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JIS K 8621:2011 規格概要
この規格 K8621は、試薬として用いる炭酸水素カリウムについて規定。
JISK8621 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K8621
- 規格名称
- 炭酸水素カリウム(試薬)
- 規格名称英語訳
- Potassium hydrogen carbonate (Reagent)
- 制定年月日
- 1952年7月22日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 71.040.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 試薬 II 2020
- 改訂:履歴
- 1952-07-22 制定日, 1955-07-22 改正日, 1958-03-03 改正日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1975-02-01 改正日, 1978-02-01 確認日, 1983-04-01 確認日, 1988-03-01 確認日, 1992-08-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-03-22 改正日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 8621:2011 PDF [16]
K 8621 : 2011
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 種類・・・・[2]
- 4 性質・・・・[2]
- 4.1 性状・・・・[2]
- 4.2 定性方法・・・・[2]
- 5 品質・・・・[2]
- 6 試験方法・・・・[3]
- 6.1 一般事項・・・・[3]
- 6.2 純度(KHCO3)・・・・[3]
- 6.3 水溶状・・・・[4]
- 6.4 塩化物(Cl)・・・・[5]
- 6.5 硝酸塩・・・・[6]
- 6.6 りん酸塩(PO4)・・・・[6]
- 6.7 けい酸塩(SiO2として)・・・・[7]
- 6.8 硫酸塩(SO4)・・・・[8]
- 6.9 ナトリウム(Na)・・・・[9]
- 6.10 銅(Cu),鉛(Pb)及び鉄(Fe)・・・・[11]
- 6.11 マグネシウム(Mg)及びカルシウム(Ca)・・・・[13]
- 7 容器・・・・[14]
- 8 表示・・・・[14]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 8621 pdf 1] ―――――
K 8621 : 2011
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これに
よって,JIS K 8621:1992は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成23年12月21日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJIS
マーク表示認証において,JIS K 8621:1992によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 8621 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 8621 : 2011
炭酸水素カリウム(試薬)
Potassium hydrogen carbonate(Reagent)
KHCO3 FW : 100.12
序文
この規格は,1952年に制定され,その後6回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1992年に
行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,試薬として用いる炭酸水素カリウムについて規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8060 亜硫酸ナトリウム七水和物(試薬)
JIS K 8085 アンモニア水(試薬)
JIS K 8092 インジゴカルミン(試薬)
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8136 塩化すず(II)二水和物(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8155 塩化バリウム二水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8284 くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
JIS K 8377 酢酸ブチル(試薬)
JIS K 8454 N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)
JIS K 8532 L(+)−酒石酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8563 硝酸鉛(II)(試薬)
JIS K 8617 炭酸カルシウム(試薬)
――――― [JIS K 8621 pdf 3] ―――――
2
K 8621 : 2011
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8810 1-ブタノール(試薬)
JIS K 8844 ブロモフェノールブルー(試薬)
JIS K 8885 二酸化けい素(試薬)
JIS K 8905 七モリブデン酸六アンモニウム四水和物(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8962 硫酸カリウム(試薬)
JIS K 8982 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JIS K 8983 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JIS K 8995 硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8802 pH測定方法
3 種類
種類は,特級とする。
4 性質
4.1 性状
炭酸水素カリウムは,白色の結晶で,水に溶けやすく,エタノールにほとんど溶けない。
4.2 定性方法
定性方法は,次による。
a) 試料5 gに水50 mlを加えて溶かす(A液)。A液10 mlに酒石酸溶液(100 g/l)20 mlを加えると気泡
が発生し,白色の結晶性の沈殿が生じる。A液のpHは約8である。
b) 炎色試験は,直径約0.8 mmの白金線を先端から約30 mmまで塩酸(1+1)に浸し,炎の長さ約120 mm,
内炎の長さ約30 mm程度としたガスバーナーの無色炎中に,内炎の最上部から約10 mmの位置に水
