位のある電子式計量装置は,整数位と小数位とを正しく読取りできる形状及び大きさとする。
f) 電子式計量装置の表示桁数は,6桁以上とし,表4の目量を最低限必要とする。また,各桁の数字は,
表示が1数字ずつ躍進しなければならない。
なお,10の整数べきを乗率とする場合には,表5に準じた乗率を用いる。
表4−各桁の目量
区分 各桁の目量
合成変成比倍の場合 1 000,100,10,1,0.1,0.01
合成変成比の1/10倍又は
10 000,1 000,100,10,1,0.1
10の整数べき倍の場合

――――― [JIS C 1272-1 pdf 10] ―――――

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JIS C 1272-1:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62052-11:2003(MOD)
  • IEC 62053-22:2003(MOD)

JIS C 1272-1:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1272-1:2011の関連規格と引用規格一覧