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JIS G 4315:2013 規格概要
この規格 G4315は、ステンレス鋼線材及び10.5%以上のクロムを含む耐熱鋼線材を用いて製造した冷間圧造用ステンレス鋼線について規定。
JISG4315 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G4315
- 規格名称
- 冷間圧造用ステンレス鋼線
- 規格名称英語訳
- Stainless steel wires for cold heading and cold forging
- 制定年月日
- 1972年5月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 4954:1993(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.140.10, 77.140.20, 77.140.65
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021
- 改訂:履歴
- 1972-05-01 制定日, 1975-09-01 確認日, 1977-03-01 改正日, 1980-03-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1984-12-01 改正日, 1988-08-01 改正日, 1994-06-01 確認日, 1994-11-01 改正日, 2000-02-20 改正日, 2005-01-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2013-02-20 改正日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS G 4315:2013 PDF [11]
G 4315 : 2013
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 種類の記号,調質,分類及び適用線径・・・・[1]
- 3.1 種類の記号,調質及び分類・・・・[1]
- 3.2 適用線径・・・・[2]
- 4 材料及び製造方法・・・・[2]
- 4.1 材料・・・・[2]
- 4.2 製造方法・・・・[2]
- 5 機械的性質・・・・[3]
- 6 線径の許容差及び偏径差・・・・[4]
- 7 外観及び形状・・・・[4]
- 8 きず・・・・[4]
- 9 試験・・・・[4]
- 9.1 引張試験・・・・[4]
- 9.2 線径の測定・・・・[5]
- 9.3 きず検出試験・・・・[5]
- 10 検査・・・・[5]
- 11 表示・・・・[5]
- 12 報告・・・・[5]
- 附属書JA(参考)線材の化学成分・・・・[6]
- 附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[7]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 4315 pdf 1] ―――――
G 4315 : 2013
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協会
(JSSA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 4315:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成26年2月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 4315:2000によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 4315 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 4315 : 2013
冷間圧造用ステンレス鋼線
Stainless steel wires for cold heading and cold forging
序文
この規格は,1993年に第2版として発行されたISO 4954を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。
1 適用範囲
この規格は,ステンレス鋼線材及び10.5 %以上のクロムを含む耐熱鋼線材を用いて製造した冷間圧造用
ステンレス鋼線(以下,線という。)について規定する。
注記1 冷間圧造用とは,ボルト,ナット,小ねじ,タッピンねじなどのねじ部品及び各種機械部品
を冷間圧造(温間圧造を含む。)によって製造する場合に使用されることを意味する。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を示す記号を,次に示す。
ISO 4954:1993,Steels for cold heading and cold extruding(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 4308 ステンレス鋼線材
JIS G 4311 耐熱鋼棒及び線材
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
3 種類の記号,調質,分類及び適用線径
3.1 種類の記号,調質及び分類
線の種類は,14種類とし,種類の記号,調質及び分類は,表1による。
なお,調質とは,熱処理,又は/更に伸線加工を施すことをいう。
――――― [JIS G 4315 pdf 3] ―――――
2
G 4315 : 2013
表1−種類の記号,調質及び分類
種類の記号 調質 分類
区分 記号
SUS304 A種 WSA オーステナイト系
B種 WSB
SUS304L A種 WSA
B種 WSB
SUS304J3 A種 WSA
B種 WSB
SUS305 A種 WSA
B種 WSB
SUS305J1 A種 WSA
B種 WSB
SUS316 A種 WSA
B種 WSB
SUS316L A種 WSA
B種 WSB
