JIS C 2804:1995 圧縮端子

JIS C 2804:1995 規格概要

この規格 C2804は、電気機器の端子部と電線とを接続するため特殊な工具を用いて,電線と端子を圧縮して接続する圧縮端子について規定。

JISC2804 規格全文情報

規格番号
JIS C2804 
規格名称
圧縮端子
規格名称英語訳
Compression terminals
制定年月日
1961年3月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

29.120.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1961-03-01 制定日, 1964-03-18 確認日, 1966-12-01 確認日, 1969-12-01 確認日, 1971-06-01 改正日, 1974-06-01 確認日, 1977-11-01 改正日, 1983-01-01 確認日, 1984-01-01 改正日, 1989-06-01 確認日, 1995-03-01 改正日, 2000-06-20 確認日, 2006-06-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS C 2804:1995 PDF [18]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C2804-1995

圧縮端子

Compression terminals

1. 適用範囲 この規格は,電気機器の端子部と電線とを接続するため特殊な工具を用いて,電線と端子
を圧縮して接続する圧縮端子(以下,端子という。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7507 ノギス
JIS C 3105 硬銅より線
JIS C 3109 硬アルミニウムより線
JIS C 3110 鋼心アルミニウムより線
JIS H 2110 電気用アルミニウム地金
JIS H 2123 形銅
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 8619 電気すずめっき
JIS Z 2343 浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
JIS Z 2344 金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 羽子板部 機器の端子接続面と接続する板状の部分。
(2) 圧縮部 電線を挿入して圧縮接続する円筒部分。
(3) 羽子板接続部 羽子板部の機器端子との接続面。
(4) 圧縮接続部 圧縮部の電線を挿入する部分。

――――― [JIS C 2804 pdf 1] ―――――

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C2804-1995
図1 端子各部の名称
(5) 凍結防止構造 圧縮部に浸入した水の凍結による端子の割れなどを防止する目的で設けられた構造。
3. 種類及び寸法 端子の種類及び寸法は,表1のとおりとする。
表1
種類 記号 寸法 材料 備考
硬銅より線用端子 C 付表1 端子の材料に銅を使用したもの −
硬アルミより線用端子 A 付表2 凍結防止構造とする
端子の材料にアルミニウムを使用し,羽子板
接続部に銅板接着加工を施したもの
AA 付表3 端子の材料にアルミニウムを使用したもの
鋼心アルミより線用端子 S 付表4 端子の材料にアルミニウムを使用し,羽子板
接続部に銅板接着加工を施したもの
SA 付表5 端子の材料にアルミニウムを使用したもの
4. 性能
4.1 外観 端子には,傷,さび,裂けめ,割れ,著しい偏肉など使用上の支障があってはならない。
4.2 めっき すずめっきを施した部分は,次の(1)及び(2)の性能を満足しなければならない。
(1) 6.4(1)の試験を行ったとき,黒色硫化銅を生じたり,めっきがはげたりしてはならない。
(2) 6.4(2)の試験を行ったとき,地はだの露出,緑青,ピンホールその他使用上支障あると認められるよう
な欠陥を生じてはならない。
4.3 接着性能 A形及びS形端子の銅板接着面は,6.5の試験を行ったとき,銅板とアルミニウムが確実
に接着していなければならない。
4.4 圧縮接続性能 6.6の圧縮接続試験を行ったとき,裂けめ,割れなど使用上の支障がなく,端子と電
線が十分密着していなければならない。
また,圧縮後の対辺寸法は,付表15のDcの寸法の許容差内でなければならない。
4.5 電気抵抗 6.7の電気抵抗試験を行ったとき,電気抵抗は,電線の電気抵抗の100%以下でなければ
ならない。
4.6 温度上昇 6.8の温度試験を行ったとき,端子羽子板部の温度上昇は45℃以下,圧縮部の温度上昇は
電線の温度上昇値以下でなければならない。
4.7 引張荷重 6.9の引張荷重試験を行ったとき,端子圧縮接続部において,滑りを起こしたり,電線が
抜けたり,また,変形など使用上の支障があってはならない。
4.8 銅板はく離強度 6.10の銅板はく離試験を行ったとき,端子羽子板部の銅板のはく離が生じてはな
らない。

