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c) L板を使用する場合は,定格電圧AC100Vのものを使用する。
6.6 計器照明灯光度加減器 テレグラフの計器照明灯光度加減器は,JIS F 8852 : 1993の規定によること
が望ましい。
6.7 文字板 テレグラフの文字板は,次による。
a) 板面の地色は,黒又は白とする。
b) 文字,数字,線などは,板面の地色と色分けする。
c) 文字は英語を用い,参考としてその用語の配列の順序を参考図5に示す。
6.8 指針 テレグラフの指針は,見やすい形状で,色は文字板の地色が白の場合は黒,黒の場合は白と
し,暗中及び薄明かりのときにおいても指示がよく見えるものとする。
6.9 附属装置 テレグラフの附属装置は,次による。
a) 主機関遠隔操縦装置との連動機構及び関連装置 テレグラフに主機関遠隔操縦装置の機構を連動さ
せたり,これらの附属装置を付ける場合は,テレグラフ本来の機能を損なうことなく,かつ,確実強
固に取り付けて遠隔操縦装置の機能を十分に満足させるものとする。
b) テレグラフと主機関操縦装置とのインターロック用連結機構 主機関操縦装置と連結するに適した
構造とする。
c) 主機関の誤操作又は誤動作警報装置 テレグラフの発令と主機関操縦装置の操作又は主機関の動作が
異なるときは,これを音響で警報する装置とする。
d) 音響信号停止装置 6.4c)の音響信号を応答操作の完了前に使用上の都合によって停止させる装置で,
信号停止中に発信ハンドルを操作した場合は,自動的に正規の状態に戻る構造とする。
e) 不足電圧警報装置 不足電圧警報装置は,次による。
1) 停電又は電源電圧が著しく降下した場合は,音響及び表示灯でこれを警報する。
2) 1)の音響警報を停電継続中,人為的に停止できる装置を備える場合は,電圧が回復したときに自動
的に電圧が回復したことを報知できるものとする。
3) 警報用電源は,テレグラフ電源と別系統とする。
f) 転換装置 発信器又は発信器2個以上を切り換えて使用する装置とする。
g) テレグラフ自動記録装置用信号発生装置 この装置を付ける場合は,確実強個に取り付けて,テレグ
ラフ本来の機能を損なわない構造とする。
h) 補助テレグラフ 主機関速度以外の主機関操作に関するSTAND BY, FINISHED WITH ENGINE,
RUNG UPなどの通信を行うための装置とする。これに電灯表示式のものを使用する場合,操だ(舵)
室に装備されるものは,照度が加減でき,昼間でも明確に信号が読み取れるものとする。
7. 材料 テレグラフの材料は,付図16によるほか,次による。
a) 材料は,できるだけ耐食性のものとし,腐食のおそれがあるものを用いる場合は,性能上やむを得な
い部分を除き,適切なさび止めの処理を施す。
なお,外箱にアルミニウム合金を使用する場合は,JIS H 8601の規定による陽極酸化皮膜を施す。
b) 磁気コンパスの近くに装備されるものは,性能上やむを得ない部分のほかは非磁性材料を用いる。
c) 文字板,指針,ハンドルなどは,金属又はJIS F 0701による合成樹脂を用いる。
――――― [JIS F 8523 pdf 6] ―――――
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8. 検査
8.1 検査項目及び順序 テレグラフの検査は,次の順序によって同一品について行う。ただし,*印が
付けてある検査項目については,同一製造業者の同一設計による最初の製品について行い,次回以降は省
略することができる。
なお,b) e)の検査は各構成機器を接続し,定格電圧及び定格周波数で行う。また,b) g)の検査は,器
具を正規の取付状態で行う。
a) 構造検査
b) 指度検査
c) 制動検査
d) 電源変動検査
e) 温度上昇検査
*f) 温度性能検査
*g) 振動検査
h) 外被の保護性能検査
*1) 危険な箇所への接近・外来固形物に対する保護性能検査
2) 液体に対する保護性能検査(ただし,埋込形,卓上形は除く。)
i) 絶縁抵抗検査
j) 耐電圧検査
8.2 構造検査 構造検査は,構造,寸法及び材料を検査し,いずれも6.及び7.の規定に適合しなければ
ならない。
8.3 指度検査 指度検査は,4.a)の規定によって行い,それに適合しなければならない。
8.4 制動検査 制動検査は,4.b)の規定によって行い,それに適合しなければならない。
8.5 電源変動検査 電源変動検査はJIS F 0808の4.15(電源変動試験)の規定によって行い,4.c)の規定
に適合しなければならない。ただし,厳しさ及び組合せは,表4による。
表4 電源変動
組合せ 変動時間 600s 組合せ 変動時間 3s
番号 電圧変動 % 周波数変動 % 番号 電圧変動 % 周波数変動 %
1 +10 +5 4 +20 +10
2 +10 −5 5 −20 −10
3 −10 −5
備考1. 組合せ番号4及び5については,ハンドルを任意の位置(例えば,AHEAD,
HALF)に固定する。
2. 3秒の変動を与えたとき指示精度を保持し,かつ,異常なうなりを生じて
はならない。
8.6 温度上昇検査 温度上昇検査は,4.d)の規定によって行い,それに適合しなければならない。
8.7 温度性能検査 温度性能検査は,JIS F 0808の4.4[高温乾燥試験(漸変)]の規定によって行い,4.