SUS384 A種 WSA
B種 WSB
SUSXM7 A種 WSA
B種 WSB
SUH660 A種 WSA
B種 WSB
SUS430 B種 WSB フェライト系
SUS434 B種 WSB
SUS403 B種 WSB マルテンサイト系
SUS410 B種 WSB
3.2 適用線径
調質記号に対する適用線径は,表2による。
表2−適用線径
単位 mm
調質記号 適用線径
WSA 0.80以上 5.50 以下
WSB 0.80以上 17.0 以下
4 材料及び製造方法
4.1 材料
線の製造に用いる材料は,JIS G 4308の箇条5(化学成分),又はJIS G 4311の箇条5(化学成分)を満
足する線材とする。ただし,注文者がSUS403及びSUS410のねじ部品を焼入焼戻しする場合は,製造業
者に炭素含有量を0.08 %以上と指定しなければならない。
注記1 この線材から製造した線を材料としてもよい。
注記2 線材の化学成分を参考として附属書JAに示す。
4.2 製造方法
――――― [JIS G 4315 pdf 4] ―――――
3
G 4315 : 2013
線の製造方法は,次による。
なお,注文者の指定がある場合は,冷間圧造に適した被覆を行う。
a) 種の線は,伸線後,固溶化熱処理を行う。
b) 種の線は,オーステナイト系は固溶化熱処理を行い,フェライト系及びマルテンサイト系は焼なま
しを行い,伸線を行う。ただし,固溶化熱処理,又は焼なましを行った線,又は線材を材料として使
用する場合は,伸線を行う前の固溶化熱処理,又は焼なましを省略してもよい。
5 機械的性質
線は,9.1の試験を行い,その引張強さ及び絞りは,表3による。
表3−引張強さ及び絞り
種類及び調質の記号 線径 引張強さ 絞り 参考
mm N/mm2 % 伸び %
SUS304-WSA 0.80以上 2.00 未満 560710 70以上 30以上
SUS304L-WSA
2.00以上 5.50 以下 510660 70以上 40以上
SUS304J3-WSA
SUS305-WSA 0.80以上 2.00 未満 530680 70以上 30以上
SUS305J1-WSA 2.00以上 5.50 以下 490640 70以上 40以上
SUS316-WSA 0.80以上 2.00 未満 560710 70以上 20以上
SUS316L-WSA 2.00以上 5.50 以下 510660 70以上 30以上
SUS384-WSA 0.80以上 2.00 未満 490640 70以上 30以上
2.00以上 5.50 以下 450600 70以上 40以上
SUSXM7-WSA 0.80以上 2.00 未満 480630 70以上 30以上
2.00以上 5.50 以下 440590 70以上 40以上
SUH660-WSA 0.80以上 2.00 未満 630780 65以上 10以上
2.00以上 5.50 以下 580730 65以上 15以上
SUS304-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 580760 65以上 20以上
SUS304L-WSB a)
2.00以上 17.0 以下 530710 65以上 25以上
SUS304J3-WSB a)
SUS305-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 560740 65以上 20以上
SUS305J1-WSB a) 2.00以上 17.0 以下 510690 65以上 25以上
SUS316-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 580760 65以上 10以上
SUS316L-WSB a) 2.00以上 17.0 以下 530710 65以上 20以上
SUS384-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 510690 65以上 20以上
2.00以上 17.0 以下 460640 65以上 25以上
SUSXM7-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 500680 65以上 20以上
2.00以上 17.0 以下 450630 65以上 25以上
SUH660-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 650830 60以上 8以上
2.00以上 17.0 以下 600780 60以上 10以上
SUS430-WSB a) 0.80以上 2.00 未満 500700 65以上 −
2.00以上 17.0 以下 450600 65以上 10以上
SUS403-WSB 0.80以上 2.00 未満 540740 65以上 −
SUS410-WSB
2.00以上 17.0 以下 460640 65以上 10以上
SUS434-WSB a)
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) オーステナイト系及びフェライト系のB種の線の引張強さは,受渡当事者間の協定に
よって,下限及び上限の値を大きくしてもよい。この場合,絞りは55 %以上とする。
――――― [JIS G 4315 pdf 5] ―――――
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JIS G 4315:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4954:1993(MOD)
JIS G 4315:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.65 : 鋼線,ワイヤロープ及びリンクチェーン
JIS G 4315:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG4308:2013
- ステンレス鋼線材
- JISG4311:2019
- 耐熱鋼棒及び線材
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法