JIS C 8281-1:2019 家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用スイッチ―第1部:一般要求事項 | ページ 2

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C 8281-1 : 2019
(MOD)
JIS Z 8051 安全側面−規格への導入指針
注記 対応国際規格 : ISO/IEC Guide 51:2014,Safety aspects−Guidelines for their inclusion in standards
IEC 60038:2009,IEC standard voltages
IEC 60417,Graphical symbols for use on equipment
IEC 60423:1993,Conduits for electrical purposes−Outside diameters of conduits for electrical installations
and threads for conduits and fittings
IEC 60999-1:1999,Connecting devices−Electrical copper conductors−Safety requirements for screw-type
and screwless-type clamping units−Part 1: General requirements and particular requirements for clamping
units for conductors from 0.2 mm2 up to 35 mm2 (included)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
注記 “電圧”及び“電流”の用語を用いる場合には,特に規定がない限り,実効値である。
3.1
スイッチ(switch)
一つ以上の電気回路の電流を開閉することを意図した装置。
3.1.1
オン/オフスイッチ(on/off switch)
(この用語は,本文で引用されていないため,この規格では適用しない。)
3.1.2
瞬時接触スイッチ(momentary contact switch)
操作後,最初の状態に自動的に戻るスイッチ。
注記 瞬時接触スイッチは,ベル,遠隔制御スイッチ,遅延スイッチ及び電子スイッチを操作するこ
とを目的としている。
3.1.3
押しボタンスイッチ(push-button switch)
人体の部分で,通常,指又は手のひらによって加えられる手の外力で操作し,1動作の1個の操作部を
もち,蓄積エネルギーで復元するスイッチ。
3.1.4
引きひもスイッチ(cord-operated switch)
引きひもを引くことによって,開閉状態を変えるスイッチ。
3.1.5
ノーマルギャップ構造のスイッチ(switch of normal-gap construction)
開いた接点間の空間距離が,3 mm以上のスイッチ。
3.1.6
ミニギャップ構造のスイッチ(switch of mini-gap construction)
開いた接点間の空間距離が,3 mm未満であって,1.2 mm以上のスイッチ。
3.1.7
マイクロギャップ構造のスイッチ(switch of micro-gap construction)

――――― [JIS C 8281-1 pdf 6] ―――――

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C 8281-1 : 2019
開いた接点間の空間距離が,1.2 mm未満のスイッチ。
3.2
1操作(one operation)
一方の操作位置からもう一方の操作位置への可動接点の移動。
3.3
端子(terminal)
一つ以上の締付ユニットをもち,必要に応じて絶縁した1極の導電部分。
3.4
締付ユニット(clamping unit)
導体の機械的締付及び電気的接続に必要な端子の部分又は複数の部分。
3.5
ねじ形端子(screw-type terminal)
ねじの締付けだけによって外部の非可とう導体又は可とう導体を接続する端子。
3.5.1
ピラー端子(pillar terminal)
接続導体を,孔又は空洞部分に挿入し,一つ又は複数のねじの軸で締め付けるねじ形端子。締付圧力は,
ねじの軸によって直接与えるか,又は中間締付部品を介してねじの先端部によって与える。
注記 ピラー端子の例を,図1に示す。
(IEC 60050-442:1998,442-06-22を補正 : 幾つかの構造では,ねじは,複数であるため“又は複数のね
じ”を追加している。)
3.5.2
ねじ頭端子(screw head terminal)
ねじ頭の下で導体を締め付けるねじ形端子。
注記1 締付圧力は,ねじ頭で直接,又は座金,締付板,広がり防止器などの仲介物を介して加える
ことができる。
注記2 ねじ頭端子の例を,図2に示す。
3.5.3
スタッド端子(stud terminal)
導体をナットの下で締め付けるねじ形端子。
注記1 締付圧力は,適切な形状のナットで直接,又は座金,締付板,広がり防止器などの仲介物を
介して加えることができる。
注記2 スタッド端子の例を,図2に示す。
(IEC 60050-442:1998,442-06-23)
3.5.4
サドル端子(saddle terminal)
複数のねじ又はナットによって,サドルの下で導体を締め付けるねじ形端子。
注記 サドル端子の例を,図3に示す。
(IEC 60050-442:1998,442-06-09を補正 : “ねじ形端子”を追加している。)
3.5.5
ラグ端子(lug terminal)

