JIS K 0970:2013 ピストン式ピペット | ページ 3

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を計算してもよい。
me m11 m10 / (A.1)
ここに, me : 蒸発による質量損失(mg)
m10 : 10回目の測定完了時のひょう量容器内の
試験液の質量(mg)[A.4.1.1 b) 11)参照]
m11 : A.4.1.1 b) 14)で記録したひょう量容器内の
試験液の質量(mg)
注記 式(A.1)は,一例を示しており,ひょう量容器が蓋付か,蓋なしかなどで計算方法又は数式が違
ってくるので,これらを考慮して計算する必要がある。
A.5.2 各排出量の補正質量の計算
はかりの風袋引き機能を使用していない場合には,m1−m0,m2−m1,···,m10−m9のように減算によっ
て各排出量ごとの質量を計算する。
A.5.3 補正質量の容量(体積)への変換
A.4.1.1 b) 11)及びA.5.2で得られた値は,質量(mi)である。質量(mi)を容量(Vi)に変換するために
試験液の密度及び空気浮力による補正が必要である。変換には,A.4.1.1 a) 2)で記録した気圧及びA.4.1.1 b)
13)で記録した温度における表B.1又はB.2に規定している補正係数Zを適用して,各質量(mi)に式(A.2)
を用いて変換する。
Vi i Z (A.2)
ここに, Vi : 容量(体積)(μL)
mi : 質量(mg)
10回分(n=10)の排出容量(Vi)を加算し,合計を10で除算して試験温度で排出された平均容量(V)
を得る。この値は,マイクロリットル(μL)単位で表すことができる。
n
1
V Vi (A.3)
10 i 1
ここに, V : 平均容量(μL)
Vi : 排出容量(μL)
n : 測定回数(この場合,n=10である。)
試験温度が標準温度(20 ℃)と異なる場合,式(A.2)を次の式(A.4)に置き換えてもよい。
Vi miZi Y (A.4)
ここに, Vi : 排出容量(μL)
mi : 質量(mg)
Y : 熱膨張補正率
A.5.4 測定の系統誤差
A.5.4.1 計算
ピストン式ピペットの系統誤差は式(A.5)を用いて,マイクロリットル(μL)単位で計算する。
es V Vs (A.5)
ここに, es : 系統誤差(μL)
V : 平均容量(μL)
Vs : 設定容量(μL)
又は,式(A.6)を用いて体積百分率で計算する。
V Vs
es 100 (A.6)
Vs

――――― [JIS K 0970 pdf 11] ―――――

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ここに, es : 系統誤差(μL)
V : 平均容量(μL)
Vs : 設定容量(μL)
固定容量形ピストン式ピペットの場合,設定容量(Vs)は,公称容量(V0)であり,(Vs)を(V0)に置
き換えることができる。
A.5.4.2 系統誤差試験
ピストン式ピペットの系統誤差試験は,式(A.5)又は式(A.6)によって行う。固定容量形ピストン式ピペッ
トの場合,試験容量(Vs)は,公称容量(V0)であり,VsをV0に置き換えて表2又は表3に規定する最大
許容系統誤差を超えてはならない。しかし,可変容量形ピストン式ピペットについて,体積百分率で表さ
れている測定の相対系統誤差を系統誤差試験に使用する場合には,式(A.7)を用いて得られた値と表2で規
定されている値を超えてはならない。
V Vs
es 100 (A.7)
V0
ここに, es : 系統誤差(%)
V : 平均容量(μL)
Vs : 設定容量(μL)
V0 : 公称容量(μL)
A.5.5 測定の偶然誤差
A.5.5.1 計算
ピストン式ピペットの偶然誤差は式(A.8)を用い,繰返しの標準偏差を計算する。
n
2
Vi V
i 1
Sr (A.8)
1
ここに, Sr : 繰返しの標準偏差(μL)
Vi : 排出容量(μL)
V : 平均容量(μL)
n : 測定回数(この場合,n=10である。)
この偶然誤差は,式(A.9)を用い,相対標準偏差(CV)によって体積百分率として表すこともできる。
r
CV 100 (A.9)
ここに, CV : 相対標準偏差(%)
Sr : 繰返しの標準偏差(μL)
V : 平均容量(μL)
A.5.5.2 偶然誤差試験
設定容量(Vs)が公称容量(V0)と一致する固定容量形ピストン式ピペットの場合,式(A.8)又は式(A.9)
で得られた値は,表2又は表3に規定する最大許容偶然誤差を超えてはならない。しかし,可変容量形ピ
ストン式ピペットで,体積百分率で表されている測定の相対偶然誤差を偶然誤差試験に使用する場合には,
式(A.10)を用いて得られた値と表2で規定されている値を超えてはならない。
Sr Vs
CV 100 (A.10)
V V0
ここに, CV : 相対標準偏差(%)
Sr : 繰返しの標準偏差(μL)
V : 平均容量(μL)
Vs : 設定容量(μL)

