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いい,各掃除機の設定に任せて除じん動作を行う(電源を接続したときに動作するもの,又は運転
スイッチをOFFしたときに動作するものは,それぞれの除じん動作をじんあい吸引ごとに実施す
る。)。
2) 半自動式の除じん機構とは,例えば,電源コードの引き出し及び/又は巻取り動作と連動して除じ
ん動作できるものをいい,除じん動作1回ごとに電源コードの全長を引き出し及び巻取りを行う。
3) 手動式の除じん機構とは,例えば,ダイヤル式又はレバー式の動作で除じん動作できるものをいい,
除じん動作1回は,製造業者が取扱説明書などで指定する回数の除じん動作とする。
f) ごみすてライン又はごみすてランプなどの表示が満量を示す位置まで試験じんあいの吸引を繰り返し
行い,吸引後の風量を集じん容器及び/又は集じん袋に試験じんあいが入っている状態で測定する。
ごみ捨て満量時期を表示するものが複数ある掃除機に関しては,いずれか早い方による。
D.5 吸込力持続率の決定
吸込力持続率は,D.4に規定した測定を3回行い,式(D.1)で算出する。
吸込力持続率(%)=Q1/Q0 (D.1)
ここに, Q0 : 初期風量(m3/min)(測定3回の平均)
Q1 : 吸引後の風量(m3/min)(測定3回の平均)
風量は,有効数字3桁以上まで読み,吸込力持続率は,小数第一位を切り捨て,整数で表す。
――――― [JIS C 9108 pdf 46] ―――――
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C 9108 : 2017
附属書E
(参考)
捕集率測定方法
E.1 捕集率性能試験
試験は,E.4に示す測定方法によって行い,E.4.6によって捕集率を決定する。ただし,この試験は,フ
ィルタ又はフィルタ材料の性能測定には適用しない。
E.2 測定装置
測定装置は,図E.1に示すとおり,測定フード,試験じんあい供給部,並びに掃除機の吸込み側及び排
気側に接続するサンプリング用吸排気管を含む,粒子分析システムで構成される。各部の流路表面は,試
験じんあいが付着しにくいものであって,金属製で,かつ,滑らかな表面仕上げであることが望ましい。
図E.1−測定装置
E.2.1 測定フード
測定フードの形状を,図E.2に示す。測定フード内に掃除機を配置した状態でホースと電源コードとを
接続できるように,測定フードには適切な開口部を設け,かつ,掃除機の運転中に気密性が保てるように
する。測定フードの上端は,排気管に接続する内径100 mmのパイプに向かってテーパが付けられている。
――――― [JIS C 9108 pdf 47] ―――――
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単位 mm
図E.2−測定フード
E.2.2 試験じんあい供給装置
試験じんあい供給装置は,規定量の試験じんあいを吸気管(図E.3参照)内に均一に供給及び散布する
もので,掃除機の吸気管の試験じんあい濃度(c)は,c=0.1 g/m3とする。
装置は,均等な割合でじんあいを供給する機構をもつじんあいたまり部,及び風量520 m3/minの範囲
で動作するISO 5011に規定する供給ノズルで構成される。吸気は,供給ノズルから内径 100 mmの吸気管
内に吹き出され,吸気管端部には内径30 mmのホースアダプタへとつながるすい(錐)状部を設ける。
単位 mm
図E.3−サンプリングプローブ付吸気管
E.2.3 排気管
測定フード内の掃除機の排気は,全て図E.4の排気管へ排出する。
――――― [JIS C 9108 pdf 48] ―――――
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単位 mm
図E.4−サンプリングプローブ付排気管
E.2.4 粒子分析システム
吸排気の空気サンプル採取は,実際の掃除機からの吸入又は排出と同等の条件下で実施する必要がある。
また,吸排気管路内の流速(Vchannel)とサンプリングプローブ内の流速(Vprobe)とが,式(E.1)の関係に適
合するようにする。
0.8サンプリングチューブの内径は,粒子分析システム入口の内径に一致させ,空気サンプルの変化を最小
化する。必要に応じて,各粒子サイズクラスごとの構成比を維持したまま,粒子カウンタに入る粒子濃度
だけを,任意に設定可能な希釈係数に応じて低下させられる希釈システムを用いる。
空気サンプル内の粒子濃度の分析は,光学式粒子カウンタを用いる。粒子カウンタは,流量28.3 L/min
で,0.310 μm以上の粒子サイズを測定可能であり,これらの粒子サイズは,式(E.2)で表されるサイズ間
隔qに適合する幾何的等級クラスに分けられる。
q=(Dmax/Dmin) (1/kn) (E.2)
ここに, Dmin : 最小粒子サイズ
