JIS C 6462:1996 電子機器用可変コンデンサの試験方法 | ページ 3

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C 6462-1996
図3 段間結合静電容量の測定回路
7.3.4 個別規格に規定する事項 個別規格には,次の事項を規定する。
(1) 測定装置(7.3.1又は7.3.3と異なる場合)
(2) 前処理(7.3.2と異なる場合)
(3) 供試コンデンサの取付け(規定する場合)(4.5参照)
(4) 測定条件(7.3.3参照)
(5) 回転指(角)度又は静電容量(規定する場合)(7.3.3参照)
(6) ・I法又はE・I法の指定[7.3.3(5)参照]
(7) 測定段間[7.3.3(6)参照]

7.4 誘電正接

7.4.1  装置 装置は,表8に規定の条件で測定できるものとする。
なお,測定確度は,1×10−4又は規格値の10%のいずれか大きい値以内とする。
また,装置全般に浮遊容量などによる測定誤差が極力少なくなるように配慮する。
表8 誘電正接及びQの測定条件
測定条件 測定周波数 コンデンサの設定静電容量 測定電圧
測定周波数 MHz 許容差 % 静電容量 pF 許容差 %
1 100 ±10 10 ±10 測定に支障がない程度の
2 10 50 低い電圧とする。
3 1 最大静電容量 −
7.4.2 前処理 試験に先立って,供試コンデンサを4.1に規定の前処理を行う。
7.4.3 測定 供試コンデンサを個別規格に規定する表8に示す条件によって誘電正接を測定する。
7.4.4 個別規格に規定する事項 個別規格には,次の事項を規定する。
(1) 測定装置(7.4.1と異なる場合)
(2) 前処理(7.4.2と異なる場合)
(3) 供試コンデンサの取付け(規定する場合)(4.5参照)
(4) 測定条件(7.4.3参照)

7.5 Q

    備考 Qは,誘電正接の逆数であり,測定条件を満足すれば,誘電正接を測定し,その逆数としても
よい。
7.5.1 装置 装置は,例えば,図4に示すような回路で表8に規定の条件で測定できるものとする。
なお,測定確度は,規格値の10%以内とする。
また,装置全般に浮遊容量などによる測定誤差が極力少なくなるように配慮する。

――――― [JIS C 6462 pdf 11] ―――――

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図4 Qの測定回路
7.5.2 前処理 試験に先立って,供試コンデンサを4.1に規定の前処理を行う。
7.5.3 試験 試験は,(1)によって測定し,(2)によってQの値を算出する。
(1) 測定 測定は,供試コンデンサを個別規格に規定する,表8に示す条件によってQを測定する。
(2) 算出 次の式によってQを算出する。
C1 C2 Q1Q2
Q
C1 Q1 Q2
ここに, C1 : 供試コンデンサを接続しないときの同調コンデンサの静電容
量 (pF)
C2 : 供試コンデンサを接続したときの同調コンデンサの静電容量
(pF)
Q1 : 供試コンデンサを接続しないときのQの値
Q2 : 供試コンデンサを接続したときのQの値
7.5.4 個別規格に規定する事項 個別規格には,次の事項を規定する。
(1) 測定装置(7.5.1と異なる場合)
(2) 前処理(7.5.2と異なる場合)
(3) 供試コンデンサの取付け(規定する場合)(4.5参照)
(4) 測定条件[7.5.3 (1)参照]

7.6 回転部接触抵

抗(主としてタイプAコンデンサに適用)7.6.1 装置 装置は,図5に示すような回路によるものとする。
なお,測定の確度は,規格値の10%以内とする。

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図5 接触抵抗測定回路
7.6.2 前処理 試験に先立って,供試コンデンサを4.1に規定の前処理を行う。
7.6.3 試験 試験は,(1)によって測定し,(2)によって接触抵抗の値を算出する。
(1) 測定 測定は,図5に示す回路によって行う。供試コンデンサの回転軸と接地端子に測定端子を接続
し,回転軸を約3秒間に1往復又は1回転の割合で回転させ,電子電圧計の電圧の最大値及び最小値
を測定する。
なお,測定電圧は,20mV(直流又は交流のピーク値)を超えない値とし,測定電流の値は,個別規
格による。交流で測定する場合の周波数は,5002 000Hzの範囲とする。