平に入れた後,放冷する。この操作を炎に色が現れなくなるまで繰り返す。次に,A液に白金線の先
端約5 mmを浸し,ガスバーナーの無色炎中に入れ,炎をコバルトガラスで透かして見るとき紫が現
れる。
5 品質
品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
――――― [JIS K 8621 pdf 4] ―――――
3
K 8621 : 2011
表1−品質
項目 規格値 試験方法
純度(KHCO3) 質量分率 % 99.5100.3 6.2
水溶状 試験適合 6.3
塩化物(Cl) 質量分率 % 0.001以下 6.4
硝酸塩 試験適合 6.5
りん酸塩(PO4) 質量分率 ppm 5以下 6.6
けい酸塩(SiO2として) 質量分率 % 0.002以下 6.7
硫酸塩(SO4) 質量分率 % 0.002以下 6.8
ナトリウム(Na) 質量分率 % 0.03以下 6.9
銅(Cu) 質量分率 ppm 2以下 6.10
マグネシウム(Mg) 質量分率 ppm 2以下 6.11
カルシウム(Ca) 質量分率 % 0.001以下 6.11
鉛(Pb) 質量分率 ppm 2以下 6.10
鉄(Fe) 質量分率 ppm 5以下 6.10
6 試験方法
6.1 一般事項
試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
6.2 純度(KHCO3)
純度(KHCO3)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) ブロモフェノールブルー溶液 JIS K 8844に規定するブロモフェノールブルー0.10 gをJIS K 8102
に規定するエタノール(95)50 mlに溶かし,水で100 mlにする。
2) 0.5 mol/l塩酸(HCl : 18.23 g/l) 0.5 mol/l塩酸の調製,標定及び計算は,次による。
2.1) 調製 JIS K 8180に規定する塩酸45 mlをはかりとり,水を加えて1 000 mlとし,混合した後,
気密容器に入れて保存する。
2.2) 標定 標定は,認証標準物質1) 又はJIS K 8005に規定する容量分析用標準物質の炭酸ナトリウム
を用い,次のとおり行う。
2.2.1) 認証標準物質1) の炭酸ナトリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。
2.2.2) 容量分析用標準物質の炭酸ナトリウムを用いる場合は,必要量を白金るつぼに入れて600±
10 ℃ 2) で約60分間加熱した後,デシケーターに入れて放冷する。
2.2.3) 認証標準物質1) 又は容量分析用標準物質の炭酸ナトリウム0.60.7 gを0.1 mgの桁まではかり
とり,コニカルビーカー200 mlに移し,水20 mlを加えて溶かす。指示薬としてブロモフェノー
ルブルー溶液数滴を加え,2.1)で調製した液で滴定する。この場合,終点付近で煮沸して二酸化
炭素を除き,冷却した後に滴定を行う。終点は,液の色が青紫から青みの緑になる点とする。
注1) 容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際単
位系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただしこれらが入手できない場合
には,含有率が明らかな市販の標準物質も用いることができ,その説明書に従って使用
する。
なお,認証標準物質を供給する者として,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準
総合センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証
――――― [JIS K 8621 pdf 5] ―――――
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JIS K 8621:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8621:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8060:2018
- 亜硫酸ナトリウム七水和物(試薬)
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8092:2017
- インジゴカルミン(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8136:2017
- 塩化すず(II)二水和物(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8284:2011
- くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
- JISK8284:2021
- くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
- JISK8377:2014
- 酢酸ブチル(試薬)
- JISK8454:1994
- N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)
- JISK8532:2007
- L(+)-酒石酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8563:2018
- 硝酸鉛(II)(試薬)
- JISK8617:2007
- 炭酸カルシウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8810:2018
- 1-ブタノール(試薬)
- JISK8844:2012
- ブロモフェノールブルー(試薬)
- JISK8885:2018
- 二酸化けい素(試薬)
- JISK8905:2019
- モリブデン(VI)酸アンモニウム四水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8962:2008
- 硫酸カリウム(試薬)
- JISK8982:2008
- 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
- JISK8983:2016
- 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
- JISK8995:2015
- 硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
- JISK8995:2021
- 硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
- JISK9007:2008
- りん酸二水素カリウム(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ8802:2011
- pH測定方法