JIS F 8523:1999 規格概要
この規格 F8523は、シンクロ電機を用い,発信器と受信器とを電気的に接続して,主機関の操縦に関する発令又は応答を伝送する電気式エンジンテレグラフについて規定。
JISF8523 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F8523
- 規格名称
- 船用電気式エンジンテレグラフ
- 規格名称英語訳
- Shipbuilding -- Electric engine telegraphs
- 制定年月日
- 1954年3月26日
- 最新改正日
- 2016年10月25日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 47.020.70
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1954-03-26 制定日, 1957-03-26 改正日, 1960-03-01 確認日, 1960-11-01 改正日, 1963-11-01 確認日, 1966-11-01 確認日, 1968-02-20 改正日, 1971-02-01 確認日, 1973-02-01 改正日, 1976-02-01 確認日, 1977-08-01 改正日, 1979-08-01 改正日, 1984-11-15 確認日, 1990-07-05 確認日, 1993-07-14 改正日, 1999-03-24 改正日, 2006-08-10 確認日, 2012-02-24 確認日, 2016-10-25 確認
- ページ
- JIS F 8523:1999 PDF [25]
F 8523 : 1999
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工
業規格である。
これによって,JIS F 8523 : 1993は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS F 8523には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) ランプ式エンジンテレグラフ
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS F 8523 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 8523 : 1999
船用電気式エンジンテレグラフ
Shipbuilding−Electric engine telegraphs
1. 適用範囲 この規格は,シンクロ電機を用い,発信器と受信器とを電気的に接続して,主機関の操縦
に関する発令又は応答を伝送する電気式エンジンテレグラフ(以下,テレグラフという。)について規定す
る。
なお,テレグラフのうち,ランプ式のものを附属書で規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版を適用する。
JIS C 4906 シンクロ電機
JIS F 0701 船用電気器具のプラスチック選定基準
JIS F 0808 船用電気器具環境試験通則
JIS F 8006 船用電気器具の振動検査通則
JIS F 8007 船用電気器具の外被の保護形式及び検査通則
JIS F 8401 船用ソケット
JIS F 8407 : 1976 船用電球
JIS F 8501 船用防水形ベル
JIS F 8502 船用ブザー
JIS F 8506 : 1993 船用居住区用ベル
JIS F 8801 船用電線貫通金物−箱用
JIS F 8813 船用圧着端子用端子盤
JIS F 8852 : 1993 船用計器照明灯光度加減器
JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物
JIS H 8601 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜
3. 種類
3.1 種類 テレグラフの種類は,形式及び文字板の大きさによって,表1のとおりとする。
――――― [JIS F 8523 pdf 2] ―――――
2
F 8523 : 1999
表1 種類
形式 記号 文字板の大きさ 外被の保護形式
床上形 丸形 単式両面 PRB 300形 IP 56
複式両面 PRD
表面形 単式片面 SRS 300形,400形 IP 44
埋込形 FRS 150形,250形 IP 5X
卓上形 扇形 単式両面 TSB 250形,300形
短冊形 単式片面 TAS 250形,300形,350形
TASE 300形
天井形 丸形 単式三面 CRT 150形 IP44
扇形 CST 200形
備考1. 記号第1位のPは床上形,Sは表面形,Fは埋込形,Tは卓上形,Cは天井形を
