JIS C 7801:2019 一般照明用光源の測光方法 | ページ 3

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8.3 測定方法

8.3.1  標準光源との比較測定による方法
標準光源との比較測定による方法は,次による。
a) 光度Isの標準光源を光源点灯台に設置,点灯し,測光距離dsにおける受光器出力isを読み取る。
b) 被測定光源を光源点灯台に設置,点灯し,測光距離dtにおける受光器出力itを読み取る。
c) )及びb)で求めた標準光源の受光器出力is,及び被測定光源の受光器出力itから,被測定光源の光度
Itを,次の式によって求める。必要に応じて色補正係数kを乗じて補正する。
it d 2t
It k Is
is d 2s
ここに, k : 色補正係数(標準光源と被測定光源との相対分光分布が
同じ場合は,k=1)
Is : 標準光源の光度(cd)
It : 被測定光源の光度(cd)
ds : 標準光源の測光距離(m)
dt : 被測定光源の測光距離(m)
it : 被測定光源の受光器出力[(A),(V)など]
is : 標準光源の受光器出力[(A),(V)など]
8.3.2 照度測定による方法
照度測定による方法は,次による。
a) 受光器は,箇条6で規定したものを用い,使用頻度又は使用時間に応じて,照度の校正を適切に実施
する。
b) 被測定光源を光源点灯台に設置,点灯し,測光距離dtでの受光器の受光面上の照度Etを読み取る。
c) )で求めた照度Etから,被測定光源の光度Itを,次の式によって求める。必要に応じて色補正係数k
を乗じて補正する。
It k Et d t2
ここに, k : 色補正係数(標準光源と被測定光源との相対分光分布が
同じ場合は,k=1)
It : 被測定光源の光度(cd)
dt : 被測定光源の測光距離(m)
Et : 被測定光源による受光器の受光面上の照度(lx)

8.4 最大光度,及びビームの開き

  最大光度,及びビームの開きの測定方法は,次による。
a) 8.3によって光度を測定する。光度測定方向の定義を,図2に示す。測光軸に対する鉛直角θを変え(水
平角φは,一定),それぞれのθ方向の光度[配光特性It (φi,θ)]を測定する。
b) )で測定したIt (φi,θ)から,最大値It,max (φ)を求める。
c) )で求めた最大光度It,max (φ)に対し,光度が50 %になる2方向,又は10 %になる2方向をビームの境
とし,この2方向のなす角A (φ)を求める。A (φ)をビームの開きという。
d) 同様にして,2方向以上の水平角φについて,ビームの開きA (φ)を測定する。
e) t,max (φ)の最大値を最大光度It,maxとする。
f) ビームの開きは,A (φ)の平均の値とする。

――――― [JIS C 7801 pdf 11] ―――――

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注記 配光特性が複雑な光源におけるビームの開きについては,IEC/TR 61341参照。

8.5 ビーム光束

  ビーム光束の測定方法は,次による。
a) 8.3によって光度を測定する。測光軸に対する鉛直角θを変え(水平角φは,一定),それぞれのθ方
向の光度[配光特性It (φi,θ)]を測定する。
b) 同様にして,2方向以上の水平角φについて,配光特性It (φi,θ)を測定する。
c) ビーム光束 a)及びb)で測定した配光特性It (φi,θ)から,次の式によって求める。
B
ΦB 2π sin It d
0
n
1
It It i,
ni1
ここに, ΦB : ビーム光束(lm)
tI
: 水平角φに対する平均配光特性(cd)
θB : tI
の最大値(最大光度)の50 %になる鉛直角,又は
最大値の10 %になる鉛直角(°)
n : 配光測定における水平角の測定断面数
It (φi,θ) : (φi,θ)方向における被測定光源の配光特性(cd)
図2−光度測定方向の定義

9 光源色及び演色評価数測定

9.1 一般

  光源色及び演色評価数測定は,JIS Z 8724で規定した分光測色方法によって行う。
なお,光源色の簡易測定方法として,刺激値直読方法を用いることができる(附属書C参照)。

9.2 分光測色装置及び入射光学系

  光源色測定に用いる分光測色装置及びその入射光学系は,次の条件を具備しなければならない。
a) 分光測色装置の入射光学系は,通常,7.2で規定した積分球を用いるか,被測定光源(又は標準光源)
全体を十分に見込むことができ,かつ,この見込みの角度範囲でのJIS C 1609-1における斜入射光特
性の入射角ごとの余弦則の外れの限度値が±5 %以内とする。
b) 分光測色装置は,JIS Z 8724の規定による。ただし,分光分布を測定する波長範囲は,可視波長域1)

――――― [JIS C 7801 pdf 12] ―――――

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とし,この範囲において分光測色装置の波長目盛のずれは,±0.3 nm以内とする。ポリクロメータ方
式の分光測色装置においては,アレイ状の受光素子の各素子の重心波長を波長目盛とする。
注1) 可視波長域は,波長360 nm830 nmの範囲となるが,従来から使用されている波長380 nm
780 nmの範囲で試験を行っても,実用上問題はない。
c) スリット波長幅及び測定波長間隔は,JIS Z 8724における5.2.5(分光分布測定の実施条件)を満足す
る。
d) パルス駆動などによって光源の発光波形が周期的に変化する場合には,分光測色装置における光電出
力の積分時間は,点灯周期の整数倍か,又は点灯周期に比べて十分長い時間として,分光測色装置出
力の再現性を確保する。