――――― [JIS K 0970 pdf 12] ―――――

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V0 : 公称容量(μL)
A.6 試験報告書
試験報告書には少なくとも次の事項を記録する。
a) 次による被試験器の識別
1) 製造業者の名称
2) ピストン式ピペットの名称,型式
3) 製造番号又は同等の識別子
4) 公称容量又は有効容量範囲
b) 標準温度(20 ℃)
c) 使用されるチップ及びその他の消耗付属品の形式の識別
d) 試験液の温度並びに試験室の大気圧,相対湿度及び室温
e) 試験容量について得られた系統誤差及び偶然誤差
f) この規格の番号
g) 試験年月日
h) 試験を実施した機関及び操作者の識別

――――― [JIS K 0970 pdf 13] ―――――

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附属書B
(規定)
浮力補正値及び質量から容量変換の補正係数Z
B.1 補正係数Zの値を表から求める場合
補正係数Zの値を表から求める場合は,表B.1による。
表B.1−試験温度及び気圧の関数としての蒸留水用の補正係数Z
単位 μL/mg
温度 気圧
hPa
℃ 800 850 900 950 1 000 1 013 1 050
15.0 1.001 7 1.001 8 1.001 9 1.001 9 1.002 0 1.002 0 1.002 0
15.5 1.001 8 1.001 9 1.001 9 1.002 0 1.002 0 1.002 0 1.002 1
16.0 1.001 9 1.002 0 1.002 0 1.002 1 1.002 1 1.002 1 1.002 2
16.5 1.002 0 1.002 0 1.002 1 1.002 1 1.002 2 1.002 2 1.002 2
17.0 1.002 1 1.002 1 1.002 2 1.002 2 1.002 3 1.002 3 1.002 3
17.5 1.002 2 1.002 2 1.002 3 1.002 3 1.002 4 1.002 4 1.002 4
18.0 1.002 2 1.002 3 1.002 3 1.002 4 1.002 5 1.002 5 1.002 5
18.5 1.002 3 1.002 4 1.002 4 1.002 5 1.002 5 1.002 6 1.002 6
19.0 1.002 4 1.002 5 1.002 5 1.002 6 1.002 6 1.002 7 1.002 7
19.5 1.002 5 1.002 6 1.002 6 1.002 7 1.002 7 1.002 8 1.002 8
20.0 1.002 6 1.002 7 1.002 7 1.002 8 1.002 8 1.002 9 1.002 9
20.5 1.002 7 1.002 8 1.002 8 1.002 9 1.002 9 1.003 0 1.003 0
21.0 1.002 8 1.002 9 1.002 9 1.003 0 1.003 1 1.003 1 1.003 1
21.5 1.003 0 1.003 0 1.003 1 1.003 1 1.003 2 1.003 2 1.003 2
22.0 1.003 1 1.003 1 1.003 2 1.003 2 1.003 3 1.003 3 1.003 3
22.5 1.003 2 1.003 2 1.003 3 1.003 3 1.003 4 1.003 4 1.003 4
23.0 1.003 3 1.003 3 1.003 4 1.003 4 1.003 5 1.003 5 1.003 6
23.5 1.003 4 1.003 5 1.003 5 1.003 6 1.003 6 1.003 6 1.003 7
24.0 1.003 5 1.003 6 1.003 6 1.003 7 1.003 7 1.003 8 1.003 8
24.5 1.003 7 1.003 7 1.003 8 1.003 8 1.003 9 1.003 9 1.003 9
25.0 1.003 8 1.003 8 1.003 9 1.003 9 1.004 0 1.004 0 1.004 0
25.5 1.003 9 1.004 0 1.004 0 1.004 1 1.004 1 1.004 1 1.004 2
26.0 1.004 0 1.004 1 1.004 1 1.004 2 1.004 2 1.004 3 1.004 3
26.5 1.004 2 1.004 2 1.004 3 1.004 3 1.004 4 1.004 4 1.004 4
27.0 1.004 3 1.004 4 1.004 4 1.004 5 1.004 5 1.004 5 1.004 6
27.5 1.004 5 1.004 5 1.004 6 1.004 6 1.004 7 1.004 7 1.004 7
28.0 1.004 6 1.004 6 1.004 7 1.004 7 1.004 8 1.004 8 1.004 8
28.5 1.004 7 1.004 8 1.004 8 1.004 9 1.004 9 1.005 0 1.005 0
29.0 1.004 9 1.004 9 1.005 0 1.005 0 1.005 1 1.005 2 1.005 1
29.5 1.005 0 1.005 1 1.005 1 1.005 2 1.005 2 1.005 2 1.005 2
30.0 1.005 2 1.005 2 1.005 3 1.005 3 1.005 4 1.005 4 1.005 4
B.2 補正係数Zの値を計算で求める場合
浮力補正値及び質量から容量への変換のための補正係数(Z)は,式(B.1)で算出でき,単位はμL/mgで
ある。この単位はcm3/gと等価である。

