JIS K 1503:2009 アセトン | ページ 2

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図1−アセトンのガスクロマトグラムの例
g) 計算 純度は,次の式によって小数点以下2けたまで求め,JIS Z 8401によって丸める。
P=100−(E+W)
ここに, P : 純度(質量分率%)
E : 各不純物濃度の合計(質量分率%)
W : 水分濃度(質量分率%)

4.6 アセトアルデヒド

  アセトアルデヒドは,4.5のガスクロマトグラムのピーク面積から濃度を求める。

4.7 蒸発残分

a) 要旨 試料を水浴上で加熱し,蒸発乾固して,残分の質量をはかる。
b) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) 乾燥器
2) 蒸発皿 白金皿又は石英ガラス製の蒸発皿
3) はかり 直示天びん(感度0.1 mg)
4) デシケーター
c) 操作 試料100 mlを質量既知の蒸発皿にはかりとり,排気能力を備えた装置内の水浴上で加熱し,蒸
発乾固した後,乾燥器中で105 ℃±2 ℃で30分間加熱乾燥し,デシケーターに入れ放冷した後,質
量をはかる。

――――― [JIS K 1503 pdf 6] ―――――

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d) 計算 蒸発残分は,次の式によって小数点以下4けたまで求め,JIS Z 8401によって丸める。
D C
V
S G
ここに, V : 蒸発残分(質量分率%)
D : 蒸発皿及び蒸発乾固した試料の質量(g)
C : 蒸発皿の質量(g)
S : 試料(ml)
G : 試料の密度(g/cm3)

4.8 遊離酸(CH3COOHとして)

a) 要旨 遊離酸は,中和滴定法によって試験を行い,アセトン中の遊離酸を酢酸の濃度に換算して求め
る。
b) 試薬 試薬は,次による。
1) 0.1 mol/l水酸化カリウム・エタノール溶液 JIS K 8574に規定する水酸化カリウム7 gを蒸留水5 ml
に溶かし,JIS K 8102に規定するエタノール(95)特級を加えて1 000 mlとし,よく振り,二酸化
炭素をさえぎって数日間放置する。次に,この溶液の上澄液25 mlをとり,4) の二酸化炭素を除去
した水50 mlを加え,3) のフェノールフタレイン・エタノール溶液を指示薬として,JIS K 8001の
JA.5.2 e)4)に規定する0.1 mol/l塩酸で標定する。
2) 0.01 mol/l水酸化カリウム・エタノール溶液 1) で調製した0.1 mol/l水酸化カリウム・エタノール
溶液を,JIS K 8102に規定するエタノール(95)特級で正確に10倍に薄めて調製する。
3) フェノールフタレイン・エタノール溶液 JIS K 8001の表JA.5[指示薬(中和滴定用)]に規定す
るもの。
4) 二酸化炭素を除去した水 JIS K 0557の4.(種別及び質)の備考4.の炭酸を含まない水を用いる。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料50 mlを三角フラスコ 300 mlにはかりとり,b) 4) の二酸化炭素を除去した水50 mlを加える。
2) 指示薬としてb) 3) のフェノールフタレイン・エタノール溶液23滴を加え,b) 2) の0.01 mol/l水
酸化カリウム・エタノール溶液で滴定する。
3) ) 4) の二酸化炭素を除去した水50 mlをはかりとり,2) の操作を行い,空試験値とする。
d) 計算 遊離酸(CH3COOHとして)は,次の式によって小数点以下4けたまで求め,JIS Z 8401によ
って丸める。
B C .0000 6
A 100
S G
ここに, A : 遊離酸(CH3COOHとして)(質量分率%)
B : 滴定に要した0.01 mol/l水酸化カリウム・エタノール溶液
の量(ml)
C : 空試験の滴定に要した0.01 mol/l水酸化カリウム・エタノ
ール溶液の量(ml)
S : 試料(ml)
G : 試料の密度(g/cm3)
0.000 6 : 0.01 mol/l水酸化カリウム・エタノール溶液 1 mlに対する
酢酸相当量(g)

4.9 過マンガン酸カリウム試験

a) 要旨 過マンガン酸カリウム溶液を添加し,その色と比色溶液の色との比較によって,アセトンに混
入している還元性不純物の混入程度を測定する。

――――― [JIS K 1503 pdf 7] ―――――

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b) 試薬 試薬は,次による。
1) 過マンガン酸カリウム溶液(0.1 g/l) JIS K 8247に規定する過マンガン酸カリウムを用いて調製し
たもの。
2) 比色溶液 JIS K 8180に規定する塩酸を用いて調製した0.01 mol/l塩酸4 ml及びJIS K 8001の表
JA.5[指示薬(中和滴定用)]に規定するメチルオレンジ溶液0.2 mlに水を加えて100 mlとする。
c) 操作 試料2) 100 mlをネスラー比色管にはかりとり,過マンガン酸カリウム溶液(0.1 g/l)0.5 mlを加
え,20 ℃±1 ℃で15分間以上保ち,b) 2) で調製した比色溶液と比べる。
注2) 試料は,日光の直射を受けないようにする。
d) 判定 比色溶液より薄くない。

4.10 水溶性

a) 要旨 アセトン及び水を混合し,白濁の有無を調べる。
b) 操作 ガラス容器3) 及びBを用意し,Aに試料10 ml及び水5 mlを入れ,Bに水だけを15 ml入れ
る。Aを十分に振り混ぜた後,泡が消えたとき直ちに拡散昼光1)又はそれと同等の光の下で,両容器
を並べ,A内の液とB内の液との濁りを比較する。
注3) ガラス容器は,すり合わせガラス栓付きで,無色透明のものを用いる。
c) 判定 Aの液の濁りは,Bの液の濁りより濃くない。

4.11 水分

  水分は,JIS K 0068の6.(カールフィッシャー滴定法)に規定するカールフィッシャー滴定法の容量滴
定法又は電量滴定法による。滴定溶媒及び電解液は,ケトン類に適したものを使用する。

5 表示

  製品の容器には,次の事項を表示する。ただし,大形容器(タンクローリーなど)の場合には,送り状
に表示してもよい。
a) この規格の規格名称及び規格番号
b) 正味質量
c) 製造業者名若しくは供給業者名又はその略号
d) 製造番号又はロット番号

6 安全衛生上の注意事項

  アセトンは,引火しやすく,その蒸気は,空気と混合して爆発性混合ガスを形成するので,蒸気漏れに
は十分に注意し,火気には絶対近付けない。また,アセトン蒸気を吸引したり,液体のアセトンを飲んだ
場合,頭痛,吐気,知覚麻ひ(痺),血圧低下などの症状を引き起こしたり,こん(昏)睡状態になる可能
性があるので,取り扱いには十分注意が必要である。
参考文献
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS Z 8203 国際単位系(SI)及びその使い方

JIS K 1503:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 1503:2009の関連規格と引用規格一覧