JIS D 2612:2005 自動車部品―非鉱油系液圧ブレーキマスタシリンダのリザーバシール | ページ 2

4
D 2612 : 2005
6.2.5 計算 硬さ変化は,次の式によって算出する。
AH=H1−H0
ここに, AH : 硬さ変化
H0 : 試験前の硬さ
H1 : 試験後の硬さ
6.2.6 試験結果のまとめ方 硬さ変化は,試験前の硬さを6.1.4によって求め,6.2.5の計算によって得ら
れた値を整数位で表し,2個の測定値の平均値を算出する。

6.3 耐液性試験

6.3.1  試験品 試験品は,次による。
a) 硬さの測定に用いる試験品は,2個のリザーバシールとする。
b) 体積変化率の測定に用いる試験品は,リザーバシールから切り取った質量3 gの切片2個とする。た
だし,3 g以下のリザーバシールの場合は,リザーバシール2個とする。
6.3.2 試験装置 試験装置は,次による。
a) 恒温槽 恒温槽は,表5の試験温度を試験時間保持できるものとする。
b) 試験容器 試験容器は,JIS D 2605の6.3.2(試験装置)による。
6.3.3 試験条件 試験条件は,表5による。
表 5 耐液性試験条件
種類 試験温度 試験時間 試験液
℃ h
1種 70±2 120±2 JIS K 2233に適合する液。
2種 120±2
70±2
3種 150±2
6.3.4 試験方法 試験方法は,次による。
a) 試験品の洗浄 試験品をイソプロピルアルコール又はエチルアルコール(以下,この両者をアルコー
ルという。)で洗浄して,付着した汚れ,試験液などを洗い落とした後,乾いた布でアルコールをふき
取る。試験品をアルコールで洗浄するときには,30秒間以上アルコールに浸してはならない。
b) 浸せき試験 試験品をはかり瓶に入れて,試験液75 mLを加え,ふたをして耐久容器の中に置く。耐
圧容器のふたを密封し,表5の試験温度に調節した恒温槽中に試験時間保持する。
浸せき終了後,試験品をa)の方法で同種類の新しい試験液(常温)中に約30分間浸し,常温まで
冷却する。
c) 体積変化の測定 試験品をa)の方法で洗浄後,その質量を空気中で1 mg単位まで量り,次に常温の
蒸留水中における見掛けの質量を量った後,再度a)の方法で洗浄する。引き続き,b)の方法で浸せ
き試験を行い,a)の方法で洗浄後,直ちに試験品の質量を空気中で量り,更に,常温の蒸留水中にお
ける見掛けの質量を量る。
d) 硬さの測定 試験品を6.1の方法で試験前の硬さを測定し,b)の方法で浸せき試験を行い,a)の方
法で洗浄後,6.1の方法によって硬さを測定する。
e) 状態 b)及びc)の浸せき後,試験品の表面状態を目視で観察し,粘着及びその他の異状の有無を調
べる。
備考1. c),d)及びe)における測定及び観察は,浸せき試験終了後アルコールで洗浄してから60
分間以内に行う。
2. c),d)及びe)は,同一試験品で行ってもよい。

――――― [JIS D 2612 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
D 2612 : 2005
6.3.5 計算 計算は,次による。
a) 体積変化率 体積変化率は,次の式によって算出する。
(m3 m4 ) (m1 m2 )
V100 100
(m1 m2 )
ここに, ΔV100 : 体積変化率(%)
m1 : 浸せき前の空気中の質量(mg)
m2 : 浸せき前の水中の見掛けの質量(mg)
m3 : 浸せき後の空気中の質量(mg)
m4 : 浸せき後の水中の見掛けの質量(mg)
b) 硬さ変化 硬さ変化は,次の式によって算出する。
AH=H1−H0
ここに, AH : 硬さ変化
H0 : 試験前の硬さ
H1 : 試験後の硬さ
6.3.6 試験結果のまとめ方
a) 体積変化率 体積変化率は,6.3.5 a)の計算によって得られた値の中央値(3)を,JIS Z 8401によって
丸めて整数位で表し,2個の測定値の平均値を算出する。
b) 硬さ変化 硬さ変化は,試験前の硬さを6.1.4によって求め,6.3.5 b)の計算によって得られた値を整
数位で表し,2個の測定値の平均値を算出する。

6.4 低温曲げ試験

6.4.1  試験品 試験品は,1個のリザーバシールとする。
6.4.2 試験装置 試験に用いる低温槽は,表6の試験温度を試験時間保持できるものとする。
6.4.3 試験条件 試験条件は,表6による。
表 6 低温曲げ試験条件
種類 試験温度 試験放置時間
℃ h
1種 −43−40 22±1
2種
3種
6.4.4 試験方法 試験品を表6に規定する試験温度で試験時間放置後,低温室内で図1に示すように折り
曲げ,直ちに離し,ほぼ原形に戻る時間を測定する。引き続き,常温に戻して,試験品のき裂の有無を目
視で調べる。
なお,折り曲げるときには,指からの伝熱を防ぐため,手袋をはめて行う。
図 1 リザーバシールの折り曲げ

6.5 耐寒漏れ試験

――――― [JIS D 2612 pdf 7] ―――――

6
D 2612 : 2005
6.5.1 試験品 試験品は,1組のマスタシリンダ用のリザーバシールとする。
6.5.2 試験装置 試験に用いる低温槽は,表7の試験温度を試験時間保持できるものとする。
6.5.3 試験条件 試験条件は,表7による。
表 7 耐寒漏れ試験条件
種類 試験温度 試験放置時間 試験液
℃ h
1種 −43−40 70±2 JIS K 2233に適合する液。
2種
3種
6.5.4 試験方法 試験品をシリンダに組み付け,試験液をリザーバの正規の最大液量レベルまで入れ,表
7に規定する試験温度で試験時間,低温槽内に放置する。放置後,試験品からの液漏れの状態を調べる。