――――― [JIS C 8281-1 pdf 7] ―――――

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C 8281-1 : 2019
ケーブルラグ若しくはバーを,ねじ若しくはナットで締め付けるねじ頭端子又はスタッド端子。
注記 ラグ端子の例を,図4に示す。
(IEC 60050-442:1998,442-06-16を補正 : “ねじ形端子”を“ねじ頭端子又はスタッド端子”に置き換
えて,“直接的又は間接的に”を削除している。)
3.5.6
マントル端子(mantle terminal)
ねじ山をもつスタッドの溝の底に,ナットによって導体を締め付けるねじ形端子。
注記1 導体は,ナットの下の適切な形状の座金によって溝の底に向かって締め付けるか,ナットが
キャップナットの場合には,中央のペグによって締め付けるか,又はナットから溝の中の導
体に圧力を伝達するのに有効な同等手段によって締め付ける。
注記2 マントル端子の例を,図5に示す。
3.6
ねじなし端子(screwless-type terminal)
可とう導体若しくは非可とう導体(単線又はより線)の接続及び切り離し,又は取外しのできる2本の
導体を相互に接続するための端子。接続は,ばね,エッジ又は偏心若しくは円すい形の部品を使用して直
接又は間接的に行い,接続導体の絶縁被覆を取り除くこと以外は,特別の準備を必要としない。
(IEC 60050-442:1998,442-06-11を補正)
3.7
転造ねじ(thread-forming screw)
ねじ山に切れ目のないタッピングねじ。孔の中で,ねじ込みによって,材料を変形させることでねじ山
を形成する。
注記 転造ねじの例を,図6に示す。
(IEC 60050-442:1998,442-06-04)
3.8
切削ねじ(thread-cutting screw)
ねじ山に切れ目のあるタッピングねじ。孔の中で,ねじ込みによって,材料を取り去ることでねじ山を
形成する。
注記 切削ねじの例を,図7に示す。
(IEC 60050-442:1998,442-06-03)
3.9
機械的遅延装置(mechanical time-delay device)
操作をしてから機械的補助によって,一定時間後に動作が完了する装置。
3.10
ベース(base)
通電部を保持するスイッチの一部であって,一般に機構部を所定の位置に保持する部分。
3.11
定格電圧(rated voltage)
製造業者がスイッチの操作条件を特定するためにスイッチに指定する電圧。
(IEC 60050-442:1998,442-01-03を補正 : “アクセサリ”を“スイッチ”に置き換えている。)

――――― [JIS C 8281-1 pdf 8] ―――――

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3.12
定格電流(rated current)
製造業者がスイッチの操作条件を特定するためにスイッチに指定する電流。
(IEC 60050-442:1998,442-01-02を補正 : “アクセサリ”を“スイッチ”に置き換えている。)
3.13
作動部(operating member)
内部機構と引きひもとを接続する引きひもスイッチの部分。一般的には,スイッチの操作部に取り付け
る。
3.14
(スイッチの)極(pole of a switching device)
主回路の一つの電気的に切り離された導電路だけ結合するスイッチの部分。ただし,スイッチの極の接
続,切離し及び操作する装置と一体となる部分を除く。
注記1 スイッチが一つの極だけをもつ場合は,単極と呼ぶ。スイッチが複数の極をもち,極が一緒
に動くために結合している場合は,複数極(2極,3極,その他)と呼ぶ。
注記2 対応国際規格の“pole of a switching device”を意訳し“(スイッチの)極”とした。
(IEC 60050-441:2000,441-15-01)
3.15
操作部(actuating member)
引く,押す,回す,その他の方法によってスイッチを動作させるスイッチの部分。
(IEC 60050-442:1998,442-04-14)
3.16
パイロットランプ(pilot light)
スイッチと一体となった又は組み込むことを意図し,スイッチの状態又はスイッチの場所を示す光源装
置。
3.17
主要部品(main part)
ベース及び他の部品から成り立っている組立品。この組立品は,製造後いかなる場合であっても,分解
を意図していない。
3.18
グロメット(grommet)
挿入口部において,ケーブル又は電線管の支持及び保護に用いる部品。
注記1 グロメットは,水又は汚染物の侵入も妨ぐものがある。
注記2 グロメットの例を,図23に示す。
(IEC 60050-581:2008,581-27-19を補正 : “部品又はアクセサリの一部”を“部品”へ置き換え,“又は
電線管”を追加し,定義の部分を注記に含めた。)
3.19
挿入口メンブレン(entry membrane)
挿入口部で,ケーブル若しくは電線管の支持又はケーブルの保護に用いる,アクセサリの部品又は一体
部品。
注記1 水又は汚染物の侵入を妨ぐ挿入口メンブレンもある。また,グロメットの一部のものがある。