Dmax : 最大粒子サイズ
kn : 粒子サイズクラスの数
統計処理の影響を小さくするため,サイズ間隔qは,2未満とする。
8クラス以上の粒子サイズを設定可能な粒子カウンタにおけるクラス分けの一例を,表E.1に示す。
表E.1−粒子サイズ0.310 μmに対する八つのサイズクラス分けの例
クラス
1 2 3 4 5 6 7 8
(k)
Dmin
0.3 0.5 0.7 1.1 1.7 2.7 4.2 6.5
(μm)
Dmax
0.5 0.7 1.1 1.7 2.7 4.2 6.5 10
(μm)
E.3 試験じんあい
試験じんあいは,次による。
a) 捕集率の測定に使用する試験じんあいは,ISO 12103-1に規定する試験じんあいとする。
なお,この規格では,IEC 62885-2で指定のA2fine試験ダストとする。
注記 ISO 12103-1の中では,A2(fine)及びA4(coarse)が規定されている。
――――― [JIS C 9108 pdf 49] ―――――
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b) 静電気による影響を小さくするため,除電された粒子を使用する。除電は,次の三つの方法による。
− 粒子の帯電量が,1 000 ions/cm3以下となるまで,除電する。除電は,年に1回以上,又は何らかの
変更をシステムに加えたときに確認する。
− 導電性をもつサンプリングラインを使用する。
− 試験装置台を接地する。
E.4 測定方法
E.4.1 一般
掃除機には,新しい,又は完全にじんあいを除去した集じん袋及び/又は集じん容器並びにフィルタを
装着し,定格周波数の定格電圧を加え,機械式,電気式などの風量調整装置を備えたものは,最大風量で
運転する。
試験じんあいは,次による。
a) ホース付きの掃除機は,ホースを介して供給する。
b) ホースの付いていない掃除機は,吸込具用アダプタを使用して気密を保つように補助ホースを介して
供給する。
注記 静電気管理のために,相対湿度は(50±5)%であることが望ましい。
E.4.2 試験じんあい量
E.3に示す試験じんあいの濃度は,全供給時間中,吸気管において0.1 g/m3とする。
時間tDUSTの間に供給する必要があるじんあいの量は,式(E.3)で表す。
m=c×tDUST×q (E.3)
ここに, m : tDUST時間当たりのじんあい供給量(g)
tDUST : 時間(min)
q : 風量(m3/min)
c : 試験じんあい濃度(g/ m3)
E.4.3 吸排気粒子数の測定
吸排気の粒子数測定は,次の手順で実施する。
a) 吸気管の粒子濃度の監視中に,10分間,試験じんあいを供給する。
b) 上記a)の間に,次の手順からなる測定を5サイクル実施する。
− 吸気管から30秒間,粒子数を計測する。
− 粒子カウンタを1台だけ使用する場合,15秒間,粒子分析システムを空運転する。
− 排気管から30秒間,粒子数を計測する。
− 15秒間,粒子分析システムを空運転する。
− 同等の測定値が得られるように調整した粒子カウンタを2台使用する場合は,連続測定可とする。
吸気管及び排気管のそれぞれの測定粒子濃度が機器の測定限界値を超えないように,希釈システ
ムを適宜併用する。希釈率の妥当性については,E.4.7参照。
E.4.4 粒子の供給状態を確認
掃除機を測定フードに入れる前に,吸気管の粒子数と排気管の粒子数との差が10 %以内であることを,
E.4.3の手順で粒子数を測定し確認する。
――――― [JIS C 9108 pdf 50] ―――――
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JIS C 9108:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.080 : 清掃機具
JIS C 9108:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5705:2016
- ビニル系床材
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-11-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
- JISC61000-3-2:2019
- 電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISK5600-5-4:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
- JISK7202-2:2001
- プラスチック―硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
- JISZ8731:2019
- 環境騒音の表示・測定方法