JIS K 5603:2017 塗膜の熱性能―熱流計測法による日射吸収率の求め方

JIS K 5603:2017 規格概要

この規格 K5603は、建築物の屋根及び外壁,構造物,機器並びに設備に用いられ,屋外で日射照射を受ける場所で使用される塗膜の日射吸収率の熱流計測法について規定。

JISK5603 規格全文情報

規格番号
JIS K5603 
規格名称
塗膜の熱性能―熱流計測法による日射吸収率の求め方
規格名称英語訳
Thermal performance of paint film -- Determination ofsolar absorptance with a heat flow meter
制定年月日
2017年11月20日
最新改正日
2017年11月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
2017-11-20 制定
ページ
JIS K 5603:2017 PDF [25]
                                                                                   K 5603 : 2017

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 記号,略号及び単位・・・・[2]
  •  5 測定原理・・・・[3]
  •  6 測定装置・・・・[4]
  •  6.1 測定装置の構成・・・・[4]
  •  6.2 日射照射装置・・・・[4]
  •  6.3 恒温室(屋外側流路)・・・・[5]
  •  6.4 計測ユニット・・・・[5]
  •  7 試験方法・・・・[5]
  •  7.1 サンプリング・・・・[5]
  •  7.2 試験用試料の検分及び調製・・・・[5]
  •  7.3 試験の一般条件・・・・[5]
  •  7.4 屋外側表面熱伝達率の設定及び照射日射強度の調整・・・・[6]
  •  7.5 検定方法・・・・[7]
  •  7.6 測定・・・・[8]
  •  7.7 算出方法・・・・[9]
  •  8 試験報告書・・・・[10]
  •  8.1 試験報告書の内容・・・・[10]
  •  8.2 不確かさの推定・・・・[11]
  •  附属書A(規定)屋外側表面熱伝達率の設定・・・・[12]
  •  附属書B(規定)試験体の両表面の温度差によって通過する熱量の熱収支理論計算・・・・[15]
  •  附属書C(参考)報告書の様式例・・・・[18]
  •  附属書D(参考)塗膜の見掛けの熱抵抗・・・・[19]
  •  附属書E(参考)測定の不確かさの計算例・・・・[22]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 5603 pdf 1] ―――――

K 5603 : 2017

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本塗料工業会(JPMA),一
般財団法人日本塗料検査協会(JPIA),及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から団体規格(JPMS 29:2016)
を基に作成した工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
a) 特許番号 特許第5589151号
登録日 平成26年8月1日
発明の名称 熱特性評価方法および装置
権利者 一般社団法人日本塗料工業会
一般財団法人日本塗料検査協会
b) 特許番号 特許第5809765号
登録日 平成27年9月18日
発明の名称 熱特性評価方法および装置
権利者 一般社団法人日本塗料工業会
一般財団法人日本塗料検査協会
上記の特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施の
許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対し
ては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 5603 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5603 : 2017

塗膜の熱性能−熱流計測法による日射吸収率の求め方

Thermal performance of paint film- Determination of solar absorptance with a heat flow meter

序文

  塗膜の熱性能に関しては,既にJIS K 5602(塗膜の日射反射率の求め方)で塗膜の日射反射率が,さら
に,JIS K 5675(屋根用高日射反射率塗料)において塗料として要求される性能が光学的な方法で規定さ
れている。この規格は,日射吸収によって発生する熱量から日射吸収率を測定評価するために作成した日
本工業規格である。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,建築物の屋根及び外壁,構造物,機器並びに設備に用いられ,屋外で日射照射を受ける場
所で使用される塗膜の日射吸収率の熱流計測法について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0202 断熱用語
JIS A 1412-1 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第1部 : 保護熱板法(GHP法)
JIS A 1412-2 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第2部 : 熱流計法(HFM法)
JIS A 4710 建具の断熱性試験方法
JIS C 1602 熱電対
JIS C 8904-9 太陽電池デバイス−第9部 : ソーラシミュレータの性能要求事項
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調製
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-4-5 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第5節 : 測色(測定)
JIS K 5602 塗膜の日射反射率の求め方
JIS R 3106 板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法
JIS R 3107 板ガラス類の熱抵抗及び建築における熱貫流率の算定方法