――――― [JIS C 8281-1 pdf 9] ―――――

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C 8281-1 : 2019
注記2 挿入口メンブレンの例を,図23に示す。
3.20
保護メンブレン(protecting membrane)
通常の使用で突き刺すことを意図してなく,水又は固形物の侵入に対して保護を行い,及び/又はアク
セサリの操作が行えるように意図したアクセサリの部品又は一体部品。
注記1 保護メンブレンの例を,図23に示す。
3.21
制御装置内蔵形ランプ,SBL(self ballasted lamp)
分解するとその後使用できなくなる構造で,口金をもち,光源の始動及び安定点灯のために必要な追加
要素を備えたユニット。
注記1 この規格の中で制御装置内蔵形ランプは,CFLi又はLEDiと呼ぶ。
・ CFLは,コンパクト蛍光灯を表す。
・ LEDは,発光ダイオードを表す。
・ “i”は,ランプに内蔵した制御装置を意味する。
注記2 (対応国際規格の注記2は,フランス語版に関する情報であるため,この規格では適用しな
い。)
3.22
制御装置非内蔵形ランプ(externally ballasted lamp)
分解するとその後使用できなくなる構造で,外部の制御装置で点灯する光源及び口金をもつ白熱電球以
外のランプ。
注記1 ランプ制御装置については,IEC 61347-1を参照。

4 一般要求事項

  スイッチ及び露出形スイッチ取付用ボックスは,通常の使用時にその性能が確保でき,JIS Z 8051に規
定するように,危険(リスク)を許容できるレベルに引き下げることによって,安全性を確保するような
構造で,組み立てなければならない。
適否は,関連する全ての要求事項及び規定する試験によって判定する。

5 試験に関する一般注意事項

  この規格による試験は,形式試験である。
特に規定がない限り,試験品は,供給された状態で通常の使用状態において試験をする。
特に規定がない限り,パイロットランプを組み込むことができるスイッチは,パイロットランプを組み
込んだ状態で試験する。試験結果は,この装置をもたない同形のスイッチにも適用する。
埋込形又は半埋込形のスイッチは,必要な場合,スタンダードシートに適したボックスに取り付けて試
験を行う。スイッチが特定のボックス用に作られている場合,試験は,製造業者の指定する対応ボックス
にスイッチを施工して実施する。
特に規定がない限り,試験は,1535 ℃の周囲温度で,箇条の順序に従って行う。
疑義がある場合には,周囲温度を20±5 ℃に限定して試験をする。
スイッチに表示する定格電圧及び定格電流の各組合せに対して,3個の試験品の追加の2セットを使用
する19.2及び19.3の試験以外に,3個の試験品で全ての関連した試験を実施する。

――――― [JIS C 8281-1 pdf 10] ―――――

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JIS C 8281-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60669-1:2017(MOD)

JIS C 8281-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8281-1:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0922:2002
電気機械器具の外郭による人体及び内部機器の保護―検査プローブ
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2142:2016
固体電気絶縁材料―試験前及び試験時における標準状態
JISC2814-1:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第1部:通則
JISC2814-2-1:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-1部:ねじ形締付式接続器具の個別要求事項
JISC2814-2-2:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-2部:ねじなし形締付式接続器具の個別要求事項
JISC3662-5:2017
定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第5部:可とうケーブル(コード)
JISC3663-4:2007
定格電圧450/750V以下のゴム絶縁ケーブル―第4部:コード及び可とうケーブル
JISC3663-4:2021
定格電圧450/750V以下のゴム絶縁ケーブル―第4部:コード及び可とうケーブル
JISC3664:2007
絶縁ケーブルの導体
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC8281-2-1:2019
家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用スイッチ―第2-1部:電子スイッチの個別要求事項
JISH8610:1999
電気亜鉛めっき
JISH8617:1999
ニッケルめっき及びニッケル-クロムめっき
JISH8619:1999
電気すずめっき
JISZ8051:2015
安全側面―規格への導入指針