JIS C 2161:2010 電気絶縁用粉体塗料試験方法 | ページ 2

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C 2161 : 2010
JIS R 6252 研磨紙
JIS S 6006 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いるしん
JIS S 6050 プラスチック字消し
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
ISO 683-1,Heat-treatable steels, alloy steels and free-cutting steels−Part 1: Direct-hardening unalloyed and
low-alloyed wrought steel in form of different black products
ISO 11357-2,Plastics−Differential scanning calorimetry (DSC)−Part 2: Determination of glass transition
temperature
ISO 11359-2,Plastics−Thermomechanical analysis (TMA)−Part 2: Determination of coefficient of linear
thermal expansion and glass transition temperature
IEC 60216-1,Electrical insulating materials−Properties of thermal endurance−Part 1: Ageing procedures and
evaluation of test results

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
加熱減量
試料を加熱したときの蒸発成分による減量。その減量の加熱前の質量に対する百分率として表す。
3.2
カットスルー抵抗
指定の荷重をかけた金属線が,塗膜を破壊し試験片の鋼製の角柱の角部に接触したときの試験片の温度。
3.3
エッジカバー率
鋼製の角柱に塗膜を形成したときの平面部の塗膜厚さに対する角部の塗膜厚さの比率。

4 試験の種類

  試験の種類は,表1のとおりとする。
表1−試験の種類
種類 試験方法 種類 試験方法
適用箇条 適用箇条
粉体の特性試 見掛け密度 7.1 硬化物の特性 引っかき硬さ 8.5
験 粉体の流動性 7.2 試験 カットスルー抵抗 8.6
粒度分布 7.3 衝撃強さ 8.7
軟化点 7.4 耐カッピング性 8.8
ゲル化時間 7.5 絶縁破壊の強さ 8.9
加熱減量 7.6 比誘電率・誘電正 8.10

硬化物の特性 塗膜の外観 8.2 体積抵抗率 8.11
試験 厚さ 8.3 耐トラッキング性 8.12
塗膜の有孔性 8.4 耐薬品性 8.13

――――― [JIS C 2161 pdf 6] ―――――

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C 2161 : 2010
表1−試験の種類(続き)
種類 試験方法 種類 試験方法
適用箇条 適用箇条
硬化物の特性 耐溶剤蒸気性 8.14 硬化物の特性 鉛筆硬度 8.19
試験 耐熱性 8.15 試験 ガラス転移温度 8.20
エッジカバー率 8.16 熱膨張率 8.21
耐熱衝撃性 8.17 煮沸吸水率 8.22
バーコル硬さ 8.18 引張せん断接着強 8.23

注記 粉体の特性試験のうち7.17.5は粉体の塗装作業性,硬化物の特性試験のうち8.38.15及び
8.178.23は塗膜の特性,8.2及び8.16は塗膜の付着性を評価するための項目である。

5 試験条件

  試験条件は,JIS K 7100の5.(標準雰囲気の級別)の3級[温度23±5 ℃,湿度+20  (50
−10 )%]による。

6 数値の丸め方

  数値の丸め方は,各試験によって得られた測定値又は平均値をJIS Z 8401によって,表2に示すけた数
に丸める。
表2−求めるけた数
種類 単位 求めるけた数 種類 単位 求めるけた数
見掛け密度 g/cm3 小数点以下2けた 比誘電率 − 小数点以下1けた
粉体の流動性 s 整数位 誘電正接 − 小数点以下3けた
粒度分布 % 小数点以下1けた 体積抵抗率 攀 有効数字2けた
軟化点 ℃ 整数位 耐トラッキング性 − 整数位
ゲル化時間 s 整数位 耐薬品性 % 小数点以下1けた
加熱減量 % 小数点以下2けた エッジカバー率 % 整数位
厚さ mm 小数点以下2けた バーコル硬さ − 整数位
引っかき硬さ g 整数位 ガラス転移温度 ℃ 整数位
カットスルー抵抗 ℃ 整数位 熱膨張率 1/℃ 有効数字2けた
衝撃強さ cm 整数位 煮沸吸水率 % 小数点以下2けた
耐カッピング性 mm 小数点以下1けた 引張せん断接着強さ MPa 有効数字2けた
絶縁破壊の強さ kV/mm 整数位

7 粉体の特性試験

7.1 見掛け密度

7.1.1  装置
見掛け密度測定試験には,次のものを用いる。
a) 見掛け密度測定装置 見掛け密度測定装置は,図1に示す形状及び寸法の黄銅製又はステンレス鋼製
とする。漏斗は下側の開口部にカバーのできるものとし,受器(はかり瓶)は容積が100±0.5 cm3,
内径40±0.5 mmの滑らかに内面仕上げされたもの。

