JIS H 4600:2012 チタン及びチタン合金―板及び条 | ページ 3

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H 4600 : 2012

6.5 曲がり

  条の曲がりは,表9による。ただし,厚さが5 mmを超えるか,幅が1 000 mmを超える条については,
受渡当事者間の協定による。
表9−条の曲がり
単位 mm
厚さa) 幅
50以上 80未満 80以上 600未満 600以上 1 000以下
0.2以上 3未満 8以下 4以下 2以下
3以上 5以下 10以下 8以下 5以下
注a) 60種,60E種及び61種に対する適用厚さは,0.5 mm以上とし,61F種及び80種に対する適用厚
さは,0.6 mm以上とする。

7 試験

7.1 化学分析試験

  化学分析試験は,次による。
a) 化学成分の分析試験は,JIS H 1612,JIS H 1614,JIS H 1617,JIS H 1619,JIS H 1620,JIS H 1621,
JIS H 1622,JIS H 1624,JIS H 1625,JIS H 1626,JIS H 1630及びJIS H 1631のいずれかによる。
なお,これらの規格に規定されていない元素及び適用成分範囲を外れる元素の分析方法は,受渡当
事者間の協定による。
b) 化学分析試験の分析試料のサンプリング方法は,次のいずれかによる。ただし,水素の分析試験の分
析試料は,1)によらなければならない。
1) 鋳塊,仕上方法,熱処理及び厚さが同じ板又は条を一組とし,その一組から任意に1個を抜き取っ
た板又は条から,JIS H 1610の箇条8(チタン及びチタン合金の加工材のサンプリング方法)に従
って採取する。
2) 鋳塊が同じ板又は条を一組とし,鋳塊,又は加工材から,JIS H 1610の箇条7(チタン及びチタン
合金鋳塊のサンプリング方法),又はJIS H 1610の箇条8に従って採取する。

7.2 引張試験

  引張試験は,次による。
a) 引張試験の方法は,JIS Z 2241による。
b) 引張試験の試験片は,鋳塊,熱処理及び厚さが同じ板又は条を一組とし,その一組から任意に1個抜
き取った板又は条から採取する。
c) 引張試験の試験片の採取方向は,板又は条の圧延方向1)に対して直角方向とする。ただし,圧延方向
に対して直角方向の試験片が採取できない場合の処置は,受渡当事者間の協定による。
注1) 圧延方向とは,板又は条の最終圧延方向をいう。
d) 試験には,JIS Z 2241に規定する4号,5号又は13B号の試験片を用いる。ただし,板又は条の厚さ
が5 mm以上の場合の試験片は,受渡当事者間の協定による。
e) 耐力の測定は,標点距離のひずみ増加率を0.30.7 %/minとし,耐力を超えて引張強さの測定を行う
場合には,標点距離のひずみ増加率を,50種,60種,60E種,61種,61F種及び80種は,約10 %/min,
その他の種類は,約30 %/minとする。

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7.3 曲げ試験

  曲げ試験は,次による。
a) 曲げ試験は,JIS Z 2248による。
b) 曲げ試験片は,鋳塊,熱処理及び厚さが同じ板又は条を一組とし,その一組から任意に1個抜き取っ
た板又は条から採取する。
c) 曲げ試験の試験片の採取方向は,50種,60種,60E種,61種及び80種の試験では,板又は条の圧延
方向に対して直角方向とし,その他の種類の試験では,板又は条の圧延方向か,板又は条の圧延方向
に対して直角方向とする。ただし,圧延方向に対して直角方向の試験片が採取できない場合の処置は,
受渡当事者間の協定による。
d) 試験には,JIS Z 2248に規定する3号試験片を用いる。

7.4 内部性状試験

  内部性状試験は,超音波探傷装置を用いて行うものとし,試験方法は,受渡当事者間の協定による。

7.5 板の平たん度測定方法

  板の平たん度の測定は,板を水平面に自重だけで置き,板の下面と水平面との距離の最大値を,テーパ
ーゲージ又は金属製直尺などを用いて測定する。

7.6 条の曲がり測定方法

  条の曲がりの測定は,図1のように単位長さ2 000 mmに対する弧の最大深さを,金属製直尺等を用い
て測定する。
図1−条の曲がりの測定方法

8 検査

  検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS H 0321による。ただし,JIS H 0321の5.(化学成分)は,適用しない。
b) 板及び条は,外観及び寸法を検査するとともに,箇条7によって試験を行い,箇条5及び箇条6の規
定に適合しなければならない。

9 表示

  板及び条は,1製品ごと,1巻きごと又は1こん(梱)包ごとにラベルなどの適切な方法によって,次の
事項を表示しなければならない。
a) 規格番号
b) 種類及び仕上方法,又はそれらの記号
c) 寸法
d) 製造番号
e) 製造業者名又はその略号

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附属書A
(参考)
板及び条の代表寸法
板及び条の代表寸法を表Aに示す。
表A−板及び条の代表寸法
単位 mm
厚さ 幅×長さ
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.2
1.5
2.0
2.5
3.0 914×1 829,
4.0 1 000×2 000,
5.0 1 219×2 438,
6.0 1 219×3 048,
7.0 1 500×3 000,
8.0 1 524×3 048,
9.0 2 000×4 000
10
12
15
20
25
30
35
40
45
50

JIS H 4600:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 4600:2012の関連規格と引用規格一覧