示し,第2位のRは丸形,Sは扇形,Aは短冊形を示し,第3位のSは単式片面,
Bは単式両面,Dは複式両面,Tは単式三面を示し,第4位のEは主機関の操
縦機構とインターロックするものを示す。
2. 応答発信装置を含まないものは,各形式記号の次に,Nを付ける。
3. 文字板の大きさの数字は,それぞれ文字板可視部の概略寸法 (mm) を示す。
4. 文字板の大きさの“形”は省略してもよい。
3.2 定格電圧及び定格周波数 テレグラフの定格電圧及び定格周波数は,単相交流で表2のとおりとす
る。
表2 定格電圧及び定格周波数
定格電圧 定格周波数
V Hz
100,110,115又は220 50又は60
4. 性能 テレグラフは,次の諸性能を備えたものでなければならない。
a) 指示精度 発信指示と受信指示との差角は,文字板1分画の1/5以内でなければならない。
b) 制動性 発信指示と受信指示との差角をシンクロ電機の回転子において90°となるようにし,発信ハ
ンドルを固定して,急に電流を流したとき指針は5秒以内に静止しなければならない。
c) 電源変動 次の電源変動を加えたとき,a)及びb)の性能を保持し,かつ,異常なうなりを生じてはな
らない。
1) 電源の接断を繰り返した後,手動調整しなくても指定した性能に支障があってはならない。
2) 定格電圧及び定格周波数が表3の組み合わせで変動したとき,指定した性能に支障があってはなら
ない。
表3 電源変動
整定 電圧変動 ±10% 変動時間
周波数変動 ± 5% 600s
瞬時 電圧変動 ±20% 変動時間
周波数変動 ±10% 3s
d) 温度上昇 定格電圧及び定格周波数において連続通電し,各部の温度が飽和点に達した後,シンクロ
電機の一次線輪を抵抗法で測定した温度とテレグラフの周囲温度との差が60℃以下でなければなら
ない。ただし,基準周囲温度の限度は45℃とする。
e) 温度性能 55±2℃の温度に2時間以上保っても,電気的及び機械的に異状がなく,標準状態(1)に戻し
たときa)及びb)の性能を満足しなければならない。
――――― [JIS F 8523 pdf 3] ―――――
3
F 8523 : 1999
注(1) 標準状態とは,JIS F 0808の規定による。
f) 耐振性 耐振性は次による。
1) 共振 振動数516.7Hzの間で複振幅0.75mmの振動を3軸(上下,左右,前後)方向に加え,有
害な共振点があってはならない。
2) 定振動 1)において共振が認められた軸方向については,最も有害とみられる共振振動数で複振幅
0.75mmの振動を15分,また,共振が認められない軸方向については,振動数16.7Hzで複振幅2mm
の振動を30分加え,各部に緩みなどの異状があってはならない。
g) 外被の保護性能 テレグラフの外被の保護性能は,表1に規定する外被の保護形式に対応し,JIS F
8007に規定する性能を満足しなければならない。
備考 外被の保護性能は,独立して装備する場合を示す。盤などに内蔵される場合は,受渡当事者間
の協議による。
h) 絶縁抵抗 テレグラフは,JIS F 0808の4.17(絶縁抵抗試験)の試験電圧500V,絶縁抵抗10M 地
能を満足しなければならない。ただし,半導体素子を使用した電子回路は除外する。
i) 耐電圧 テレグラフは,JIS F 0808の4.16(耐電圧試験)の規定及び次の1)3)の試験電圧による性
能を満足しなければならない。ただし,シンクロ電機及び半導体素子を使用した電子回路並びに計器
照明灯光度加減器は除外する。
1) 回路電圧60V以下の場合 500V
2) 回路電圧60Vを超え125V以下の場合 1 500V
3) 回路電圧125Vを超え250V以下の場合 2 000V
5. 構成 テレグラフは,発信器,受信器,音響信号器,計器照明灯光度加減器などで構成する。また,
必要に応じて,次のような機構及び装置を附属する。
a) 主機関遠隔操縦装置との連動機構及び関連装置
b) エンジンテレグラフ受信応答機構と主機関操縦装置とのインターロック用連結機構
c) 主機関の誤操作又は誤動作警報装置
d) 音響信号停止装置
e) 不足電圧警報装置
f) 接続箱又は転換装置
g) テレグラフ自動記録用信号発信装置
6. 構造及び寸法
6.1 構造一般 テレグラフの構造及び寸法は,付図16によるほか,次による。
a) 外被は,表1に規定する外被の保護形式を満足し,堅ろうで調整,整備が容易な構造とする。
b) 電線導入部に電線貫通金物を用いる場合は,JIS F 8801の規定による。
c) 端子盤は,JIS F 8813の規定によるのがよい。
d) シンクロ電機は,4.c),4.d)及び4.e)の規定によるほか,JIS C 4906の規定による。
e) 内部接続用電線は,絶縁より銅線を使用する。
f) テレグラフは,接地端子を設けるか確実に接地できる構造としなければならない。
