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JIS K 2520:2000 規格概要
この規格 K2520は、石油製品の潤滑油を水又は水蒸気で乳化したときの水分離性を試験する方法について規定。
JISK2520 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K2520
- 規格名称
- 石油製品―潤滑油―水分離性試験方法
- 規格名称英語訳
- Petroleum products -- Lubricating oils -- Determination of water separability
- 制定年月日
- 1961年8月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6614:1994(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 75.100
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 石油 2020
- 改訂:履歴
- 1961-08-01 制定日, 1964-07-01 確認日, 1966-08-01 確認日, 1969-07-01 確認日, 1972-06-01 確認日, 1975-07-01 改正日, 1978-09-01 確認日, 1980-03-01 改正日, 1985-10-01 確認日, 1991-01-01 改正日, 1996-10-20 確認日, 2000-11-20 改正日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 2520:2000 PDF [17]
K 2520 : 2000
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS K 2520 : 1991は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 2520には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) JISと対応する国際規格との対比表
――――― [JIS K 2520 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 2520 : 2000
石油製品−潤滑油−水分離性試験方法
Petroleum products−Lubricating oils−Determination of water separability
序文 この規格は,1994年に第2版として発行されたISO 6614, Petroleum products−Determination of water
separability of petroleum oils and synthetic fluidsを元に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,技術的内容を変更す
るとともに対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項又は原国際規格にはな
い事項である。変更の一覧表をその説明を附けて附属書1に示す。
1. 適用範囲 この規格は,石油製品の潤滑油(1)を水又は水蒸気で乳化したときの水分離性を試験する方
法について規定する。
注(1) 合成潤滑油には,抗乳化性試験方法だけが適用される。
備考1. この規格は,危険な試薬,装置を使うことがあるが,すべてにわたって安全な使用方法を詳
細に規定しているわけではないので,この試験方法の使用者は試験に先立って,適切な安全
及び健康上の禁止事項を決めておかなければならない。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 6614 : 1994 Petroleum products−Determination of water separability of petroleum oils and
syn-thetic fluids (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS B 7411 一般用ガラス製棒状温度計
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 2251 原油及び石油製品−試料採取方法
JIS K 2503 航空潤滑油試験方法
JIS K 2510 潤滑油−さび止め性能試験方法
JIS K 2839 石油類試験用ガラス器具
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 9703 2, 2, 4−トリメチルペンタン(試薬)
JIS Z 8402 分析・試験の許容差通則
――――― [JIS K 2520 pdf 2] ―――――
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K 2520 : 2000
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 水分離性 (water separability)潤滑油が水を分離する能力。
b) 抗乳化性 指定された温度において,潤滑油を水で乳化したときの水分離。
この規格では,油層,水層及び乳化層のそれぞれの体積 (mL) と経過時間(分)を数値で表す。
c) 蒸気乳化度 規定条件下で,潤滑油を水蒸気で乳化したときの水分離性。この規格では,分離時間(秒)
で表す。
4. 試験方法の種類 水分離性の試験方法は,表1に示す2種類とする。
表1 試験方法の種類
試験方法の種類 箇条番号
抗乳化性試験方法 5.
蒸気乳化度試験方法 6.