――――― [JIS C 2161 pdf 7] ―――――

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単位 mm
図1−見掛け密度測定装置
b) 天びん 天びんは,感量0.1 g以上とする。
7.1.2 試料
試料は1回当たり約120 mlの粉体を,よく混ぜ合わせたものとする。
7.1.3 方法
漏斗の下側の開口部にダンパを差し込み,試料約120 mlを漏斗に入れる。ダンパを速やかに引き抜き,
漏斗の下側の開口部から2030 mm下に置かれた受器に落とす。試料が漏斗に付着して落ちない場合には
漏斗の器壁を軽くたたくか,又は細い棒でつついて落としてもよい。
受器から盛り上がった試料は,平板ですり落とした後,試料の入った受器の質量を0.1 gまで正確に量る。
3回測定し,その平均値を求める。
7.1.4 計算
見掛け密度の算出は,次の式によって行う。
W1 W2
D=
V
ここに, D : 見掛け密度 (g/cm3)
W1 : 試料の入った受器の質量 (g)
W2 : 受器の質量 (g)

――――― [JIS C 2161 pdf 8] ―――――

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V : 受器の内容量 (cm3)
7.1.5 報告
次の事項を報告する。
a) 見掛け密度 (g/cm3)

7.2 粉体の流動性

7.2.1  装置
粉体の流動性試験には,次を用いる。
a) 粉体流動性試験装置 図2に示すとおり,漏斗,漏斗支持器,支持棒及び支持台から構成されるもの
を用いる。漏斗は図3に示すものを用いる。
図2−粉体流動性試験装置
単位 mm
図3−流動性試験用漏斗
b) ストップウォッチ又はタイマ
c) 天びん 天びんは,感量0.1 g以上とする。
7.2.2 方法
約300 g(試験が3回できる量)以上の試料及び塊を凝集物がなくなるまでほぐした後,100±0.1 gを正

――――― [JIS C 2161 pdf 9] ―――――

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確に量り底部のオリフィスを閉じた状態の漏斗に静かに移す。このとき,オリフィスの部分に粉体が詰ま
っているようにする。オリフィスを開けた瞬間にストップウォッチ又はタイマを始動させ,最後の粉体が
オリフィスを離れる瞬間に停止させ,その時間を読み取る。測定は3回行い,その平均値を求める。
なお,次のいずれかに該当する場合,測定を中止し,流動性試験適用外とする。
a) 3回の測定中,2回オリフィスからの流出が止まった場合。
b) 3回の測定中,1回オリフィスからの流出が止まった場合は再度3回の測定を行い,再度繰り返して,
流出が3回中,1回以上途中で停止した場合。
7.2.3 報告
次の事項を報告する。
a) 流出時間 (s)
b) 中止の場合“流動性試験適用外”とする。

7.3 粒度分布

7.3.1  乾式ふるい法
7.3.1.1 装置
乾式ふるい法には,次のものを用いる。
a) ふるい振動機 ふるい振動機は,機械振動式で,ふるいの直径が150 mm又は200 mm,深さ45 mm
のもの6個架けで,振動は4.004.83 Hz,ハンマリング2.282.75 Hzとする。
b) ふるい ふるいは,JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいとする。必要なふるい目の大きさは,受
渡当事者間の協定によって決定する。
c) 天びん 天びんは,感量0.01 g以上とする。
7.3.1.2 試料
試料は,1回当たり2050 gの粉体を採取し,これを天びんで正確に量り,試料とする。
7.3.1.3 方法
ふるい目の小さいふるいから順に重ね,最下部に受皿を付け,最上部のふるいに試料を入れて,ふたを
する。ふるい振動機で30 min±30 sふるい分ける。ふるい分けの終わった試料は,各ふるいごとにそれぞ
れの質量を0.01 gまで正確に量る。
7.3.1.4 計算
各粒度ごとに,ふるい分け前の全質量に対するふるい分けた試料の質量百分率を,小数点以下1けたま
で求める。
7.3.1.5 報告
次の事項を報告する。
a) 各ふるい目ごとのふるい残分 (%)
7.3.2 真空ふるい法
7.3.2.1 装置
真空ふるい法には,次のものを用いる。
a) 真空ふるい装置 真空ふるい装置は,マノメータで測定して水柱125±12.5 mm (16 665±1 667 Pa) の
真空を維持できるものとする。回転ノズルの回転数は毎分25±2回とする。
注記 細かいふるいを用いる場合は,水柱700 mm (93 325 Pa) の高い真空が必要である。
b) 天びん 天びんは,感量0.000 1 g以上とする。
c) ふるい ふるいは,JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいとする。必要なふるい目の大きさは,受

――――― [JIS C 2161 pdf 10] ―――――

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JIS C 2161:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60455-2-2:1984(MOD)

JIS C 2161:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2161:2010の関連規格と引用規格一覧