この規格ページの目次
JIS H 4201:2018 規格概要
この規格 H4201は、圧延したマグネシウム合金の板及び条について規定。
JISH4201 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H4201
- 規格名称
- マグネシウム合金板及び条
- 規格名称英語訳
- Magnesium alloy sheets, plates and strips
- 制定年月日
- 1964年3月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3116:2007(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.150.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 非鉄 2021
- 改訂:履歴
- 1964-03-01 制定日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1976-05-01 改正日, 1979-07-01 確認日, 1988-03-01 改正日, 1993-08-01 確認日, 1998-11-20 改正日, 2005-03-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2011-08-22 改正日, 2018-03-20 改正日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS H 4201:2018 PDF [12]
H 4201 : 2018
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類・・・・[2]
- 5 品質・・・・[2]
- 5.1 外観・・・・[2]
- 5.2 化学成分・・・・[2]
- 5.3 機械的性質・・・・[3]
- 6 寸法及び許容差・・・・[4]
- 6.1 板の長さの標準寸法・・・・[4]
- 6.2 板の厚さ,幅及び長さの許容差・・・・[4]
- 6.3 条の厚さ及び幅の許容差・・・・[5]
- 6.4 条の曲がりの最大値・・・・[6]
- 7 試験・・・・[6]
- 7.1 分析試験・・・・[6]
- 7.2 引張試験・・・・[6]
- 8 検査・・・・[6]
- 9 表示・・・・[6]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[8]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS H 4201 pdf 1] ―――――
H 4201 : 2018
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
マグネシウム協会(JMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。
これによって,JIS H 4201:2011は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
特許番号 特許権の名称 所有者 有効期限
国立研究開発法人産業技術総合研究所
3030338号 高強度難燃性マグネシウム合金の製造方 2018年10月5日
法
国立研究開発法人産業技術総合研究所
5035893号 高強度高延性難燃性マグネシウム合金及 2027年8月30日
びその製造方法
河村能人
3905115号 高強度高靭性マグネシウム合金及びその 2024年11月26日
製造方法
4500916号 マグネシウム合金及びその製造方法 国立大学法人熊本大学 2024年9月28日
本田技研工業株式会社
不二ライトメタル株式会社
株式会社日本製鋼所
株式会社神戸製鋼所
5024705号 マグネシウム合金材およびその製造方法 2027年11月16日
日産自動車株式会社
国立大学法人熊本大学
5581505号 マグネシウム合金板材 日産自動車株式会社 2031年3月31日
国立大学法人熊本大学
公益財団法人くまもと産業支援財団
上記の特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施の
許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対し
ては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS H 4201 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 4201 : 2018
マグネシウム合金板及び条
Magnesium alloy sheets, plates and strips
序文
この規格は,2007年に第4版として発行されたISO 3116を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,圧延したマグネシウム合金の板及び条(以下,板及び条という。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3116:2007,Magnesium and magnesium alloys−Wrought magnesium alloys(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0001 アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1331 マグネシウム及びマグネシウム合金−分析用試料採取方法及び分析方法通則
JIS H 1332 マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法
JIS H 1333 マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1334 マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1335 マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1336 マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法
JIS H 1337 マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1338 マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1341 マグネシウム合金中のカルシウム定量方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
――――― [JIS H 4201 pdf 3] ―――――
2
H 4201 : 2018
3.1
板
圧延機を用いて製造した,所定のサイズに切断した断面が長方形の圧延材。
3.2
条
断面が長方形の圧延材。通常は,スリット切断されたコイル状に巻き取った圧延材。
4 種類
板及び条の種類は,14種類とし,その種類の記号は表1による。
表1−板及び条の記号
種類の記号 ISO 3116による記号 適用用途(参考) JIS H 4201:2011 JIS H 4201:2011
(参考) (旧規格)による (旧規格)による
種類(参考) 種類の記号(参考)
MP-AZ31B ISO-MgAl3Zn1(A) 成形用,電極板など 1種B MP1B