5. 抗乳化性試験方法
5.1 試験の原理 試料40mL及び水40mLを試験管に採り,規定の試験温度に保ち,かき混ぜ板を毎分1
500回転で5分間かき混ぜる。生じた乳化液が水層と油層とに分離する時間(分)と各層の体積 (mL) を
測定する。
60分経過しても分離しない場合は,その時点での油層,水層及び乳化層の体積を報告する。
5.2 試薬 試薬は,次による。
a) 水 試料との乳化に用いる水はJIS K 0557に規定するA3のもの。その他の場合は,JIS K 0557に規
定するA1のものを用いる。
b) 洗浄用溶剤 試料を溶解するもの。
参考 JIS K 2503に規定する沈殿用ナフサ。又はJIS K 9703に規定する2, 2, 4−トリメチルペンタン
(イソオクタン)を用いてもよい。
c) アセトン JIS K 8034に規定するもの。
d) 酸性洗浄溶液 クロムを含まない酸性洗浄溶液。
e) 人工海水 JIS K 8150に規定する塩化ナトリウム (NaCl) 1gを水100mLに溶解したもの,又はJIS K
2510に規定する人工海水を用いてもよい。
5.3 抗乳化性試験器 抗乳化性試験器は,次のa) g)から構成し,その組立図の一例を図1に示す。
a) 恒温槽 恒温槽はガラス製又は金属製で,電熱器,温度調節器などを備え,外部から試料を観察でき
るもの。また,試験管を85mLの目盛まで浴液に浸して垂直に保持することができ,54℃±1℃及び
82℃±1℃に保つことができるもの。
b) 試料かき混ぜ機 図2に示す形状及び寸法のクロムめっき鋼又はステンレス鋼製の軸棒,並びにかき
混ぜ板から構成し回転軸に取り付け,試験管中に入れたとき,かき混ぜ板下端が試験管内部底面から
約6mm上部で止まるものでなければならない。また,下端の中心の振れは1mm以上あってはならな
い。
c) 試料かき混ぜ機用電動機 試料かき混ぜ機の回転数を毎分1 500回転±15回転に保つことができるも
の。
d) 試験管 ほうけい酸ガラス−1製で図3に示す形状及び寸法のもの。
備考 試験管はJIS K 2839に規定する図128のものがこれに相当する。
――――― [JIS K 2520 pdf 3] ―――――
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K 2520 : 2000
参考 試験管の内径は,29mm±1mmのものが望ましい。
e) ガラス棒 耐油性ゴムを付けたもの。
f) 温度計 JIS B 7411に規定する100Mのもの。
g) 時計 15分に1秒以内の誤差で測定できるもの。
図1 抗乳化性試験器(一例)
――――― [JIS K 2520 pdf 4] ―――――
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K 2520 : 2000
図3 試験管
5.4 試料の採取及び調製方法 試験用試料は,JIS K 2251に規定する一次試料の採取方法及び二次試料
の調製方法によるか,又はそれに準じた方法によって採取・調製する。
5.5 試験器の準備 試験器の準備は,次による。
a) 試験管の洗浄 試験管は油などの汚れを除くため,洗浄用溶剤,アセトン,水道水の順序で洗浄した
後,更に酸性洗浄溶液,水道水,水の順で洗い乾燥する。
b) 試料かき混ぜ機の洗浄 かき混ぜ板及び軸棒は,溶剤で湿した脱脂綿,ガーゼ又はティッシュでふい
て清浄にし,乾燥させる。この際,かき混ぜ板を曲げないように注意しなければならない。
5.6 試験の手順 試験の手順は,次による。
a) 試験温度(2)で水及び試料がそれぞれ40mLとなるように水及び試料を試験管にはかり採る(3)。これを
試験温度に保った恒温槽に入れて固定し,内容物が試験温度に達するまで保持する(4)。
注(2) 試料の40℃の動粘度が90mm2/s以下のものは54℃±1℃,90mm2/sを超えるものは82℃±1℃とす
る。
(3) 水より密度の大きい試料を試験する場合,水は試料の上に浮くが試験操作は同じでよい。
(4) 試験温度に保った恒温槽に約20分間保持すれば試験温度に達する。
備考 試験する製品が船舶用の場合は,水に代えて,人工海水を使用してもよい。
――――― [JIS K 2520 pdf 5] ―――――
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JIS K 2520:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6614:1994(MOD)
JIS K 2520:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.100 : 潤滑剤,工業用油及び関連製品
JIS K 2520:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7411:1997
- 一般用ガラス製棒状温度計
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2503:1996
- 航空潤滑油試験方法
- JISK2510:1998
- 潤滑油―さび止め性能試験方法
- JISK2839:1990
- 石油類試験用ガラス器具
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK9703:2013
- 2,2,4-トリメチルペンタン(試薬)
- JISZ8402:1991
- 分析・試験の許容差通則