9.3 測定方法

  測定方法は,次による。
a) 測定機器の予熱は,十分に行う。
b) 測色用標準光源を点灯し,このときの分光測色装置出力is ( 定する。
c) 被測定光源を点灯し,このときの分光測色装置出力it ( 定する。
d) )及びc)で求めた分光測色装置出力is ( びit ( 被測定光源の相対分光分布Pt ( 次の式
によって求める。
it
Pt Ps
is
ここに, Pt ( 被測定光源の相対分光分布
Ps ( 標準光源の相対分光分布
it ( 被測定光源の分光測色装置出力[(A),(V)など]
is ( 標準光源の分光測色装置出力[(A),(V)など]
測定波長(nm)
e) 光源のCIE 1931色度図における色度座標(x,y)は,d)で求めたPt ( 替 JIS Z 8781-1に規定
する等色関数を用いてJIS Z 8724の計算式によって求める。
f) 光源の相関色温度は,d)で求めたPt ( 替 JIS Z 8725における5.4(相関色温度の求め方)で
規定する方法によって求める。
g) 光源の演色評価数(平均演色評価数及び特殊演色評価数)は,d)で求めたPt ( 替 JIS Z 8726
に規定する方法によって求める。
h) 測色用標準光源及び被測定光源は,点灯後の光出力が変化するため,光出力が十分に安定するまでの
時間を確保する。
i) 積分球内で被測定光源を点灯する場合の標準光源又は被測定光源の点灯位置は,7.3に規定する方法と
整合させる。積分球内で点灯する標準光源は,相対分光分布又は分布温度が,標準光源の放射方向に
よらず均一な特性のものを用い,標準光源の目盛は,各放射方向の平均値を用いることが望ましい。

10 測定の不確かさ

  測定の不確かさを評価する場合には,次の範ちゅうの不確かさ寄与成分(標準不確かさ)を含める。
a) 標準光源,測定装置及び測定方法に関わる不確かさ(測定装置の検証及び計測標準の校正の不確かさ
を含む。)。
注記1 ここに規定している“標準光源”は,JIS Q 17025に規定する“測定標準”である。
b) 光源の設置及び点灯に関わる不確かさ。

――――― [JIS C 7801 pdf 13] ―――――

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c) 試験の実施に関わる不確かさ(測定を行う場合の条件のばらつきなど)。
注記2 不確かさの評価手順は,ISO/IEC Guide 98-3に記載している。

11 測定結果の記載方法

11.1 測定条件

  測定条件は,次の事項を記載する。
a) 試験場所の温度(℃)
b) 点灯条件(試験電気条件,電気的特性,点灯姿勢など)
c) 使用した標準光源の識別

11.2 測定結果

11.2.1 全光束
測定結果に基づき,次の内容を記載する。
a) 全光束(lm)
b) 効率(lm/W)
11.2.2 光度
測定結果に基づき,次の内容を記載する。
a) 光度(cd)
b) 測光距離(m)
c) 最大光度(cd)
d) ビームの開き(°)及びビームの開きを求めた基準(例えば,“最大光度の50 %”など)
e) ビーム光束(lm)及びビーム光束を求めた基準(例えば,“最大光度の50 %”など)
11.2.3 色度座標
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 測定受光条件
b) 色度座標(x,y)
11.2.4 相関色温度
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 測定受光条件
b) 相関色温度(K)及びCIE 1960 UCS色度座標の黒体軌跡からの偏差(duv又はDuv)
11.2.5 演色評価数
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 測定受光条件
b) 平均演色評価数Ra
c) 特殊演色評価数Ri(i : 915)

11.3 測定の不確かさ

  測定の不確かさを記載する場合,11.2の測定結果と合わせて記載する。

――――― [JIS C 7801 pdf 14] ―――――

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附属書A
(参考)
色補正係数及びその求め方
A.1 色補正係数の求め方
色補正係数を求める場合,受光器の相対分光応答度S ( 被測定光源の相対分光分布Pt ( び測光量
を値付けするときに用いる標準光源の相対分光分布Ps ( 標準電球の分布温度からプランクの式によっ
て求めた分光分布,又は標準光源の相対分光分布の校正値)の各データをあらかじめ入手し,色補正係数
を算出する。可視域の全波長領域を計算対象とした色補正係数kは,次の式によって算出する。分光デー
タの波長間隔としては,5 nmが望ましい。
なお,可視波長域は,波長360 nm830 nmの範囲となるが,従来から使用されている波長380 nm780
nmの範囲で試験を行っても,実用上問題はない。
2 2
Pt V d PS S d
1 1
k 2 2
PS V d Pt S d
1 1
ここに, k : 色補正係数
V( 標準分光視感効率
S( 受光器の相対分光応答度
Ps ( 標準光源の相対分光分布
Pt ( 被測定光源の相対分光分布
可視波長域の下限(360 nm)
可視波長域の上限(830 nm)
A.2 積分球を含む受光器の相対分光応答度の求め方
受光器の入射光学系に積分球を含む場合には,受光器の相対分光応答度S ( 地 積分球の特性を
含んだものを使用することが必要であり,次の方法によって求めることができる。
a) 直接,相対分光応答度を測定する方法 積分球に入射開口部があるものについては,積分球に受光器
を装着した状態で相対分光応答度S ( 定する。
b) 積分球の相対分光効率 攀攀 法 受光器単独の相対分光応答度SD ( 積
対分光効率 攀攀 積分球の特性を含んだ相対分光応答度S ( 次の式によって
S (λ)=C0×ηSphere (λ)×SD (λ)
ここに, S( 相対分光応答度
C0 : 係数
攀攀 積分球の相対分光効率
SD ( 受光器単独の相対分光応答度
波長(nm)
積分球の相対分光効率 攀攀 次のいずれかの方法で求めることができる。
1) 積分球内部の平均的な分光反射率が 積分球の相対分光効率 攀攀
できる。
Sphere C1
1

――――― [JIS C 7801 pdf 15] ―――――

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