MP-AZ31C ISO-MgAl3Zn1(B) 食刻板,印刷板など 1種C MP1C
MP-AZ61 − 成形用など 2種 MP2
MP-AZX611 − 成形用など − −
MP-AZX612 − 成形用など − −
MP-AZX811 − 成形用など − −
MP-AM60 − 成形用など − −
MP-AXM610 − 成形用など − −
MP-AXM620 − 成形用など − −
MP-AZ21 − 成形用,食刻板,印刷板など 7種 MP7
MP-ZM21 ISO-MgZn2Mn1 成形用など 9種 MP9
MP-LZ91 − 成形用など − −
MP-WZ73 − 成形用など − −
MP-WZ75 − 成形用など − −
表3の質別記号も表記する場合は,種類の記号の後にハイフン“-”を伴って表記する。
例 MP-AZ31B-O
5 品質
5.1 外観
板及び条は,きず(例えば,穴,切欠き,しみ,溝など),割れなどの,使用上有害な欠点があってはな
らない。
なお,外観の合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。
5.2 化学成分
板及び条は,7.1によって試験を行い,その化学成分は,表2による。
――――― [JIS H 4201 pdf 4] ―――――
3
H 4201 : 2018
表2−化学成分
単位 %
種類の記号 Mg Al Zn Mn Fe Si Cu Ni Ca Li Y その他a)
個々 合計
MP-AZ31B 残部 2.4 0.50 0.15 0.005 0.10 0.05 0.005 0.04 − − 0.05 0.30
3.6 1.5 1.0 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下
MP-AZ31C 残部 2.4 0.5 0.05 0.05 0.1 0.05 0.005 − − − 0.05 0.30
3.6 1.5 0.4 以下 以下 以下 以下 以下 以下
MP-AZ61 残部 5.5 0.50 0.15 0.005 0.10 0.05 0.005 − − − 0.05 0.30
6.5 1.5 0.4 以下 以下 以下 以下 以下 以下
MP-AZX611 残部 5.5 0.50 0.15 0.005 0.10 0.05 0.005 0.7 − − 0.05 0.30
6.5 1.5 0.4 以下 以下 以下 以下 1.5 以下 以下
MP-AZX612 残部 5.5 0.50 0.15 0.005 0.10 0.05 0.005 1.7 − − 0.05 0.30
6.5 1.5 0.4 以下 以下 以下 以下 2.5 以下 以下
MP-AZX811 残部 7.5 0.50 0.15 0.005 0.10 0.05 0.005 0.7 − − 0.05 0.30
8.5 1.5 0.4 以下 以下 以下 以下 1.5 以下 以下
MP-AM60 残部 5.5 0.30 0.15 0.005 0.10 0.01 0.005 − − − 0.05 0.30
6.5 以下 0.4 以下 以下 以下 以下 以下 以下
MP-AXM610 残部 5.5 0.30 0.15 0.005 0.10 0.01 0.005 0.7 − − 0.05 0.30
6.5 以下 0.4 以下 以下 以下 以下 1.5 以下 以下
MP-AXM620 残部 5.5 0.30 0.15 0.005 0.10 0.01 0.005 1.7 − − 0.05 0.30
6.5 以下 0.4 以下 以下 以下 以下 2.5 以下 以下
MP-AZ21 残部 1.5 0.50 0.05 0.010 0.10 0.10 0.005 − − − 0.05 0.30
2.4 1.5 0.6 以下 以下 以下 以下 以下 以下
MP-ZM21 残部 0.1 1.75 0.6 0.06 0.10 0.1 0.005 − − − 0.05 0.30
以下 2.3 1.3 以下 以下 以下 以下 以下 以下
MP-LZ91 残部 0.05 0.50 0.05 0.005 0.05 0.05 0.005 0.05 8.5 − 0.05 0.30
以下 1.5 以下 以下 以下 以下 以下 以下 9.5 以下 以下
MP-WZ73 残部 − 2.0 − 0.005 0.10 0.05 0.005 − − 6.2 0.05 0.30
3.0 以下 以下 以下 以下 7.4 以下 以下
MP-WZ75 残部 − 4.5 − 0.005 0.10 0.05 0.005 − − 6.2 0.05 0.30
5.5 以下 以下 以下 以下 7.4 以下 以下
“−”で示す元素は,意図的に添加する元素ではないことを示す。また,この表に規定のない元素は,受渡当事
者間の協定がない限り,意図的に添加してはならない。
“−”で示す元素及びこの表に示していない元素は,存在が予知される場合,又はその他の欄の規定の値を超え
るおそれがある場合に限って,製造業者の判断によって分析を行う。
注a) その他の元素の“個々”の値は,この表で示されている元素以外の個々の成分値であり,“合計”の値は,個々
の成分値を合計したものである。
5.3 機械的性質
板及び条は,7.2によって試験を行い,その機械的性質(引張強さ,耐力及び伸び)は,表3による。た
だし,耐力は受渡当事者間の協定によって適用する。
――――― [JIS H 4201 pdf 5] ―――――
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JIS H 4201:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3116:2007(MOD)
JIS H 4201:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS H 4201:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH0001:1998
- アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH1331:2018
- マグネシウム及びマグネシウム合金―分析用試料採取方法及び分析方法通則
- JISH1332:1999
- マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法
- JISH1333:1999
- マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法
- JISH1334:1999
- マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法
- JISH1335:1998
- マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法
- JISH1336:1999
- マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法
- JISH1337:1999
- マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法
- JISH1338:1999
- マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法
- JISH1341:1990
- マグネシウム合金中のカルシウム定量方法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法