JIS H 4554:1999 ニッケル及びニッケル合金の線と引抜素材

JIS H 4554:1999 規格概要

この規格 H4554は、耐食材料として用いる一般用途向けの径が10mm以下のニッケル及びニッケル合金の線と引抜素材について規定。

JISH4554 規格全文情報

規格番号
JIS H4554 
規格名称
ニッケル及びニッケル合金の線と引抜素材
規格名称英語訳
Nickel and nickel alloy wire and drawing stock
制定年月日
1978年4月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9722:1992(MOD), ISO 9724:1992(MOD)
国際規格分類

ICS

77.150.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1978-04-01 制定日, 1983-10-01 確認日, 1988-12-01 確認日, 1991-03-01 改正日, 1996-06-01 確認日, 1999-03-20 改正日, 2004-01-20 確認日, 2006-09-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS H 4554:1999 PDF [7]
H 4554 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS H 4554 : 1991は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成,及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9724 : 1992, Nickel and nickel lalloy
wire and drawing stock及びISO 9722 : 1992, Nickel and nickel alloys−Composition and forms of wrought
productsを基礎として用いた。
この規格に従うことは,次に示す特許権の使用に該当するおそれがある。
発明の名称 耐腐食性ニッケル合金
有効期限日 平成13年6月26日
なお,この記載は,上記に示す特許権の効力,範囲などに関して何ら影響を与えるものではない。
上記特許権の所有者は,日本工業標準調査会に対して,非差別的,かつ,合理的な条件で,いかなる者
に対しても当該特許権の実施を許諾する意志があることを保証している。
この規格の一部が,上記に示す以外の技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,
又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性がある。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS H 4554 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
H 4554 : 1999

ニッケル及びニッケル合金の線と引抜素材

Nickel and nickel alloy wire and drawing stock

序文 この規格は,1992年に第1版として発行されたISO 9722 : 1992, Nickel and nickel alloys−Composition
and forms of wrought products及びISO 9724 : 1992, Nickel and nickel alloy wire and drawing stockを基に,対応
する部分については,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,主に耐食材料として用いる一般用途向けの径が10mm以下のニッケル及びニ
ッケル合金の線と引抜素材について規定する。
備考1. 線及び引抜素材とは,全長にわたって均一な断面をもち,コイル巻き状態で供給される中実
の展伸製品をいう。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 9722 : 1992 Nickel and nickel alloys−Composition and forms of wrought products
ISO 9724 : 1992 Nickel and nickel alloy wire and drawing stock
2. 引用規格 次に掲げる規格はこの規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1270 ニッケル及びニッケル合金の分析方法通則
JIS H 1271 ニッケル銅合金分析方法
JIS H 1272 ニッケル及びニッケル合金中の銅定量方法
JIS H 1273 ニッケル及びニッケル合金中の鉄定量方法
JIS H 1274 ニッケル及びニッケル合金中のマンガン定量方法
JIS H 1275 ニッケル及びニッケル合金中の炭素定量方法
JIS H 1276 ニッケル及びニッケル合金中のけい素定量方法
JIS H 1277 ニッケル及びニッケル合金中の硫黄定量方法
JIS H 1278 ニッケル及びニッケル合金中のりん定量方法
JIS H 1279 ニッケル合金中のクロム定量方法
JIS H 1280 ニッケル合金中のモリブデン定量方法
JIS H 1281 ニッケル合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1282 ニッケル合金中のタングステン定量方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片