――――― [JIS C 2804 pdf 2] ―――――

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C2804-1995
4.9 凍結防止性能 6.11の凍結試験を行ったとき,端子圧縮接続部最深部の円すい形空間に水が浸入し,
凍結によるきれつ,膨張などを生じてはならない。
5. 材料及び加工方法
5.1 材料 端子の材料は,次のとおりとする。
(1) 硬銅より線用端子は,JIS H 2123を使用すること。
(2) 硬アルミより線用及び鋼心アルミより線用の端子には,JIS H 2110を使用し,5.2に規定する銅板には,
JIS H 3100のC1100Pを使用すること。
5.2 加工方法 端子は鋳造,型鍛造又はその他の製法によって製作し,A形及びS形端子の羽子板接続
部には銅板をろう付けなどの方法によって接着する。
5.3 接続面の処理 接続面の処理は,次のとおりとする。
(1) 形,A形及びS形端子の羽子板接続部には,原則としてすずめっきを施す。ただし,特に指定のあ
る場合は,他のめっきを施すことができる。この場合,めっきの種類,試験方法及び4.6の温度上昇
値は,当事者間の協定による。
(2) A形及びSA形端子の羽子板接続部には,原則としてめっきは施さない。ただし,特に指定のある場
合は,めっきなどの方法によって表面処理を施すことができる。この場合,表面処理の種類,試験方
法及び4.6の温度上昇値は,当事者間の協定による。
5.4 凍結防止構造 A形,AA形,S形及びSA形端子は,コンパウンド充てん法又はその他の方法によ
って,凍結防止構造としなければならない。
6. 試験方法
6.1 試験条件 試験条件は,次のとおりとする。
(1) 試験は,特に指定のない限り,JIS Z 8703の常温 (20±15℃) 及び常湿 (65±20) %の室内で行う。
(2) 試料は,6.2,6.3,6.4,6.5及び6.10の試験には,端子単体のものを用い,6.6,6.7,6.8,6.9及び6.11
の試験には,端子の寸法に適合した適切な工具によって表3の電線を十分きれいに磨いて圧縮接続し
たものを用いる。
なお,6.7及び6.8の試験は,端子と端子の接続に軟鋼製のボルトを使用し,AA形及びSA形端子
には,酸化防止用コンパウンドを介在させ,標準トルクレンチ又はその他の締付方法によって,表2
のトルクで図2及び図3のように締め付けたものを試料とする。
表2
ボルトの呼び トルクN・m [{kgf・cm}]
M12 31.439.2 [{320 400}]
M16 78.598.1 [{8001 000}]

――――― [JIS C 2804 pdf 3] ―――――

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C2804-1995
表3 硬銅より線用端子(C形)
呼び 電線の公称断面積(1) 温度試験電流 引張荷重
mm2 A kN [{kgf}]
1- 22 22 160 2.65 [{ 270}]
1- 38 38 225 4.41 [{ 450}]
2- 55 55 290 6.47 [{ 660}]
1- 60 60 300 7.16 [{ 730}]
2- 60
2- 75 75 350 8.63 [{ 880}]
2- 100 100 420 11.9 [{ 1 210}]
2- 125 125 490 14.7 [{ 1 500}]
2- 150 150 550 18.1 [{ 1 850}]
2- 180 180 620 21.0 [{2 140}]
2- 200 200 660 23.3 [{2 380}]
2- 240 240 730 27.1 [{2 760}]
2- 250 250 760 30.4 [{3 100}]
4- 325 325 890 38.2 [{3 900}]
4- 400 400 1 030 47.1 [{4 800}]
4- 500 500 1 140 56.9 [{5 800}]
6- 600 600 1 260 70.6 [{7 200}]
6- 725 725 1 410 85.3 [{ 8 700}]
6- 850 850 1 540 98.1 [{10 000}]
6- 1 000 1 000 1 680 119 [{12 100}]
注(1) IS C 3105によるものとする。
表3(続き) 硬アルミより線用端子(A形及びAA形)
呼び 電線の公称断面積(2)温度試験電流 引張荷重 銅板はく離トルク
mm2 A kN [{kgf}] N・m [{kgf・m}]
2- 55 55 230 2.55[{260}] 68.6 [{ 7}]
2- 95 95 330 4.22[{430}] 68.6 [{ 7}]
2-150 150 430 6.77[{690}] 98.1 [{10}]
2-200 200 520 9.02[{920}] 118 [{12}]
2-240 240 570 10.3[{1050}] 118 [{12}]
4-300 300 660 13.2[{1350}] 177 [{18}]
4-400 400 790 17.7[{1800}] 177 [{18}]
6-510 510 920 22.1[{2250}] 216 [{22}]
6- 660 660 1 080 29.4[{3000}] 245 [{25}]
6- 850 850 1 260 36.3[{3700}] 294 [{30}]
6- 980 980 1 380 43.1[{4400}] 343 [{35}]
6- 1 260 1 260 1 590 54.9[{5600}] 392 [{40}]
注(2) IS C 3109によるものとする。

