19
H 5202 : 2010
附属書JA
(参考)
JISに近似する国際規格アルミニウム合金鋳物
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
従来からのJISに規定されている合金鋳物に近似するISO合金鋳物を,ISO 3522:2007の附属書(Annex
D)の表を基に,次の表JA.1に記載する。詳細は,表3及び表4を参照。
表JA.1−JISに近似する国際規格アルミニウム合金鋳物
JIS合金鋳物 対応するISO合金鋳物
種類の記号 種類の記号
AC1B Al Cu4MgTi
AC2A Al Si5Cu3Mn
AC2B Al Si5Cu3Mn
AC3A Al Si12(b)
AC4A Al Si10Mg
AC4B Al Si8Cu3
AC4C Al Si7Mg
AC4CH Al Si7Mg0.3
AC4D Al Si5Cu1Mg
AC5A −
AC7A Al Mg5
AC8A Al Si12CuMgNi
AC8B −
AC8C −
AC9A −
AC9B −
――――― [JIS H 5202 pdf 21] ―――――
H5
1
附属書JB
4
20
(参考)
2 : 2
JISと対応国際規格との対比表
010
JIS H 5202:2010 アルミニウム合金鋳物 ISO 3522 : 2007 Aluminium and aluminium alloys−Castings−Chemical
composition and mechanical properties
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 金型鋳物,砂型鋳物 1 ダイカストを含めたアル 削除 ISO規格はダイカストを含む JISは,ダイカストについては別
囲 などのアルミニウ ミニウム合金鋳物全体に アルミニウム合金鋳物全体に 規格JIS H 5302で規定しており,
ム合金鋳物につい ついて規定。 ついて規定しているが,JISは鋳物を規定したこの規格と併せ
て規定。 ダイカストを除いている。 てISO 3522に対応している。特
に問題は生じていないので,当
面,現状を継続する。
2 引用規
格
3 種類及 化学成分による従 5 化学成分表中で,ダイカ 削除, JISは,ISO合金鋳物に,従来 従来からのJISは固有の体系で運
び種類の 来のJIS合金鋳物16 5.1 ストを含めたアルミニウ 追加 からのJIS合金鋳物の種類を 用されてきたため,ISO規格とは
記号 種と,ISO規格中の ム合金鋳物全体について 追加。国内外への対応が容易。
異なる種類及び記号が用いられ
ダイカストを除く 規定。 てきた。
合金鋳物30種すべ JISは従来からの商習慣尊重のた
てを規定し,それぞ め,既存JIS合金鋳物の大幅な変
れの記号を用いて 更は行わない。ただし,環境対応,
表示。 品質・規格対応等の必要な変更に
は積極的に対応するとともに,必
要に応じてISO規格へのJIS合金
導入努力も継続する。
――――― [JIS H 5202 pdf 22] ―――――
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
4 品質 鋳物の品質,化学成 5 化学成分については,ダ 削除, アルミニウム合金鋳物につい 従来からのJISは固有の体系で運
分及び機械的性質 5.1 イカストを含めたアルミ 追加 てはISO規格も化学成分,機 用されてきたため,ISO規格とは
について規定。 6 ニウム合金鋳物全体につ 械的性質について規定してい 種類及び記号は異なるが,ISO規
6.1 いて規定,機械的性質に る。 格と同様に品質,化学成分及び機
ついてはダイカストを除 械的性質を規定している。
く鋳物について規定。 特に問題は生じていないので,当
面,現状を継続する。
5 形状及 形状及び寸法につ − 規定なし。 追加 ISO規格には規定がない。 鋳物の規定としては,化学的成分
び寸法 いて規定。 及び機械的性質とともに寸法が
不可欠な要素である。ISO規格に
は現状では規定がないので,未完
成状態と考えられる。
JISに相当する規定の取り込みを
働きかける。
6 試験 分析試験,引張試験 − 規定なし。 追加 ISO規格には規定がない。 ISO規格ではこれらに関する規定
及び硬さ試験につ は引用規格参照とされており,
いて規定。 JISでは省略が多い。
JISに相当する規定の取り込みを
働きかける。
7 検査 分析試料,引張試験 5.2 分析試料,引張試験試料 一致 − −
試料採取方法など 6.2 採取法について規定。
について規定。
10 表示 種類,質別,製造番 4.4 図面に種類,鋳造法,熱 一致 − −
号,製造業者などの 処理などを表示すること
表示について規定。 を規定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 3522:2007,MOD
H5 202 : 201
1
0
4
――――― [JIS H 5202 pdf 23] ―――――
H5
1
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
4
− 一致·················· 技術的差異がない。
202
− 削除·················· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
: 2
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
01
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
0
− MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS H 5202:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3522:2007(MOD)
JIS H 5202:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS H 5202:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0403:1995
- 鋳造品―寸法公差方式及び削り代方式
- JISH0001:1998
- アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH1305:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
- JISH1306:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
- JISH1307:1993
- アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
- JISH1352:2007
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
- JISH1353:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
- JISH1354:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
- JISH1355:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
- JISH1356:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
- JISH1357:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
- JISH1358:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
- JISH1359:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
- JISH1360:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
- JISH1361:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
- JISH1362:1994
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
- JISH1363:2003
- アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
- JISH1364:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
- JISH1365:2003
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
- JISH1366:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
- JISZ2201:1950
- 医療用遠心沈デン器
- JISZ2201:1998
- 金属材料引張試験片
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2243:2008
- ブリネル硬さ試験―試験方法