JIS K 8383:2019 スクロース(試薬)

JIS K 8383:2019 規格概要

この規格 K8383は、試薬として用いるスクロース(別名 : サッカロース,ショ糖)について規定。

JISK8383 規格全文情報

規格番号
JIS K8383 
規格名称
スクロース(試薬)
規格名称英語訳
Sucrose (Reagent)
制定年月日
1955年5月18日
最新改正日
2019年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 I 2020, 試薬 II 2020
改訂:履歴
1955-05-18 制定日, 1956-10-27 改正日, 1960-01-30 確認日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1976-03-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1986-05-01 確認日, 1991-06-01 確認日, 1995-01-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2019-02-20 改正
ページ
JIS K 8383:2019 PDF [10]
                                                                                   K 8383 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類・・・・[2]
  •  4 性質・・・・[2]
  •  4.1 性状・・・・[2]
  •  4.2 定性方法・・・・[2]
  •  5 品質・・・・[2]
  •  6 試験方法・・・・[3]
  •  6.1 一般事項・・・・[3]
  •  6.2 水溶状・・・・[3]
                20(乾燥後)  4
6.3 比旋光度[α]D
  •  6.4 乾燥減量(105 ℃)・・・・[4]
  •  6.5 強熱残分(硫酸塩)・・・・[4]
  •  6.6 酸(CH3COOHとして)・・・・[4]
  •  6.7 塩化物(Cl)・・・・[4]
  •  6.8 硫酸塩(SO4)・・・・[5]
  •  6.9 カルシウム(Ca),鉛(Pb)及び鉄(Fe)・・・・[5]
  •  6.10 転化糖・・・・[7]
  •  7 容器・・・・[7]
  •  8 表示・・・・[8]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8383 pdf 1] ―――――

K 8383 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正
すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8383:1995は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成31年8月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS K 8383:1995を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 8383 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 8383 : 2019

スクロース(試薬)

Sucrose (Reagent)

                                  C12H22O11               FW : 342.30

1 適用範囲

  この規格は,試薬として用いるスクロースについて規定する。
注記 別名 : サッカロース,ショ糖

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0063 化学製品の旋光度測定方法
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 0117 赤外分光分析通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8155 塩化バリウム二水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8563 硝酸鉛(II)(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8615 炭酸カリウム(試薬)
JIS K 8617 炭酸カルシウム(試薬)
JIS K 8621 炭酸水素カリウム(試薬)
JIS K 8799 フェノールフタレイン(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8962 硫酸カリウム(試薬)

――――― [JIS K 8383 pdf 3] ―――――

2
K 8383 : 2019
JIS K 8982 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JIS K 8983 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具

3 種類

  種類は,特級とする。

4 性質

4.1 性状

  スクロースは,白い結晶又は結晶性粉末で,水に極めて溶けやすく,エタノール(99.5)に極めて溶け
にくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性がある。

4.2 定性方法

  試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117によって測定すると,波数3 388 cm-1,1 430 cm-1,1 350 cm-1,
1 130 cm-1,1 070 cm-1,990 cm-1及び910 cm-1付近に主な吸収ピークを認める。この場合,試料調製は,JIS
K 0117の5.2 b)(錠剤法)による。錠剤の調製に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトルの例を
図1に示す。
図1−赤外吸収スペクトルの例

5 品質

  品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。

――――― [JIS K 8383 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 8383 : 2019
表1−品質
項目 規格値 試験方法
水溶状 − 試験適合 6.2
20(乾燥後)
比旋光度[α]D ° +66.3+66.7 6.3
乾燥減量(105 ℃) 質量分率 % 0.1 以下 6.4
強熱残分(硫酸塩) 質量分率 % 0.01 以下 6.5
酸(CH3COOHとして) 質量分率 % 0.006 以下 6.6
塩化物(Cl) 質量分率 ppm 5 以下 6.7
硫酸塩(SO4) 質量分率 % 0.003 以下 6.8
カルシウム(Ca) 質量分率 % 0.003 以下 6.9
鉛(Pb) 質量分率 ppm 3 以下 6.9
鉄(Fe) 質量分率 ppm 5 以下 6.9
転化糖 質量分率 % 0.05 以下 6.10

6 試験方法

6.1 一般事項

  試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。

6.2 水溶状

  水溶状の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 硝酸(1+2) JIS K 8541に規定する硝酸(質量分率60 %61 %,特級)の体積1と水の体積2と
を混合したもの。
2) 硝酸銀溶液(20 g/L) JIS K 8550に規定する硝酸銀2 gをはかりとり,水を加えて溶かし,水を加
えて100 mLにしたもの。褐色ガラス製瓶に保存する。
3) 塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8150に規定する塩化ナトリウ
ム1.65 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。
この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。
b) 濁りの程度の適合限度標準 濁りの程度の適合限度標準は,“澄明”を用いる。
澄明の限度標準の調製は,塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/mL)0.2 mLを共通すり合わせ平底試験管[c)
参照]にとり,水10 mL,硝酸(1+2)1 mL及び硝酸銀溶液(20 g/L)1 mLを加え,水を加えて20 mL
とし,振り混ぜてから15分間放置する。
c) 器具 主な器具は,次による。
・ 共通すり合わせ平底試験管 例えば,容量50 mL,直径約23 mmで目盛のあるもの。
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料5.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水を加えて溶かし,水を加えて20 mLにす
る。
2) 試料を溶かした直後に濁りの程度をb) と比較する。また,ごみ,浮遊物などの異物の有無を共通
すり合わせ平底試験管の上方又は側方から観察する。
e) 判定 次の1) 及び2) に適合するとき,“水溶状 : 試験適合(規格値)”とする。
1) 試料溶液の濁りは,b) の濁りより濃くない。
2) 試料溶液には,ごみ,浮遊物などの異物は,ほとんど認めない。

――――― [JIS K 8383 pdf 5] ―――――

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