JIS C 9108:2017 電気掃除機 | ページ 11

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C 9108 : 2017
E.4.5 測定手順
E.4.1によって準備した掃除機を測定フード内の中央に配置し,E.3 b)によって除電処理を施した粒子を
用い,次の手順で試験を行う。
a) 条件を安定させるため,じんあいを供給せずに掃除機を運転する(15分間以上)。
b) 吸気管及び排気管からの粒子数計測を各30秒間行い,試験環境を確認する。
c) .4.3の手順で吸排気管の粒子を測定する。3台以上の掃除機を用いて,試験を繰り返し行う。
E.4.6 捕集率の評価及び決定
5サイクルの測定で得られた吸気管及び排気管の粒子数に基づいて,粒子サイズクラス別に部分捕集率
を求める。個々の測定を全体分布の一部とみなし,これを統計的に処理する。
ある測定サイクルlで得た粒子サイズクラスkの吸気管側の粒子数をz(k,l) Uとすると,このときの信頼
区間95 %の下限値 Z(k) は,次のようになる。
.095
5サイクルの吸気管側測定で得られた,粒子サイズクラスkの粒子数の総和は,式(E.4)となる。
5
Z(k) (E.4)
z(k ,l)
l 1
ここに, k : 粒子サイズクラス
l : 測定サイクル
z(k,l) U : 個々の測定サイクルで得た吸気管側の粒子サイズクラスk
の粒子数
Z(k) U : 5サイクルの測定で得た吸気管側の粒子サイズクラスkの
粒子数の総和
粒子数総和Z(k) Uの信頼区間95 %の下限値 Z(k) .095 は,式(E.5)から算出する。
Z(k) U>50の場合 : Z(k) .095
Z(k) .196Z(k) (E.5)
Z(k) U≦50の場合 : 表E.2の Z.095
ある測定サイクルlで得た,粒子サイズクラスkの排気管側の粒子数をz(k,l) Dとすると,このときの信
頼区間95 %の上限値 Z(k) .095 は,同様に次のようになる。
5サイクルの排気管側測定で得られた,粒子サイズクラスkの粒子数の総和は,式(E.6)となる。
5
Z(k) (E.6)
z,k( l)
l 1
ここに, k : 粒子サイズクラス
l : 測定サイクル
z(k,l) D : 個々の測定サイクルで得た排気管側の粒子サイズクラスk
の粒子数
Z(k) D : 5サイクルの測定で得た排気管側の粒子サイズクラスkの
粒子数の総和
粒子数総和Z(k) Dの信頼区間95 %の上限値 Z(k) 0.95 は,式(E.7)で算出する。
Z(k) D>50の場合 : Z(k)
Z(k) .095 .196Z(k) (E.7)
.0Z
Z(k) D≦50の場合 : 表E.2中の 95
上記計算による統計的限度値から,部分捕集率の信頼区間95 %の下限値 E(k).095 が個々の粒子サイズク

――――― [JIS C 9108 pdf 51] ―――――

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ラスkごとに式(E.8)で求める。
VAU
kVA D
Z(k) .095
VAD
E(k) .095
1 (E.8)
kVA U
Z(k) .095
ここに, k : 粒子サイズクラス
E(k).095 : 粒子サイズクラスkの捕集率の信頼下限値
k VAD : 排気管側希釈係数
k VAU : 吸気管側希釈係数
VAD : 分析した排気管側のサンプル空気量
VAU : 分析した吸気管側のサンプル空気量
: 排気管側測定で得た粒子サイズクラスkの粒子数総和信
Z(k) .095
頼上限値
: 吸気管側測定で得た粒子サイズクラスkの粒子数総和信
Z(k) .095
頼下限値
この評価を,3台以上の掃除機に対して実施し,その平均値を捕集率とする。
表E.2−信頼区間95 %のポアソン分布の信頼限界
.0Z .0Z .0Z .0Z .0Z
Z 95
.0Z
95 Z 95
.0Z
95 Z 95
.0Z
95 Z 95
.0Z
95 Z 95
.0Z
95
0 0.0 3.7 10 4.7 18.4 20 12.2 30.8 30 20.2 42.8 40 28.6 54.5
1 0.1 5.6 11 5.4 19.7 21 13.0 32.0 31 21.0 44.0 41 29.4 55.6
2 0.2 7.2 12 6.2 21.0 22 13.8 33.2 32 21.8 45.1 42 30.3 56.8
3 0.6 8.8 13 6.9 22.3 23 14.6 34.4 33 22.7 46.3 43 31.1 57.9
4 1.0 10.2 14 7.7 23.5 24 15.4 35.6 34 23.5 47.5 44 32.0 59.0
5 1.6 11.7 15 8.4 24.8 25 16.2 36.8 35 24.3 48.7 45 32.8 60.2
6 2.2 13.1 16 9.2 26.0 26 17.0 38.0 36 25.1 49.8 46 33.6 61.3
7 2.8 14.4 17 9.9 27.2 27 17.8 39.2 37 26.0 51.0 47 34.5 62.5
8 3.4 15.8 18 10.7 28.4 28 18.6 40.4 38 26.8 52.2 48 35.3 63.6
9 4.0 17.1 19 11.5 29.6 29 19.4 41.6 39 27.7 53.3 49 36.1 64.8
10 4.7 18.4 20 12.2 30.8 30 20.2 42.8 40 28.6 54.5 50 37.0 65.9
E.4.7 粒子の濃度及び希釈
粒子数の計測は,カウンタでの粒子濃度が規定の正常動作範囲内にあること,及び粒子数Zsampleは粒子
カウンタの最大測定粒子数Zcountermaxより十分に低い値であり,式(E.9)に適合していることを常時監視し,
維持しなければならない。
Zsample<0.2 Zcountermax (E.9)
過剰濃度でないことを検証するために,希釈度をある量まで上げて,粒子数が同率で低下することを検
証する。また,過剰希釈でないことは,希釈度を下げて検証する。
E.4.8 記録の保持
全測定に対して,次の情報を記録する。
a) 試験対象の3台以上の掃除機の消費電力及び最大風量
b) 集じん袋及び/又は集じん容器並びにフィルタに関する情報
c) 測定1回当たりの試験じんあい供給量

――――― [JIS C 9108 pdf 52] ―――――

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d) 粒子分析システムに関する情報
1) 粒子カウンタ及び分析した各粒子サイズクラス
2) 吸気管側及び排気管側の希釈係数
e) 各粒子測定に関する情報
1) 希釈係数
2) 粒子カウンタで分析した空気サンプルの体積
3) 粒子カウンタで測定した粒子サイズクラス別の粒子数
f) 各粒子サイズクラスの捕集率(信頼区間95 %の下限値)
g) フィルタによって,ろ過された清浄空気の使用有無
参考文献
JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子
ISO 5011,Inlet air cleaning equipment for internal combustion engines and compressors−Performance testing
ISO 12103-1,Road vehicles−Test contaminants for filter evaluation−Part 1: Arizona test dust
IEC 62885-2,Surface cleaning appliances−Part 2: Dry vacuum cleaners for household or similar use−
Methods for measuring the performance

JIS C 9108:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9108:2017の関連規格と引用規格一覧