この規格ページの目次
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C 61558-2-12 : 2008
7 分類
分類は,JIS C 61558-1の箇条7による。
8 表示及びその他の情報
表示及びその他の情報は,JIS C 61558-1の箇条8によるほか,次による。
8.1 JIS C 61558-1の8.1によるほか,次による。ただし,8.1のa)及びb)は,この規格による。
a) 定格入力電圧と%表示の入力電圧変動値
b) 定格出力電圧とこの電圧の%表示の変動率偏差許容差
h) 定電圧変圧器には,8.11に示す図記号の一つを表示しなければならない。
8.11 JIS C 61558-1の8.11によるほか,次による。
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C 61558-2-12 : 2008
9 感電に対する保護
感電に対する保護は,JIS C 61558-1の箇条9による。
10 入力電圧設定の変更
入力電圧設定の変更は,JIS C 61558-1の箇条10による。
11 負荷時の出力電圧及び出力電流
負荷時の出力電圧及び出力電流は,JIS C 61558-1の箇条11による。ただし,11.1は,この規格による。
11.1 変圧器を,定格周波数で,定格入力電圧(±製造業者が宣言した入力電圧変動値)に接続し,定格
出力電圧で,また交流では,定格力率で定格出力を与えるようなインピーダンスを負荷した場合に,出力
電圧は,変動率偏差許容差を超えて定格値と異なってはならない。
適否は,定常状態が確立された時点で出力電圧を測定することによって判定する。この試験期間中,変
圧器を,定格周波数で定格入力電圧(±最大入力電圧変動値)に接続し,定格出力電圧及び定格力率で定
格出力を与えるようなインピーダンスを負荷する。
整流器を組み込む変圧器については,実効値を特に規定しない限り,出力電圧は,算術平均値を表示す
る電圧計によって直流回路の端子で測定する(8.1参照)。
2個以上の定格入力電圧のある変圧器については,定格入力電圧のそれぞれに対してこの要求事項を適
用する。
複数の出力巻線のある変圧器については,特に宣言のない限り,各負荷を,同時に複数部に加える。
12 無負荷出力電圧
無負荷出力電圧は,JIS C 61558-1の箇条12によるほか,次による。
12.101 無負荷出力電圧は,直列に接続するように意図していない独立の出力巻線を直列に接続した場合
でも,次を超えてはならない。
− 定電圧単巻変圧器及び定電圧複巻変圧器については,交流1 000 V又はリプルフリーの直流1 415 V
− 定電圧絶縁変圧器については,交流500 V又はリプルフリーの直流708 V。ただし,我が国の配線諸
規則に従って,又は特殊用途に設計される場合,無負荷出力電圧は,交流1 000 V以下又はリプルフ
リーの直流1 415 V以下であってもよい。
− 定電圧安全絶縁変圧器については,交流50 V又はリプルフリーの直流120 V
無負荷出力電圧は,次を超えなければならない。
− 定電圧独立形の単巻変圧器及び複巻変圧器については,交流50 V又はリプルフリーの直流120 V
12.102 無負荷出力電圧と負荷時出力電圧との差が大きくてはならない。
12.101及び12.102の要求事項の適否は,JIS C 61558-1の5.4に規定する周囲温度で,変圧器を定格周波
数における最大入力電圧変動値を加えた定格入力電圧に接続したときの無負荷出力電圧を測定することに
よって判定する。
この項で測定した無負荷出力電圧 (Uno-load) と箇条11の試験期間中に測定した負荷時出力電圧 (Uload)
との差は,後者の電圧の百分率で表したとき,10 %以下でなければならない。
注記 百分率は次のように定義する。
Uload
Uno -load
100
Uload
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C 61558-2-12 : 2008
13 短絡電圧
短絡電圧は,JIS C 61558-1の箇条13による。
13 A 2次短絡電流特性
2次短絡電流特性は,JIS C 61558-1の箇条13Aによる。
14 温度上昇
温度上昇は,JIS C 61558-1の箇条14による。ただし,14.1は,この規格による。
14.1 “変圧器は定格入力電圧で給電し······”で始まる第10段落を次のように修正する。
定電圧変圧器は,定格入力電圧に接続し,定格出力電圧で,また交流では定格力率で,定格出力を与え
るようなインピーダンスを負荷する。次に,入力電圧を,製造業者が宣言した最大入力電圧変動値の値ま
で増大する。この電圧増大の後では,回路にいかなる変更も調整も加えない。無負荷の場合が更に過酷な
状態となる場合,試験は無負荷状態で繰り返す。
15 短絡及び過負荷に対する保護
短絡及び過負荷に対する保護は,JIS C 61558-1の箇条15によるほか,次による。ただし,15.2,15.3.1
及び15.5.1は,この規格による。
15.1 JIS C 61558-1の15.1によるほか,次による。
適否は,目視検査及び同一の周囲温度で,定電圧変圧器の位置を変えることなく,定電圧変圧器に設計
された入力電圧の最大値で,14.1による試験の直後に行う次の試験によって判定する。
15.2 本質的耐短絡定電圧変圧器には,次のように試験を行わなければならない。
