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K 0063-1992
する。
(3) セルのブランクを測定する。セルに試料の調製に用いた溶媒を満たし,所定の位置にセットし,この
状態での旋光度を読み取る。
備考1. セルの窓板にひずみがあると,セルが旋光度をもつことがある。この影響をなくすため,ブ
ランクの値を測定するとき及び試料の測定のときは,同じセルを用いてセルのブランク分が
補正されるようにする。
2. セルに溶媒,試料を満たす前後で温度差があると,旋光度の表示値が安定しないことがある。
測定は旋光計の表示が安定してから行う。
(4) 試料の測定を行う。(3)で用いたセルに試料を満たし(6),装置の所定の位置にセットし,この状態(7)で
の旋光度を読み取る。
注(6) 試料を測定セルに満たすときは,それまで満たされていた溶媒を除いてから試料を入れるか,
試料で共洗いをするなどによって,試料の希釈,汚染などを防止する。
(7) 温度による変旋光を示すものがあるので,セルに試料を満たす前後で温度差があると,溶液の
温度が一定になった後も旋光度が変動することがある。測定は旋光計の表示が安定した後行う。
(5) 試料の旋光度の読取り値から,セルのブランクの値を差し引き,試料の旋光度を得る。
備考 ディジタル自動旋光計では自動的にブランク値を差し引く機能が備わっているため,旋光度を
直接求めることができる。すなわち,(3)で求めたセルのブランク値を差し引いて,旋光度の表
示値をゼロとし,(4)で試料の旋光度を直接読み取ることができる。この場合には,(5)の操作は
必要としない。
(6) 測定の直後に試料の温度を測定する。
備考 測定に恒温装置を用いた場合でも,恒温装置で設定した温度と,試料の実際の温度との間に差
のあることがあり,試料の温度を測定する必要がある。
3.5 計算及び結果の表示 測定の結果得られた旋光度から,比旋光度は次の式によって算出し,小数点
以下第3位に丸める。
溶液の比旋光度 100
[ ]tx ( cm 2 dag1- )
1 pd
又は, 100
[ ]tx ( cm 2 dag 1- )
1c
純液体の比旋光度 [ ]tx ( cm 2dag 1- )
l d
ここに, t : 測定時の試料の温度 (℃)
x : 測定に用いた単色光の波長又は名称(ナトリウムのD線を用
いるときはD)
懿 測定して得られた旋光度 ( )
1 : 試料の層の長さ (dm)
d : 測定温度における試料の密度 (g/cm3)
p : 試料溶液の濃度 (g/100g)
c : 試料溶液の濃度 (g/100ml)
比旋光度を求めるには,規定の温度又は20℃に対して±2℃の範囲で旋光度を測定するが,温度係数が
規定されていてその適用温度範囲内で測定した場合には,次の式によって20℃における比旋光度を算出す
る。
――――― [JIS K 0063 pdf 6] ―――――
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K 0063-1992
[ ]x20 [ ]txn(t 20)
ここに, t : 測定時の試料の温度 (℃)
x : 測定に用いた単色光の波又は名称
懿 測定して得られた旋光度 ( )
n : 温度係数
参考 比旋光度は,その測定波長,測定温度,濃度,溶媒を含めて,次のように表示する。
例1. サッカロースの26g/100mlの水溶液を,ナトリウムランプを光源に用いて測定した場合。
20
[ ]D 66.529 cm 2 dag -1
(C=26,水)
例2. メントールを,純液体の状態でナトリウムランプを用い,35.2℃で測定した場合。
35 2.
[ ]D 497. cm 2 dag-1
(純液体)
4. 化学製品を取り扱うときの注意事項 化学製品を取り扱うときには,まずその物質の名称を確認し,
その安全性について確認する。その物質の物性など情報が不十分で安全性の確認ができないときは,事前
に調査を行い,十分な安全性の対策を施したうえで取り扱う。
危険性,有害性,放射性などに関し法規上の規制があるものについては,十分な準備と対策を施した後,
関連する法令・規則によって取り扱わなければならない。
付表1 引用規格
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
JIS K 0212 分析化学用語(光学部門)
JIS K 8383 サッカロース(試薬)
JIS R 3505 ガラス製化学用体積計
JIS Z 8120 光学用語
JIS Z 8401 数値の丸め方
――――― [JIS K 0063 pdf 7] ―――――
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K 0063-1992
化学製品一般試験方法JIS改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属 JIS委員会 小委員会 第1分科会
(委員長) 荒 木 峻 東京都立大学 ○
細 川 幹 夫 工業技術院標準部 ○
寺 西 大三郎 通商産業省基礎産業局 ○
主査
三 井 清 人 通商産業省計量研究所 ○ ○
○
川 瀬 晃 通商産業省化学技術研究所 ○ ○
平 井 信 次 通商産業省通商産業研究所 ○ ○
武 田 寧 厚生省国立衛生試験所 ○
栗 原 力 財団法人化学品検査協会 ○
岩 見 妙 晴 社団法人日本化学会 ○
(旭化成工業株式会社)
大 森 道 昭 日本科学機器団体連合会 ○ ○ ○
(株式会社離合社)
加 藤 幸 雄 日本理化学硝子機器工業会 ○
(柴田科学器械工業株式会社)
坂 田 衞 日本分析機器工業会 ○
(株式会社島津製作所)
辻 洋 典 石油化学工業協会 ○
猪 瀬 太 郎 社団法人日本芳香族工業会 ○ ○
竹 内 幸 夫 日本試薬連合会 ○ ○ ○
(和光純薬工業株式会社)
池 田 順 一 財団法人日本規格協会 ○
西 川 光 一 社団法人日本化学工業協会 ○
幹事
桑 田 真 一 三菱化成株式会社総合研究所 ○
○
前 川 正 和 株式会社住化分析センター ○ ○
鈴 木 正 儀 昭和電工株式会社川崎工場 ○ ○
幹事
三 浦 一 清 三井東圧化学株式会社総合研究所 ○ ○
○
吉 田 敏 昭 通商産業省通商産業検査所 ○
小 野 一 郎 味の素株式会社中央研究所 ○
川 澄 英 明 株式会社アタゴ ○
丸 山 博 京都電子工業株式会社 ○
和 田 明 生 日本分光工業株式会社 ○
田 坂 勝 芳 工業技術院標準部 ○ ○
(事務局) 吉 田 千 秋 社団法人日本化学工業協会 ○ ○
JIS K 0063:1992の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 0063:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0211:2013
- 分析化学用語(基礎部門)
- JISK0212:2016
- 分析化学用語(光学部門)
- JISK8383:2019
- スクロース(試薬)
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISZ8120:2001
- 光学用語
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方