――――― [JIS H 4554 pdf 2] ―――――

2
H 4554 : 1999
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
3. 種類及び記号 線及び引抜素材の種類及び記号は,表1のとおりとする。種類及び記号に関しては,
合金番号又は合金記号を適用する。
表1 種類及び記号
種類及び記号 参考
合金番号 合金記号 従来の種類及び記号 用途例
(JIS H 4554 : 1991)
種類 記号
NW2200 Ni99.0 − − 水酸化ナトリウム製造装置,食品製造装置,薬
NW2201 Ni99.0−LC − − 品製造装置,電子・電気部品など
NW4400 NiCu30 ニッケル−銅合金線 NCuW 海水淡水化装置,製塩装置,原油蒸留塔など
NW5500 NiCu30Al3Ti NCuATW 海水淡水化装置,製塩装置,原油蒸留塔などで
ニッケル−銅−アルミ
ニウム−チタン合金線 強度を必要とするボルト・ばねなど
NW0001 NiMo30Fe5 − − 塩酸製造装置,尿素製造装置,エチレングリコ
NW0665 NiMo28 − − ールやクロロプレンモノマー製造装置など
NW0276 NiMo16Cr15Fe6W4 − − 酸洗装置,公害防止装置,石油化学・合成繊維
NW6455 NiCr16Mo16Ti − − 産業装置など
NW6022 NiCr21Mo13Fe4W3 − −
NW6007 NiCr22Fe20Mo6Cu2Nb − − りん酸製造装置,ふっ酸製造装置,公害防止装
NW6985 NiCr22Fe20Mo7Cu2 − − 置
NW6002 NiCr21Fe18Mo9 − − 工業用炉,ガスタービンなど
4. 品質
4.1 外観 線及び引抜素材は仕上げが良好・均−で,使用上有害な欠陥があってはならない。
備考 仕上げ表面は,受渡当事者間の協定による。
4.2 化学成分 線及び引抜素材の化学成分は,表2による。
4.3 機械的性質 線の機械的性質(引張強さ,伸び)は,表3による。表3に規定されていない合金の
機械的特性については,受渡当事者間の協定による。

――――― [JIS H 4554 pdf 3] ―――――

                                                            表2 化学成分及び密度
種類及び記号 化学成分 % 密度
合金番号 合金記号 Al B C Co Cr Cu Fe Mn Mo Ni P S Si Ti W その他 103kg/m3
NW2200 Ni99.0 − − 0.15 − − 0.2 0.4 0.3 − 99.0 − 0.010 0.3 − − − 8.9
NW2201 Ni99.0-LC − − 0.02 − − 0.2 0.4 0.3 − 99.0 − 0.010 0.3 − − − 8.9
NW4400 NiCu30 − − 0.30 − − 28.0 2.5 2.0 − 63.0 − 0.025 0.5 − − − 8.8
34.0
NW5500 NiCu30Al3Ti 2.2 − 0.25 − − 27.0 2.0 1.5 − 残部 0.020 0.015 0.5 0.35 − − 8.5
3.2 34.0 0.85
NW0001 NiMo30Fe5 − − 0.05 2.5 1.0 − 4.0 1.0 26.0 残部 0.040 0.030 1.0 − − V : 0.20.4 9.2
6.0 30.0
NW0665 NiMo28 − − 0.02 1.0 1.0 − 2.0 1.0 26.0残部 0.040 0.030 0.1 − − − 9.2
30.0
NW0276 NiMo16Cr15Fe6W4 − − 0.010 2.5 14.5 − 4.0 1.0 15.0残部 0.040 0.030 0.08 − 3.0 (1) 8.9
16.5 7.0 17.0 4.5
NW6455 NiCr16Mo16Ti − − 0.015 2.0 14.0 − 3.0 1.0 14.0残部 0.040 0.030 0.08 0.7 − − 8.6
18.0 17.0
NW6022 NiCr21Mo13Fe4W3 − − 0.015 2.5 20.0 − 2.0 0.5 12.5残部 0.025 0.020 0.08 − 2.5 V : 0.35以下 8.7
22.5 6.0 14.5 3.5
NW6007 NiCr22Fe20Mo6Cu2Nb − − 0.05 2.5 21.0 1.5 18.0 1.0 5.5残部 0.040 0.030 1.0 − (2) b+Ta : 1.72.5 8.3
23.5 2.5 21.0 2.0 7.5
NW6985 NiCr22Fe20Mo7Cu2 − − 0.015 5.0 21.0 1.5 18.0 1.0 6.0 残部 0.040 0.030 1.0 − 1.5 Nb+Ta : 0.5以下 8.3
23.5 2.5 21.0 8.0
NW6002 NiCr21Fe18Mo9 − 0.010 0.05 0.5 20.5 − 17.0 1.0 8.0 残部 0.040 0.030 1.0 − 0.2 − 8.2
0.15 2.5 23.0 20.0 10.0 1.0
注(1) W0276のVは,0.35%以下を含有してもよい。
(2) W6007のWは,1.0%以下を含有してもよい。
備考1. 化学成分の数値が単一表示の場合は最大値である。ただし,Niの場合は最小値である。
2. Coの規定のあるもの以外は,Coを最大1.5%までNiとして取り扱う。この場合Co含有量の表示は不要である。
3. Ni含有率が規定されているものについては,各規定元素の百分率をそれぞれ求めた後,その統計を100から引いて小数第2位以下を切り捨てた値を採用する。
H4
4. 密度は平均値であり,参考である。
554:199
3
9