6.6 気密性試験

6.6.1  試験品 試験品は,1組のマスタシリンダ用のリザーバシールとする。
6.6.2 試験装置 試験装置は,450 kPa以上加圧できる装置とし,その一例を図2に示す。
リザーバ
図 2 加圧装置の一例
6.6.3 試験条件 試験条件は,表8による。
表 8 気密性試験条件
種類 試験温度 試験液
1種 常温 JIS K 2233に適合する液。
2種
3種
6.6.4 試験方法 試験品をシリンダに組み付け,80 kPa/secの割合で410450 kPaまで液圧を加えて1分
間保持し,目視によって試験品からの液漏れの状態を目視によって調べる。

6.7 冷熱繰返し試験

6.7.1  試験品 試験品は,1組のマスタシリンダ用のリザーバシールとする。
6.7.2 試験装置 試験装置は,表9の試験温度を試験時間保持できる恒温槽とする。
6.7.3 試験条件 試験条件は,表9による。

――――― [JIS D 2612 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
D 2612 : 2005
表 9 冷熱繰返し試験条件
種類 温度及び時間 試験液
1種 65±3 ℃,90±1 h JIS K 2233に適合する液。
37±3 ℃,50±1 h
−20±3 ℃,10±1 h
−40±3 ℃, 5±1 h
70±3 ℃,15±1 h
(合計170 h)
2種 65±3 ℃,70±1 h
100±3 ℃,20±1 h
37±3 ℃,50±1 h
3種 −20±3 ℃,10±1 h
−40±3 ℃, 5±1 h
120±3 ℃,15±1 h
(合計170 h)
6.7.4 試験方法 試験品をシリンダに組み付け,試験液をリザーバの正規の最大液量レベルまで入れ,表
9に規定する試験条件で恒温槽内に放置する。放置後,試験液を抜き,6.6の方法によって試験品からの液
漏れの状態を調べる。

6.8 振動試験

6.8.1  試験品 試験品は,1組のマスタシリンダ用のリザーバシールとする。
6.8.2 試験装置 試験装置は,表10の振動条件を発生できる加振装置とする。
6.8.3 試験条件 試験条件は,表10による。
表 10 振動試験条件
種類 振動加速度 振動数 振動時間 試験液
m/s2 Hz h
1種 40 1015 4 JIS K 2233に適合する液。
2種
3種
6.8.4 試験方法 試験品をシリンダに組み付け,試験液をリザーバの正規の最大液量レベルまで入れ,表
10に規定する振動条件で加振する。加振後,試験品からの液漏れの状態を調べる。

6.9 横荷重試験

6.9.1  試験品 試験品は,1組のマスタシリンダ用のリザーバシールとする。
6.9.2 試験装置 試験に用いるプッシュプルゲージは,100 N以上測定できるものする。
6.9.3 試験条件 試験条件は,表11による。
表 11 横荷重試験条件
種類 試験温度 試験液
1種 常温 JIS K 2233に適合する液。
2種
3種
6.9.4 試験方法 試験品をシリンダに組み付け,試験液をリザーバの正規の最大液量レベルまで入れ,
6.9.2に規定するプッシュプルゲージを用いて,表11に規定する試験条件で,図3に示す要領で100 Nの
横荷重を加え,試験品からの液漏れの状態を調べる。
横荷重を加える位置は,リザーバの正規の最大液量レベル位置,又はその近傍とし,その方向は,リザ

――――― [JIS D 2612 pdf 9] ―――――

8
D 2612 : 2005
ーバキャップの中心線及びマスタシリンダ中心線に対して直角とする。
図 3 横荷重試験の要領

6.10 沈殿試験

6.10.1 試験品 試験品は,リザーバシールから質量4±0.5 gを採取する。
6.10.2 試験装置 試験装置は,JIS D 2605の6.4.2(試験装置)による。
6.10.3 試験条件 試験条件は,表12による。
表 12 沈殿試験条件
種類 試験温度 試験時間 試験液
℃ h
1種 70±2 120±2 JIS K 2233に適合する液。
2種 120±2
70±2
3種 150±2
6.10.4 試験方法 試験方法は,次による。
a) 試験品の洗浄 試験品をアルコールで洗って清浄にする。ただし,30秒間以上アルコールに浸しては
ならない。
b) 浸せき試験 清浄にした試験品をはかり瓶に入れて試験液75 mLを加え,ふたをして耐圧容器の中に
置く。耐圧容器のふたを密封し,表12の試験温度で試験時間保持する。
試験時間保持後,常温で(24±1)時間冷却する。
c) 沈殿量の測定 試験液をかき混ぜて沈殿物を均一にし,はかり瓶から遠心分離試験管に試験液を移し
て,JIS K 2503の4.5(試験の手順)の(3)によって沈殿量を測定する。
6.10.5 試験結果のまとめ方 遠心分離管の底の沈殿物の体積を読み,容積百分率を求める。

6.11 耐オゾン性試験

6.11.1 試験片 試験片は,次による。
a) 試験片は,製品と同一条件で製造された加硫板から3個採取する。
b) 試験片の形状は,JIS K 6259の5.3(試験片)による。
6.11.2 試験装置 試験装置は,JIS K 6259の5.2による。

――――― [JIS D 2612 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS D 2612:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 2612:2005の関連規格と引用規格一覧