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(2) 算出 次の式によって接触抵抗R ( 圀 ‰侮
U
R
I
ここに, U : 回転軸と接地端子間の電圧 (V)
I : 試験電流 (A)
7.6.4 個別規格に規定する事項 個別規格には,次の事項を規定する。
(1) 測定装置(7.6.1と異なる場合)
(2) 前処理(7.6.2と異なる場合)
(3) 供試コンデンサの取付け(規定する場合)(4.5参照)
(4) 試験周波数(直流,交流の別)(7.6.3参照)
(5) 測定電流(7.6.3参照)
(6) 測定電圧(7.6.3と異なる場合)

7.7 バックラッシ

ュ(タイプAコンデンサに適用)7.7.1 装置 装置は,表7に示す条件によって静電容量が測定できるものとする。
なお,測定確度は,規格値の10%以内とする。
また,装置全般に浮遊容量などによる測定誤差が極力少なくなるように配慮する。
7.7.2 前処理 試験に先立って,供試コンデンサを4.1に規定の前処理を行う。
7.7.3 試験 試験は,(1)によって測定し,(2)によってバックラッシュを算出する,
(1) 測定 測定は,供試コンデンサを有効回転指(角)度の8090%にわたり,1往復3秒間程度の割合
で5往復させた後,最小静電容量位置から静電容量増加の方向に回転して,回転指(角)度50%での
静電容量値を表7に示す条件によって測定し,さらに,最大静電容量位置まで回転した後,静電容量
減少の方向に反転させ,回転指(角)度50%での静電容量値を再度測定する。
なお,静電容量の測定条件は,表7による。
また,測定位置のずれは,0.1%以内とする。
(2) 算出 次の式によってバックラッシュdを算出する。
C1 C2
d
C1
ここに, d : バックラッシュ (%)
C1 : 測定値のうち大きな測定静電容量値 (pF)
C2 : 測定値のうち小さな測定静電容量値 (pF)
7.7.4 個別規格に規定する事項 個別規格には,次の事項を規定する。
(1) 測定装置(7.7.1と異なる場合)
(2) 前処理(7.7.2と異なる場合)
(3) 供試コンデンサの取付け(規定する場合)(4.5参照)
(4) 測定方法[7.7.3(1)と異なる場合]
(5) 測定周波数[7.7.3(1)参照]
(6) 算出方法[7.7.3(2)と異なる場合]

7.8 セッティング・ドリフト

7.8.1  装置 装置は,表7に示す条件によって静電容量が測定できるものとする。
なお,測定確度は,許容差の10%以内とする。
また,装置全般に浮遊容量などによる測定誤差が極力少なくなるように配慮する。

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7.8.2 前処理 試験に先立って,供試コンデンサを4.1に規定の前処理を行う。
7.8.3 試験 試験は,供試コンデンサを(1)によって測定し,(2)によってセッティング・ドリフトを算出
する。
(1) 測定 測定は,供試コンデンサを1往復又は1回転3秒間程度の割合で5往復又は回転し,回転指度
50%に固定する。5秒後静電容量を測定し,次の5分間放置した後,再度静電容量を測定する。
なお,静電容量の測定条件は,表7による。
(2) 算出 次の式によってセッティング・ドリフトNを算出する。
C1 C2
N
C1
ここに, N : セッティング・ドリフト (%)
C1 : 測定値のうち大きな測定静電容量値 (pF)
C2 : 測定値のうち小さな測定静電容量値 (pF)
7.8.4 個別規格に規定する事項 個別規格には,次の事項を規定する。
(1) 測定装置(7.8.1と異なる場合)
(2) 前処理(7.8.2と異なる場合)
(3) 供試コンデンサの取付け(規定する場合)(4.5参照)
(4) 測定方法[7.8.3(1)と異なる場合]
(5) 測定周波数[7.8.3(1)参照]
(6) 算出方法[7.8.3(2)と異なる場合]

