JIS H 5202:2010 アルミニウム合金鋳物

JIS H 5202:2010 規格概要

この規格 H5202は、金型鋳物,砂型鋳物などのアルミニウム合金鋳物について規定。

JISH5202 規格全文情報

規格番号
JIS H5202 
規格名称
アルミニウム合金鋳物
規格名称英語訳
Aluminium alloy castings
制定年月日
1955年10月7日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 3522:2007(MOD)
国際規格分類

ICS

77.150.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
非鉄 2021, 熱処理 2020
改訂:履歴
1955-10-07 制定日, 1961-05-01 確認日, 1964-03-01 改正日, 1968-11-01 確認日, 1971-05-01 改正日, 1974-09-01 確認日, 1977-03-01 改正日, 1982-10-15 改正日, 1988-02-01 確認日, 1990-03-01 改正日, 1992-05-01 改正日, 1999-08-20 改正日, 2004-01-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2010-03-23 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS H 5202:2010 PDF [24]
                                                                                   H 5202 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類及び種類の記号・・・・[2]
  •  4 品質・・・・[3]
  •  4.1 鋳物の品質・・・・[3]
  •  4.2 化学成分・・・・[3]
  •  4.3 機械的性質・・・・[7]
  •  5 形状及び寸法・・・・[12]
  •  6 試験・・・・[12]
  •  6.1 分析試験・・・・[12]
  •  6.2 引張試験・・・・[12]
  •  6.3 硬さ試験・・・・[13]
  •  7 検査・・・・[13]
  •  8 鋳物の補修・・・・[13]
  •  9 受渡しの一般事項・・・・[13]
  •  10 表示・・・・[13]
  •  附属書JA(参考)JISに近似する国際規格アルミニウム合金鋳物・・・・[19]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[20]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS H 5202 pdf 1] ―――――

H 5202 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本アル
ミニウム協会(JAA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正
すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS H 5202:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS H 5202 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                                JIS
H 5202 : 2010

アルミニウム合金鋳物

Aluminium alloy castings

序文

  この規格はアルミニウム合金鋳物を対象として,2007年に第4版として発行されたISO 3522を基に,
対応する部分については技術的内容を変更することなく対応国際規格に整合させるとともに,従来から普
及しているJIS H 5202をもこれに整合化させて作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格では,従来のJIS H 5202に規定されたアルミニウム合金鋳物をすべて規定するとともに,
ISO 3522に規定された種類のうちダイカストを除くアルミニウム合金鋳物をすべて規定し,その種類は記
号によって区別されている。また,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を
変更している事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,金型鋳物,砂型鋳物などのアルミニウム合金鋳物(以下,鋳物という。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3522:2007,Aluminium and aluminium alloys−Castings−Chemical composition and mechanical
properties(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0403 鋳造品−寸法公差方式及び削り代方式
JIS H 0001 アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1306 アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1356 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法

――――― [JIS H 5202 pdf 3] ―――――

2
H 5202 : 2010
JIS H 1357 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JIS H 1358 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1360 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1361 アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1363 アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
JIS H 1364 アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
JIS H 1365 アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
JIS H 1366 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法

3 種類及び種類の記号

  種類及び種類の記号は,表1及び表2による。
なお,表1に示した種類は従来から日本工業規格(日本産業規格)で規定されている合金鋳物,表2に示した種類は対応
国際規格に規定されている合金鋳物を示す。
表1−種類の記号
種類の記号 適用 種類の記号 適用
AC1B 砂型鋳物・金型鋳物 AC4D 砂型鋳物・金型鋳物
AC2A 砂型鋳物・金型鋳物 AC5A 砂型鋳物・金型鋳物
AC2B 砂型鋳物・金型鋳物 AC7A 砂型鋳物・金型鋳物
AC3A 砂型鋳物・金型鋳物 AC8A 金型鋳物
AC4A 砂型鋳物・金型鋳物 AC8B 金型鋳物
AC4B 砂型鋳物・金型鋳物 AC8C 金型鋳物
AC4C 砂型鋳物・金型鋳物 AC9A 金型鋳物
AC4CH 砂型鋳物・金型鋳物 AC9B 金型鋳物
表2−種類の記号(ISO 3522:2007に規定の種類)
種類の記号 適用 種類の記号 適用 種類の記号 適用
Al Cu4Ti 砂型鋳物・金型鋳物 Al Si9Mg 砂型鋳物・金型鋳物Al Si8Cu3 砂型鋳物・金型鋳物
Al Cu4MgTi 砂型・金型・LW型鋳物 Al Si10Mg 砂型鋳物・金型鋳物Al Si9Cu1Mg 砂型鋳物・金型鋳物
Al Cu5MgAg 砂型鋳物・金型鋳物 Al Si10Mg(Cu) 砂型鋳物・金型鋳物Al Si12(Cu) 砂型鋳物・金型鋳物
Al Si11 砂型鋳物・金型鋳物 Al Si5Cu1Mg 砂型鋳物・金型鋳物Al Si12CuMgNi 金型鋳物
Al Si12(a) 砂型鋳物・金型鋳物 Al Si5Cu3 金型鋳物 Al Si17Cu4Mg LW型鋳物
Al Si12(b) 砂型・金型・LW型鋳物 Al Si5Cu3Mg 金型鋳物 Al Mg3 砂型鋳物・金型鋳物
Al Si2MgTi 砂型鋳物・金型鋳物 Al Si5Cu3Mn 砂型・金型・LW型鋳物 Al Mg5 砂型・金型・LW型鋳物
Al Si7Mg 砂型・金型・LW型鋳物 Al Si6Cu4 砂型鋳物・金型鋳物Al Mg5(Si) 砂型鋳物・金型鋳物
Al Si7Mg0.3 砂型・金型・LW型鋳物 Al Si7Cu2 砂型鋳物・金型鋳物Al Zn5Mg 砂型鋳物・金型鋳物
Al Si7Mg0.6 砂型・金型・LW型鋳物 Al Si7Cu3Mg 金型鋳物 Al Zn10Si8Mg 砂型鋳物・金型鋳物
注記 “LW”は,ロストワックス鋳造を示す。

――――― [JIS H 5202 pdf 4] ―――――

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H 5202 : 2010

4 品質

4.1 鋳物の品質

  鋳物には,使用上問題となるきず,鋳巣,介在物などがあってはならない。ただし,注文者と協議の上,
具体的な規定を設けることができる。

4.2 化学成分

  化学成分は,表3及び表4による。

――――― [JIS H 5202 pdf 5] ―――――

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JIS H 5202:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3522:2007(MOD)

JIS H 5202:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 5202:2010の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0403:1995
鋳造品―寸法公差方式及び削り代方式
JISH0001:1998
アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号
JISH0321:1973
非鉄金属材料の検査通則
JISH1305:2005
アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JISH1306:1999
アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JISH1307:1993
アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JISH1352:2007
アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JISH1353:1999
アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JISH1354:1999
アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JISH1355:1999
アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JISH1356:1999
アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
JISH1357:1999
アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JISH1358:1998
アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JISH1359:1998
アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JISH1360:1997
アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JISH1361:1997
アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JISH1362:1994
アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JISH1363:2003
アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
JISH1364:2002
アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
JISH1365:2003
アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
JISH1366:2002
アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
JISZ2201:1950
医療用遠心沈デン器
JISZ2201:1998
金属材料引張試験片
JISZ2241:2011
金属材料引張試験方法
JISZ2243:2008
ブリネル硬さ試験―試験方法