試験を開始する前に,定電圧変圧器に設計された入力電圧の最大値で定電圧変圧器の最大出力電流を測
定することが必要である。次に,定電圧変圧器に,最大出力電流か,短絡した出力巻線(一つ又は複数)
か,どちらか最高温度をもたらす方を負荷する。
15.3.1 出力巻線を,15.2に規定するように短絡にするか,過負荷にする。組み込まれた過負荷保護装置は,
表示された定格入力電圧の間のいかなる入力電圧の値に対しても温度が表3に示した値を超える前に作動
しなければならない。
15.5.1 次の試験のためだけに,3個の追加サンプルを必要とする。他の試験に使用した定電圧変圧器は,
この試験の対象外とする。
3個のサンプルのそれぞれを,通常使用するように厚さ20 mmの光沢のない,黒色塗装された合板の表
面に取り付ける。各定電圧変圧器を,定常状態に達するまで又は定電圧変圧器が故障するまで(どちらか
速く起きる方の時間まで)定格入力電圧±製造業者が宣言した入力電圧変動値で運転する。このとき,14.1
の試験中に最高温度を生じさせた出力巻線に,定格出力電流の1.5倍(又は,これが可能でない場合は,
得られる出力電流の最大値)を最初に負荷する。
定電圧変圧器が故障した場合,試験期間中も試験後も,変圧器は,15.5.2に示した基準に適合しなけれ
ばならない。
定電圧変圧器が故障しなかった場合は,定常状態に達する時間を記録し,次に選ばれた出力巻線を短絡
する。試験は,定電圧変圧器が故障するまで続ける。各サンプルは,試験のこの部分において,定常状態
に達するのに必要な期間よりも早い期間内にそのようにしなければならないが,いずれの場合でも5時間
以内とする。
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定電圧変圧器は,安全に故障し,試験中及び試験後,15.5.2に示した基準に適合しなければならない。
16 機械的強度
機械的強度は,JIS C 61558-1の箇条16による。
17 じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護
じんあい,固形物及び水分の有害な侵入に対する保護は,JIS C 61558-1の箇条17による。
18 絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流
絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流は,JIS C 61558-1の箇条18による。ただし,18.4は,適用しない。
19 構造
構造は,JIS C 61558-1の箇条19によるほか,次による。ただし,19.1は,この規格による。
注記 19.1は,定電圧変圧器の各タイプによって,わずかに異なって解釈する。そのため,この項は,
次の変圧器を扱うために別々に繰り返す。
A) 定電圧単巻変圧器
B) 定電圧複巻変圧器
C) 定電圧絶縁変圧器及び定電圧安全絶縁変圧器
19.1
A) 定電圧単巻変圧器
19.1.A) IS C 61558-1の19.1は,適用しない。
19.101.A) プラグ接続形定電圧単巻変圧器は,定格入力電圧が定格出力電圧よりも高い場合,出力ソケッ
トの対地電圧が定格出力電圧よりも高くてはならない。
この要求事項は,次の方法の一つを使って満たさなければならない。
19.101.1.A) 極性のある入出力プラグとコンセントとのシステム
この場合,この種の変圧器を極性のないプラグ及びコンセントのシステムで使用しないようにするため
の説明がなければならない。
19.101.2.A) 自力動作装置
出力ソケットの極の対地電圧が定格出力を超えない場合にだけ出力回路に電圧が出る,信頼性の高い,
自力動作装置でなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
定電圧単巻変圧器は,負荷と出力電圧の最も過酷な状態で,最大入力電圧変動値を加えた定格入力電圧
で電源に接続する。試験は,入力の極性を逆にして繰り返す。試験期間中,各極の測定された対地電圧は,
負荷(最大出力電圧変動を加えた定格出力電圧)時最大出力電圧以下でなければならない。
この装置の接点間距離は,各極で最低3 mmとする。
適否は,測定によって判定する。
機能上の理由で装置が接地に流れる電流を使用する場合,この電流は,0.75 mA以下でなければならず,
また,電流が流れるのは,出力電圧が生じるまでの測定の期間だけでなければならない。
適否は,測定によって判定する。
すべての試験は,JIS C 61558-1の附属書HのH.2.3の故障状態で繰り返す。この場合,各極の対地電圧
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は,5秒を超えて最大出力電圧変動を加えた負荷時最大出力電圧を超えてはならない。
適否は,測定によって判定する。
B) 定電圧複巻変圧器
19.1.B) 入出力回路は,相互を電気的に分離し,またその構造は,他の金属部を介して直接又は間接的に
これらの回路間にいかなる接続も生じない構造でなければならない。
適否は,箇条18と箇条26を考慮して,検査及び測定によって判定する。
19.1.1.B) 入出力巻線間の絶縁は,少なくとも基礎絶縁で構成しなければならない。
さらに,次を適用する。
− クラス0I又はクラスI定電圧変圧器については,入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間