――――― [JIS H 4554 pdf 4] ―――――

4 H 4554 : 1999
表3 機械的性質
種類及び記号 質別 径,辺又は対辺距離 引張強さ 伸び
合金番号 合金記号 mm N/mm2 %
NW2200 Ni99.0 冷間加工のまま 3.20以下 540以上 −
3.20を超え 10 以下 460以上 −
冷間加工後焼なまし 0.45以下 380以上 20以上
0.45を超え 10 以下 380以上 25以上
NW2201 Ni99.0-LC 冷間加工後焼なまし 0.45以下 340以上 20以上
0.45を超え 10 以下 340以上 25以上
NW4400 NiCu30 冷間加工後焼なまし 0.45以下 480以上 20以上
0.45を超え 10 以下 480以上 25以上
冷間加工のまま 3.20以下 770以上 −
3.20を超え 10 以下 690以上 −
NW5500 NiCu30Al3Ti 冷間加工のまま 10 以下 760以上 −
冷間加工後溶体化処理 10 以下 760以上 −
冷間加工(スプリングテン 1.5 以下 1 140以上 −
パー)(3) 1.5を超え 3.0 以下 1 070以上 −
3.0を超え 6.0 以下 1 030以上 −
6.0を超え 8.0 以下 1 000以上 −
冷間加工後時効処理(4) 10 以下 1 070以上 −
冷間加工後溶体化処理後時 10 以下 900以上 −
効処理(4)
冷間加工後スプリングテン 3.0 以下 1 240以上 −
パー後時効処理(3)(4) 3.0を超え 8.0 以下 1 170以上 −
注(3) スプリングテンパーとは,通常の加工硬化調質よりも更に加工度を上げて,より高い機械的性質を得る処理
をいう。
(4) W5500の溶体化処理後時効処理については760℃以上で形状及び寸法によって5分2時間保持し,水冷又
は強制空冷,次に590610℃で8時間から16時間保持後,480℃まで炉冷し,その後空冷する。又は,535℃
まで炉冷し,その温度で6時間保持後,さらに480℃まで炉冷,その温度で8時間保持後,空冷する。
NW5500の時効処理については590610℃で8時間から16時間保持後,480℃まで炉冷し,その後空冷す
る。又は535℃まで炉冷し,その温度で6時間保持後,さらに480℃まで炉冷,その温度で8時間保持後,空
冷する。
なお,各選択温度の許容差は±15℃とする。
5. 寸法及びその許容差 丸形の線の径,及び丸形以外の線の辺又は対辺距離の許容差は,それぞれ表4,
表5による。引抜素材の場合は真円度も含め,規定された直径から±0.4mmを超えてはならない。
表4 丸形線の径の許容差
単位 mm
径 許容差
0.1以上 0.2以下 ±0.006
0.2を超え 0.5以下 ±0.01
0.5を超え 0.8以下 ±0.02
0.8を超え 2.0以下 ±0.03
2.0を超え 3.2以下 ±0.04
3.2を超え 4.8以下 ±0.05
4.8を超え 6.0以下 ±0.06
6.0を超え 10 以下 ±0.08
備考1. 許容差を+又は−だけに指定する場合は,上記数値の2倍とする。
2. 規定範囲外の寸法のものの許容差は,受渡当事者間の協定による。

――――― [JIS H 4554 pdf 5] ―――――

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JIS H 4554:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9722:1992(MOD)
  • ISO 9724:1992(MOD)

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