――――― [JIS C 2804 pdf 4] ―――――

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C2804-1995
表3 (続き) 鋼心アルミより線用端子(S形及びSA形)
呼び 電線の公称断面積(3)温度試験電流 引張荷重 銅板はく離トルク
mm2 A kN [{kgf}] N・m [{kgf・m}]
2- 58 58 240 5.88 [{600}] 68.6 [{ 7}]
2- 95 95 325 9.41 [{960}] 68.6 [{ 7}]
2-120 120 390 16.7 [{1700}] 98.1 [{10}]
2-160 160 460 20.6 [{2100}] 98.1 [{10}]
2-200 200 530 25.5 [{2600}] 118 [{12}]
4-240 240 600 30.4 [{3100}] 177 [{18}]
4-330 330 720 32.4 [{3300}] 177 [{18}]
4-410 410 850 41.2 [{4200}] 177 [{18}]
6-610 610 1 070 53.9 [{5500}] 245 [{25}]
注(3) IS C 3110によるものとする。
6.2 外観試験 目視,手ざわりなどによって傷の有無,表面の平滑度,表示などを調べる。
6.3 寸法試験 JIS B 7507に規定するノギスを用いて各部の寸法を測定する。
6.4 めっき試験 すずめっきを施した部分のめっき試験は,次の(1)及び(2)による。
(1) IS H 8619によって均一に行い,これを3回繰り返す。
(2) IS Z 2371によって塩水噴霧試験を行う。試料は,試験前にアルコール又はアセトンで十分きれいに
脱脂してから試験器内に取り付ける。試料は,8時間噴霧,16時間休止した後,試験器内から取り出
し,めっきの状態を目視で調べ,これを3回繰り返す。
6.5 接着試験 銅板とアルミニウムの接着部の接着試験は,JIS Z 2343のVA−W,VA−S,VC−W若
しくはVC−Sの方法,又はJIS Z 2344の5MHz若しくは10MHz垂直用によって行う。
6.6 圧縮接続試験 端子に表3に示す電線を挿入し,適合した工具で圧縮を行い,圧縮接続後の外観及
び対辺寸法を調べる。
6.7 電気抵抗試験 図2に示す方法により,直流電圧降下法によって,端子の電気抵抗及び電線の電気
抵抗を10−6 地 定し,その比率を求める。試験は,通風などの影響の少ない室内で,通電によってRAB
及びRBC部の抵抗に変化を生じないような適当な電流値で試験し,通電後試料の温度がほぼ安定した後に
測定する。
図2 電気抵抗試験接続図
備考1. L'は圧縮接続後の端子の全長 (mm)
2. 比率は,次の式によって計算する。
RAB
比率 (%) = 100
RBC
ここに,RAB : A−B間の抵抗 (圀
RBC : B−C間の抵抗 ( 圀
3. 試料を適宜の個数を直列に接続して測定してもよい。

――――― [JIS C 2804 pdf 5] ―――――

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