7.9 静電容量の温度特性及び静電容量のずれ

7.9.1  装置 装置は,次による。
(1) 温度槽 温度槽は,5.3の規定による。
(2) 静電容量測定装置 静電容量測定装置は,表7の条件で測定できるものとする。
(3) 測定確度 測定確度は,許容差の10%以内とする。
また,装置全般に浮遊容量などによる測定誤差が極力少なくなるように配慮する。
7.9.2 準備 試験に先立って,供試コンデンサを,4.1に規定の前処理を行う。
なお,供試コンデンサの静電容量を公称最大静電容量に対しタイプAコンデンサは4050%, タイプB
コンデンサ及びタイプCコンデンサは6080%とする。
7.9.3 試験 試験は,供試コンデンサを(1)によって測定し,(2)によって静電容量の温度特性及び静電容
量のずれを算出する。
(1) 測定 供試コンデンサを個別規格に規定する条件で表9に示す温度に表の順序で維持し,それぞれの
温度で温度安定(熱平衡)に達してから,各段階ごとに個別規格に規定する表7に示す条件で,静電
容量を測定する。

――――― [JIS C 6462 pdf 15] ―――――

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JIS C 6462:1996の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60418-1:1974(MOD)
  • IEC 60418-1:1974/AMENDMENT 1:1976(MOD)
  • IEC 60418-1:1974/AMENDMENT 2:1981(MOD)
  • IEC 60418-2:1976(MOD)
  • IEC 60418-2:1976/AMENDMENT 1:1981(MOD)
  • IEC 60418-3:1976(MOD)
  • IEC 60418-4:1976(MOD)

JIS C 6462:1996の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6462:1996の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0251:2008
メートルねじ用限界ゲージ
JISB0252:1996
メートル細目ねじ用限界ゲージ
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISB7507:2016
ノギス
JISC0025:1988
環境試験方法(電気・電子)温度変化試験方法
JISC1303:1972
高絶縁抵抗計
JISC5102:1994
電子機器用固定コンデンサの試験方法
JISC5602:1986
電子機器用受動部品用語
JISC60068-1:2016
環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針
JISC60068-2-1:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
JISC60068-2-11:1989
環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
JISC60068-2-13:1989
環境試験方法(電気・電子)減圧試験方法
JISC60068-2-17:2001
環境試験方法―電気・電子―封止(気密性)試験方法
JISC60068-2-2:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
JISC60068-2-20:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
JISC60068-2-21:2009
環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
JISC60068-2-27:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
JISC60068-2-29:1995
環境試験方法―電気・電子―バンプ試験方法
JISC60068-2-3:1987
環境試験方法(電気・電子)高温高湿(定常)試験方法
JISC60068-2-30:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
JISC60068-2-38:2013
環境試験方法―電気・電子―第2-38部:温湿度組合せ(サイクル)試験方法(試験記号:Z/AD)
JISC60068-2-45:1995
環境試験方法―電気・電子―耐溶剤性(洗浄溶剤浸せき)試験方法
JISC60068-2-58:2016
環境試験方法―電気・電子―第2-58部:表面実装部品(SMD)のはんだ付け性,電極の耐はんだ食われ性及びはんだ耐熱性試験方法
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC6461:1996
電子機器用可変コンデンサ品目別通則
JISC6484:2005
プリント配線板用銅張積層板―耐燃性ガラス布基材エポキシ樹脂
JISK5902:1969
ロジン
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8839:2007
2-プロパノール(試薬)
JISZ3282:2017
はんだ―化学成分及び形状