e)の規定に適合しなければならない。ただし,厳しさは試験温度55±2℃,試験時間2hとする。
8.8 振動検査 振動検査は,JIS F 8006のA1-B1・0.5級・1.5Hによって行い,4.f)の規定に適合しなけ
ればならない。
8.9 外被の保護性能検査 外被の保護性能検査は,次による。
a) 危険な箇所への接近・外来固形物に対する保護性能検査 危険な箇所への接近・外来固形物に対する
――――― [JIS F 8523 pdf 7] ―――――
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保護性能検査は,JIS F 8007の規定によって行い,4.g)の規定に適合しなければならない。
b) 液体に対する保護性能検査 液体に対する保護性能検査は,JIS F 8007の規定によって行い,4.g)の規
定に適合しなければならない。
8.10 絶縁抵抗検査 絶縁抵抗検査は,JIS F 0808の規定によって行い,4.h)の規定に適合しなければなら
ない。ただし,厳しさは,試験電圧500Vとする。
8.11 耐電圧検査 耐電圧検査は,JIS F 0808の規定によって行い,4.i)の規定に適合しなければならない。
ただし,厳しさは,表5による。
表5 耐電圧
単位 V
回路電圧 試験電圧
60以下 500
60を超え 125以下 1 500
125を超え 250以下 2 000
9. 製品の呼び方 テレグラフの呼び方は,規格名称又は規格番号,形式及び文字板の大きさによる。ま
た,発信器及び受信器を区別し,それを記号で呼ぶときは,発信器はT,受信器はRとする。
例1. 船用電気式エンジンテレグラフ丸形単式両面床上形発信器
例2. JIS F 8523 PRB 300 T
例3. 船用電気式エンジンテレグラフ短冊形単式片面卓上形350形受信器
例4. JIS F 8523 TAS 350 R
10. 表示 テレグラフの見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
a) 規格の名称,形式及び文字板の大きさ
b) 定格電圧 (V) 及び定格周波数 (Hz)
c) 発信器と受信器との合記号
d) 外被の保護形式
e) 製造業者名又はその略号
f) 製造番号及び製造年
――――― [JIS F 8523 pdf 8] ―――――
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部品番号 部品名称 材料
1 台 鋳鉄,黄銅鋳物又はJIS H 5202のAC7A-F
2 胴体
3 枠
4 ハンドルレバー 鋼板,黄銅又はJIS H 5202のAC7A-F
5 ハンドル 黄銅鋳物又はJIS F 0701の02-72による合成樹脂
備考 形状は一例を示す。
付図1 丸形単式両面床上形 (PRB 300)
――――― [JIS F 8523 pdf 9] ―――――
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F 8523 : 1999
部品番号 部品名称 材料
1 台 鋳鉄,黄銅鋳物又はJIS H 5202のAC7A-F
2 胴体
3 枠
4 ハンドルレバー 鋼板,黄銅又はJIS H 5202のAC7A-F
5 ハンドル 黄銅鋳物又はJIS F 0701の02-72による合成樹脂
備考 形状は一例を示す。
付図2 丸形複式両面床上形 (PRD 300)
――――― [JIS F 8523 pdf 10] ―――――
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JIS F 8523:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.70 : 航海及び制御設備
JIS F 8523:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC4906:1991
- シンクロ電機
- JISF0701:1989
- 船用電気器具のプラスチック選定基準
- JISF0808:2009
- 船用電気器具環境試験通則
- JISF8006:1979
- 船用電気器具の振動検査通則
- JISF8007:2004
- 船用電気機器―外被の保護等級及び検査通則
- JISF8401:2002
- 船用ソケット
- JISF8501:2003
- 船用防水形ベル
- JISF8502:2002
- 船用ブザー
- JISF8801:2002
- 船用電線貫通金物―箱用
- JISF8813:2009
- 船用圧着端子用端子盤
- JISH5202:2010
- アルミニウム合金鋳物
- JISH8601:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