6.2 各形式の構造 テレグラフの各形式の構造は,次による。
a) 床上形 床上据付けに適した構造で,電線は台の内部を通すようになっているものとする。
――――― [JIS F 8523 pdf 4] ―――――
4
F 8523 : 1999
なお,台は電線引込工事が容易な構造とする。
b) 表面形 壁表面取付に適した構造とする。
c) 埋込形 計器盤などに埋め込み装備するのに適した構造とする。
d) 卓上形 制御卓などに装備するのに適した構造とする。
e) 天井形 天井などに取り付けるのに適した構造とする。
f) 丸形 文字板の形状がほぼ円形のものとする。
g) 扇形 文字板の形状が扇形のものとする。
h) 短冊形 文字板の形状が短冊形のものとする。
i) 単式片面 発信及び受信の内容を指示する共通の文字板を1面備え,1系統の通信に用いる発信器,
受信器又は指示器。
j) 単式両面 発信及び受信の内容を指示する共通の文字板を互いに反対方向から見える両面に備え,1
系統の通信に用いる発信器,受信器又は指示器。
k) 複式両面 発信装置及び受信装置各二組からなり,それぞれ独立して操作できるもので,各組の文字
板は各1面互いに反対方向に向けて取り付け,2系統の通信に用いる発信器。
l) 単式3面 発信及び受信の内容を指示する共通の文字板を3面備え,1系統の通信に用いる指示器。
6.3 発信装置及び受信装置 テレグラフの発信器から受信器への発令及び受信器から発信器への応答の
信号は,それぞれの発信装置を操作することによって,これを電気的に接続された受信装置に表示すると
ともに音響によって信号区分の変化を報知できる構造とし,次による。
a) 発信装置 発令(応答)発信装置は,発令(応答)信号を発信ハンドルの手動操作によって,敏速,
かつ,確実に発信できるものとし,発信ハンドルは,放置しても所定の位置に確実に止まり,振動及
び動揺によって移動しない構造とする。
なお,容量は,接続する受信器の個数に応じて,それぞれの受信装置を同時に作動するのに十分で
なければならない。
b) 受信装置 発令(応答)受信装置は,発令(応答)信号を指針によって,明確に指示できる構造とす
る。
c) 発信器及び受信器 発信器は,発令発信装置及び応答受信装置を組み合わせ,共通の文字板を用いて
信号の発信及び受信を行う。受信器は,発令受信装置及び応答受信装置を組み合わせ,共通の文字板
を用いて信号の発信及び受信を行う。
d) 発令(応答)指示器 発令(応答)指示器は,発令(応答)信号を指針によって明確に指示する構造
とする。
6.4 音響信号器 テレグラフの音響信号器は,次による。
a) ベルを使用する場合は,JIS F 8501又はJIS F 8506 : 1993の規定によるのがよい。また,ブザーを使
用する場合は,JIS F 8502の規定によるのがよい。
b) 激しい騒音がある場所に装備するものは,騒音に妨げられず,他の音響信号音に混同されないよう十
分な音量と適切な音色とをもつ音響信号器を使用する。
c) 発信操作を始めて応答操作の完了するまでの間,鳴り続けるものとする。
6.5 照明装置 テレグラフの照明装置は,次による。
a) 照明装置は,白熱電球,EL板又は発光ダイオードによることが望ましく,夜間当直者の視覚を妨げず,
暗中及び薄明かりのときにおいても,目盛・指針・文字などができるだけ均一に見える構造とする。
b) 白熱電球を使用する場合の電球及びソケットは,JIS F 8407 : 1976及びJIS F 8401の規定による。
――――― [JIS F 8523 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS F 8523:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.70 : 航海及び制御設備
JIS F 8523:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC4906:1991
- シンクロ電機
- JISF0701:1989
- 船用電気器具のプラスチック選定基準
- JISF0808:2009
- 船用電気器具環境試験通則
- JISF8006:1979
- 船用電気器具の振動検査通則
- JISF8007:2004
- 船用電気機器―外被の保護等級及び検査通則
- JISF8401:2002
- 船用ソケット
- JISF8501:2003
- 船用防水形ベル
- JISF8502:2002
- 船用ブザー
- JISF8801:2002
- 船用電線貫通金物―箱用
- JISF8813:2009
- 船用圧着端子用端子盤
- JISH5202:2010
- アルミニウム合金鋳物
- JISH8601:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