JIS C 8152-2:2019 照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法―第2部:LEDモジュール及びLEDライトエンジン | ページ 3

                                                                                              9
C 8152-2 : 2019
h) 被測定光源の演色評価数は,d)で求めたPt ( い,JIS Z 8726の6.(演色評価数の求め方)に規定
する計算式によって求める。
i) 標準光源及び被測定光源は,点灯後の光出力が変化するため,光出力が十分に安定してから測定を行
う。

9 測定の不確かさ

  測定の不確かさを評価する場合には,次の範ちゅうの不確かさ寄与成分(標準不確かさ)を含める。
a) 標準光源,測定装置及び測定方法に関わる不確かさ(測定装置の検証及び標準光源の校正の不確かさ
を含む。)。
注記1 ここに規定している“標準光源”は,JIS Q 17025に規定する“測定標準”である。
b) 光源の設置及び点灯に関わる不確かさ。
c) 試験の実施に関わる不確かさ(測定を行う場合の条件のばらつきなど。)。
注記2 不確かさの評価手順は,ISO/IEC Guide 98-3に記載している。

10 測定結果の記載方法

10.1 測定条件

  測定条件は,次の事項を記載する。
a) 測定温度の種別(ジャンクション温度,きょう体温度,又は周囲温度)及びその温度(℃)
b) 試験電気的条件(試験電圧,試験電流など)
c) 電気的特性(測定電圧,測定電流など)
d) 点灯姿勢
e) 使用した標準光源

10.2 測定結果

10.2.1 全光束
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 光束値(lm)
b) 効率(lm/W)
10.2.2 色度座標
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 測定受光条件(光源の全光束測定に対する受光条件,又は特定方向の光源色を測定する場合の受光条
件)
b) 色度座標(x,y)
10.2.3 相関色温度
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 測定受光条件
b) 相関色温度(K)及びCIE 1960 UCS色度座標の黒体放射軌跡からの偏差(duv又はDuv)
10.2.4 演色評価数
測定結果に応じて,次の内容を記載する。
a) 測定受光条件
b) 平均演色評価数Ra

――――― [JIS C 8152-2 pdf 11] ―――――

10
C 8152-2 : 2019
c) 特殊演色評価数Ri(i=915)

10.3 測定の不確かさ

  測定の不確かさを記載する場合,10.2の測定結果と併せて記載する。

――――― [JIS C 8152-2 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
C 8152-2 : 2019
附属書A
(規定)
ジャンクション温度を指定した高出力LEDパッケージの点灯方法
A.1 一般
この附属書は,ジャンクション温度を指定した高出力LEDパッケージの点灯方法(直流点灯)について
規定する。この方法によって,LEDの測定時に必要な電気パルス及びその放射光の測定は,直流測定に置
き換えることができるため,照明業界で光源の測定に使用されている,一般的な測光・測色装置[球形光
束計(積分球),分光放射測定装置及び配光測定装置]の使用が可能となる。
この方法は,温度調整機能付きヒートシンク,パルス電流源及び順方向電圧を測定する高速電圧計を必
要とする。
A.2 点灯方法
次の手順によって,指定するジャンクション温度Tj,0で,被測定光源を点灯する。
a) 測定基板などを用いて,被測定光源を温度調整機能付きヒートシンクに設置する。
b) 被測定光源を点灯しない状態で,ヒートシンクの温度を,温度Tj,0に設定し,安定化する。
c) j,0に相関する順方向電圧VF(0)について,次のいずれかの方法を用いて測定する。
1) 被測定光源を試験電流によって点灯し,点灯後,被測定光源が電気的に安定して,温度上昇が開始
される前の順方向電圧VF (0)を測定する[図A.1 a)参照]。
2) 被測定光源に試験電流と同じ短いパルス電流を数回流し,順方向電圧を繰り返し測定して,その平
均値VF (0)を求める[図A.1 b)参照]。
3) 加熱時間tにおける順方向電圧特性VF (t)を測定して,VF (t)から,t=0の値VF (0)を外挿によって求
める[図A.1 c)参照]。この方法は,計測器の時間応答が十分に高速でない場合にも使用できる。
d) 被測定光源の順方向電圧VFがVF (0)と等しくなるように,ヒートシンクの温度を調整して,一定に保
つ。
e) )の状態において,光学測定(放射測定,測光及び測色)を実施する。

――――― [JIS C 8152-2 pdf 13] ―――――

12
C 8152-2 : 2019
a) 全電流点灯法
b) 短パルス点灯法
c) 外挿法
図A.1−ジャンクション温度指定による設定方法概要図

――――― [JIS C 8152-2 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
C 8152-2 : 2019
附属書B
(規定)
LEDの温度条件の測定方法
B.1 一般
この附属書は,LEDの温度条件の測定を,各部の温度条件の関係から求める方法について規定する。こ
の方法によって,直接測定することが困難なジャンクション温度などの測定が可能となる。
B.2 温度条件の換算方法
各温度条件とジャンクション温度との換算方法は,次による。
a) ジャンクション温度Tjは,きょう体温度Tsを用いて,次の式によって求める。
Tj=Ts+Rth,j,s×W
ここに, Tj : ジャンクション温度(℃)
Ts : きょう体温度(℃)
Rth,j,s : LEDのpn接合部ときょう体温度測定点との間の熱抵
抗(℃・W−1)
W : LED点灯時の入力電力(W)
b) ジャンクション温度Tjは,周囲温度Taを用いて,次の式によって求める。
Tj=Ta+Rth,j,a×W
ここに, Tj : ジャンクション温度(℃)
Ta : 周囲温度(℃)
Rth,j,a : LEDのpn接合部と周囲温度測定点との間の熱抵抗
(℃・W−1)
W : LED点灯時の入力電力(W)
B.3 LEDの温度測定
LEDの温度測定点の例を,図B.1に示す。熱電対などを用いる場合には,次の点に留意する。
a) 温度測定点が複数指定されている場合には,放熱経路側の端子に接続する。
b) きょう体温度Tsの測定点に設置する場合には,電極又はプリント配線板銅はく(箔)に温度センサを
直接接触させる。
c) 周囲温度Taの測定点に設置する場合には,ジャンクション温度との相関を考慮し,できるだけLED
の近傍がよい。

――――― [JIS C 8152-2 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS C 8152-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8152-2:2019の関連規格と引用規格一覧