――――― [JIS K 0970 pdf 14] ―――――

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a
1
1 b 1 1 1
Z 1 a (B.1)
a
w
1 w w b
w
ここに, Z : 補正係数(μL/mg)
ρw : 吸入した水の密度(g/cm3)
ρa : 空気密度(g/cm3)
ρb : はかりの校正に用いた分銅の密度(g/cm3)
水の密度(ρw)は,0 ℃40 ℃までの温度範囲において,国際度量衡委員会(CIPM)によって推奨さ
れている有効な近似式である式(B.2)によって示される。
2
tw a1 tw a2
w a5 1 (B.2)
a3 tw a4
ここに, ρw : 水の密度(g/cm3)
a1 : −3.983 035±0.000 67 ℃
a2 : 301.797 ℃
a3 : 522 528.9 ℃2
a4 : 69.348 81 ℃
a5 : 0.999 974 950±8.4×10−6 g/cm3
tw : 試験前後の水の摂氏温度の平均値(℃)
空気密度(ρa)の導出には,“OIML R111 (E3.1)”から式(B.3)のようになる。
.0348 48 p.0009 hr exp(.0061ta )
a (B.3)
1 000 273.15 ta
ここに, ρa : 空気の密度(g/cm3)
ta : 試験前後の室温の平均値(℃)
hr : 試験前後の相対湿度の平均値(%)
p : 試験前後の大気圧の平均値(hPa)
はかりの校正に使用した分銅の密度(ρb)は,協定値として8 g/cm3として与えられるが,はかりの校正
機関から参照値を得てもよい。

――――― [JIS K 0970 pdf 15] ―――――

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JIS K 0970:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8655-2:2002(MOD)
  • ISO 8655-6:2002(MOD)

JIS K 0970:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0970:2013の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0211:2013
分析化学用語(基礎部門)
JISZ8103:2019
計測用語