の絶縁は,基礎絶縁で構成しなければならない。
− クラスII定電圧変圧器については,入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間の絶縁は,二重
絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
注記 クラスII定電圧変圧器の入力巻線と本体との間に二重絶縁又は強化絶縁が必要になるため,
出力巻線を中間金属としてみた場合,出力巻線と本体との間に入力電圧に応じた付加絶縁が
必要になる。この付加絶縁が,出力電圧に応じた二重絶縁又は強化絶縁よりも厳しい要求と
なる場合があるので注意する。
19.1.2.B) 中間金属部(例えば,鉄心)又は共振回路を本体に接続せずに入出力巻線間に配置する定電圧
変圧器については,中間金属部(又は共振回路)と入力巻線との間,又は中間金属部(又は共振回路)と
出力巻線間との絶縁は,少なくとも基礎絶縁で構成しなければならない。
注記 少なくとも基礎絶縁によって入力巻線,出力巻線又は本体から分離していない中間金属部(又
は共振回路)は,関連部部分に接続されているとみなす。
さらに,次を適用する。
− クラス0I又はクラスI定電圧変圧器については,中間金属部(又は共振回路)を介した入出力巻線
間の絶縁は,基礎絶縁で構成しなければならない。
− クラスII定電圧変圧器については,中間金属部(又は共振回路)を介した,入力巻線と本体との間及
び出力巻線と本体との間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
注記 クラスII定電圧変圧器の入力巻線と本体との間に二重絶縁又は強化絶縁が必要になるため,
出力巻線を中間金属としてみた場合,出力巻線と本体との間に入力電圧に応じた付加絶縁が
必要になる。この付加絶縁が,出力電圧に応じた二重絶縁又は強化絶縁よりも厳しい要求と
なる場合があるので注意する。
19.101.B) 出力回路部分は,保護接地に接続してもよい。
19.102.B) 機器組込用変圧器については,関連機器の規格によって許容されない限り,出力回路と本体と
の間に接続があってはならない。
適否は,検査によって判定する。
C) 定電圧絶縁変圧器及び定電圧安全絶縁変圧器
19.1.C) 入出力回路は,相互を電気的に分離し,またその構造は,他の金属部を介して直接又は間接的に
これらの回路間にいかなる接続も生じない構造でなければならない。
適否は,箇条18と箇条26を考慮に入れ,検査と測定によって判定する。
19.1.1.C) 入出力巻線(一つ又は複数)間の絶縁は,19.1.3の要求事項を満たさない限り,二重絶縁又は
強化絶縁で構成しなければならない。
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JIS C 61558-2-12:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61558-2-12:2001(MOD)
JIS C 61558-2-12:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 61558-2-12:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2811:1995
- 工業用端子台
- JISC2814-2-1:2009
- 家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-1部:ねじ形締付式接続器具の個別要求事項
- JISC2814-2-2:2009
- 家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-2部:ねじなし形締付式接続器具の個別要求事項
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC5101-14:2014
- 電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
- JISC60068-2-32:1995
- 環境試験方法―電気・電子―自然落下試験方法
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60068-2-75:2019
- 環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC6575:1975
- 電子機器用筒形ヒューズ
- JISC8269-2:2016
- 低電圧ヒューズ―第2部:専門家用ヒューズの追加要求事項(主として工業用ヒューズ)―標準化されたヒューズシステムA~K
- JISC8269-2-1:2000
- 低電圧ヒューズ―第2-1部:専門家用ヒューズの追加要求事項(主として工業用のヒューズ)―第I章~第V章:専門家用標準ヒューズの例
- JISC8283-2-3:2008
- 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
- JISC8283-2-3:2021
- 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
- JISC8285-1:2007
- 工業用プラグ,コンセント及びカプラ―第1部:通則