――――― [JIS K 5603 pdf 3] ―――――

2
K 5603 : 2017

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0202,JIS A 1412-1,JIS A 4710,JIS C 1602,JIS C 8904-9,
JIS H 4000,JIS K 5500,JIS K 5600-4-5,JIS K 5602,JIS R 3106,及びJIS R 3107によるほか,次による。
3.1
照射日射吸収熱量
試験体に垂直に入射する日射について,屋外側空気温度と室内側温度との差によって生じる試験体を通
過する熱量(貫流熱)をゼロにした場合の,試験体を通過する熱量と,試験体の対流熱伝達による熱量と,
試験体の放射熱伝達による熱量との和。
3.2
塗膜の日射吸収率
試験体に垂直に入射する日射について,試験体に吸収されて室内側に熱伝導される熱流束と,試験体の
対流熱伝達によって屋外側に伝達される熱流束と,試験体の放射熱伝達によって屋外側に伝達される熱流
束との和の,入射する日射の放射束に対する比。
3.3
照射日射侵入熱量
試験体に垂直に入射する日射について,屋外側空気温度と室内側温度との差によって生じる試験体を通
過する熱量(貫流熱)をゼロにした場合の,日射吸収による試験体を通過する熱量。
3.4
塗膜の日射侵入比
試験体に垂直に入射する日射について,試験体に吸収されて室内側に熱伝導される熱流束の,入射する
日射の放射束に対する比。
3.5
実用標準板
測定装置を使用者が検定するときに用いる標準板。
3.6
一次標準板
測定装置の製造業者が装置を校正するときに用いる標準板。

4 記号,略号及び単位

  この規格で用いる記号,略号及び単位を表1に示す。

――――― [JIS K 5603 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 5603 : 2017
表1−記号,略号及び単位
記号及び略号 項目 単位
AW 試験体の面積 m2
hCV 屋外側対流表面熱伝達率 W/(m2・K)
hr 屋外側放射表面熱伝達率 W/(m2・K)
hse 屋外側表面熱伝達率 W/(m2・K)
ISolar 照射日射強度 W/m2
QCV 試験体の対流熱伝達による熱量 W
Qr 試験体の放射熱伝達による熱量 W
QSolar 照射日射熱量 W
QW 試験体の両表面の温度差によって通過する熱量 W
QW/AW,qW 試験体の両表面の温度差によって通過する熱流束 W/m2
Qα 照射日射吸収熱量 W
Qη 照射日射侵入熱量 W
Qη/AW 照射日射侵入熱流束 W/m2
Tex 屋外側空気絶対温度 K
Tg バッフル板の表面絶対温度 K
Tp 塗膜の表面絶対温度 K
WW 試験体幅 m
α 塗膜の日射吸収率 −
εg バッフル板の修正放射率 −
εp 塗膜の修正放射率 −
ηp 塗膜の日射侵入比 −
θex 屋外側空気温度 ℃
θex,A 屋外側上流空気温度 ℃
θex,A' 屋外側下流空気温度 ℃
θin 室内側温度 ℃
vex,A 屋外側上流風速 m/s
σ ステファン・ボルツマン定数5.67×10−8[W/ (m2・K4)] −

5 測定原理

  人工太陽(日射照射装置)による日射を塗膜面に照射し,建築物内外に実際に生じる熱移動を想定した
現象から各諸特性を設定又は測定することによって熱流束を算出する。日射遮蔽性としての塗膜の日射吸
収率(α)は,照射日射吸収熱量(Qα)と照射日射熱量(QSolar)とで,式(1)によって求める。同時に,塗
膜を横並びで評価するための,塗膜の日射侵入比(ηp)を求めるものである。

(pdf 一覧ページ番号 )

                            QSolar
照射日射吸収熱量(Qα)は,試験体の両表面の温度差によって通過する熱量(QW)と,試験体の対流熱
伝達による熱量(QCV)と,試験体の放射熱伝達による熱量(Qr)との和で,式(2)によって求められる(図
1参照)。
Qα QW QCV Qr (2)
照射日射熱量(QSolar)は,放射強度計によって照射日射強度(ISolar)を測定し,式(3)によって求められ
る。
QSolar AW
ISolar (3)
屋外側空気温度と室内側温度との差によって生じる試験体を通過する熱量をゼロにした場合,試験体の

――――― [JIS K 5603 pdf 5] ―――――

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JIS K 5603:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5603:2017の関連規格と引用規格一覧